ユービーアイソフトは、本日10月6日に東京・ベルサール秋葉原にて単独イベント「UBIDAY2019」を開催した。本稿では、会場の様子やラウンドテーブルなどの模様をお伝えする。

UBIDAYは、様々な新作タイトルの試遊やステージイベント、物販などが実施される、ユービーアイソフトによる単独イベントだ。今回のUBIDAY2019では、発売されたばかりの「ゴーストリコン ブレイクポイント」や、2020年3月6日発売予定の「ウォッチドッグス レギオン」など9タイトルが出展された。

試遊可能タイトルは「ゴーストリコン ブレイクポイント」をはじめ、「アサシン クリード リベルコレクション」「ローラーチャンピオンズ」「ブロウルハラ」「ジャストダンス2020」「ザ クルー2」の6作品。また、試遊台が設置されなかった「ウォッチドッグス レギオン」だが、解説付きのデモプレイが行われており、黒山の人だかりを作っていた。

会場内ではフードトラックが出店し、ユービーアイソフト作品とのコラボメニューが販売された。この他にも、関連グッズ・フィギュアの展示や、UFOキャッチャーならぬ「UBIキャッチャー」の実施。フォトスポットでは、銃やマスクといった小道具が貸し出され簡単なコスプレをして撮影できるなど、来場者を楽しませる様々な催しが行われていた。

ステージでは、プロゲーマーを招いてのトークショーや開発者によるプレゼンテーションが実施。発売を来年に控える「ウォッチドッグス レギオン」のクリエイティブディレクター、クリント・ホッキング氏による同作の紹介では、3種類のキャラクタークラスなどについて解説が行われた。

クリント・ホッキング氏(左)と、ローカライズディレクターの岩本けい氏(右)。

「ウォッチドッグス レギオン」では街を行き交うNPC全てを主人公として操作できるが、そのキャラクターは大きく3つのクラスに分類できるという。1つ目のクラス「ENFORCER」は、爆発物の取り扱いや重武装が可能なクラス。また、「ガンカタ」などの戦闘スキルも身につけることができる。

「INFILTRATOR」はステルスに長けたクラスで、相手のバイザーやヘルメットをハッキングして自分の姿を消すことができる。3つ目のクラス「ハッカー」は、上記2つのクラスのハイブリッドのような存在であり、スパイダーボットや軍用ドローンのハッキングなどが可能となるようだ。

また、カットシーンではプレイヤーの操作するキャラクターに合わせてカメラアングルやセリフの演じ方などが変化し、1つとして同じものになることはないとのこと。さらに、キャラクターモデルは社員の顔などをスキャンして生成しているが、取り込んだデータを目や鼻などのパーツごとに分割して再構成することで、様々な人を作り出したという。

このほか、「UBIDAY2019コスプレランウェイ」も実施された。ユービーアイソフト作品に関するコスプレであれば何でも有りのこのステージでは、当日参加者も含めて61組が登場。審査員として代表取締役社長のスティーブ・ミラー氏をはじめ、「ディビジョン2」クリエイティブディレクターのジュリアン・ギャリティ氏やクリント・ホッキング氏、PRマネージャーの福井蘭子氏のほか、コスプレイヤーのえなこさんが登壇し、ステージを盛り上げた。

UBIDAYの世界進出も明かされたラウンドテーブル

UBIDAY2019のラストを飾るのは、毎年恒例となったラウンドテーブルだ。スティーブ・ミラー氏と福井蘭子氏、そしてマーケティングディレクターの辻良尚氏の3人によって、同社の今後の展望がざっくばらんに語られた。

右から福井蘭子氏、スティーヴ・ミラー氏、辻良尚氏。

まずはUBIDAY2019の振り返りから。今年のコンセプト「Let's Pretend!」は福井氏が決めたもので、お面の無料配布やフォトスポットでの簡易的なコスプレなどを通して、「なりきって楽しむ」体験を提供したかったという。また物販の充実もテーマの一つで、レジの数を前年の倍の15台に増やし、在庫も多めに用意して臨んだとのことだ。

今年は初めての試みとして、東京以外に大阪でもUBIDAYを開催する。これは本イベントの人気が高まってきた事によるものだが、このような試遊や物販、ステージなどを複合したイベント形態が本社に評価され、今年からオーストラリアやイギリス、韓国など世界各国でUBIDAYが開催される事になったという。なお、今後もロシア、フランス、台湾などでの実施が予定されている。

ここで話題は「レインボーシックス シージ」へ。同作世界大会の国内視聴者数が世界でも有数の伸び率だということが、ユービーアイソフトの中でも話題になっているらしく、2019年2月に開催された「Six Invitational 2019」では最高同時視聴者が7万人、去年の同大会の視聴数と比べて630%の伸び率が記録されたことが紹介された。こうした動きが影響してか、プロリーグ世界大会が日本で初開催することも決定している。

これに続いて、国内大会のスケジュールが公開。幅広い層に参加してもらえるよう、ビギナー向けの大会なども開催する構想があるという。また、大会参加プレイヤー数の推移が公開され、PC版が1100%、PS4版では1700%の成長率を記録していることも明かされた。現在では、毎月1000人以上が新たに大会に参加しているとのことだ。

さらに初公開の情報として、「レインボーシックスフェス」が2020年3月に東京・高田馬場で開催することが発表された。「Japan League ファイナル」もこの中で開催予定だという。なお、イベントのチケットはまもなく発売予定とのことだ。

その他、2022年までのeスポーツ大会が計画中だということも発表。発売から4年を迎えようとする同作だが、その勢いが衰えることは当分なさそうだ。

続いては、今後のリリース情報についてのアナウンスが行われた。「ウォッチドッグス レギオン」は明日以降から店頭予約が開始。また、現時点でのCEROは確定していないが、おそらくZ指定になるだろうとのコメントが寄せられた。新規IP「ゴッズアンドモンスターズ」は、2020年2月27日発売予定。レーティングはこちらも確定しておらず、BかCになるとのことだ。なお、スライドでは記述されていないが、Nintendo Switchでも発売される。

この他、「ジャストダンス2020」が使用楽曲のライセンス関係の問題で現時点で発売日が出せないというこぼれ話や、基本プレイ無料の「ローラーチャンピオンズ」と「ブロウルハラ」について紹介が行われた。

「アサシン クリード オデッセイ」ディスカバリーツアーについてのビデオメッセージも公開された。

スライドの最後には、東京コミコン2019への出展や、Uplay+やStadiaの日本での導入について計画が進んでいることなどが明かされた。さらに、具体的なことは語れないとしたものの、次世代ハードについての取り組みも進んでいるとのことだ。

ラウンドテーブル終了後は、ステージ出演者が全員登壇。それぞれが今日一日を振り返るコメントを残し、ラストはスティーブ・ミラー氏が「大阪で会いましょう!」と来週10月13日の大阪に向けて意気込みを語り、イベントを締めくくった。

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