Activisionがリリースしたスマートフォン向けFPS「コール オブ デューティ モバイル」をレビュー。人気FPS「Call of Duty」シリーズのスマホ向け最新作の内容に迫る。
「コール オブ デューティ モバイル」は、Activisionがリリースしたスマートフォン向けFPS。世界的な人気を誇るFPSシリーズ、「Call of Duty(CoD)」の最新作だ。人気作なだけに、期待していたというファンも多いだろう。ただその反面、PCやコンシューマーを中心にリリースされてきた「CoD」がスマホにどう移植されるのか、不安を抱えていた人も少なくないのではないだろうか。そこで今回は、「コール オブ デューティ モバイル」のレビューをお届けしたい。
マルチプレイとバトルロイヤル!ゾンビモードは今後のお楽しみ
リアルな軍事ものストーリーを楽しむというソロプレイも「CoD」の魅力のひとつ。ただ本作「コール オブ デューティ モバイル」はマルチプレイがメインとなっている。用意されているモードは大きく分けて2つ。「TEAM DEATHMATCH」をはじめとする一般的なFPSでおなじみのルールが楽しめる「MULTIPLAYER」と、「PUBG」的なバトルロイヤルが楽しめる「BattleRoyale」だ。
「MULTIPLAYER」では、常に遊べるものとして、「FRONTLINE」「TEAM DEATHMATCH」「DOMINATION」「SEARCH & DESTROY」「PRACTICE VS.AI」の5つのルールが用意されている。
「FRONTLINE」と「TEAM DEATHMATCH」はいずれも、敵チームのプレイヤーを倒してチーム毎のキル数を競うというルール。2つのルールで勝利条件が若干異なっており、「FRONTLINE」は一定時間内のキル数を競うが、「TEAM DEATHMATCH」は先に指定キル数を達成したチームの勝利となる。
「DOMINATION」は目標を奪取して保持することでポイントを獲得、目標スコア達成を目指すというルール。「SEARCH & DESTROY」はラウンド毎に「目標を破壊すること」「敵による目標破壊を阻止すること」のいずれかの目的達成を目指すというルールだ。最後の「PRACTICE VS.AI」はAIとの対戦を行うもので、練習的な位置づけとなっている。このため、取得経験値も少なめだ。
また、期間限定でプレイできるルールも用意されている。筆者がプレイした際にプレイできたのは「フリー・フォー・オール」。これは、自分以外は全員敵となるバトルロイヤル的なルール。ただし、いわゆるバトルロイヤルと違うのは、死んだらそこで終わりではなく、リスポーンできること。プレイヤーの内誰かが目標スコアに達したらそこでゲーム終了。上位3名が勝利者となる。
いわゆるバトルロイヤルルールが楽しめる「BattleRoyale」は、プレイヤーのレベルが7に達するまで解放されない。ルールは、ヘリコプターで島に降り立ち、マップを探索して装備を集め、敵を倒して最後の生き残りになることを目指す…という王道のバトルロイヤルルールだ。
「BattleRoyale」が「MULTIPLAYER」と異なる点として、「クラス」がある。これはRPGにおける職業のようなもので、「メディック」なら他プレイヤーの回復ができたり、「スカウト」なら敵の位置を探知できたり、ディフェンダーならシールドを設置できたり…と、クラス固有のスキルを使用可能だ。ソロで「BattleRoyale」に参加する場合は自分の得意な「クラス」を選べばよいが、チームで挑む場合は「クラス」の組み合わせが重要になる。ちなみに「BattleRoyale」では、1人、2人チーム、4人チームという単位でプレイ可能だ。
マルチプレイが主体のゲームだと、どうしても気になるのがマッチング時間。スマホ向けゲームはスキマ時間にプレイすることも多いので、PCやコンシューマーのような据え置き型よりもスピーディーなマッチングが期待される。この点、本作のマッチング時間は10秒~30秒程度と、なかなかスピーディー。ストレスを感じないレベルだ。
なお、本作には「CoD」シリーズでおなじみ「ゾンビモード」の実装がうたわれている。ただ、筆者がこの原稿を執筆している2019年10月13日時点では未実装。今後のお楽しみとなっている。「ゾンビモード」が目当てという人は、残念ながら少し待つ必要がある状況だ。
現時点でスマホ最高峰のFPS!秀逸なグラフィック・音声・操作性
FPSの楽しさを左右する要素として「どんなルールか」はもちろん重要だが、グラフィックや音楽、操作性と行った要素も見逃せない。特にタッチ操作が主体となるスマホ向けゲームで重要なのが、操作性。操作するだけでストレスを感じるような状況では、敵にキルされたときに納得できるはずがない。
この点本作の操作性は、非常に快適だ。タッチ操作がゲームに反映されるまでのスピード感は申し分なく、意図したとおりにサクサク動いてくれる。また、エイミングのみでショット可能な「シンプルモード」と、射撃ボタンをタップする必要のある「上級モード」の2つのモードが用意されており、スマホFPSの熟練度に合わせたチョイスができるのもありがたい。
もちろん、本作のタッチ操作がどんなに快適であっても、FPSのような複雑な操作が求められるゲームについては物理的なゲームパッドの方が圧倒的に快適だ。なので、できれば物理ゲームパッドでプレイしたいところ。しかし、本作は現時点でゲームパッドに対応していない。β期間はゲームパッドに対応していたが、正式リリースとともに削除されてしまったようだ。
プレイヤーとしては残念な限りだが、ゲームパッドでの操作が可能だと、タッチ操作によるプレイヤーと、ゲームパッドのプレイヤーとの間でゲームバランスに差が生まれてしまうという問題もある。ただ、この問題の解決も含めてゲームパッド対応を検討中であることが海外メディアHYPEBEASTとの対談において語られている(https://hypebeast.com/2019/10/chris-plummer-call-of-duty-mobile-interview ※英語)。iPhoneのiOS13でPS4やXboxのコントローラーが使用可能になり、さらにApple Arcadeがスタートしてゲームパッド対応のゲームが増えているので、ぜひ本作もゲームパッドに対応して欲しい。今後のアップデートに期待したい。
ゲームパッドが非対応になったことは残念だけど、ひとまずタッチ操作で問題ないと思える程度に操作性は快適。ではグラフィックや音声面はどうか?というと、いずれも秀逸。グラフィックは現時点でスマホ最高峰といっていいクオリティで、さすがはも「CoD」と思わせてくれる。
グラフィッククオリティが高いので、比較的最近の端末でしか動かないのか…と思いきや、iPhoneはiOS 9.0以降、iPhone 5Sから対応。またAndroidもOSバージョン4.3 以上と、そこまで最近の端末じゃなくともプレイ可能になっている。もちろん、バッテリーの問題や発熱の問題もあるので、できる限りスペックの高い端末でプレイすることにこしたことはない。ただ、それでも多くの端末でプレイできるのは魅力的だ。マルチプレイメインの作品なので、プレイヤー人口はできる限り多い方がありがたい。
ところで、本作をプレイする時はヘッドフォンを使った方がいい。それは、グラフィックと並んで秀逸な音声を十二分に楽しむため…ではない。戦場で勝利するためだ。足音や銃の発砲音の方向や大きさを知ることで、近づいてくる敵をいち早く掴むことができる。なので、音が聞き取りづらい場所でプレイしていたり、あろうことか音量オフでプレイしていたりすれば、そうでない相手に対して圧倒的に不利だ。負けたくないなら、ヘッドフォンを用意してプレイしよう。
現時点で最もオススメできるスマホFPS
多彩なゲームルールと快適な操作性、秀逸なグラフィック&要素。本作は「CoD」シリーズの名に恥じない良作FPSだ。ソロプレイ用のストーリーモード“だけ”を期待していた…という人は手を出しにくいかもしれないが、そうでないならプレイする価値のある一作。今後実装されるゾンビモードや、実装されるかもしれないゲームパッドサポートなど、未来のお楽しみも用意されているので、長い間楽しめそうだ。
(C) 2019 Activision Publishing, Inc
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