コーエーテクモゲームスより、2020年3月12日に発売予定のPS4用ソフト「仁王2」。今回は、その最新ビルドをプレイする機会を得たので、インプレッションをお届けする。
「ダーク戦国アクションRPG」と銘打たれ、全世界295万を越えるセールスを記録するヒット作となった「仁王」の正当続編となる「仁王2」。すでに多くのプレイヤーが、2019年11月に配信されたβ体験版を楽しんだことかと思うが、今回プレイすることができたのは、そのβ体験版で得られたフィードバックを反映し、さまざまな調整を加えた最新バージョンとなっている。
基本的なゲームシステムについてはβ体験版の記事を参照していただくとして、今回は主に筆者が感じたβ体験版との違いを紹介する。
新ステージ「北ノ庄城」と前田利家に挑む
今回プレイできたのは、炎上した城内が舞台となる「北ノ庄城」のステージ。足場の一部が燃えて崩れているため落下死の危険があり、城の至るところに残っている炎でダメージをおったりと、なかなかに厄介な構造だ。登場する敵も、β体験版では見かけなかった種類の敵が複数配置されており、道中も気が抜けない。
妖怪も通常の敵として多数配置されており、敵によって大幅に戦法や攻略法が変わってくるため、従来以上に敵ごとの攻略法を意識しながら戦う必要がある。最新バージョンでは、妖怪も気力上限を削り取ることで人間と同様にダウンを奪うことができるようになり、戦いやすくなったように感じた。
ただし、一部の妖怪はダウンからの復帰と同時に周囲に強力な攻撃を繰り出してくるものもあり、ダウン後に一気に攻め立てようとすると、反撃で大ダメージを受けてしまうということも。油断ならない相手であることには変わっていないようだ。
道中には、「仁王2」からの新要素となる「常闇」のエリアも存在しており、今回もっともβ体験版との違いを感じたのがこの「常闇」に関する仕様だ。
β体験版での「常闇」は、妖怪技の強化というメリット以上に、気力回復速度低下のデメリットが非常に大きく、プレイヤーにとって圧倒的に不利な状況での戦いを強いられるような形になっていた。気力の管理があまりにも厳しかったため、筆者は常闇の範囲外まで追いかけてきた敵を各個に撃破していくという戦法をとっていたほど。
一方、最新バージョンでは、β体験版と比べると劇的に回復速度が上がっており(通常のエリアに比べれば速度は低下しているが)、デメリットが大幅に軽減された。β体験版での「常闇」は、敵の強さ以上にこちらのアクションが制限されてしまうストレスが大きかったので、個人的にはかなりありがたい変更だ。
加えて、敵がかなり頻繁に「常世」を発生させるので、「常世祓い」による妖力ゲージ貯めを狙いやすく、妖怪技を積極的に活用しやすくなっているようにも感じられた。
なおボス戦を除けば、「常闇」のエリアは無視して進むことが可能だが、範囲内の敵をすべて倒すと「常闇」が消滅し、隠された貴重な宝や魂代を入手できるのもβ体験版と同様。常闇内の敵はとにかく手強く、倒すのは非常に骨が折れるのだが、報酬のためについつい挑戦したくなる作りとなっている。
さらに城内を進んでいくと、ボスである前田利家との戦闘に。利家はβ体験版でも戦うことのできた相手だが、今回はイベントで強制的に戦闘が始まってしまうため、β体験版で有効だった大筒などの遠距離攻撃による不意打ちは不可能。正攻法で戦うことになるが、槍を使った攻撃はリーチが非常に長く、頻繁にガードも活用してくるため、闇雲に戦っては勝つのは難しい相手だ。
当然筆者も何度も倒されてのトライアンドエラーを繰り返し、心が折れかかっていたのだが、繰り返していく内に利家のダッシュ攻撃に対する回避タイミングを掴み始める。最終的には距離を開けつつダッシュ攻撃を誘発させ、攻撃後のスキを着実についていくという戦法で、どうにか利家を倒すことに成功した。最初は敵わない思った相手にも、何度も挑戦することで不思議と倒せるようになっていく絶妙な難易度調整は、今作でも健在だ。
新武器「薙刀鎌」は、扱いやすさとやりこみ甲斐が両立した性能に
なお今回のプレイでは、ホーミング性能が強化されたという「仁王2」からの新武器種である薙刀鎌を主に使用した。薙刀鎌は、上段・中段・下段の構えに応じて形態が変わり、性能も大幅に変化するという、一風変わった武器だ。
筆者はβ体験版では使い慣れた刀を主に使っていたため、前のバージョンとの比較は難しいのだが、とくに中段の攻撃初段の踏み込み速度・リーチがともに非常に優秀で、状況や相手を選ばず戦える性能になっていた。
薙刀鎌は、コンボの最中に瞬時に構えを変更しながら攻撃を行うことができるというトリッキーさもウリで、使いこなすのは難しいイメージがあったのだが、中段をメインにした立ち回りでも十分に戦える。
一方で、攻撃の発生の早い下段から、威力の高い上段へと連携したり、逆に上段の攻撃後に、敵の反撃に備えて回避性能の高い中段・下段に切り替えつつ攻撃するコンボなど、状況に応じた各形態の使い分けによる使い込み甲斐も十分にある。初心者から上級者まで、幅広い層に勧められる武器に仕上がっていると感じられた。
魂代を装備することで使用できる、妖怪技にも調整が加えられており、多くのプレイヤーがβ体験版で主力として活用していたであろう「一本だたら」の妖怪技には下方修正が加えられた。短時間で大ダメージを与えられる強力な技であることには変わりないが、妖力ゲージの消費量がかなり多く、発動しようとしてゲージが足りないというケースも多々発生していた。製品版では他の様々な妖怪技を試していく必要がありそうだ。
「猛」、「迅」、「幻」の3種の特技にも調整が入っており、β体験版では、大技の発動にタイミングが間に合わないことが多かったのだが、全体的に敵の大技に対するカウンター時間の猶予が伸び、カウンターを成功させやすくなっているように感じられた。
β体験版では、コンボの中にも組み込むことができ、気力を削る効果も優秀な「猛」が圧倒的に使いやすいと感じたが、今回のステージでは移動を阻害する炎がマップの各所に存在していたこともあり、その場で動かずにカウンターを狙える「幻」との相性がよく、ステージによって使い分けることも重要になりそうだ。
またキーコンフィグによって、プレイヤーが任意のキーを各ボタンに割り振ることもできるようにもなった。元々、かなりの種類の操作パターンが用意されているが、アクションの幅が広いゲームだけに、自分にあったボタン配置を細かく設定できるようになるのは嬉しいところだ。
β体験版で得たフィードバックを反映させ、さらに遊びやすく進化した「仁王2」。とくに常闇での戦いは、β体験版から受ける印象がガラリと変わる仕様変更が入っているため、体験版でストレスを感じたというプレイヤーも楽しめるようになっている。約一ヶ月後となる発売が、今から待ち遠しい。
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※画面は開発中のものです。
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