2020年2月6日から4月22日まで、東京スカイツリーにて「ファイナルファンタジーVII リメイク」(以下、「FFVII リメイク」)発売を記念したコラボイベント「SKYTREE in MIDGAR FINAL FANTASY VII REMAKE」が開催される。
このイベントでは、地上450メートルの天望回廊に「FFVII リメイク」の世界観が楽しめるオリジナルの館内装飾がされる他、地上350メートルの天望デッキの窓ガラスを巨大スクリーンに仕立てた「SKYTREE ROUND THEATER」でオリジナルコンテンツが上映されたり、オリジナルグッズの販売やコラボカフェなども楽しめる。
記念すべきコラボの初日となる2月6日に、東京スカイツリーにてクラウド役の声優・櫻井孝宏さんと、「FFVII」が大好きという俳優・高杉真宙さんによるセレモニーイベントが行われたので、内覧会の模様と共にお届けしよう。
2020/3/2 16:00追記
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染予防および拡大防止のため、東京スカイツリーが2020年3月1日(日)から3月15日(日)の期間、臨時休業に。購入したチケットの対応など詳細は公式ホームページにて確認してほしい。
http://www.tokyo-skytree.jp/
スカイツリーから見る夜景はミッドガル!
ステージに登壇した櫻井さんと高杉さんは、素晴らしい夜景をバックに「まるでミッドガルのよう」、「神羅の人たちはきっとこんな景色を見ていたのでしょうね」と、今回のコラボを絶賛。櫻井さんと高杉さんはこの日初めての共演だったそうだが、櫻井さんが「(高杉さんが)なんだかクラウドに似ていますよね」と感想を零すと、高杉さんは「ありがとうございます」と笑顔を見せた。
天望回廊での展示を既に見たという櫻井さんと高杉さんだが、展示品の数々に「FFVII」への愛情を感じたという。オリジナルの「FFVII」の貴重な複製原画なども展示されており、お芝居をするにあたって改めて勉強になった、と櫻井さん。
高杉さんも、東京スカイツリーから見える素晴らしい夜景と共に展示を見ていると、まるで自分が「FFVII」の作品の中に入り込んだような気持ちになれる、と語った。展示品の中には、185センチという実物大のバスターソードもあり、高杉さんが実際にそれを背負ってみせる場面も。
クラウドというキャラクターについて問われると、櫻井さんは「リメイクでは皆さんが知っているクラウドを更に深く知れると思います」と述べつつ、「FFVII リメイク」ではクラウドの可愛らしいところや人間味のあるところ、ユーモアらしさも感じられると、「FFVII リメイク」のでの新たな一面を聞くことが出来た。
クラウドは物語が進むにつれてどんどん親近感がわいてきて、プレイし終わった後にまたどこかで会いたい、と思うようなキャラクターだったと感じたことを高杉さんが語ると、櫻井さんが「連絡をいただければすぐにでもお届けしますので、目を閉じて声だけを聴いていただければ」と返し、高杉さんは「贅沢すぎです」と、顔をほころばせた。
「FFVII」トークが止まらない二人は、ますます思い出話に花を咲かせる。クラウドが神羅ビル脱出時にバイクで助けに現れるシーンが好き、という高杉さんは、そのシーンを見たいがために、何度も繰り返しプレイしたそうだ。そのクラウドのバイクも天望回廊に飾られているのだが、高杉さんは特別に実際に乗らせてもらったそうで、「テンションが上がりすぎた」と熱弁。男の夢が詰まっている、という高杉さんに、櫻井さんもクラウドのバイクは近未来的なフォルムで、男性から見てもかっこいいと語った。
一方で櫻井さんは、華やかでキラキラとした雰囲気のゴールドソーサ―が好きだったそうで、観覧者もバレットと乗ったり、数々のミニゲームにずっとハマっていたのだという。ゴールドソーサーの音楽も好きだったという櫻井さんに、高杉さんも「うんうん」と頷いていた。
そして天望回廊で販売されているグッズが目の前に並べられると、櫻井さんと高杉さんは新作のグッズたちに興味津々。
クリアファイルやTシャツが特に好きだという櫻井さん。高杉さんは、Tシャツは普段からゲームを一緒に遊んでくれる友人にプレゼントしたい、と述べつつ、人見知りをするのでタンブラーを買って撮影現場に持っていき、共演者やスタッフとの話題作りに使いたいそうだ。
また、フロア340にある「340th HEAVEN CAFE」にて提供されるコラボメニューを前にした櫻井さんは、セフィロスとクラウドのイメージカラーである黒を使って作られた黒カレーライスを試食して、「セフィロスを感じます」。高杉さんは、大好きなキャラクターだというエアリスをイメージしたドリンクを試飲し、「体力がマックスまで回復しそうなので、このドリンクで疲れた身体を癒してほしい」と感想を述べた。
次に、展望台の窓ガラスを使って上映する「FFVII PREMIUN ROUND THEATER」が特別に一足先に公開。櫻井さんが「それじゃ、行くぞ。スタートだ」と、クラウドの声で合図を送ると同時、シアターでは特別映像が上映された。
「FFVII」や「FFVII リメイク」の魅力を約7分間の映像に詰め込んだムービーに、櫻井さんは「鳥肌が立った」と、高杉さんは「すごい、と素で呟いてしまいました」と照れ笑いを見せた。櫻井さんは、こうして映像でクラウドを見ていると自分が演じているという実感があまりないそうで、クラウドが自分の手を離れて世界で生きているように感じるそうだ。
この特別上映は基本毎晩行われるが、上映時間は日によって変わるため、東京スカイツリーの公式サイトでチェックしてほしい。
イベントの最後に、櫻井さんは「いつも「FFVII」の話をするときには、何を話したらいいのか困ってしまう」と述べ、その理由は自分が演じているとは思えないような迫力やリアリティのある作品だからだという。そして「このコラボイベントは本当に素晴らしい企画だと思いますし、作品を知らない人でも楽しめるので、ぜひ沢山足を運んでいただきたいです」と語った。
高杉さんは、「元々自分もひとりの『FFVII』ファンだったのに、仕事としてこうして『FFVII』のイベントに参加させてもらえることがとても嬉しい」と語り、先程のシアターの映像もワンカットごとがどれも素晴らしく、改めて「FFVII リメイク」が楽しみになった、と述べた。
高杉真宙さんが語る「FFVII」の魅力とは
イベント終了後に高杉さんへのミニインタビューが行われたので、その模様をお届けしよう。
――今回のスカイツリーとのコラボのご感想をお願いします。
高杉さん:ミッドガルの景色を思わせる、綺麗な景色だなぁと思いました。きっとゲームの中に生きているキャラクターたちも、これと同じくらい綺麗な景色を見ているんだと感じました。展示などは本当にゲームの中に入り込んだような気持ちになれますし、エレベーターから既にこだわりが感じられて、凄いです。
「FFVII リメイク」の発売に向けて改めて自分が遊んだ物語を追っていけるような作りになっているのも良いですね。複製原画も見れたり、「FFVII」を遊んだ人も遊んだことがない人も楽しめる内容なのではないかと思いました。
――「FFVII」は、何歳の時にプレイされたんですか?
高杉さん:比較的最近なんです。「ファイナルファンタジー」という作品自体は小さいころから知っていたんですが、「FFVII」はプレイしたことがなくて。ゲーム友達から教えてもらって、遊んだらすっかりハマってしまいました。もっと早く「FFVII」という作品を知りたかったな、と思います。僕は自分が遊んだゲームがこうしてリメイクされるというのは初めてのことなので、それももちろん嬉しいのですが、櫻井さんと本日ご一緒させてもらえて本当に嬉しいです。
――高杉さんはクールな印象ですが、ゲームをプレイ中もそうなのでしょうか?
高杉さん:いえいえ、ゲームをプレイしている時はめっちゃ叫びますよ(笑)。「マジか!」とか独り言も多くなりますし。僕は趣味でやっていた何かが仕事に繋がる時が一番緊張するんですが、今日もすごい緊張していて、仕事では落ち着いて見えるかもしれませんが、全然落ち着いていないんですよ……。
――それでは、改めてこのイベントの魅力をお伺いできればと思います。
高杉さん:改めて、本当にこれが1997年の作品なのかと思うくらい、今でもかっこいいですよね。それがリメイクで更に進化するって凄いことだと感じますし、展示を見ると愛が溢れて仕方ないです。自分が歩いてきた世界を自分の身体で体験できるのが、このイベントのとても素敵な部分だと感じます。
――ありがとうございました。
展示やオフィシャルショップ、コラボカフェなどをフォトレポート
天望回廊は、「東京スカイツリーの天望回廊が神羅カンパニーに奪われてしまった」という設定で、歴代の「FFVII」シリーズに関する展示がされている。
天望回廊へ向かうエレベーターを降りると、クラウド、バレット、エアリス、ティファ、レッドXIIIがお出迎え。設定を頭に入れて展示を見ると、より一層楽しめる。
展示は「FFVII」だけではなく、「ビフォア クライシス」「アドベントチルドレン」「ダージュ オブ ケルベロス」「クライシス コア」などの関連作品まで網羅。特に2018年に配信が終了してしまった「ビフォア クライシス」は今やこういった展示でしか触れることができない。存分になつかしさに浸ってほしい。
神羅ビルに見立てたスカイツリー。制御室で力を制限されているマテリア「そらのとう」を解放し、夜景を取り戻そう。
等身大のバスターソード。185センチもあるので、実際に見ると相当に大きい。クラウドはこれを片手で振り回していたが……。
グッズショップは天望回廊の展示の途中にある。土日は混雑が予想されるので、時間に余裕をもって訪れてほしい。
スクウェア・エニックスの公式通販ショップe-storeなどで予約販売されている商品の一部が、先行発売されている。一部の商品は、スカイツリー限定カラーも。
スカイツリーのコラボショップ限定販売グッズ。缶バッジセット、メタルキーホルダー、アクリルスタンド、タンブラー、フラワーキャンディ、缶クッキー、金平糖。他にも瓦せんべいやクリアファイル、B2サイズのポスターなど、様々なアイテムが用意されている。ランダム封入の缶バッジコレクションは、スカイツリー限定の柄が2種あるので、コンプリートを目指したい人は気を付けよう。お土産にぴったりなラムネ缶は、3月下旬発売予定。
記念刻印メダルも「FFVII リメイク」仕様に。訪れた日付と名前を刻印できる、特別なメダルキーホルダーだ。
セブンスヘブンをイメージしたカフェでの提供メニュー。クラウド、セフィロスのモチーフカラーの黒カレーライスと、ティファの洋服を表現したアイスラテ、バレットの武骨さと親心を表現したアイスチョコドリンク、エアリスの洋服の色をイメージしたハイビスカスドリンクと、魔晄を浴びたソルジャーのクラウドを表現したパイナップルドリンク。
コラボメニューを一品注文ごとに、オリジナルコースターが1枚もらえる(※柄はランダム)。コラボカフェは、平日の夜ながら、長蛇の列が出来ていた。カフェは朝の8時から開いているとのことなので、カフェ利用を考えている人は早めの時間帯が良いだろう。
これらの展示を見るためには、天望回廊への入場料が必要となる。入場料は平日と休日、年齢で異なるので、東京スカイツリーの公式サイトをチェックしてほしい。前売り券を買うとお得な値段で購入できるので、訪れる日が決まっている人は前売り券を購入しておくと良い。
観覧時間は、プレミアムラウンドシアターが上映されつつ、まさに神羅ビルの最上階である70階にいるような気分になれる、18時以降の時間帯が圧倒的にお勧めだ。時間の都合がなかなかつかない人も、ぜひ一度はこのコラボだからこその絶景を楽しんでみてほしい。これぞプレジデント神羅やルーファウスが眺めていた景色であると、きっとそう感じられるはずだ。
「SKYTREE in MIDGAR FINAL FANTASY VII REMAKE」公式サイト
http://www.tokyo-skytree.jp/event/special/ff7r/
東京スカイツリー公式サイト
http://www.tokyo-skytree.jp/