「ロックマン ゼロ」と「ロックマン ゼクス」シリーズ全6作品を収録した「ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション」。カプコンが2020年2月27日にPS4/Xbox One/Nintendo Switch/PC用ソフトとして発売する本作のレビューを、ライターのカワチがお届けする。

目次
  1. 「X」シリーズからさらに進化したシステム
  2. 新たな遊びを提供する新モードの「Zチェイサー」

本作は過去に発売された「ロックマンゼロ」シリーズ4作と「ロックマンゼクス」シリーズ2作をひとつにまとめた作品。合計6作品のゲームが楽しめるため、大ボリュームの内容になっているのが特徴。

「ロックマンゼロ」シリーズと「ロックマンゼクス」シリーズでは世界観やシステムも大きく異なるため、本作で2つのゲーム体験が味わえる。また、パッケージ版が3,990円(+税)、ダウンロード版が3,627円(+税)とコンシューマ作品としては比較的安価に入手できるのもポイントだ(Xbox OneのDL版のみ3,700円+税)。

「X」シリーズからさらに進化したシステム

ここからは実際に本作をプレイした感想を綴っていくが、まずは各シリーズの大まかな魅力を紹介しよう。まず「ロックマンゼロ」シリーズだが、これは1993年から2005年まで続いた「ロックマンX」シリーズの流れを汲む作品。「ロックマンX」に登場した人気キャラクターのゼロを主人公に「X」シリーズの数百年後を描いた物語となっている。

封印されていた「ゼロ」が復活するところから物語ははじまる。

筆者個人としては「X」シリーズの物語を体験してから「ゼロ」シリーズをプレイしてもらいたいが、プレイしていなくても楽しむことは可能。もしくは「ゼロ」シリーズをプレイしてから「X」シリーズをプレイしてみるのもいいかもしれない。(その場合は、「X」をクリアしたあと、また「ゼロ」がやりたくなってしまうだろうけど……)

「ゼロ」シリーズのシステムは「X」シリーズを踏襲したものになっている。ダッシュや壁蹴りといったシステムによって爽快感のあるハイスピードなアクションを楽しむことができる。「X」シリーズをプレイした人であればおなじみだが、初代の「ロックマン」シリーズしか遊んだことがない人は、そのスピード感に驚くかも知れない。

「Xシリーズ」から引き継がれた多彩なアクションが魅力。

一方でダッシュしながらジャンプをしたり、壁蹴りからの壁蹴りでどんどん上に登っていったりするような少しテクニカルなアクションが求められるため、最初は戸惑うこともあるかもしれない。

壁蹴りは「ゼロ」シリーズの基本アクションとなる。

「X」シリーズを楽しんでいたユーザーがさらなる進化を楽しむのが「ゼロ」シリーズだったため、ゲームとしての難易度は高め。ただ、理不尽な難易度ではなく、何度も挑戦することで攻略法が見つかるので、困難を乗り越えるおもしろさをぜひ体験してみてほしい。

使う武器を変えてみるというのも手だ。

ただ、それでもアクションに自信が無い人だったり、久しぶりのプレイなので楽しむことができるのか不安な人も多いだろう。本作には敵から受けるダメージが減少したり最初から強力なパーツを所持していたりする「カジュアルシナリオモード」があるので安心してほしい。

「カジュアルシナリオモード」でプレイすれば、かなり難易度が下がる。

こちらは何も考えずにクリアできるという難易度ではなく、あくまで初心者のプレイを補助するようなものになっている。そのため、クリアの達成感はしっかり味わうことができる。

一撃死などが無くなるわけではないので、ゲーム性が損なわれることはない。

また、本作には「アシストセーブ機能」も。オンにしておくことで、ステージの途中に設置されたセーブポイントから再開できるようになる。これを利用すれば、より効率のいいプレイが可能になるだろう。

途中からやり直せるのでやる気が損なわれることがない。

「ゼロ」シリーズ全体の話に戻るが、「X」シリーズには無かった魅力として「サイバーエルフ」という要素が存在する。

手に入れたものを使用することで、ゼロを強化したりサポートをしたりといったことができ、初心者救済処置と収集要素のやり込みを合わせた魅力を持っている。また、この「ゼロ」シリーズは「X」シリーズに続く形でシリアスな路線を貫いており、この「サイバーエルフ」も使用すると消滅してしまうという儚い設定がある。こういった部分もユーザーの心を惹きつける要素の一つだろう。

いちどだけ使用できるサイバーエルフ。ステージに隠されたものを捜すやり込み要素もある。

また、初代の「ロックマン」シリーズや「X」シリーズはステージを選んでボスと戦う流れだったが、「ゼロ」はそのフォーマットを踏襲しつつも捕らえられた仲間を救出するものや爆弾を解除するもの、なかにはいきなりボスと戦うものなど、種類がバラエティ溢れる内容になっている。

制限時間のあるものや仲間を助けながら進んでいくものなど、多彩なステージが用意されている。

ストーリーに関してもネタバレになるため詳細までは書かないが、簡単な正義と悪の構図ではなく、さまざまな信念や思惑が絡み合う深いものになっている。「ゼロ2」ではレジスタンスの司令官であるエルピスが登場するなど、シリーズを追うごとに新キャラクターが増えたり、既存キャラクターの新たな関係性が描かれたりするので、物語や世界観を考察するおもしろさがある。

重厚なストーリーが魅力となっている。

続いて「ロックマンゼクス」シリーズについて。こちらは「ゼロ」シリーズからさらに未来が舞台となる作品だが、終末感の漂う「ゼロ」に比べると明るい雰囲気を持っている。

また、最初に主人公を少年のヴァンか少女のエールから選ぶことができるのも特徴。女性主人公は初めてなので新鮮にプレイできるだろう。

ゲームとしては、これまでのようなステージ選択型ではなく、広いフィールドを探索していく作品になっている。メインとなるミッション以外にも多彩なクエストが存在し、これらをこなしていくのが楽しい。

広いステージを探索していく作品になっている。

続編である「ロックマンゼクス アドベント」はマップ探索型であるものの、主人公が一新されており、また違った魅力を持つ作品になっている。システムも進化しており、マップで迷いづらくなっているなどの改善点が存在している。

「ゼクス」シリーズはニンテンドーDSで発売された作品のため2画面に分かれているのが特徴。下画面で操作した部分なスティックで操作することになるが、そこまで違和感はなかった。

新たな遊びを提供する新モードの「Zチェイサー」

「ダブルヒーローコレクション」ならではの魅力にも触れよう。「カジュアルシナリオモード」に関しては上記で紹介したが、本作には他にも多彩な新要素が追加されている。

ファンがうれしいのはイラストや設定画を収録した「ギャラリー」とBGMをすべて収録した「ミュージック」だろう。筆者のお気に入りは「ミュージック」で、マイミュージック機能やリピート機能があるので、サントラとしても活用することができる。

手が離せずにゲームがプレイできないときもサントラとして利用できるのがうれしい。

また、新ゲームモード「Zチェイサー」も見逃せない。「Zチェイサー」はクリアタイムを競うモードで、ローカル対戦で知り合いとタイムを競ったり、世界ランキングのデータをダウンロードして挑戦することができる。今回、筆者がプレイしたのはCPUと競う「シングルチェイサー」だったが、タイムを競う楽しみはもちろん、相手のうまいプレイを見て「こういう攻略もできるのか」と気付き、実践していく楽しみもあった。ステージごとに「B~ZZ」まで5段階の難易度が存在するので、長くやり込むことができるだろう。

上手なプレイは自分でプレイするときの参考にもなる。

ということで、本作はシリーズのファンはもちろん、シリーズをプレイしたことがない人も楽しめる開口の広い作品になっている。記事を読んで気になった人はぜひ本作を手にとってみてほしい。

公式サイト
http://www.capcom.co.jp/rzzxc/

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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