スクウェア・エニックスが2020年4月24日にPS4/Switch/PC向けに発売を予定する「聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ」。3月18日に配信開始となる体験版を一足早くプレイする機会を得られたので、本作のポイントについて紹介していこう。

目次
  1. 主人公&仲間と共に世界の危機へ立ち向かう
  2. よりアクション性が高くなった操作感を試す!

1995年に発売されたスーパーファミコン向けアクションRPG「聖剣伝説3」は、6人のキャラクターから選んだ主人公と仲間の組み合わせで物語の展開が変化する「トライアングルストーリー」が特徴。本作はそうした特徴はそのままに、さまざまな要素を取り入れたフルリメイク作品だ。

グラフィックはフル3Dとなり、より多彩なアクションを楽しめるようバトルシステムも再構築。キャラクターボイスに対応したことでイベントシーンや道中の会話もより臨場感が増し、オリジナル楽曲だけでなく菊田裕樹氏が監修したアレンジ楽曲も加わっている。BGMはいつでもオリジナルとアレンジで切り替えできるので、従来の雰囲気が好みの人にも安心だ。アレンジはオリジナルの空気感をそのままにサウンドの奥行きが大きく増した印象で、オリジナル楽曲もリメイクのグラフィックと非常にマッチしていた。どちらも併せて楽しもう。

※画面・操作はPS4のものです。

主人公&仲間と共に世界の危機へ立ち向かう

さっそく主人公や仲間を選びたいところだが、体験版を起動したらまずはオプションを見てほしい。言語はテキスト・ボイス共に日本語だけでなく英語にも対応し、字幕や話者名のオンオフも選べる。字幕をオフにするとイベントシーンですべてのテキストが見えなくなるので、映画のような音声だけのムービーを楽しめる。ミニマップのオンオフや回転も選べるし、必殺技・召喚演出のオフも用意されている。難易度はハード・ノーマル・イージー・ベリーイージーの4段階用意されていて、ゲーム中いつでも変更できるのでプレイスタイルに応じて試すといい。

主人公や仲間として選べるキャラクターは、草原の国「フォルセナ」の傭兵であるデュラン、魔法王国「アルテナ」の王女アンジェラ、「ビーストキングダム」を総べる獣人王の息子ケヴィン、聖都「ウェンデル」の光の司祭の孫娘シャルロット、義賊「ナバール盗賊団」のホークアイ、風の王国「ローラント」の王女リースの6人だ。旅立つ理由はもちろん、バトル時の性能もキャラクターそれぞれでそれぞれ異なる。キャラクターの選択画面でも豊かな表情を見せてくれるので、ぱっと気になったメンバーで組んでみるのもいいし、体験版で色々な組み合わせを試してからしっかり吟味するのもいいだろう。

今回は主人公をシャルロットに、そして仲間はアンジェラとケヴィンでプレイした。シャルロットはエルフと人間の間に生まれ、外見や言動こそ幼く見えるが実際は15歳の少女だ。彼女の暮らすウェンデルでは不可解な現象が起きていて、これを調査していたヒースという青年が「死を喰らう男」に連れ去られてしまう。そんなシャルロットの前へ「マナの女神」に仕えるフェアリーが現れ、世界から不思議な力「マナ」が失われつつあることを知らされる。シャルロットは大切な存在であるヒースのため、世界のためにマナの女神の元へ向かい「マナの剣」を抜くため旅立つ……というのが冒頭の展開だ。

そうしてシャルロットを操作していると、やがて仲間の1人であるアンジェラと出会う。その際、アンジェラの旅立ちのストーリーをプレイするかどうかの選択が現れる。スキップしてもダイジェストで確認可能だが、一度は見ておこう。

アンジェラの暮らすアルテナは「理(ことわり)の女王」によって平穏が保たれている国だ。しかしマナが失われて魔法の力が弱まり、少しずつ氷や寒さに脅かされ始めている。そこで女王は「紅蓮の魔導師」と共にフォルセナへ侵攻し、マナの聖域への扉を開くために必要な「マナストーン」を奪おうと計画。そして女王はアルテナのマナストーンの解放に、実の娘でありながら魔法を使えないアンジェラの命を使おうとする。城を飛び出したアンジェラは、マナの剣があれば女王に認めてもらえるかもしれない……と、シャルロットへの同行を決める。

体験版ではケヴィンの登場まではプレイできなかったが、シャルロットをプレイする中で彼と関係するビーストキングダムの獣人たちがウェンデルを侵攻しようとしているのが分かる。このように主人公たちの運命は少しずつ絡み合っていて、彼らの出会いが世界の運命にどう関わっていくのか……先の気になる展開が待っている。製品の発売までに異なる組み合わせで複数回プレイしておくと、世界の状況をより深く体感できるだろう。

よりアクション性が高くなった操作感を試す!

フィールドでは、○ボタンで攻撃、△ボタンで強攻撃(長押しでタメ攻撃)、□で回避、×ボタンでジャンプが基本となり、ボタンの組み合わせでコンボ攻撃も可能。△攻撃のヒットで敵が落とす“かけら”を集めるとSPが増加し、画面中央下部のゲージが100%以上になるとL1ボタン+□ボタンで必殺技を放てる。素早く敵を倒す、ダメージを受けないなどの条件をクリアすると得られる経験値にボーナスが入るので積極的に狙おう。バトルでは敵から距離を取り、表示されたラインに向かってスティックを倒し続けると一定時間経過後に逃げられるのでバランスよく利用したい。

十字キーの上下でリング状のメニュー「リングコマンド」が呼び出せるので、ここからアイテムや特技を使用しよう。アイテムはリングコマンドに12種類まで登録でき、バトル中に使える個数は1種類につき9個となる。L1・R1と各ボタンに割り振れるショートカットも活用し、強敵とのバトルに備えよう。

敵が強いと感じたら、各地にある女神像の周囲でバトルだ。金色の女神像はセーブだけでなく体力も回復してくれるので、経験値稼ぎの拠点として利用できる。敵を倒してレベルが上がるとHPなどの基本ステータスがアップし、併せて獲得できる「育成ポイント」を使って特技の習得やパラメータアップなどが行える。体験版ではレベル7まで強化でき、データは製品版に引き継げる。

序盤はひたすら武器を振り回して敵を叩くことしかできないが、ゆくゆくは育成ポイントをどう割り振って何を習得するかがポイントとなるだろう。ポイントは条件を満たせばリセットできるようなので、そこまで気負わなくてもよさそうだ。このほかアビリティの中には、取得した本人以外のパーティメンバーも装備できる「リンクアビリティ」がある。今回は光の司祭から「HPアップ」を貰うことができたので、序盤は忘れずに装備しておこう。

体験版の山場となるのが、ボス「フルメタルハガー」とのバトルだ。本作では敵の攻撃に合わせて予兆が表示され、あらかじめ範囲を目視できるようになっている。主なボスの攻撃は細長い扇状範囲、飛び上がった後に落下地点を中心とした円形範囲、キャラクター1人にマーカーが付着して一定時間後に円形範囲で攻撃……といったものなので、予兆をしっかり確認しながら距離を取って対処しよう。仲間の行動はある程度作戦で指定できるが、ピンチになったらL2・R2でキャラクターを切り替えて逃げたり回復したりするといい。

ちなみにフィールドの雑魚敵の攻撃も予兆が表示されるが、ボスと違って発動までのスピードがかなり速いため範囲を目視してから避けるのはなかなか厳しかった。これから物語が進み、特技などが豊富に揃えばうまく対処できるかもしれない。

見事ボスを撃破すると、シャルロットたちは光の精霊「ウィル・オ・ウィスプ」と出会う。マナストーンを使わずマナの聖域へ向かうため、こうした精霊たちを探すのが当面の目的となるようだが、なにより精霊との出会うと魔法が使えるようになるのが大きい。ここでシャルロットは回復魔法が使えるようになるので、あまりバトルが得意でないプレイヤーは主人公か仲間にシャルロットを入れるのをオススメしておく。

このほか敵を倒す、街やフィールドのオブジェクトを壊すと「種」というアイテムが手に入る。宿屋にあるプランターに種を植えるとさまざまなアイテムが入手でき、プランターのレベルも上がっていく。街についたら、こまめに利用しよう。

そして本筋とは関係ないが、昔ながらの懐かしい雰囲気と、現代らしさが織り交ぜられた背景にも注目だ。フィールドではなかなか難しいかもしれないが、街ではゆっくりと空や街並みを眺められる。

発売日が待ちきれないプレイヤーも、これまで「聖剣伝説」に触れていないプレイヤーも、まずは体験版で鮮やかにフルリメイクされた「聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ」を体感してほしい。そして、シャルロットを主人公に選択してみてはいかがだろうか。挙動もボイスも筆舌に尽くしがたい可愛らしさで、この体験版をプレイすればその一端を感じられる。もちろん3Dで動くキャラクターは誰もが非常にいい味を出しているのだが、とくにシャルロットは本当に本当に可愛いのでぜひ一度、主人公で遊んでみてほしい。

聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ

スクウェア・エニックス

PS4ダウンロード

  • 発売日:2020年4月24日
  • 12歳以上対象

聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ

スクウェア・エニックス

Switchダウンロード

  • 発売日:2020年4月24日
  • 12歳以上対象

聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ

スクウェア・エニックス

PCダウンロード

  • 発売日:2020年4月25日
  • 12歳以上対象
  • Steam

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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