ライブドアニュースは、動画コンテンツ「ゲームさんぽ」において、3月19日より「ネバーエンディングナイトメア」を名越康文氏が解説する動画を4夜連続で公開すると発表した。

目次
  1. 公開URL
  2. ゲームの世界を分析することで、開発者自身の精神まで描き出す
  3. 公開収録には約420人の応募が
  4. 名越康文氏が、ゲームで描かれたAIの精神を分析する動画は100万回再生
  5. 今後の公開予定(3月~5月)
  6. 名越康文氏について
  7. ゲームさんぽについて

本動画では、実際に精神病を患っていた開発者が精神病の世界を描いたという「ネバーエンディングナイトメア」(INGINITAP GAMES)を、現在も臨床に関わりながら各種メディアでコメンテーターも務める精神科医である名越康文氏が解説。動画はYouTubeにて3月19日から22日の毎日21時に4夜連続公開となる。

公開URL

第一話:3月19日(木)21:00
https://www.youtube.com/watch?v=oKlhgGcVTRE

※現在は非公開ですが、3月19日(木)21:00に同URLで公開されます。

第二話~四話:3月20日(金)~22日(日)21:00
https://www.youtube.com/user/gotouchi10sec

※第二話~四話については上記チャンネルで順次公開されます。

ゲームの世界を分析することで、開発者自身の精神まで描き出す

本動画で題材に選ばれたゲーム「ネバーエンディングナイトメア」(INGINITAP GAMES)は、開発者自身が患っていた強迫性障害とうつ病のなかで見る幻覚や夢、白昼夢の世界を表現したゲームです。

精神科医である名越康文氏は、ゲームに登場するキャラクターやゲーム内の風景を通じ精神分析を行います。ゲームのキャラクターは開発者の自己投影という仮説のもと、キャラクターの鼻に比べて口が小さいというアンバランスさに着目し開発者の精神を分析します。キャラクターの口が小さいということはものを言えなかったことの抑圧の現れで、親との相性が良くなかったのでは、強い抑圧を受けてきたのではという仮説を論じます。

また、その他のシーンでも首の太さ、部屋に置かれている人形の配置、様々なシーンに基づいてフロイトの夢分析などを駆使し、開発者やその周りの状況を分析していきます。

分析例

・首が太いということはものを頭で考えるタイプ、とっさの時には固まってしまう可能性→実際にゲーム内でも素早い動きはできず、走ろうとしても遅い
・部屋の中での人形の配置が乱雑、通常はお気に入りなどの序列がある場合が多い→愛着を持つと、愛着を持たなかったものから攻撃されるという抑圧や恐怖がある可能性がある

上記のように、現実世界では現れにくいような部分がゲームではより明快に描き出されており、より多くの人が理解しやすく納得感のある形で精神分析が展開されていきます。本動画を通じて、ゲームの表現の深さ、専門家の技術体系の一端を理解することができます。

主人公の顔を見て、鼻と口のバランスが悪いことや首が長くて太いことを指摘。開発者の抑圧の可能性や主人公の動きの遅さの可能性が示唆されているとコメント。

公開収録には約420人の応募が

本動画の収録は、一般の方々を招いた公開収録で行われました。名越康文氏がゲームで精神分析を披露する前シリーズの人気から公開収録への参加応募者は約420人、当日はそこから選ばれた約60人の参加者が集まりました。

名越康文氏が、ゲームで描かれたAIの精神を分析する動画は100万回再生

前シリーズである2038年のデトロイトを舞台にアンドロイドと人間のドラマを描いた「Detroit:Become Human」(発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)を題材に、名越康文氏が登場するアンドロイドの精神を分析した動画は105万回再生を超えています(3月18日現在)。動画では、一見機械的に見えるアンドロイドの表情の微妙な変化から名越氏が分析した精神の動きが作品のストーリーと一致するなど、精神分析の正確性とゲームの作り込みの深さが明らかになり好評を得ました。

動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=hQiVYWZPwCk

今後の公開予定(3月~5月)

ユニバースサンドボックス(天体シミュレーター)×天文学者
オクトパストラベラー(RPG)×ピアニスト
ヘッドライナー(ニュース編集アドベンチャー)×ニュースデスク
ピクミン3(アクション)×俳人
龍が如く7(アクションRPG)×俳人

名越康文氏について

名越康文/1960年6月21日、奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)で精神科救急病棟の設立、責任者を経て99年に退職。臨床のほか、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など多方面で活躍中。

公式ホームページ
http://nakoshiyasufumi.net

ゲームさんぽについて

ゲームさんぽは、ゲームという媒体を通じてリアリティーのあるフィクションとして描き出された世界を現実に即して各分野の専門家に語ってもらう動画コンテンツです。これまでに、ゲーム内での気象を気象予報士の石原良純氏に解説してもらう動画、植物の植生を植物学者の方に語ってもらう動画や、ボディービルダーから見たゲームキャラの筋肉についてなど様々な動画を提供しています。

専門家の深い視点によってゲームを見つめ直すことで、ゲームの造り込みの深さと専門家の視点のユニークさが明らかになっていきます。

ライブドアニュース YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/gotouchi10sec

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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ネバーエンディングナイトメア公式サイト