セガから2020年9月9日にリリースされるiOS/Android向けアプリ「Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories」の先行プレイレポートをお届けする。
人気小説を原作としたテレビアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活(以下、リゼロ)」の公式スマートフォン向けゲームとしてリリース予定の「Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories(以下、リゼロス)」。2020年7月からはテレビアニメの第2期が放送される中、事前登録が50万件を達成するなどリゼロファンを中心に注目を集めている。
これまでさまざまな情報が公開されてきた本作ではあるが、今回いち早く開発中のゲームをプレイすることができたので、ゲームの流れとともに筆者が注目したいポイントを紹介する。なお、開発中のプレイ環境のため、リリース時に画面および仕様が変更になる可能性がある点は予めご了承いただければと思う。
謎の少女・シオンとともにスバルの失われた記憶を取り戻す
ゲームは記憶を失ってしまった主人公のナツキ・スバルが一人彷徨っているところから始まる。何者かに襲われいきなりピンチのスバルを救ったのは、リゼロスのオリジナルキャラクターであるシオン。夢幻術師と名乗る彼女の助けを受けて、スバルは記憶を取り戻すために行動していく。
スバルの記憶を取り戻すため、プレイヤーはまず「追憶郷クエスト」に挑むことになる。追憶郷内ではスバルの記憶がそのまま再現された場面をシオンとともに追体験していくのだが、その中で“改竄”と呼ばれる敵の技によって、見知ったキャラクターたちが襲いかかってくる場面も。
そして追憶郷クエストを進めていくことでストーリーが開放。ゲームの進行は大きくストーリーとクエストに分かれており、これらを交互に進めていくのが基本的なサイクルとなっている。
シオンはなぜスバルと行動をともにするのか、そもそもスバルの記憶を奪った犯人とは誰なのか……この点だけを見ても大きなストーリーの流れが用意されているので、プレイヤーとしても目的をハッキリとさせて、スバルたちの冒険を楽しめることだろう。
バトルはシンプルながら、おなじみのキャラクターを編成できる楽しさも
クエストとストーリーの一部では敵とのバトルが発生する。最大5人のキャラクターを編成して挑むターン制のバトルシステムを採用、敵味方のパーティ関係無く、素早さに応じて溜まる行動ゲージの順番に行動していくことになる。直近で行動するキャラクターの順番は行動ゲージの横に表示されるため、基本的にはその順番に沿って行動を選択していく流れだ。
キャラクターはそれぞれ3つのスキルを所持しており、中には一度使うとクールタイムが発生するものや待機ターンが設定されていて、バトル開始後一定のターンで発動可能になるものも。また、条件を満たしたときに発動するいわゆるパッシブスキルや、リーダーに設定したキャラクターごとにリーダースキルが自動で発動するようになっている。
そしてスキルの中にはカットインのアニメーションが用意されているものも。各キャラクターのアクションがしっかりと反映されているので、編成した際にはぜひチェックしてもらいたい要素だ。
バトルは敵パーティをすべて撃破すればクリアとなるが、そのために気をつけておきたいのが「属性」の存在。本作では敵味方関係なく以下の属性のいずれかが設定されているため、編成時には気をつけておこう。
なお、編成時には予め設定したパーティのほか、前回のパーティ編成をそのまま選択することもできる。こちらは特定のシチュエーションで繰り返し挑みたいときなどには重宝しそうだ。
キャラクターの成長要素としては、ダンジョンで集めた素材などを用いる「進化」、アドベンチャーパートをプレイして貯まったポイントを用いて解放する「メモリーボード」、ストーリークリアやバトル終了後に手に入る素材を使って行う「レベルアップ」の3つが用意されている。さらに、ステータス補正や覚醒段階に応じた効果が発動する「記憶結晶」をキャラクターに1つ設定可能で、これらを駆使してバトルに挑むことになる。
追体験だけでなく、IFの展開も盛りだくさんのストーリー
先ほど触れたとおり、本作は一見するとスマートフォンゲームとしてはオーソドックスな進行となるが、実はストーリーこそが本作のキモといっても過言ではない。「リゼロ」を好きなユーザーであればこそ、ぜひ体験してもらいたい要素となっている。
ストーリーはいわゆるチャート式の分岐を前提とした構成となっている。アニメのストーリーを追体験できる、正道の本編ルートはもちろんのこと、随所に出現する選択肢によってさまざまな分岐を見せる。選択肢を単純に選ぶだけでなく、あえてスバル自身の左右いずれかの選択にスライドさせるという形式をとっているのも、粋な演出だ。なお、選択肢によって得られるステータスは、ストーリークリア時に入手できる成長素材にも影響するので、そちらも併せて意識しておこう。
分岐は大きく分けて二つに分けられている。一つは本編をベースとしつつ、ちょっとした選択の変化によって派生していく「本編別Ver.」のルート。こちらはストーリーの軸自体に大きな変化はないものの、「あの時、もしこういう行動をしていたら?」という別の展開を見せてくれるはずだ。
そして、作中で特定の条件を満たすことで入手できる「鍵」によって開放される「IFルート」は、その流れも含めて大きく変化した、まさにこのゲームのためだけのルート。本編ではその時点でスバルが出会うことのなかったキャラクターが登場するなど、展開を想像させないストーリーが展開する。
フローチャートを見てもらえば一目瞭然だが、本編における第1章のエピソードだけでもこれだけの分岐が用意されている。そのすべてを原作者・長月達平先生の完全監修のもとに制作しているということで、過去のエピソードの振り返りだけでなく、「リゼロ」ならではのさまざまなIF展開が大ボリュームで楽しめるのだ。
なお、リリース時点で開放されている話、IFルートには制限があるものの、今後のアップデートで追加されていく予定だという。
ただし、一点だけ気をつけておいてほしいのが、ストーリーを進めるために必要な精神力は、デイリーミッションのみで受け取ることができるということ。1話を読むのに精神力を1消費するのだが、例えば1話分をクリアした後にもう一度同じ話数を選択する際には、改めて精神力を消費して冒頭から読み進める必要がある。
そのため、日毎に計画的にプレイするのはもちろん、分岐一つとっても取り返しがつかない。ゲームとしては制約のある要素ではあるが、毎回大きな決断を迫られるスバルの行動に沿って考えれば、納得感のある要素ともいえる。選択によってどのような展開が待ち受けるのかは、その流れも含めてぜひ自身で体験してみてほしい。
今回体験できた内容を大まかに紹介してきたが、筆者としては上記で触れた要素のすべてが「リゼロ」の公式スマートフォン向けゲームとしてのこだわりをしっかりと感じさせるものになっていたと思う。さまざまなメディアミックスを見せている「リゼロ」の世界をぜひスマートフォンゲームとしても楽しんでもらえれば幸いだ。
(C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会 (C)SEGA
※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。
コメントを投稿する
この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー