2020年9月11日に公開がスタートした映画「荒野のコトブキ飛行隊 完全版」。その公開を記念して、本作の魅力を紹介していきます。

「荒野のコトブキ飛行隊」とは?

「荒野のコトブキ飛行隊」とは、空路による交易で成り立つ世界「イジツ」を舞台に、レシプロ戦闘機を駆るパイロットの少女たちの活躍を描いたシリーズです。

一面荒野が広がるイジツでは、、空に空いた「穴」が過去の日本と思われる「ユーハング」と呼ばれる世界とつながったことで、様々な文化がもたらされました。

中でも著しく発展したのが航空技術で、ユーハングからもたらされた第2次世界大戦の頃の国産の戦闘機や、巨大な飛行船が運用され、さらに自然とそれを狙う空賊や、空賊から船や街を守るための用心棒が存在するようになりました。タイトルにもなっている「コトブキ飛行隊」もそんな用心棒部隊の一つ。このレシプロ戦闘機を駆る少女たちによる飛行隊が、「荒野のコトブキ飛行隊」シリーズの象徴となっています。

「荒野のコトブキ飛行隊」シリーズは、TVシリーズを中心としてさまざまメディアで展開が行われていますが、アプリゲームとしてはApp Store/Google Play向けレシプロ空戦RPG「荒野のコトブキ飛行隊 大空のテイクオフガールズ!」が、バンダイナムコエンターテインメントから配信中。こちらは、TVシリーズの主役であるコトブキ飛行隊の面々だけではなく、ハルカゼ飛行隊、怪盗団アカツキ、ゲキテツ一家、カナリア自警団といったアプリゲームオリジナルのキャラクターが多数登場し、TVシリーズのエピソードの後の世界観も描かれるなど、ファン必見の内容になっています。

もちろんアプリゲームでも「荒野のコトブキ飛行隊」にとっては欠かせない「空戦」と「レシプロ戦闘機」の要素はしっかりと存在し、簡単操作で誰でも迫力の空戦バトルを楽しめるのも嬉しいポイント。戦闘機を強化・改造していく育成だけではなく、自分好みのビジュアルに塗装することもできるなどカスタマイズ面も充実しています。

またアプリゲームのメインキャラクターである「ハルカゼ飛行隊」を主役にしたWEBアニメ「荒野のコトブキ飛行隊外伝 大空のハルカゼ飛行隊」も制作されており、現在、アプリゲーム内および公式YouTubeチャンネル「コトブキちゃんねる」にて配信中。作中に登場する戦闘機のマニアックな情報を教えてくれる「ナツオ整備班長の戦闘機講座」も合わせて、全エピソードが無料で視聴可能となっています。

その他にも、ジャンプ+で連載されていた田岡宗晃氏・杉江翼氏によるコミカライズ版では、TVシリーズの前日譚にあたるキリエの新人時代のエピソードが描かれた一方、安藤敬而氏によるノベライズ「荒野のコトブキ飛行隊 荒野千一夜」では、TVシリーズの後日談が描かれるなど、アニメ以外でも世界観を楽しむことができます。

戦闘機や車、艦船などの模型をリリースしてきた老舗の模型メーカー・ハセガワからは、コトブキ飛行隊のメンバーそれぞれの乗機を立体化した隼一型のプラモデルが発売されるなど、ホビーまで含めたさまざまな展開が行われています。

劇場版は、コトブキ飛行隊のメンバーにより焦点をあてた物語に

幅広い展開が行われている「荒野のコトブキ飛行隊」シリーズですが、その中核をなしているのが2019年に放送されていたTVシリーズ。リアルな戦車戦の描写が話題を呼び、大ヒットを飛ばした「ガールズ&パンツァー」で知られる水島努氏が監督、さらにシリーズ構成・脚本を、その水島氏とともにアニメ制作現場を舞台にした「SHIROBAKO」をヒットさせた横手美智子氏が担当。さらに音楽を浜口史郎氏、ミリタリー監修を二宮茂幸氏と、こちらも共に「ガールズ&パンツァー」に参加した面々が参加するなど、水島努監督を中心にミリタリー作品を得意とするスタッフ陣が集結して制作されています。

今回公開される劇場版は、そのTVシリーズを再構成し、新規シーンを追加した文字通りの「完全版」。TVシリーズでは、コトブキ飛行隊に助けられるナサリン飛行隊の二人や、雷電のエピソードが印象深いラハマの町長、空賊エリート興業社長のトリヘイなど、物語の脇を固めるアクの強いキャラクター達が描かれているのも魅力の一つとなっていました。

劇場版では、そうしたサブキャラクター達の描写は少し控えめになった代わりに、隊長であるレオナとザラの出会いに始まる、コトブキ飛行隊が結成されるまでの、TVシリーズの前日譚や、TVシリーズであまり掘り下げられなかったキリエとエンマの出会いのエピソードなどが新たに描かれ、コトブキ飛行隊の6人により焦点があてられた物語となっています。

またかつて「天上の奇術師」と呼ばれたエースパイロットで、自由博愛連合のリーダーとしてコトブキ飛行隊と対立することになるイサオの描写も増えたことで、キリエやレオナたちとの関係性も分かりやすくなっており、より一本のドラマとしてまとまった印象を受けました。空戦シーンも追加されていたり、作品全体としてもかなり受ける印象が変わる作りとなっているので、TVシリーズをすでに何回も見直したというコアなファンでも、新鮮な気持ちで物語を楽しめるようになっています。

フライトシューティング・シュミレーターファンなら、迫力のドッグファイトは必見

「荒野のコトブキ飛行隊」の魅力を語る上では、なんといっても戦闘機同士のドッグファイト(戦闘機同士の近接戦闘)は欠かせません。とくに見ていただきたいのが、フライトシューティングやフライトシミュレーターゲームのファンです。

空中で複雑に動き回りながら、互いの背後を奪い合って機銃やミサイルで攻撃するドッグファイトは、まさに空戦の華とも言える要素。実は現代における戦闘機は、遠距離からのミサイル攻撃を重視した設計となっており、ドッグファイトのような有視界での戦闘は滅多に発生しないようになっているのですが、レシプロ戦闘機にはミサイルなどの長射程兵装が搭載されていないので、必然的に近距離での戦いが発生します。そのため、本作における空戦シーンは、「ほぼすべてがドッグファイト」と言っても過言ではないほど、ドッグファイトに次ぐドッグファイトが描かれており、見応えは抜群。

フライトシミュレーターやシューティング好きであれば、ドッグファイト中に「インメルマンターン」(上昇と共に180°のループとロールを同時に行いUターンする)や「木の葉落とし」(急上昇からの急旋回で、意図的に機体を失速させ背後を取る)といった、実在する空中戦闘機動を再現するプレイに挑戦している方も多いと思います。「荒野のコトブキ飛行隊」においても、映像の中でそうした空中戦闘機動のネタがふんだんに盛り込まれており、「ゲームでやった動き!」と思い出しながら楽しむことも。時折カメラアングルが操縦席からの一人称視点に切り替わるのも、フライトシミュレーター気分を体験できます。

TVシリーズの時点でも、この空戦シーンに関しては劇場版レベルといっていいほどの凄まじいクオリティで描かれていたのですが、劇場の大スクリーン&音響で楽しめるようになったことで、さらに迫力がアップ。残念ながら、今回事前に筆者が見ることができたのはMX4D版ではなかったのですが、振動などの動きが加わるMX4D版では、さらに迫力のある体験ができるようになることは間違いありません。とくに戦闘機の空中機動を4D映画で体験できる機会というのは、おそらくそうそう訪れることではないので、戦闘機好きならこの機会を逃すのはとても勿体ないと思えます。

戦闘面以外でも、戦闘機のリアルな描写へのこだわりはまさに鬼気迫るものがあり、機体ごとのエンジンの始動音や機銃の発射音まで、本物の戦闘機もこんな音だったのではないかと思わせるほどのリアリティ。冒頭でも少し説明した通り、イジツの空に空いた穴の向こう側は日本に相当する場所として設定されているため、異世界が舞台でありながら、実在した戦闘機がそのままの名前で登場しているのも、航空ファンにとっては嬉しいポイントになっています。

そうした理由から、とくにフライトゲームファンにオススメしたい映画である「荒野のコトブキ飛行隊 完全版」。従来のTVシリーズのファンはもちろんのこと、TVシリーズをほぼ内包した物語となっているので、いきなり映画から見てもまったく問題ありません。「ちょっと気になっていたけど、TVシリーズを見逃してしまった……」という方も、この機会に劇場に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

「荒野のコトブキ飛行隊」公式サイト
https://kotobuki-anime.com/

(C)「荒野のコトブキ飛行隊 完全版」製作委員会
(C)荒野のコトブキ飛行隊製作委員会
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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