ライブドアニュースは、動画コンテンツ「ゲームさんぽ」について、「アサシン クリード ヴァルハラ」を題材とした動画を公開した。
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「アサシン クリード ヴァルハラ」は、北方のヴァイキングがイングランドに対し盛んに侵攻していた9世紀のイングランドを舞台にしたアクションゲームだ。
動画では、同じくヴァイキングがイングランドに対し盛んに侵攻していた11世紀のイングランドを描いた漫画「ヴィンランド・サガ」の作者である漫画家の幸村誠氏が、当時の背景や文化、「ヴィンランド・サガ」との共通点などを解説する。
ヴァイキングについて豊富な知識を持つ幸村先生により「ヴァルハラ」で描かれた世界の背景が明らかに
「ヴァルハラ」は綿密な取材と資料などを基に、9世紀イングランドを生きたヴァイキングの戦士の物語を描いたゲームです。また、幸村先生の漫画「ヴィンランド・サガ」も、先生自身の現地取材や資料の翻訳を通じ、ヴァイキングの文化や風習を交えた物語を描いた作品です。
幸村先生が持つヴァイキングの深い知識を通じて、ご自身の作品とも共通点を持つヴァルハラを分析することで当時の背景や文化など様々な話が紹介されます。
例えば、木製の盾が多いことに触れ、実際当時も木製の盾が多く、敵の斧や剣が盾に食い込んだ際に盾を捻るだけで相手の武器を取ることができたという戦術や、盾の中央にある銀の丸い部分はその部分に手を入れて掴む構造になっていた事などが紹介されます。このように盾一つとっても、戦術から構造まで幅広く解説され、ヴァイキングの時代背景がよくわかる動画になっています。
その他にも、当時の食生活、各エリアの特徴、侵攻の様子をはじめ恋愛事情に至るまで、様々な内容が紹介されます。
ヴァルハラを通じて、ヴィンランド・サガを読み解くヒントも登場
ヴァルハラを見ながら幸村先生が時代背景を解説していくことで、ヴィンランド・サガにも通ずる当時の特徴が紹介されます。例えば、ヴァルハラの主人公の戦闘における強さを見ているうちに、当時のヴァイキングの体格は170cm前後で、その時代ではイングランドの人々と比べ大きな体格であったことが語られます。
そんな中、ヴィンランド・サガで描かれている大柄な戦士「トルケル」は230cmの設定であることが語られ、漫画内で圧倒的な強さを持っている理由がわかります。
また、ヴァルハラ内に登場するヴァイキング文化とイングランド文化が混在したエリアを見て、こうした地域の住民はのちにヴァイキング、イングランド人の両方から迫害される歴史があると説明します。
ヴィンランド・サガ内で主人公の親友として描かれている「エイナル」もその混血人種であるが故に、辛い運命を辿ることが紹介されます。
クリエイター目線での幸村先生によるヴァルハラの評価も
動画内では幸村先生のヴァルハラに対する評価も聞くことができます。主人公である「エイヴォル」の服装などを見て、エンターテインメントとしてのカッコよさを表現しながら、当時のヴァイキング文化の表現を逸脱しきらないデザインになっていると高く評価します。また、建物や船などのものについての作りこみの深さも同様に高く評価しています。