爽快で骨太なアクションと本格SFストーリーが魅力!ARPG「パニシング:グレイレイヴン」レビュー

0コメント 田中一広

HK Hero EntertainmentのiOS/Android向け3DアクションRPG「パニシング:グレイレイヴン」をレビュー。本作の魅力である本格的なアクションについて紹介する。

「パニシング:グレイレイヴン」は、スタイリッシュなビジュアルと、連続攻撃による爽快なアクションが楽しめる3DアクションRPG。SF的な世界観を持っており、人類への破壊衝動を持つようになった機械たちと、人類のために戦う部隊「グレイレイヴン」との戦いを描いている。

パニシングによって荒廃した世界で戦う人類と機械

舞台は「パニシング」によって荒廃した世界。タイトルにもある「パニシング」とは、生物の体細胞を破壊するだけでなく、機械の論理回路をも侵食するという特徴を持った謎の存在。「パニシング」に浸食された機械は、人類への破壊衝動を持つようになってしまう。これによって人類は、「死」と「機械の反乱」という二重の災厄に見舞われることになった。

とはいえ、人類は壊滅したわけじゃない。「浄化塔」と呼ばれる空気浄化装置を作ることで、人類は地表でもなんとか生存することができた。また、人類初のスペースコロニー「空中庭園」に住む者もいる。「グレイレイヴン」とはこの空中庭園に所属する執行部隊で、地表の調査や「パニシング」に浸食された機械…「浸食体」の破壊といった任務を担っている。

主人公(プレイヤー)は、この「グレイレイヴン」の指揮官だ。指揮官なので、実際に戦うことはない。戦うのは、「グレイレイヴン」に所属する「構造体」たち。「構造体」は特殊素材によって人類の体を再構築したアンドロイド。ゲーム開始後にプレイヤーが操作するのは、その中で隊長を務めるルシア。近接攻撃型の「構造体」だ。

通常攻撃でシグナルを貯めるか?回避を決めるか?スキル攻撃のタイミングを伺うバトル

本作のバトルは、3Dフィールドを縦横無尽に動き回り、連続攻撃を決めていく、正統派の3Dアクションバトル。ただ、ゲームの流れはスマホRPGの標準的なスタイルに則っていて、ステージ一覧から挑戦するステージを選ぶという形。アクションバトルだけが続くというコンシューマー的なスタイルではない。

バトル中にメインとなるアクションは、移動、通常攻撃、スキル攻撃、そして回避アクション。移動は仮想スティックで行い、通常攻撃、スキル攻撃、回避アクションについてはそれぞれ固有のボタンが割り当てられている。これらのアクションの内、本作のプレイ感を特徴づけているのがスキル攻撃だろう。

本作のスキル攻撃は、単純にスキルボタンをタップすればOKというものではない。「シグナル」という独特な要素が取り入れられている。「シグナル」は通常攻撃を繰り返すことでゲットできるリソースだ。キャラクターの属性に応じた「シグナル」を3つ揃えることで、スキル攻撃を発動できる。もちろん、常にキャラクター属性の「シグナル」がゲットできるわけではない。なので、現在使用中のキャラクターとは関係ない「シグナル」が手に入ったら、タップして消費していく。「麻雀」や「ポーカー」の役を揃えるような感覚だ。

もっとも、「麻雀」や「ポーカー」とは違って、属性の種類が少ない。その上揃える数が3つと少ないため、それほどスキル攻撃を出しにくいというほどではない。ただそれでも、ボタンタップ一発でスキル攻撃を発動できるゲームと比べれば、スキル攻撃発動までの間をどう立ち回るか?という戦術が求められる。

そして、スキル発動までの立ち回りに別の切り口を与えてくれるのが回避アクションだ。敵の攻撃が当たる瞬間に回避アクションを行うことで画面に特殊なエフェクトがかかり、動きがスローモーションになる。この時「シグナル」をタップすれば、3つ揃ってなくともスキル攻撃を発動可能。このため本作のバトルは、「シグナル」をいかに稼ぎつつ、的確に回避するか?がポイントとなる。これは、他のゲームでは見られないプレイ感だ。

ちなみに、「シグナル」をめぐる仕様から、スローテンポな戦術よりのバトルをイメージするかもしれないが、本作のバトルはハイスピード。連続攻撃を当てながら「シグナル」を獲得、同時にいらない「シグナル」を処分。敵の攻撃範囲が表示されたら即回避ししてスキル攻撃発動…とハイテンポに行動していく。慣れない内は戸惑うかもしれないが、慣れてくると流れるような立ち回りができ、非常にスタイリッシュ!カッコいいアクションを次々決めていくのは非常に爽快だ。

「人類」と「機械」「構造体」と「浸食体」の対立が持つ魅力

ルシアをはじめ、「構造体」には美少女が多い。なので本作を美少女育成系のゲームと感じている人も少なくないだろう。しかし、いざプレイしてみると、設定やストーリーは本格SFだし、ゲーム性についても本格アクション…と、骨太な作品だ。けど、だからといってキャラクターの魅力に乏しいわけじゃない。

クレアをはじめ、キャラクターはいずれもキュートでありながらカッコいい。3Dのクオリティが高く、2Dスチルイラストと3DCGとで違和感がないのも素晴らしいバトルシーンでのアクションや育成を通じて、プレイすればするほど推しキャラクターへの愛情が募ることだろう。ちなみに筆者は型番「黎明」のツインテールルシアが好きだ!

育成はキャラクター、スキル、装備のそれぞれに用意されており、キャラクターのレベルについては経験値アイテムを使った急速育成も可能。なので、手に入れたばかりのキャラクターであっても即投入することが可能だ。

また、ストーリーを通して描かれるテーマもよい。今後どのように展開し、最終的にどのようなテーマに収束するのかはわからないが、序盤で立ち上がってくるテーマは「人間性」だと感じた。ルシア達アンドロイド=「構造体」と、「パニシング」によって暴走した機械=「浸食体」は、人類を挟んで対立関係にある。そんな彼らが「絵」に対してどんな反応を示すか描かれるのが第一章。そこにあるのは「感情」を巡る価値観だ。「構造体」も「浸食体」も、人間の感情を上手く処理できないという意味では同じ。根っこは一緒だということが描かれているように思う。なかなか深いテーマで、この後の展開が楽しみだ。

本作はストーリー、キャラクター、ビジュアル、ゲーム性といずれもレベルが高い。アクションRPGファンはもちろんこと、本記事を読んで設定に興味を持ったという人や、キャラクターのビジュアルが気に入ったという人は是非プレイしてみてほしい。

※画面は開発中のものです。

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