ヤマハミュージックジャパンが「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」とのコラボレーションとして全国のヤマハの楽器店で順次展開している、「プロジェクトセカイ・ピアノ」の体験レポートをお届けする。
ヤマハミュージックジャパンは、コロナ禍での人々の生活に再び音楽を取り戻したいとの想いのもと、2020年10月より「おかえり、おんがく。」をテーマに多数の企画を展開している。
そして今回、コロナ禍で失われた“仲間と一緒に演奏を楽しむ”機会を提供するため、セガ、Colorful Palette、クリプトン・フューチャー・メディアの協力のもと、ヤマハの人工知能(AI)合奏技術で憧れのキャラクターたちとの演奏を楽しめる「プロジェクトセカイ・ピアノ」が製作された。
今回のピアノでは、「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク(以下、プロセカ)」に登場する初音ミク・星乃一歌(CV:野口瑠璃子)が、自身の演奏した「千本桜」に合わせて歌ってくれる。
仕組みとしては、指定された「千本桜」の楽譜を演奏することで、ヤマハの人工知能(AI)合奏技術で初音ミク、星乃一歌が体験者の演奏に合わせて千本桜を歌唱してくれるというものだが、たとえタッチをミスしたり、テンポを変えてもシンガーの2人が合わせて歌ってくれるのが面白い。デモンストレーションの様子を映像に収めたので、まずはこちらをチェックしてみてほしい。
譜面が読め、かつ一定レベルでのピアノ経験がある人であればこのように自由な遊びを楽しめると思うのだが、そうでない人ももちろん多くいるだろう。かくいう筆者も小学生の頃にピアノを嗜んでいたものの、気がつけば20年くらい遠ざかっていて、もはや当時触っていた感覚もどこかに吹き飛んでしまっている有様だ。
そんな久々にピアノに触れる人、さらに言えばピアノに触れてこなかったり譜面が読めない人でも楽しめるよう、このピアノのモデル、ヤマハクラビノーバ CSPシリーズには、“ストリームライツ”機能が搭載されている。鍵盤上部から流れるように光るランプが、次に弾く鍵盤と打鍵のタイミングをナビゲートしてくれるため、「プロセカ」のようなリズムゲームに馴染みのある人であれば、何となくでも弾くことができるようになっている。
とはいえ、中級以上の楽譜では和音ベースの演奏が要求されるため、今回のために超入門、入門の楽譜も用意。実際に弾いた動画も掲載するが、ストリームライツ機能によって、何となくでも自分の手で「千本桜」のメロディーを奏でられているような気持ちになれる(入門は両手それぞれに譜面が割り振られているため、動画では途中から諦めて右手側のみの演奏になっているのはご愛嬌)。
筆者も体験する前は演奏へのハードルを感じていたが、いざ体験してみるとピアノの打鍵感と相まって、演奏している実感のようなものを味わうことができた。何度か触っていくと鍵盤の位置も徐々に把握できるので、より満足のいく演奏が楽しめることだろう。
また、今回はヤマハクラビノーバ CSPシリーズの本体に「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」をイメージしたラッピングが施されている。初音ミクや星乃一歌の姿はもちろん、各ユニットのロゴなどもあしらわれており、実物を見るだけでも楽しめそうだ。
「プロジェクトセカイ・ピアノ」は3月26日(金)から6月27日(日)までの約3か月、全国のヤマハ楽器店9店舗などに順次設置される。楽器店内での体験は、新型コロナウイルス感染症対策のため、事前の予約、先着申し込みになるとのこと。詳細は記事末尾の特設ページにて確認してほしい。
なお、今回は本企画の担当者にも話を聞くことができたのだが、担当者自身もピアノの経験は全くないということで、誰でも気軽に演奏を楽しめるようにすることは企画の大きな目的だったそう。普段楽器の演奏をしない人にとって、ヤマハの楽器店に足を運ぶ機会はそうそうないことだとは思うが、「プロセカ」を接点として音楽の魅力に触れることのできる本企画は、まさに「おかえり、おんがく。」の理念を体現したものの一つだと感じた。ほかにもさまざまな企画を行っているそうなので、こちらにもぜひ目を通してもらえれば幸いだ。
「おかえり、おんがく。」特設サイト
https://jp.yamaha.com/services/welcomback_music/
「プロジェクトセカイ・ピアノ」設置概要
・期間:2021年3月26日(金)~2021年6月27日(日)
・会場:全国のヤマハの楽器店9店舗など
・内容:「プロジェクトセカイ・ピアノ」の体験(事前予約制・先着)
・楽曲:「千本桜」(作詞・作曲:黒うさ)
・楽譜:「千本桜」(超入門(伴奏)/入門/中級/上級から選択可)
・料金:無料
・予約方法・楽曲の詳細は下記をご確認下さい
「おかえり、おんがく。」内ヤマハ「プロジェクトセカイ・ピアノ」特設ページ
https://jp.yamaha.com/services/welcomback_music/play_music/pjsekai_piano/index.html
・主催:株式会社ヤマハミュージックジャパン
・協力:株式会社セガ、株式会社Colorful Palette、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社