オーケストラ演奏&ボーカルで「PSO」の世界を重層的に現出!シリーズ20周年記念コンサート「シンパシー2021」レポート

発表会・イベント取材
1コメント 千葉研一

セガは、「ファンタシースターオンライン(以下、「PSO」)」シリーズ20周年を記念して、 2021年4月24日にBunkamura オーチャードホールにて「シンパシー2021」を開催した。

客席の間隔、入場時の体温チェック、上演中の歓声・声援を含む会話全般の禁止など、新型コロナウイルス感染症対策を徹底して開催された本公演。3部構成で行われ、東京フィルハーモニー交響楽団による「PSO」シリーズの楽曲演奏に加え、「PSO2」を彩ったボーカル曲やTVアニメの主題歌も披露された。

出演者 ※敬称略

指揮:天野正道
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
蒼井翔太、有坂美香、エイミー・ブラックシュレガー、花れん、フローレンス・マックネアー、桃井はるこ、光吉猛修
メインナビゲーター:潘めぐみ(「PSO2」ハリエット&シバ役)
※花れんはオーケストラパートのみ、桃井はるこ、蒼井翔太はライブパートのみの出演

【第1部】オーケストラパート

オープニング映像からメインナビゲーターの潘さんが指揮の天野さんと東京フィルハーモニー交響楽団の皆さんを紹介すると、会場は大きな拍手に包まれる。

まずは、シリーズの原点となる「PSO」のオープニングを飾った「Phantasy Star Online OPENING THEME ~The whole new world~」。スクリーンにはゲーム映像が流れ、東京フィルハーモニー交響楽団の華麗な演奏とともに、当時の興奮が蘇っていく。映像内には、最強武器のひとつとして垂涎の的であったスプレッドニードルを放つ姿もあり、思い出深かった人もいるのではないだろうか。

そして、「Save This World - Short Version -」「For Brighter Day - Orchestra Version -」と、「ファンタシースターユニバース」を彩った楽曲が続く。戦闘シーンの興奮や、美しく優しい旋律がみんなの心を揺さぶっていった。

4曲目からは「PSO2」初期の珠玉の名曲たちを演奏。「Elder & Luther Medley」では高野二郎さんのテノールソロも響き渡り、その伸びやかな声とオーケストラの演奏が、ボス戦の映像と相まって圧巻の迫力をみせる。「Resonant Nation」や「六芒均衡 -勇者の帰還-」も高揚感たっぷりの演奏で、四管編成による金管楽器が紡ぐメロディに、二管編成の弦楽器の美しい響きや木管楽器の音色が重なり、重厚感と没入感のある空間が生み出されていた。

さらに、「【深遠なる闇】」「星滅の災厄【マガツ】」と披露され、ティンパニなどの打楽器のリズムも胸を奮わせる。巨大ボスの映像やデジタルサウンドとオーケストラ演奏の融合も見事だった。

第1部の終盤は、TVアニメ「ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション」のテーマ曲「POTENTIAL ABILITY」を初演奏。アニメ映像が流れる中で、疾走感たっぷりのメロディが会場を包む。そして、フローレンスさんが登場して「Borderless」、有坂さんが登場して「Hello」を披露。2人の麗しい歌声とオーケストラの音色が、会場に温かく広がっていた。

【第2部】ライブパート

天野さんと東京フィルハーモニー交響楽団の皆さんが一旦退場し、第2部では、アニメやゲームのボーカル曲を次々と披露していった。

まずは、橘イツキ役の蒼井さんが「Infinite potential」を熱唱。観客も声こそ出せなかったもののテンションが一段と上昇していく。「こうやって皆さんの前で歌わせていただけるのが光栄です」と顔をほころばせた蒼井さんは、先程オーケストラでも演奏された「光の明日~POTENTIAL ABILITY~」へ。熱い叫びで気合をいれ、ラストは魂のロングトーンを響かせた。

その魂を引き継ぐように、続いては4年にわたり公式番組「PSO2放送局」の局長を務めてきた桃井さんが、思い出のたくさん詰まった「レアドロ☆KOI☆恋!」を披露。さらに、日本一歌が上手いサラリーマンこと光吉さんがタオルを手に登場すると「Burning Hearts ~炎のANGEL~」「We're ARKS!」での熱い歌声やハイキックで会場を盛り上げる。「レアドロ☆KOI☆恋!」や「We're ARKS!」は、「アークスダンスフェス」などでみせたパパイヤ鈴木さん振り付けによるダンスも見どころで、スクリーンでは光吉さんをモデルとしたキャラクターなど多数のキャラクターが軽快なダンスを披露していた。

続いて、「PSO2」EPISODE4のボーカル曲「Zero-G」「Realization」をフローレンスさんがパワフルな美声で紡いでいくと、エイミーさんはEPISODE6で終の艦隊迎撃戦を盛り上げた「All Arks」。艦隊迎撃戦の映像をバックにハイトーンボイスを響かせた。

さらに、第2部のラストはTVアニメ「ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル」より4曲続けて披露。しかも、「Destiny」以外は初演奏曲という貴重なステージに。エイミーさんが「Destiny」から「UniVerse」を熱く激しい歌声で披露すれば、有坂さん「Timeless Fortune」を情感たっぷりに歌い上げる。そして、衣装チェンジした桃井さんによる「それいゆ -Dear Destiny-」。可愛くもビブラートを効かせた美声を響かせてライブパートを締めくくった。

【第3部】オーケストラパート

第3部は再びオーケストラパート。まずは、TVアニメ「ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル」からメインテーマ「Brave Soldier」、続けて「PSO2」EPISODE4よりラスボスであるデウス・エスカ戦の楽曲「Eden」を初演奏。熱く勇壮なメロディが熱く心を震わせていく。

EPISODE5を彩った楽曲たちは、花れんさんの歌声とともに披露。6thオープニングテーマ「LEYGENDER」でのクリアな美声は圧巻であり、続くダークファルス・ペルソナ戦の楽曲「Over the Universe」では弦楽器が旋律を力強く紡いでいく。緊迫のバトル映像に圧巻の歌声、オーケストラの重厚感のある演奏が三位一体となって会場を支配していた。

すると、「私はハリエット」との声が会場に響く。彼女の決意の言葉から今度は「FINARIA」へ。花れんさんの優しい歌声がクレッシェンドしていく幻想的な演奏にのせて心に届けられていくと、指揮の天野さんも握り拳でみんなを鼓舞していき、EPISODE5のエンディングの感動が蘇っていった。

さらに、ここからはすべて初演奏曲。「PSO2」最終EPISODEより、7thオープニングテーマ「As One」はエイミーさんの歌声とともに披露。疾走感あふれるメロディで一弾と高揚感を増していくと、光良さんも加わって「Dark To Light」。【原初の闇】ソダム戦の熱さそのままに、力強い歌と演奏を響かせる。「PSO2」のひとつの大団円を思わせる感動的なステージとなった。

そして、2021年6月にサービスインする「PSO2」シリーズ最新作「NEW GENESIS」のメインテーマ曲「A World Beyond The Sky」を初演奏。花れんさんの美声とオーケストラの演奏が、新たな舞台へと誘っているようだった。

アンコールでは、光良さん、花れんさん、エイミーさん、フローレンスさんが勢揃いして、EPISODE6グランドエンディングテーマ「Thank You」を披露。20年の歴史とこれからの期待が高まる映像、音楽、すべてがひとつとなってコンサートは幕を閉じた。

「PSO」シリーズ20周年記念コンサート「シンパシー2021」セットリスト

【第1部】オーケストラパート
Phantasy Star Online OPENING THEME ~The whole new world~
Save This World - Short Version -
For Brighter Day - Orchestra Version -
Elder & Luther Medley
Resonant Nation
六芒均衡 -勇者の帰還-
【深遠なる闇】
星滅の災厄【マガツ】
POTENTIAL ABILITY
Borderless
Hello

【第2部】ライブパート
Infinite potential
レアドロ☆KOI☆恋!(モモーイソロバージョン)
Burning Hearts ~炎のANGEL~
We're ARKS!
Zero-G
Realization
All Arks
Destiny
UniVerse
Timeless Fortune
それいゆ -Dear Destiny-

【第3部】オーケストラパート
Brave Soldier
Eden
LEYGENDER
Over the Universe
FINARIA
As One
Dark To Light
A World Beyond The Sky
Thank You

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