9月30日より開催中の「東京ゲームショウ2021 オンライン」。幕張メッセ会場のハピネットブースに出展されていた「Fury Unleashed」と「AWAY」の試遊レポートをお届けする。
ハピネットが設立した「Happinet Indie Collection」は、世界中のインディーゲームを日本およびアジアに向けて発売するゲームレーベル。ジャンルを限定せず優良なタイトルを展開していくという本レーベルより、ローグライトアクション「Fury Unleashed」のNintendo Switch版とアクションアドベンチャー「AWAY」のPS5版を試遊することができた。
ガンガン先へ進むスピード感と絶妙な難易度が魅力!「Fury Unleashed」
「Fury Unleashed」は、アクションコミック「フューリー アンリーシュド」の主人公フューリーとなって敵と戦う、横スクロールのローグライトアクション。フューリーは、作者ジョンがスランプに陥り感じた苦悩を体感しながら、コミック世界を舞台に創造の産物たちを蹴散らして突き進む。
フューリーは射撃や近接攻撃のほか、ほとんどの敵を一撃で倒せる“踏みつけ”、敵の動きを止める“スーパーパワー”などさまざまな攻撃手段を有している。また、道中でアサルトライフルや粘着ボムランチャー、火炎放射器といった武器を拾うことも。武器は2種まで保持できるため、状況に応じて使い分けよう。
マップには、いわゆる中ボス的な敵も存在する。倒すと強力な武器やアイテムが手に入るため、(腕に自信があれば)積極的に挑戦していこう。
本作の大きな魅力は、そのスピードと絶妙な難易度だ。今回体験できたのは「古代の神々の目覚め」というステージなのだが、筆者は20分弱の試遊時間で3回ボスへ到達した。結果だけ言えば3回とも勝つことはできなかったのだが、短い時間で確かな上達を感じたのも事実。直感的な操作感により、単純なゲームスピードだけでなく、プレイヤーの成長も早めてくれるような感覚を覚えた。
また、敵をノーダメージで一定時間内に倒し続けることでコンボは、攻撃を無効化するシールドの付与など有利な効果を得られるため、上手くなるほど先へ進みやすい構造になっている。リトライも気軽にでき、「あと1回!」が止まらない中毒性を持った作品だ。
動物視点で体験する自然界の旅―「AWAY」
「AWAY」は、一匹のフクロモモンガとなって広大な自然界を旅するサバイバルアクションアドベンチャー。今回の試遊では、チュートリアルやプロローグにあたる部分を体験することができた。
まず驚いたのが、リアリティ溢れるグラフィック。フクロモモンガの低い視点から見る自然は新鮮で、特に嵐の場面は、美しくもどこか恐ろしい不思議な魅力を放っていた。また、英語(日本語字幕付き)のナレーションが随所に挿入され、まるで海外のドキュメンタリー番組を観ているような感覚を味わえる。若いフクロモモンガは生後10か月まで母親と一緒にいることもある…といった豆知識も教えてくれるので、もはやプレイするドキュメンタリー番組と言えるかもしれない。
キノコなどを食べて腹を満たすサバイバル要素だけでなく、ダッシュやジャンプ、〇ボタンでの攻撃などアクティブな動きも可能。また、青いキノコが道しるべになっていたり、食べられるものなどは濃いめの色調になっているなど、リアルなグラフィックが故の問題に対して工夫も凝らされていた。
短い時間ながらその世界観に一気に引き込まれてしまった「AWAY」。自然界を生き抜く生命たちの行方を、製品版でもぜひ追っていきたい。