ポケモンがNintendo Switch/iOS/Android向けにサービス中の「Pokémon UNITE」。本日2月24日に登場した新ポケモン「フーパ」のプレイレポートをお届けする。
1996年2月27日に「ポケットモンスター」の最初のゲームソフトである「ポケットモンスター赤・緑」が発売されたことを記念して、毎年2月27日に実施される「Pokémon Day」。「Pokémon UNITE」でも、これを記念したイベントが2月24日から3月14日までの期間で実施される。
特別なアイテムが獲得できるログインイベントなど、様々な催しが行われるが、中でも注目なのが新ポケモン「フーパ」の登場だ。イベント期間中はフーパのレンタルライセンスが配布され、誰でも使用が可能。また、イベントミッションをクリアしていくことでユナイトライセンスを獲得することもでき、ランクマッチなどでもフーパを使用できる。
さらに、2月27日には新しいクイックバトル「フルスロットルバトル」が実装。隔週の土・日・月曜日限定で遊べる新ルールで、わざの待ち時間が普段よりも短くなるという特徴がある。
ここでは、新たに登場したフーパと、「フルスロットルバトル」のプレイレポートをお届けしていく。
これまでのバトルの常識を覆す「フーパ」!
「Pokémon Dayイベント」の開始に合わせて登場したフーパは、味方をテレポートさせることができるサポート型のポケモンだ。味方と上手く連携する必要があるものの、その能力は非常に強力。ここではフーパの性能を紹介していこう。
幻のポケモン「フーパ」
難易度:上級者向け
バトルスタイル:遠隔・サポート型特性:マジシャン
相手チーム側のきのみをランダムにフーパの前に持ってくる。わざセット1:ゴーストダイブ+いじげんホール
ゴーストダイブ:指定した位置にテレポートし、そこにいる相手のポケモンにダメージと妨害効果を与える。再使用するともといた位置にワープできる。
いじげんホール:味方ゴールエリアにおいた場合、上ゴールと下ゴールをワープできるようになる。その他の位置に置くと、一定時間後にいじげんホール上の味方をスタート地点にワープさせる。ワープした人は画面上の「ワープボタン」を押すと元いた位置に戻ることができる。
わざセット2:シャドーボール+トリック
トリック:味方のポケモン1匹とリングを使ってつながりを作る。フーパが通常攻撃やわざを使うと、その味方のポケモンからも同じ技や攻撃が放たれるようになる。
シャドーボール:前方にシャドーボールを放ち、ダメージを与えながら、移動速度と特防を下げる。ヒットしたあと一定時間内にわざ、または強化攻撃を同じ対象に命中させると少しの間そのポケモンが行動できなくなる。
ユナイトわざ:ときはなたれし光輪
使用後、一定時間の間自身が「ときはなたれしフーパ」になる。通常攻撃は複数の対象にヒットするようになり、わざは「いじげんラッシュ」と「サイケこうせん」に変わり、サポート型とは思えないダメージを集団戦において出すことができるが、ゴールはできなくなる。
加えて、ユナイトわざを使ったときに目の前にリングを展開。このとき味方全員の画面に「ワープボタン」が表示され、これを押すとフーパの出したリングの位置までワープできる。
フーパも他のポケモンと同様に、2つのわざセットを所持しているが、その中でもよりフーパらしい立ち回りができるのが、「ゴーストダイブ」と「いじげんホール」の組み合わせ。特に「いじげんホール」は、自分を含む味方を移動させるわざということもあり、上手く連携することが出来れば、これまで実現出来なかった新たな戦術すら可能になる。
まず、味方ゴールエリアに「いじげんホール」を置いた場合だが、上ルートと下ルートを一瞬でワープすることが可能になるので、単純にルート移動の時間ロスがなくなる。最も分かりやすい使い方としては、ゲーム開始後一定時間経過で出現する「カジリガメ」前でのバトル時などだろう。
これまでは、カジリガメ戦に備えて、上ルートのプレイヤーも出現時間の少し前には下ルートへ移動し、準備をするというのがセオリーだったが、フーパがいれば上ルートでギリギリまでファームをしても集団戦に駆けつけることができる。カジリガメを倒した後にロトムが残っているようであれば、上ルートへ全員で移動することすら可能だ。
フーパがいるユナイトバトルは目まぐるしく状況が変化するので、どのルートでどのようにアドバンテージをとっていくのかということをしっかり考える必要がある。
また、相手もフーパをピックしてくる確率は相当に高いと思われるので、今後は集団戦の頻度が増加していくのではないだろうか。これによって、既存のポケモンの中でも集団戦に強みを持っているポケモンが再評価される流れもありそうだ。
「いじげんホール」の圧倒的な強みは理解してもらえたかと思うが、実はこれでも能力の半分。味方ゴールエリア以外に置いた場合も、かなり強力なのがこのわざだ。
「いじげんホール」上にいる味方をスタート地点にワープさせる」という能力なので、一見するとリコールとの大きな差を感じないかもしれないが、このわざの強みは元いた位置に戻ることができるという部分にある。
相手と戦闘をして大きくHPを削られてしまったタイミングでスタート地点にワープ、HPを全快してすぐに戦線に復帰、という立ち回りが自分を含め周りの味方も可能になる……と言えば、この能力の恐ろしさは伝わるのではないだろうか。
反面、使用する上でプレイヤーの勘が非常に重要になるという少しクセのあるわざでもある。まず、発動までに約3秒ほどの待ち時間が発生する。わざを発動後、ホールにタイマーのようなものが表示され、これが一周するとワープが行われるというのが全体の流れだ。
タイマーが完了した時点でホールに乗っているポケモンがワープできるという仕様なので、ある程度周りのメンバーの体力が削れるであろうタイミングを予測して先置きしておくのが最も効果的な使い方になる。しかし、先置きし過ぎてしまうと誰も乗れずに終わってしまうこともあるので、なかなかに難しい。
とはいえ、上手く使えば戦況を一変させてしまうほどのパワーがあるので、積極的に使っていこう。
ユナイトわざの「ときはなたれし光輪」についても説明しておこう。こちらはフーパが「ときはなたれしフーパ」になり、集団戦で無類の強さを発揮するというもの。それだけではなく、ユナイトわざを発動した瞬間に味方全員の画面に「ワープボタン」が表示され、フーパの位置までワープすることができる。
基本的に、フーパのわざは周りにいる味方に恩恵をもたらす能力が多いが、このユナイトわざはその限りではない。特に終盤のサンダー戦において、相手がサンダーに触り始めているのに、味方が散らばっていて上手くグループアップできないというようなことはよくあると思うが、そういった場面でもフーパがいれば一気に味方を集めることができる。
さらに攻めるのであれば、フーパはサンダーを監視しながら味方にゴールを決めてもらい、相手がカウンターでサンダーを触り始めたらユナイトわざで無理やり集団戦を起こす……といったことも可能だろう。
最後に、フーパを実際に使用した対戦を動画で紹介しよう。これが初めてのプレイだったので、上手く使いこなせていない場面もあるが、フーパの可能性を十分に感じられる内容になっているはずだ。
ド派手なバトルが楽しめる「フルスロットルバトル」!
2月27日からは、隔週の土・日・月曜日限定の新ルール「フルスロットルバトル」がクイックバトルに追加。わざの待ち時間が普段よりも極端に短くなる4vs4のバトルで、試合時間は5分。その他のルールは「マールスタジアム」でのバトルルールと同じだ。
すべてのわざの待ち時間が一律の割合で短くなるわけではないのだが、それでも常に何らかのわざを撃ちまくれるので、ハチャメチャな大乱闘が楽しめる。
今回筆者は、フシギバナを使用したのだが、わざの待ち時間がほぼ発生しないので、「ヘドロばくだん」は常に2つ設置できるし、恐ろしい回転率で「ソーラービーム」を連射できるので非常に爽快だった。
詳しくは以下の動画を参照してほしいのだが、「ばくすいインパクト」を発動中のカビゴンですら一気に落とし切るほどの火力を出すこともできる。このルールでは下手に耐えようとするのではなく、強力なわざをもつポケモンで一気に相手を倒してしまうのが良いだろう。特に、1発1発のわざが強力なポケモンがおすすめだ。
「Pokémon Day」は「Pokémon UNITE」を楽しもう!
2022年2月現在でダウンロード数は全世界で7000万を突破し、70を超える国と地域で配信されている「Pokémon UNITE」。2022年夏には、イギリス・ロンドンで行われる予定の「ポケモンワールドチャンピオンシップス2022」の正式種目にも決定し、配信1周年(7月21日)に向けてますます盛り上がりをみせている。
配信から遊び続けているという人はもちろん、今回の「Pokémon Day」を記念したアップデートではフーパの登場により環境も大きく変化するので、久しぶりに遊んでみたいという人や新規のプレイヤーにとっても良いタイミングだ。
ゲームにログインするだけでフーパのレンタルライセンスを誰でも使うことができ、さらに「フルスロットルバトル」が開催されている期間中の月曜日は、ランクマッチを除くバトルで、全てのポケモンのレンタルライセンスが使用できる。
新しい環境、まだ使ったことがないポケモンと一緒にユナイトバトルへ参加してみてはいかがだろうか。