Dave Studioからリリースされた「Luna Re:次元の監視人」をレビュー。絵本のようなビジュアルと、大量のキャラクターがひしめくにぎやかなバトルが特徴。その魅力を紹介する。
「Luna Re:次元の監視人」は、Dave Studioからリリースされたスマートフォン向けRPG。本作は、2021年2月まで運営されていた「ルナ: ケルフィー山のドラゴン」の続編として作られている。物語は、冒険の旅を終えた主人公たちが、ストニア大陸へと戻ってきたところからスタート。平和を取り戻し、いざ凱旋…となるはずが、大陸のあちこちに次元の亀裂が発生。主人公たちはこの状況を解決するため、はじまりの場所である城を目指すことになる。
前作から直接続いているかのようなスタートだが、前作を知らずともプレイに支障はない。残念ながら筆者も前作をプレイしたことがないのだが、問題なくプレイできた。前作の冒険が終わったところからスタートという形ではあるのだが、話の途中からプレイしているというより、初めからそういうストーリーの作品のように感じる。これは、特に最近のスマートフォンゲームやなろう系小説などで、ファンタジーRPGの典型的なストーリーラインをベースとした上で、意表をつくような出だしの作品が多いからだろう。つまり、本作も「冒険の旅が終わったところから始まるRPG」として作られているかのように感じられたのだ。加えて、ストーリー中心の作品ではないので、ゲームがはじまってしまえば、続編ということをあまり意識せず楽しめる。では、本作の魅力の中心は何かというと、大量のキャラクターたちを収集すること!
魅力は大量のキャラクターがひしめくにぎやかなバトル
キャラクターを収集する要素は、スマートフォン向けRPGであれば今やたいていの作品が持っている要素だ。そうした作品と本作との差は、大量のキャラがワラワラと戦うバトルシステム。
本作のバトルはサイドビューで、基本的なシステムはディフェンスゲームに近い。キャラクターは自動的に行動するので、プレイヤーは基本的にキャラクターを見守っていればOK。ディフェンスゲームと違い、キャラクターを召喚する必要はないが、必殺技的なスキル発動は手動。スキルはクールタイムを経ることで何度でも発動が可能だ。
先ほど触れたとおり、大量のキャラクターがワラワラと動くのが特徴的。まず敵キャラクターの数が大量。大量のキャラクターが一斉に襲い掛かってくるので、ビジュアル的に非常ににぎやかだ。
一方、迎え撃つプレイヤーキャラクター側の人数も多い。序盤こそ、一般的なスマホRPGのように数名のキャラクター編成で戦うことになるが、ゲームが進むとどんどん人数が増えていく。
本作はのパーティー編成は、メインキャラクターである英雄7名に対し、最大3名の傭兵を割り当てることで行う。傭兵もキャラクターとしてバトルに参加するため、フルに編成すれば21名もの人数がバトルシーンに登場することになる。加えて、モンスターカードでモンスターを召喚することが可能。このため、人数の規模的には、RPGというよりウォーシミュレーションゲームに近い。
そして、本作の何より大きな魅力が、これだけの大量のキャラクターを、絵本のようなかわいらしいタッチで描いた点だろう。かわいらしいキャラクターが大勢でわちゃわちゃと戦っている様子は、見ているだけでも楽しい。だからこそ、収集したいという気持ちが湧いてくる。「大量のキャラクターたちを収集すること」が本作の魅力の中心と書いたのはこのため。キュートなキャラをより多く獲得し、動いているところが見たくなるのだ。
低難度のメインルートと高難度のサブルート!タイムアタックがおもしろい
本作は、マップから挑戦するステージを選び、バトルに勝利することで進行していく。これ自体は特に珍しい形ではないが、分かれ道が多いということはスマホ向けRPGの中で珍しい。
マップの進行ルートは、メインルートとサブルートに分かれている。この2つは見た目で区別がつく。ステージを示すアイコンが少し出っ張っている方がメインルート。平べったい方がサブルートだ。
メインルートは比較的難易度が抑えられており、フルオート機能を使ってバトルしたとしても、さほど苦労せずに進んでいく。一方、サブルートの方は難易度が高め。ステージごとに設定されたミッションを達成できないことも多いし、しっかり育成していなければクリアすることすらままならない。
個人的に楽しさを感じたのは、サブルートのミッション。ミッションは概ね、一定秒数以内に敵を全滅させることが条件となっている。つまり、どれだけ敵をスピーディーに倒すかというタイムアタック。より速いタイムを目指すには、パーティーの人数、キャラクターのレベル、そして「戦術」が重要だ。
「戦術」とは、バトル中のキャラクターたちの行動を決める要素で、プレイヤーが任意に指定できる。通常は「戦術なし」となっているが、「ボス攻撃」を設定すればボスを優先的に攻撃するようになるし、「近距離攻撃」を設定すれば近距離攻撃の敵を優先的に攻撃するようになる。
より速いタイムを出すために育成したり、パーティー編成したり、こまめに「戦術」を変えたり…といった部分には、ゲームを攻略する楽しさがある。なので、筆者のように攻略するのが好きというタイプの人は、サブルート中心にプレイするのがオススメ。手持ちのキャラクターの中から最善の編成を探し出すという点で、キャラクター収集の楽しさが強く反映されているのも、サブルートの魅力といえるだろう。
リリース時の不具合は解決済み!バトルに魅力を感じたらプレイする価値あり
難易度の高いサブルートの魅力について熱く語ってしまったが、基本的に本作は誰でもプレイできる間口の広い作品だ。サクサクお手軽に進めたいと思うなら、メインルート中心に進めればいい。メインルートでレベルが十分に上がってから、以前のサブルートまで戻って攻略することだってできる。なので、この記事のスクリーンショットを見て、キュートなキャラがワラワラ戦うバトルに魅力を感じたなら、ぜひプレイしてみてほしい。
なお、残念なことに本作はリリース時に不具合が発生し、正常にプレイすることができなかった。これを受けて、各アプリストアで低評価となっている。ただ、現在は不具合は解決しており、正常にプレイすることが可能だ。一度ダウンロードしたものの、正常にプレイできずにアンインストールしてしまったという人も、改めてプレイしてみてはいかがだろう。
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