ライアットゲームズとRAGEは、3月24日・25日・26日・27日に実施した「VALORANT」の国際大会「2022 VALORANT Champions Tour Challengers Japan Stage1」Playoffsについて、大会レポートを公開した。
目次
注目を集めた本大会は、国内公式大会初の同時接続数24万を突破※。優勝したZETA DIVISIONが賞金とアイスランドでのMasters出場権を獲得した。また決勝後には、初の有観客オフラインイベントが2022年5月7日・8日に東京で行われることが発表された。
※同時接続数は公式のYouTube、Twitchとウォッチパーティーの合計になります。
「2022 VALORANT Champions Tour Challengers Japan Stage1」優勝したZETA DIVISIONが賞金とアイスランドでのMasters出場権を獲得 女王決定戦「VALORANT Game Changers」の開催を決定!
「2022 VALORANT Champions Tour」はChallengers、Masters、Championsの3段階で構成された大会。地域大会のChallengersとその勝利チームが出場する国際大会のMastersによるStageが年2回行なわれ、シーズンのフィナーレとして世界最高峰のトーナメント戦となるChampionsが開催されます。
今回のPlayoffsの勝者は優勝賞金100万円と「2022 VALORANT Champions Tour - MASTERS Stage1」への出場権が与えられます。2月から行なわれていたOpen Qualifier、Main Eventを勝ち上がった8チームによるPlayoffsは、ダブルエリミネーション形式のトーナメントで行なわれました。
各試合は5対5のチーム戦で、攻守に分かれアタッカー側はスパイクと呼ばれる爆弾を設置しての爆破、ディフェンダー側はその爆破を阻止をするとラウンドを獲得。13ラウンドを先取するとそのバトルの勝利となり、規定の勝利数に達したほうが勝ち抜けとなります。
Playoffs最終日となる27日(日)には、Crazy Raccoon(クレイジーラクーン)とIGZIST(イグジスト)によるLOWER FINAL、そしてその勝者とZETA DIVISION(ゼータディビジョン)による決勝が行われました。実況のOooDa(オオダ)さんと岸大河さん、解説のyukishiro(ユキシロ)さんが見守る中、激闘の末に優勝したのはZETA DIVISION。彼らは優勝賞金100万円と「2022 VALORANT Champions Tour - MASTERS Stage1」への出場権を獲得しました。
なお「2022 VALORANT Champions Tour - MASTERS Stage1」は現地時間で2022年4月10日(日)から24日(日)にアイスランドのレイキャビクで開催されます。この大会にはZETA DIVISIONを始め、世界各地域の予選を勝ち上がってきた12チームが出場する予定です。
決勝後には初の有観客オフラインイベントが2022年5月7日(土)、8日(日)に東京で開催されることが発表されました。このイベントはチケット制で、詳細はRAGEの公式Twitterで発表されます。また、2021年より始まった女性プレイヤーのための大会「VALORANT Game Changers」が日本でも開催することが決定いたしました。2022年夏ごろ開催予定となります。本大会の勝者は秋以降に開催されるGameChangers国際大会の参加資格を得ることができます。
配信アーカイブ
Twitch:https://www.twitch.tv/valorant_jpn
YouTube:https://www.youtube.com/c/VALORANTjp
Playoffs 出場チーム
REJECT
IGZIST
ZETA DIVISION
Crazy Raccoon
Crest Gaming
Reignite
Northeption
FAV gaming
大会の様子
【LOWER FINAL】Crazy Raccoon vs IGZIST
LOWER FINALは、前日までに行なわれていた試合と同じく2勝したほうが勝利というルール。実況席からは接戦の予想も語られましたが、結果的には一方的な戦いとなりました。
Bo1(マップ:ヘイヴン)
試合開始から優位に進めたのは得意なマップを選択したCrazy Raccoonでした。アタッカー側で始まった彼らはいくつかのラウンドをIGZISTに譲ったものの流れを渡さず、すぐにラウンドを取り返して10:2と大きくリードを広げて攻守を交代。その後も勢いは止まらず13:2の大差で勝利しました。
Bo2(マップ:アセント)
IGZISTが選んだアセントでのBo2でも、Crazy Raccoonの優位は変わりませんでした。彼らは試合開始から驚異の10ラウンド連続先取。IGZISTも11ラウンド目で1ラウンド取りますが、リードを覆すことはできず。Crazy Raccoonが13:1で勝利し、圧倒的な強さを見せて決勝進出を決めました。
勝利チームインタビューではCrazy Raccoonの面々が決勝にかける思いを語りました。コーチのTwinklさんが「ZETA DIVISION の対策はバッチリ」とコメントすると、この日が誕生日であり、Bo1のMVPだったMunchkin選手は「ZETA DIVISION も Crazy Raccoonも(以前から)メンバーが変わって、新しく当たるような感じ。今回は勝つように頑張る」と意気込みました。
【決勝】ZETA DIVISION vs Crazy Raccoon
先に3勝したチームが勝利というルールの決勝は、これまでの大会で何度となく決勝を戦ってきたZETA DIVISIONとCrazy Raccoonという組み合わせに。今大会ではこれまでZETA DIVISIONがCrazy Raccoonに2勝していましたが、大会の最終戦ではCrazy Raccoonが意地を見せます。
Bo1(マップ:バインド)
決勝の初戦は、アタッカー側のCrazy Raccoonが7ラウンド先取するという一方的な展開でスタート。しかしZETA DIVISIONも第8ラウンドを取るとそこからは徐々に差を詰めていきます。そして第24ラウンドで12:12となり2ラウンド差がつくまで戦い続けるオーバータイムに突入。そこからZETA DIVISIONが続けてラウンドを取り、逆転に成功します。
Bo2(マップ:スプリット)
Bo2はBo1とは逆にアタッカー側のZETA DIVISIONがラウンドを取り続ける立ち上がりとなりました。9:3と大きくリードして攻守を交代したあともZETA DIVISIONはCrazy Raccoonの追撃を許さずに13:6で勝利し、日本一に王手をかけます。
Bo3(マップ:ヘイヴン)
得意とするマップでの戦いだけあって、Bo3はCrazy Raccoonがつねにリードし続けます。ZETA DIVISIONも終盤に追い上げたものの、最終的にはCrazy Raccoonが10:13で1勝をあげました。
Bo4(マップ:アイスボックス)
インターバルを経てのBo4は、互いにラウンドを取り合う展開が続きました。中盤ではCrazy Raccoonが6:9とリードを広げますが、ZETA DIVISIONはそこから逆転に成功。そしてその勢いのままにラウンドを取っていき、最終的には13:10で優勝を決めました。
インタビュー
無敗でPlayoffs 優勝を決めたZETA DIVISIONの面々は、試合直後に喜色満面な様子でインタビューを受けました。キャプテンのLaz選手は「滅茶苦茶うれしい。ほかの言葉が言えないくらいうれしい」とよろこんだうえで、決勝を「(前年から)変わって入ったメンバーは初めての決勝でプレッシャーや緊張に引っ張られたシーンもあったけど、努力して、練習してきたものを出せて勝ちにつながった」と振り返りました。
その後に行われたスペシャルインタビューでも、ZETA DIVISIONの参加選手が、無敗での優勝や新たにチームに入ったうえでの優勝を振り返り喜びを爆発させます。それはコーチ陣も同様で、新メンバーが加入したことによるチームについてXQQさんが「新しい選手がZETAに来て、僕らが思っている『VALORANT』におけるベストのプレイを意識してやってきて、伸ばせた部分だと思う」と手応えを語ると、かつてのチームメンバーであるJUNiORさんは、言語によるコミュニケーション以上に重要とされる阿吽の呼吸が現チームにも引き継がれていることをアピールします。
視聴者からの質問コーナーののち、最後にLaz選手はアイスランドのレイキャビクで行われる世界大会への意気込みを問われ、「初めて世界大会に参加する選手が3人いて、探り探りにはなるとは思うけど楽しみで仕方ない。5対5の爆破ゲームで、日本が世界に勝てる日が来るんじゃないかというワクワク感がすごくて楽しみです」と力を込めて語り、視聴者に応援を求めていました。
「2022 VALORANT Champions Tour」とは
VALORANT Champions Tourには、「Challengers」、「Masters」、そして「Champions」の3段階で構成されます。地域大会である「Challengers」(年2回)はオープン予選と本戦からなり、勝ち上がったチームは各地域を代表するチームが集結する国際大会「Masters」(年2回)に出場します。そして、シーズンのフィナーレを飾る「Champions」は世界最高峰のトーナメント戦で、これを制覇したチームがVALORANT 世界王者となります。
「VCT Masters1 2022」概要
大会名:「VCT Masters1 2022」
大会期間:2022年4月10日(日)~4月24日(日)
開催地:アイスランド/レイキャビク
今年はVCTポイントの構造が更新され、国際イベントの成績が一層重視されるようになっています。それに加え、北アメリカ、EMEA、APACのシード順の高いチーム、そしてLATAMとブラジルのプレイオフを勝ち抜いたシード順の高いチームにはブラケットの途中から参加するシード権が付与されるようになりました。
VALORANT Game Changersについて
2021年より開催している、女性プレイヤーのための大会です。VALORANT eスポーツの競技シーンにおいて女性プレイヤーが活躍する場を提供し注目を集める機会を生み出すことにフォーカスします。日本でも開催が決定となりました。2022年夏頃予定をしております。本大会の勝者は秋以降に開催されるGameChangers国際大会の参加資格を得ることができます。続報をお待ち下さい。
(C) 2020 Riot Games, Inc.
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