大日本印刷が4月2日より東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYAで展開する「【東方紅魔郷二十周年記念】大・東方Project展」。開催に先駆けて本日4月1日に行われたメディア向け内覧会のレポートをお届けする。
2022年で20周年を迎える「東方紅魔郷」。これを記念して行われる本展では、全ての原作作品と、さまざまな二次創作作品が展示される。
鳥居を模した入口をくぐると、「東方Project」原作ゲーム作品のジャケットがズラリ。1996年の「東方靈異伝 ~ Highly Responsive to Prayers.」から20周年を迎えた「東方紅魔郷 ~ the Embodiment of Scarlet Devil.」、最新作「東方虹龍洞 ~ Unconnected Marketeers.」に至るまで、原作ゲームの歴史が感じられる内容となっている。
また、原作音楽作品のジャケットや原作書籍作品も展示。ゲームだけにとどまらない「東方Project」の広がりを肌で感じることができるエリアとなっていた。
さらに奥へと進んでいくと、本展の目玉の一つである「紅魔館ジオラマ」がお出迎え。情景師・アラーキー氏の手掛ける1/8スケール(高さ約1,200mm・横幅役1,800mm)のジオラマは圧巻の一言で、妖しげな照明と相まってただならぬ雰囲気を醸し出していた。
また、まらしぃ氏によるピアノアレンジとなる紅魔郷メドレー 大・東方展バージョンが聞けるエリアも。こちらはなんと自動演奏となっている。筆者も同氏の演奏は何曲か聞いたことがあったのだが、スピード感あふれる演奏が細かいニュアンスまで再現されており、まるで本人がその場で弾いてくれているような感覚を覚えた。
紅魔館ジオラマの周囲には、総勢27名のイラストレーターによる二次創作イラストが散りばめられていた。博麗霊夢や霧雨魔理沙に加え、紅魔館の主であるレミリア・スカーレットやその妹のフランドール・スカーレットらがキャラクターごとに展示されているのだが、同じキャラクターであっても、かわいらしいものからカッコ良いもの、スタイリッシュなものまで、イラストレーターごとに全く異なるスタイルで描かれており、それぞれに違った魅力が感じられた。
描き手ごとに異なる解釈がある――こうした二次創作の幅の広さを楽しむのも、「東方Project」の醍醐味の一つと言えるだろう。
さらに進むと、Tiv(ティヴ)氏による霊夢&魔理沙、カオミン(Kaoming)氏によるスカーレット姉妹の特大展示が登場。本展のキービジュアルにもなっているイラストをじっくりと堪能できる。
そして最後には、音楽サークル15団体の多数のジャケットが展示。各サークルからの応援メッセージも掲載されており、その数の多さに驚きつつも、「東方Project」の音楽への愛が感じられた。
また、「東方Project」の音楽のみにカスタマイズされたTAITOのゲーム筐体「テトテコネクト」と「グルーヴコースター」も設置されていた。こちらは無料でプレイ可能なので、音楽の歴史を振り返った後にぜひゲームを遊んでみよう。
ストアエリアでは、本展のイラスト画集「illusions」のほか、ブロマイドや複製原画、Tシャツなどが販売。気に入ったイラストを手元で楽しめるグッズが満載となっていた。
なお、展内に設置されたQRコードをHoloModelsアプリで読み込むと、3Dゆっくり霊夢&魔理沙による音声ガイドを聞くことが可能。また入場特典として、自宅でも展示を楽しめる「紅魔館 VR画廊」のシリアルナンバーカードも配布される。「東方Project」ファンはもちろん、知らない人も楽しめる本展に足を運んでみてはいかがだろうか。
東京アニメセンター「大・東方Project展」ページ
https://tokyoanimecenter.jp/event/dai_touhouten/