至近距離のカメラ演出で魅了！「アイドルマスター SideM」6thツアー北海道公演DAY1をレポート

北海道、神戸、東京の全国3カ所を巡る6thツアーのうち、新型コロナウイルス感染症の影響で延期となった北海道公演がついに開催。現地での有観客に加えてASOBISTAGEでの配信も行われていて、アーカイブ配信はDA1／DAY2共通で4月18日（月）18時～4月25日（月）23時59分（購入は4月25日（月）12時）まで行われる予定だ。リアルタイムに視聴できなかったプロデューサーたちはこちらを利用しよう。

THE 虎牙道の力強い掛け声とともに、全員の「NEXT STAGE！」で開幕したDAY1。北海道のグルメも十分に満喫しつつ、やっと北海道公演が開催できた喜びを挨拶に込めていく。

一番手に立ったのは神速一魂で、朱雀が北海道出身ということもあってか、いつも以上に気合いと熱の入ったパフォーマンスで「喜怒哀楽万国共通-Burn it up!-」をぶつける。全力の“お礼参り”の後は、THE 虎牙道の「PROOF OF ONESELF」へ。巻き上がる炎を背負い、言葉の応酬だけでなくフィジカルらしい堂々たるアクションを見せつける。

そんなステージを焦がすほどの熱量を、龍の「Happy-Go-Unlucky!」が一旦“消火”する。バックスクリーンの映像と一体となった動きや、はっきり伝わってくる満面の笑みには、こちらもつられて笑顔になってしまうほど。燃え上がる炎を消す演出も、元・消防士のアイドルならではだった。

続いて、なんとステージ上にトラックへ乗った増元さんが登場。ゆっくりと移動しながら信玄の「GO AHEAD SMILE!」を歌いつつ、そのままさらりと片手側転を見せつけてプロデューサーの度肝を抜く。トークパートでは深町さんたちが東京公演で初披露した「喜怒哀楽万国共通-Burn it up!-」がもう神速一魂の代名詞のように馴染み深くなってきていると話し、カメラワークにもこだわったというTHE 虎牙道のダンスと殺陣を絶賛。いつか神速一魂とも一緒にアクションをしたいと夢を語っていたが、これはライブ後半戦で早々に叶うことになった。

東京公演ぶりとなった北斗の「ROMANTIC SHAKER」では、夜景の美しい土地にぴったりの映像やセクシーかつ上品な歌声に酔いしれる。実際にバーカウンターとJupiterのカラーを思わせるカクテルが用意され、至近距離のカメラワークも含めて「北海道でのデート」をテーマとしたシチュエーションを届けていく。あまりの出来事に動揺するプロデューサーをノンタイムで爽やかにさらっていったのは、THE 虎牙道の「Hungry?」だ。

「Cherish BOUQUET」では、花束を携えた高塚さんが会場ごと包み込むような優しい歌声でプロデューサーの視線を釘付けに。ステージ側から客席を映し、一緒に隣を歩いているような演出も交える。大空へはばたくような「Hope's Journey」では、恒例となった浦尾さんのアレンジが炸裂。トークでは比留間さんが自身にとってユニット曲のスタートとなった想いや浦尾さんのご当地ネタを取り入れたアレンジについても触れ、ユニット内での遠慮のない物言いで笑いを誘っていた。

ソロ曲を担当した濱さん、増元さん、神原さん、高塚さんのトークでは、モニターごしに見守っていたというメンバーがまるでドラマのように表情を変えていった濱さんを絶賛。濱さん自身も並々ならぬ気合いを入れて挑み、増元さんは用意してもらった大道具に負けないくらい華々しいものをと側転を提案したそうだ。神原さんは振り付けにタップダンスのような動きを取り入れ、高塚さんも「みのりならどうするか？」をよく考えたことや、全員と目を合わせるくらいの気持ちでいたと話してくれた。

新たなユニット衣装に着替えたラストスパートは、神速一魂の「バーニン・クールで輝いて」からスタート。最後のコール＆レスポンスにはF-LAGSも加わり、北の大地もはなまる笑顔に変えていく「夢色VOYAGER」へ。そのままFRAMEが加わった「Compass Gripper!!!」で、勢いはさらに増していく。

ここで、リフターに乗ったBeit、Jupiter、THE 虎牙道の面々が「いつかのトライアングル」をしっとりと歌う。切ない歌詞や、それに合わせた1人ひとりの表情がプロデューサーの胸を締め付けたが、その余韻をTHE 虎牙道の「RAY OF LIGHT」で完全に破壊していったのが「アイドルマスター SideM」らしさかもしれない。ステージに吹き上がる炎をまといカメラに向かってド派手なアクションを繰り出すだけでなく、すべてのアイドルがステージで果敢にファイティングポーズを決める場面も。これは小松さんが全員分を考えていて、それぞれ意味があるそうだが残念ながらすべてを語る時間がなかったため、いつか何らかの形で明かされてほしいところだ。

このほかトークパートでは「Compass Gripper!!!」や「いつかのトライアングル」への想いや歌い分けについても話し、とくに益山さんは「バーニン・クールで輝いて」の際に比留間さんと顔を見合わせた瞬間、お互いに笑顔になったのが印象的だったそうだ。

一旦ライブは始まりの「DRIVE A LIVE」で締めくられるが、配信を視聴しているプロデューサーによってアンコールのタップ数が315万に到達すると大きな花火も上がる。そして、これまでのライブ映像を振り返りながら、青に煌めくプライドフルブルーの衣装になったアイドルたちの「PRIDE STAR」と「Beyond The Dream」でDAY1は終了。深町さんの挨拶が北海道の地へ大きな爪痕を残しつつ、DAY2への期待も膨らむ1日となった。