アイマスほか人気プロジェクト大集合、アイカツ！は強烈なEDテーマラッシュ！「バンナムフェス2nd」DAY1レポートラブライブ！からニジガク・Liella!初参戦、電音部は独自の音楽性で観客を魅了

当初は2021年2月6日、7日の2日にわたって開催予定だったものの、新型コロナウィルスの拡大状況を鑑み、延期となった「バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル 2nd」。開催地も東京ドームからZOZOマリンスタジアムへと変更となっている。

ファン、そして出演者にとって待ちに待った開催にも関わらず、直前まであいにくの曇り空が続き、野外ステージには雨が振る可能性も高かった。しかしいざイベントが始まると、人々の熱気に気圧されたように雨の気配は遠のき、最高のコンディションの中でパフォーマンスが行われることとなった。

MCはヒャダインさんと宇垣美里さんが務めた。

真っ先に登場したのは「アイドルマスター ミリオンライブ！」。山崎はるかさん（春日未来役）、田所あずささん（最上静香役）、Machicoさん（伊吹 翼役）、郁原ゆうさん（エミリー スチュアート役）、南 早紀さん（白石 紬役）、小岩井ことりさん（天空橋朋花役）、戸田めぐみさん（舞浜 歩役）、浜崎奈々さん（福田のり子役）、角元明日香さん（島原エレナ役）の9人全員で歌う「Dreaming!」で、会場を大いに盛り上げた。

2曲目からは個性豊かなユニット楽曲を3曲披露。エミリー スチュアート（郁原さん）、白石 紬（南さん）、天空橋朋花（小岩井さん）のユニット“花咲夜”は和風ロックの「百花は月下に散りぬるを」。舞浜 歩（戸田さん）、福田のり子（浜崎さん）、島原エレナ（角元さん）のユニット“miraclesonic★expassion”は元気いっぱいな「絶対的Performer」。春日未来（山崎さん）、最上静香（田所さん）、伊吹 翼（Machicoさん）のユニット“ストロベリーポップムーン”は王道アイドルソング「ABSOLUTE RUN!!!」だ。

それぞれの魅力が最大限に発揮された3曲が終わると、再び9人が集合。歌うのは「Harmony 4 You」。大規模イベントのオープニングを見事に務めてくれた。

続いては7月からアニメ第2期が放送となる「ラブライブ！スーパースター!!」からLiella!の伊達さゆりさん（澁谷かのん役）、Liyuuさん（唐 可可役）、岬 なこさん（嵐 千砂都役） ペイトン尚未さん（平安名すみれ役）、青山なぎささん（葉月 恋役）が登場。まずはアニメ第1期のオープニングテーマ「START!! True dreams」を披露した。

「だから僕らは鳴らすんだ」、ペイトン尚未さんがセンターを務める「ノンフィクション!!」に「Day1」。「オールナイトニッポンGOLD」とのタイアップシングルより「Shooting Voice!!」。いずれも「ラブライブ！」シリーズとしては始動から最も日の浅いプロジェクトとは思えない、高い完成度を誇るパフォーマンスで観客を魅了。

ラストは発売したばかりの1stアルバムから、リード曲の「What a Wonderful Dream!!」。フレッシュな5人のさらなる飛躍が、よりいっそう楽しみとなるステージだった。

Liella!に続き登場したのはアニメ第2期が放送中の「ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」（略称は「ニジガク」）。1曲目に披露されたのは大西亜玖璃さん（上原歩夢役）と前田佳織里さん（桜坂しずく役）による「Maze Town」。本来は楠木ともりさん（優木せつ菜役）も加えた3人ユニット“A・ZU・NA”の持ち曲だが、楠木さんの分までふたりでパワフルに歌い上げた。

2曲目はアニメでは第2期からの登場となるキャラクターを演じる小泉萌香さん（三船栞子役）、内田 秀さん（ミア・テイラー役）、法元明菜さん（鐘 嵐珠役）の3人による「MONSTER GIRLS」。2曲続いたクールでパワフルな楽曲により、会場に強いインパクトを与えた。

さらに今回出演のニジガクメンバー5人全員で歌う「TOKIMEKI Runners」、「Love U my friends」、「Just Believe!!!」を披露。ニジガクらしい爽やかでキュートな3曲により会場の雰囲気をガラリと塗り替え、多様な個性が光る同好会を印象づけてステージをあとにした。

次に登場したのは今年10周年となる「アイカツ！」シリーズ。前回のバンナムフェスでは各シリーズのアンセムといえる代表曲を中心としたセットリストだったが、このブロックはシリーズのシビアな一面が垣間見える、エンディングテーマオンリーの選曲となった。

まずは遠藤瑠香さん・堀越せなさん（白鳥ひめ・虹野ゆめの歌唱担当）で「アイカツスターズ！」より「episode Solo」。続いて霧島若歌さん・ささかまリス子さん（星宮いちご・神崎美月の歌唱担当）が「アイカツ！」の「ヒラリ/ヒトリ/キラリ」を歌い踊る。いずれも作中では師弟関係と言えるふたりによるデュエットだ。

「アイカツフレンズ！」の「プライド」は逢来りんさん（姫石らき役）とサプライズでの登場だった田所あずささん（神城カレン役）のデュエット。いつもは田所さんと大橋彩香さん（明日香ミライ役）のデュエットで歌っている曲だが、事務所の先輩後輩でもあり、作品を通して共演もしてきた田所さんと逢来さんによるパフォーマンスも、互いの信頼感がうかがえる堂に入ったものとなっていた。

このブロック最後の楽曲となったのは「アイカツ！」より「チュチュ・バレリーナ」。藤城リエさん（氷上スミレの歌唱担当）と、今度は大空あかりの歌唱担当として登場した遠藤瑠香さんによるデュエットで、しっとりと締めくくった。

「テイルズ オブ」シリーズの複数の楽曲を担当してきたmisonoさんが1曲目に歌ったのは「テイルズ オブ ザ テンペスト」のテーマソング「VS（ヴァーサス）」。最初のうちマイクが音を拾わないハプニングに見舞われるも、音が出るやいなや、動揺を微塵も感じさせない歌声を客席へと届けた。

「テイルズ オブ シンフォニア」のテーマソングはPS2版の「そして僕にできるコト」、GC版の「Starry Heavens」を続けて披露。その続編「テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-」のテーマソング「二人三脚」では歌詞をアレンジして「やっぱバンナムじゃなきゃ」と歌うなど、misonoさんらしいサービス精神を発揮。

ラストはOVA「テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION 世界統合編」のオープニングテーマ「ホ・ン・ト・ウ・ソ」。作中の物語を連想させる歌詞と、ゲーム版のテーマソングも彷彿とさせる旋律が織り交ぜられたこの曲は、「シンフォニア」のファンにはたまらないパフォーマンスとなったはずだ。

続いての登場は「アイドルマスター スターリットシーズン」より“プロジェクトルミナス”――中村繪里子さん（天海春香役）、平田宏美さん（菊地 真役）、三宅麻理恵さん（安部菜々役）、五十嵐裕美さん（双葉杏役）、山崎はるかさん（春日未来役）、黒木ほの香さん（大崎甘奈役）、前川涼子さん（大崎甜花役）、田中あいみさん（奥空心白役）の8人。

披露したのは「SESSION!」と「GR@TITUDE」の2曲。シリーズ4ブランド（アイドルマスター、シンデレラガールズ、ミリオンライブ！、シャイニーカラーズ）の合同ユニット“プロジェクトルミナス”だからこその、美しい歌声のハーモニーを奏でた。

田中さんは8人で唯一、本作からアイマスファミリーの仲間入りを果たしたメンバーだが、ほかのメンバーとの信頼感もすでに出来上がっている様子。MCでも中村さんから振られた話題に朗らかに答えるなど、存在感を見せてくれた。

次なるブロックは再び「アイカツ！」シリーズ。先ほどのブロックにも登場した逢来さんに加え、松永あかねさん（友希あいね役）と木戸衣吹さん（湊 みお役）の3人で「アイカツオンパレード！」のオープニングテーマ「君のEntrance」を披露。2曲目はここまでに登場したすべての出演者で歌う「アイドル活動！オンパレード！ver.」。歌唱担当のメンバーと声優との垣根を超えたステージに、「アイカツ！」を10年間追い続けたファンは感慨深い気持ちでいっぱいになったことだろう。

現行作で、7月15日には劇場版の公開も控えている「アイカツプラネット！」からは“STARRY PLANET☆”のフルメンバー、伊達花彩さん（ハナ役）、小椋梨央さん（ルリ役）、瑞季さん（キューピット役）、長尾寧音さん（ビート役）、渡邊璃音さん（シオリ役）、エイミーさん（アン役）、宇野愛海さん（ローズ役）羽野瑠華さん（サラ役）の8人が登場。

オープニングテーマ「Bloomy＊スマイル」と挿入歌「HAPPY∞アイカツ！」を披露した8人のパフォーマンスは、作中に登場するプレミアムレアのドレスを模したきらびやかな衣装も美しく、目にも耳にも印象に残るものとなった。

このあたりで陽も落ちはじめ、あたりも暗くなってきたZOZOマリンスタジアム。ステージにはBACK-ONが姿を表し、「ガンダムビルドファイターズ」のオープニングテーマ「ニブンノイチ」を熱唱。さらに続編となる「ガンダムビルドファイターズ トライ」オープニングテーマ「セルリアン」で会場のボルテージはさらに上昇。日没による気温の低下とは正反対の熱いパフォーマンスを繰り広げる。

続いて披露したのは「テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー 2」のテーマソング「flyaway」と、同作のエンディングテーマで、ライブでは初披露となる「where is the future?」。これで終わりかと思いきや、先ほどパフォーマンスを終えたmisonoさんが再びステージに登場。BACK-ONとmisonoさんのコラボレーションで「テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー3」のテーマソング「with you feat.Me」を披露。まさにこの「バンナムフェス2nd」だから実現した光景だった。

BACK-ONのステージが終わる頃にはとっぷり陽が暮れ、綺麗な月が夜空に輝く中、ステージを彩るカラフルな光の中に現れたのは「電音部」ハラジュクエリア“神宮前参道學園”の3人。小坂井祐莉絵さん（桜乃美々兎LIVEset）、大森日雅さん（水上 雛LIVEset）、長谷川玲奈さん（犬吠埼紫杏LIVEset）が披露する「Hyper Bass 2022（feat. Yunomi）」の腹に響くような重低音で、初めてパフォーマンスを見る人も多かったであろう観客を「電音部」の世界へといざなう。

2曲目に「Future（feat. ミディ）」を披露したハラジュクエリアの3人は、アザブエリア“港白金女学院”の秋奈さん（黒鉄たまLIVESet）、小宮有紗さん（白金 煌LIVESet）、澁谷梓希さん（灰島銀華LIVESet）へとバトンタッチ。ここでなんと初解禁となる新曲「麻布アウトバーン（Prod. ケンモチヒデフミ）」を披露。続く「IAM (feat. Shogo, Tsubasa)」と併せ、バンナムフェスらしからぬ「治安の悪い」サウンドで人々を魅了した。

「電音部」のトリを飾る3組目はいわゆる“主人公チーム”であるアキバエリア“外神田文芸高校”の蔀 祐佳さん（日高零奈LIVEset）、天音みほさん（東雲和音LIVEset）、堀越せなさん（茅野ふたばLIVEset）。堀越さんは「アイカツ！」シリーズに続いての登場だ。

アキバエリアの3人は「pop enemy（feat. Shinpei Nasuno）」、「NEW FRONTIER!」の2曲を披露し、「電音部」の中では正統派な魅力をアピール。続くMCで、すでに「電音部」楽曲は70曲以上がサブスクサービスで聴くことができると知り、驚いた観客も多かったようだ。

DAY1の最後を飾ったのは「アイドルマスター シンデレラガールズ」。今回出演の福原綾香さん（渋谷凛役）、渕上 舞さん（北条加蓮役）、松井恵理子さん（神谷奈緒役）、藍原ことみさん（一ノ瀬志希役）、青木志貴さん（二宮飛鳥役）、井上ほの花さん（浅利七海役）、安齋由香里さん（西園寺琴歌役）、二ノ宮ゆいさん（八神マキノ役）の8人全員でアニメの後期オープニングテーマ「Shine!!」を披露。

2曲目からはユニット曲を3連発。まずは浅利七海（井上さん）、西園寺琴歌（安齋さん）、八神マキノ（二ノ宮さん）によるキュートなポップソング「Let's Sail Away!!!」。続いて一ノ瀬志希（藍原さん）、二宮飛鳥（青木さん）のユニット“Dimension-3”のミステリアスでクールな「バベル」。3組目は渋谷凛（福原さん）、北条加蓮（渕上さん）、神谷奈緒（松井さん）のユニット“トライアドプリムス”が歌う「Trancing Pulse」。3人のパワフルな歌声が重なり合う圧巻のパフォーマンスで、個性豊かなユニット曲を締めくくった。

ラストはプロジェクトルミナスとしても出演した三宅さん、五十嵐さんが加わった10人が全員集合し、「シンデレラガールズ」を象徴する1曲「GOIN'!!!」を披露。曲のクライマックスにはステージ後方で花火が上がる演出もあり、最高の盛り上がりでDAY1は幕を閉じた。

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