タイトーが2022年冬より稼働を予定している、新作音楽アーケードゲーム「MUSIC DIVER」の先行体験レポートをお届けする。
これまでに「グルーヴコースター」や「テトテ×コネクト」といった、独自性の高い音楽アーケードゲームをリリースしてきたタイトーによる新作ゲーム「MUSIC DIVER」。本作は、専用のスティックでゲーム画面を“直接叩いて”遊ぶという斬新なプレイスタイルが取り入れられており、直感的な操作で演奏が楽しめる作品となっている。
試遊会では、好きな楽曲を自由にプレイができる「メインダイブ」と、予め決められた楽曲をプレイして自身の腕前を試す「スキルジャッジ」の2つのモードをプレイすることができた。本稿では、アーケード音楽ゲーム好きの目線からのインプレッションをお伝えしていく。
ゲーム画面にスティックを打ち込む気持ち良さ
まずは、本作の操作方法について説明していこう。スティックで叩くスペースは、前述したとおりゲーム画面と、その画面をぐるりと取り囲むように配置された「エッジ」の2つ。それぞれ上下左右の4方向に分割されており、合計8つの入力箇所が用意されている。
スクリーンの奥から手前へと流れてくるノーツをタイミング良く叩くことで入力成功となり、ゲームクリアに必要なゲージが増加していく仕組みだ。
画面をスティックで叩くという行為に初めは戸惑ってしまうかもしれないが、スクリーンは強化ガラスで出来ているほか、スティックの先はゴムでカバーされており、マナーに逸脱する行為さえ取らなければ筐体はビクともしないので安心してほしい。
ゲーム画面をスティックで叩いたときの跳ね返り(リバウンド)も、心地良いプレイフィールを与えてくれている。スティックと筐体とを繋ぐ紐やチェーンなども無く、プレイ時に動きが制限されないことも嬉しいポイントとなっている。
画面内に表示されるレーンは、上下左右の4つ。流れてくるノーツがピンク色であればゲーム画面を、青色であればエッジと、ノーツの色から入力箇所を瞬時に判断する必要がある。
前述した2種類のノーツのほかに、黄色の特殊なノーツが流れてくることも。ノーツをタイミングよく叩くことで画面内に光が弾けるような鮮やかな映像が流れ、ゲームプレイを大いに盛り上げてくれていた。
ゲーム画面には、「MUSIC DIVER」というタイトル通り、宇宙空間のようなステージの奥へ奥へと潜っていくような映像が映し出される。疾走感のある画面の奥から、音楽に合わせてノーツが流れてくるという、没入感たっぷりに演奏が楽しめる演出だ。
オプションにて、ノーツが流れるスピードを10段階から設定できるほか、判定のタイミングなど細かな調整が可能。背景の映像をオフにする機能も用意されているため、演奏に集中したい方は事前に調整を行っておくと良いだろう。
音色はリアルタイムに変更可能。音楽を自由自在に楽しもう
今回の体験会で主にプレイできたのが、楽曲を自由に演奏できる「メインダイブ」というモード。楽曲はそれぞれ「EDM」や「Anime/POP」などカテゴライズがされており、好みの曲を見つけやすい。
楽曲の難易度はそれぞれ「EASY」「NORMAL」「HARD」「EXTREME」の4つに分かれており、難易度が上がるにつれスティックの連打や、上下(もしくは左右)を同時に叩くといった、複雑な操作を要求するノーツが入り乱れるようになっていく。難易度「HARD」からは、ゲーム画面とエッジを交互に叩くといったテクニカルな操作を要求する譜面もあった。
メインダイブで操作に慣れた後にプレイするのがおすすめなのが「スキルジャッジ」というモードだ。楽曲と必要なスコアやコンボ数があらかじめ決められており、メインダイブと比べてかなりの正確な操作が求められる。難易度が高いぶん、無事にクリアできた時の達成感はかなりのものがあった。
また、楽曲の難易度が「HARD」以上であれば、叩く個所により違った音色が鳴るように設定されているのも面白いポイントだ。例えば、スクリーンの上部であればギター、下部であればドラム、右であればエレクトーン、エッジの左側であればベースといった具合に、楽曲によって様々な音色があらかじめ割り振られている。
ギターやドラムなどが入り乱れた音色を奏でるも良し、狙った音色での演奏を楽しむも良し。「〇〇の音色しか使わない」といった、縛りプレイを行うのも楽しいだろう。気分によって音色をリアルタイムに変えられるというのは、音楽を自由自在に操っているような感覚があり、非常にユニークなシステムとなっているように感じた。
楽曲の譜面を自由に作成ができる「クリエイトダイブ」に注目
最後に、2022年冬の正式稼動時に実装予定となっている「クリエイトダイブ」について説明しておこう。本モードは、楽曲の譜面を自由に制作し、完成した譜面をユーザー間で共有できるというもの。音色をピアノやドラム、ギターなど複数種類用意されている中から選択ができるといった、細かなカスタマイズも可能で、好きな楽曲をギターをかき鳴らすように演奏するなど、思いのままのプレイが楽しめるようになっている。
音階は、選択楽曲のキーに合わせて再現ができる仕組み。メロディーラインも細かく設定ができるようになっており、例えば「ナイト・オブ・ナイツ」の中に「Bad Apple!!」のフレーズを入れるといった、リミックスを作ることも可能になっているとのこと。
ひたすら自分が気持ち良くなるための譜面を追求するのも良いし、自分の作った譜面を他のプレイヤーに共有するのも楽しい。出来の良い譜面があれば多くのプレイヤーがその譜面をプレイすることになり、譜面の種類が増えるほど、ゲームへのリプレイ性も高まっていく。
同じ楽曲でも普段と違う譜面でプレイすることにより、普段とは違った角度から音楽を楽しむことができるだろう。スコアだけではない、音楽ゲームとの新しい向き合い方を提供してくれているような、良いシステムになっているように感じた。
そのほか、「MUSIC DIVER」の筐体を2台使用することで、2人で1つの楽曲を共演したり、スコアを競ったりする機能が追加されていく予定とのことだった。
「MUSIC DIVER」は、5月27日から29日までの3日間、横浜・大阪にてロケテストが実施される予定。興味のある方は、ぜひ実施店舗まで足を運んでみてほしい。
ロケテスト詳細
【日時】
2022年5月27日(金)~29日(日)10:00~各店閉店時刻
【実施店舗】
ラウンドワン 横浜駅西口店
住所:神奈川県横浜市西区南幸2-8-16
ラウンドワンスタジアム 千日前店
住所:大阪府大阪市中央区難波1丁目3番1号
【関連サイト】
公式サイト:https://musicdiver.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/MUSICDIVER_T