DONUTSは、「ブラックスター -Theater Starless-」のライブツアーイベント「BLACK TOUR 2022」について、6月25日にZepp Nagoyaにて実施した名古屋公演および、6月26日にZepp Hanedaにて実施した最終日羽田公演のレポートを公開した。

6月25日に実施された名古屋公演と、ツアー最終日となる6月26日に実施された羽田公演の公式レポートが到着。それぞれ当日の盛り上がりが伝わってくるような公演中のカットと共にライブパフォーマンスやキャストのコメントなどがレポートされているので、気になる人はぜひチェックしよう。

以下、発表情報をそのまま掲載しています

名古屋公演レポート

開演を待つ名古屋。ツアーを重ねるあいだに列島はいよいよ夏の様相を見せ、この日も日本は灼熱へと近づいていた。そんな名古屋の街にあるZepp Nagoya。フロアのライトが消えれば、そこにはシアタースターレスを擁する夜の街がステージの上に現れる。治安の悪さが滲む景色の中にはスポットライトに照らされたダンサーが。目まぐるしいパフォーマンスにあわせてひらりと舞う紫の布地は……チームC!? まさに開幕しようとしているステージへと想いが馳せられれば、シンガーたちのシルエットが浮かぶ。センターには柘榴のシンガー・しゃけみー。「名古屋におこしのみなさま~!どうもごきげんよう~!最後までなにとぞよろしくお願いしまーす!」と声をあげると、そのまま妖艶なイントロに誘われて「紅に白」がスタートする。

「白蛇伝」をモチーフに、人間の娘に⼀目惚れをした白蛇の化身・白丈夫の愛と戦いの物語を、色香たっぷりに歌い上げるしゃけみー。蛇の化身を思わせる動きで魅せる総勢12人のダンサーのパフォーマンスは圧巻。その中でしゃけみーも華麗なダンスを見せた。PASSION、理土、RYOMA、巽imustatのパフォーマンスと共に大人のスリリングさを感じさせた「Just live to dance」に続いたのはチームP。リンドウのシンガー・あじっこが登場し、ポップで軽快な「陽はここに」を軽やかなダンスと共に歌い上げる。HAYATEたちダンサーも笑顔とリズミカルな動きによって楽曲の世界を体現すると、青く照らされたステージにジャジーなイントロが響き、吉野のシンガー・齋藤知輝(Academic BANANA)の姿が。

PASSIONたちの妖艶なパフォーマンスに彩られ「黒い虚実」のレトロなストーリーを見せた直後、⼀瞬でフロアの空気を変えたのはチームB。「⼀年ぶりだなぁぁぁ!」と雄叫びをあげたMC・ヒースことTakuyaIDEが放つ「極夜」だ。名古屋は昨年のツアー以来と熱があがるチームB。そこには去年の名古屋ではいなかったたぬき、TORA、SHIMa、TAKAHIROのチームBが憑依するダンサーたちの姿も。視線を奪うステージングで会場を席捲すると、次の瞬間に轟く爆音。チームWの「Out in Out」をシンガー・晶こと小林太郎がパワフルに歌い上げていく。TORA、Shumei、理土、SHIMaたちダンサーもWらしい雄々しくダイナミックな動きでフロアの熱を上昇させていく。ここで最初のMCに登場したのは小林、チームPのマイカの歌声を担うKradness、そして夜光のシンガー・松本明人(真空ホロウ)。「Out in Out」の最後の「まで」という歌詞がようやく聴けた、と喜ぶ松本。どうやら彼のツッコミに小林が応えたようだ。そんな楽しいトークの後にはKradnessが「荒野にて」を聴かせる。

プッチーニ歌劇「マノン・レスコー」を原典にマノンとデ・グリューの無邪気な愛の結末を、紡がれたひとつ⼀つの言葉から確かめるように歌うKradnessが印象的だった。そんな⼀曲に続いたのはチームCの「暁の願い」。ミクチャで見ているオーディエンスには美しい装飾のような演出でも魅せ、PASSION、渡辺謙典、理土、巽imustatと共に5人⼀体のパフォーマンスでチームCのスターレスでの景色を彷彿とさせた。パフォーマンスのカラーの違いがチームごとの個性にもなっていると感じさせたのは、松本が歌うチームKの「波のままに」。RYOMA、HAYATE、Shumei、YU-TAの動きは堂々たる王者の迫力を感じさせ、感情を隠すことなく溢れさせる松本の歌声が印象的だった。

その松本と共に齋藤が歌う「caprice of love」。繊細な齋藤のボーカルと魂を響かせる松本の歌声がクロスする⼀曲は、おしゃれなサウンド感で響かせるドラマティックなナンバーだ。続いてチームP。Kradnessが歌う隣でRYOMAが全身の動きでメロディを感じさせれば、歌のバトンが渡るようにクロスするあじっこの隣ではHAYATEが優しい旋律のままに踊る。そんなエモーショナルな「はつ恋」に続いたのは、あじっこと小林が歌う2021年ホワイトデーイベント曲「催花の宿星」。2人は「水滸伝」を原典に運命の愛のために戦いへと身を投じる男の想い宿すエレクトロチューンを歌い上げた。さらにピアノの旋律に誘われるように荘厳なバラードが響く。オリジナル曲では藤田玲とあじっこが歌う「Fragile Lake」を、同じKのシンガーである松本が、あじっことともに響かせ、歌心溢れるユニゾンがオーディエンスの心を揺さぶった。

そのままライブは松本の歌う「沈まぬ月」へ。齋藤も登場し、たゆたうような静かな旋律の中で感情迸る歌を聴かせると、今度はIDEと小林のコラボレーションで聴かせる「Somewhere」。互いの歌声が彩るのは歌への情熱。⼀度も視線を交わさない二人によるナンバーが、静かな青い炎のようにフロアを浸食していった。昨年の温泉イベントで実装されたチームBの「綺羅星」は彼らの飾らない想いで紡がれた⼀曲。切々とラップを紡ぐIDEの後ろにはチームBを彷彿とさせるダンサーたちの姿が。彼らの絆の強さを感じさせるシーンだった。そしてここでチームPの「虹の彼方へ」。Kradnessの後ろにはあじっこ、そして松本。あったかもしれない未来について、伸びやかな歌声によって思い馳せる時間となった。

ここでMC。IDE、あじっこ、齋藤の3人によるトークへ。話題はもちろん「虹の彼方へ」での松本について。「彼(松本)は元々チームPのメンバーですから」と笑顔を見せるあじっこ。しっとりゾーンからデュエットゾーンへと進んできたセットリストについての感想を語らう3人。そしてここでツアーでの伝家の宝刀「マイダンサーズ!カモン!」を行ったのは齋藤だ。理土とHAYATEが肩を組むように登場し、齋藤の歌う「The Final Problem」で熱くアグレッシヴな彼の歌を響かせると、畳み掛けるようにチームWが先日振付動画も公開された「GOLGODA」でフロアを圧倒した。アッパーチューンで畳み掛けるライブ。Wからバトンを受け取ったのはチームP。マイカのラップパートが新鮮に響き、彼の新たな感情を感じさせる「縷々たるは祈望」から、銃声と唸るベースの音とが荒々しく響くチームBらしい毒々しさ滲む「毒蛇」へと繋がるライブ。フロアの空気を⼀変させたIDEは、さらに全身から響くようなビートでオリエンタルな「不死鳥」、そしてステージの時間を駆け抜ける「韋駄天」へと全身全霊のダンスパフォーマンスと言葉の弾丸を⾶ばし、チームBの迫真のステージングを届けた。

そんなBの後を受けたのはしゃけみー。「御手を拝借、よろしくお願いします!」の声で会場をひとつにして、今回初めて振付がつき、ミステリアスな楽曲である「Sub rosa」を響かせた。

最後のMCを務めたしゃけみー。今年のツアーの6本目。前回のツアーでの名古屋公演はシンガーだけの登場だったが、今年はダンサーと共に歌えたと喜びを届ける。このツアーのために、艶やかな紫が印象的な「BLACK LIVE II」の⾐装に身を包んだチームCが本領発揮のターンとなると告げたしゃけみー。「それではラストスパートです。チームCパートはこの曲から」という声でフロアが暗転。さぁ。チームCのターン!と思いきや、流れてきたのは重々しいビート。なんとチームWの「雪花」ではないか!青い光の中で切々と歌い上げる小林だが、その理由に観客は気づいたはず。そう。チームWがステージで初めて「雪花」を披露したとき、モクレンとカスミはチームWの所属だったのだ。

そして場面が変わるように会場の空気が変貌する。チームCの⾐装に身を包んだ渡辺謙典・理土・巽imustat・PASSIONが妖艶で美しいダンスを披露する中、「To be, or not to be」のメロディが静かにチームCの舞台の幕を開ける。シェイクスピアの描く悲劇「ハムレット」の美しくも悲しい物語が歌とダンスとで繰り広げられる様に会場の視線は釘付けに。続いたのは「Into me」。ルイス・キャロルの著作「不思議の国のアリス」の世界をベースとした⼀曲が響くステージで、原典の登場人物を再現したような新たな振付によるパフォーマンス、まるでミュージカルのようなステージングでオーディエンスを楽しませた。さらに情感たっぷりに歌い上げられる「花ほどく」、そしてビゼーが綴ったオペラ「真珠採り」をモチーフにした「灰燼に罪」の、残酷なほどに燃え上がった情念の愛をエモーショナルに歌うと、2周年イベント曲「Sanctus」では⿎動のダンスビートで紡ぐ祈りの歌を躍動するパフォーマンスと共に響かせた。

チームCの幻想的なステージングのあとには、名古屋公演に出演した全シンガーが登場。チームCのパフォーマンスへの感想を告げたあとにはメンバーから最後の挨拶へ。

「あっという間ですよ。⼀番の望みは、僕は向こう側(客席)で(ライブを)見てみたい。そう思いながらライブを見させていただきました。残りあと⼀本もかき乱していきます」(松本)

「今日、コラボレーションの話があったけど、もちろん歌うパートナーだけじゃなく、作ってくれた方とか、曲が出来上がるまでのいろんな物語があって。ステージで踊るダンサー、(見てくれる)みなさんがいて成り立っていると思うんです。今日歌った「caprice of love」は6本目にしてやっとFeelできた気がします」(齋藤)

「「雪花」をきっかけに始まり、「Into me」も初出しだったんですが、僕もこのライブを客席で見たいと思いました。なんでもいいので、気持ちが届いていたら嬉しいなと思います」(しゃけみー)

「チームCが来ると思いきや、チームCのはじまりに「雪花」をやらせてもらって、なんだかちょっと悪役感が……(笑)。バチバチやっていたときの感じが刺激的で、その後からの曲の繋がりも大好きです」(小林)

「6月に40度を超えたのは初めてだそうです。でもみんなが盛り上げてくれたおかげでライブはもっともっと熱いものになったんじゃないかと思います。この調子で我々もファイナルに向けて盛り上げていこうと思います」(Kradness)

「名古屋、めちゃくちゃ最高でした。スターレスの楽曲って穴が開いたときには違う人間が入ってパフォーマンス出来ることだと思いますので、今日はいろんな妄想がかきたてられるステージをお見せ出来たんじゃないかと思います」(あじっこ)

「チームBはご存知のように物語は止まっているのですが、それでもツアーではチームBの楽曲、ヒースの楽曲、少しでもみなさんに届いてくれていたらいいなぁ、と思います」(IDE)

名古屋の夜は最後の盛り上がりへ。「ラスト、夏、はじめましょう!」としゃけみーの声でぶちあがるサマーチューン「Early Summer Affair」へ。Kradnessとしゃけみーのボーカルが絡み合う中、ダンサーも全員登場し、オーディエンスも軽快なビートに跳ねれば、フロアを大きく揺らす。ラストナンバーはまるでオーケストラピットから音が紡ぎ出されるような深淵の旋律に、モクレンが憑依したように渡辺謙典が踊りだし、PASSION・理土・巽imstatも続き、チームCのはじまりの曲「Purple Dawn」へ。これこそモクレンの「歓喜の歌」を柘榴が歌う名曲だろう。

2022年という⼀年に、少し早めに夏を連れて来てしまったかのような「BLACK TOUR 2022」は残すところあと1公演。名古屋公演は2カ月に及んだツアーの、その最終公演へ向けて、勢いをつける⼀夜だった。

TEXT BY えびさわなち

出演者

齋藤知輝(Academic BANANA)(吉野 Singer)
松本明人(真空ホロウ)(夜光 Singer)
小林太郎(晶 Singer)
あじっこ(リンドウ Singer)
Kradness(マイカ Singer)
Takuya IDE(ヒース MC)
しゃけみー(柘榴 Singer)

DANCER

PASSION
理土
HAYATE
TORA
SHIMa
たぬき
渡辺謙典
RYOMA
Shumei
巽imustat
YU-TA
TAKAHIRO

STAFF

総合演出:福山桜子
音楽監督:阿部隆大
振付:楢木和也(梅棒)、泰智(KoRocK)、CluMsy CracKer-Jack、
制作:株式会社ONTASTE
主催:DONUTS

羽田公演レポート

今が6月だとは到底思えないほどの真夏日を記録した東京・羽田に、ブラックスターが帰ってきた。5月3日からはじまった「BLACK TOUR 2022」。各地を狂乱の渦へと巻き込んできたスターレスのメンバーが、再び、Zepp Hanedaのステージに立つ。荒々しさも優美さも、ダイナミックさをもドラマティックに魅せつけるダンサーたちのパフォーマンスに誘われるように、オーディエンスの眼前に並んだシンガーたち。「ファイナル、羽田!準備は出来ているんだろうなぁ!?おまえらーーーっ!ブチあげるぞーーーー!」。第⼀声をあげたのはチームW・晶のシンガーを務める小林太郎。「Kiss or Bullet」を総勢12人のダンサーと共に歌う。最後にステージにラインナップしてヘドバンをする13人のシルエットは圧巻だった。

続いたのはチームC。理土・渡辺謙典・PASSION・RYOMA…とチームCではお馴染みのダンサーと共に艶めくダンスチューン「続きは明日の夜に」を柘榴のシンガー・しゃけみーが歌い上げた。妖艶なトラックが響き、ピンクの照明の中を登場したのは、チームKの吉野シンガー・齋藤知輝(Academic BANANA)。「あなたの人生を変えられる歌を、吉野の歌を、全力で届けます。受け取ってください」と「ひらひらり」をパワフルに放つと、その齋藤の言葉に応えるようにフロアのピンクのライトが大きく揺れた。

物理的に会場を揺らしたのはチームB。「What's Up!羽田!調子はどうだ?」とヒースのMC・TakuyaIDEが登場。伴ってきたのはHAYATE!? さらに巽imustat、RYOMA、Shumeiも登場して、普段とは違うチームBで「影炎」を披露。フロア全体でジャンプを見せ、最終日にして驚きのステージングとなった。今度は煌めきのステージへ。チームPのマイカシンガー・Kradness、真珠シンガー・スタンガンが登場して「希望の旗のもとに」の疾⾛するメロディをカラフルで伸びやかな歌声で響かせた。

ここでトークタイム。MCはKradness、スタンガンそしてIDEの3人。ツアーがついにファイナルを迎えたということで、彼らの“ライブ”な感想が語られる。回を重ねながらボルテージがあがってきたという3人。座組は「男子ばかりで部活の合宿みたい」なのだとか。学生時代の部活トークを交えつつ、このトークパートの最後はスタンガンがツアーの“お約束”「マイダンサーズカモン」を披露。ノロノロと出て来たのは12人のダンサーたち。「はよせぇ!(笑)」とIDEが笑い混じりにつっこみ、イントロが流れるとしゃけみーが登場。「さぁさぁさぁ。わたしの“マイダンサー”ということでね。みなさん、チームCのお正月が始まります!」と全身でのスネークダンスで、2022年お正月イベント曲「紅に白」を響かせる。ダンサーに負けじとダンスパフォーマンスを見せたしゃけみーの「名古屋ー!」の掛け声は、テンションがアガりきってしまったからこそのご愛敬!? そんな⼀曲に続いたのは、今年1月中旬開催の対決イベントで実装された「Cry:Pta」。ヴェルディによるオペラ「アイーダ」を原典に、禁じられた恋人たちの永遠の愛が紡がれた、悲しくも美しき物語を渡辺謙典、RYOMA、理土、PASSIONの豊かな表現と共に、まるで歌劇のように見せる。

そんなチームCと対決したチームBの「韋駄天」ではTORA、たぬき、SHIMa、TAKAHIROがIDEと共に全力疾⾛のダンスと渾身のパフォーマンスとでチームBの魂を見せつけた。チームBの後を受けたのは今年1月の“幕間”のチームW公演曲「Payback」。シェイクスピアの戯曲「二人の貴公子」の中のストーリーからパラモンとアーサイト、二人の騎士の物語による⼀曲を小林が雄々しく、猛々しく響かせた。さらにチームKの吉野シンガー齋藤と、夜光のシンガーである松本明人(真空ホロウ)が歌う「caprice of love」へとバトンが渡る。2022年のバレンタインイベントで響いた⼀曲で、2人はジャジーなトラックでソウルフルなボーカルの共演を聴かせた。同じく2月に実装されたチームPの「⼀雫の秘密」はリンドウとマイカの歌唱曲。ヘンリー・ジェイムスによる「ねじの回転」をモチーフに貴族の屋敷で巻き起こる怪異事件を描いた公演の、怪しくも切なげな歌をあじっことKradnessがエモーショナルに歌い上げた。そしてフロアの季節は3月へ。ホワイトデーイベント公演はチームWがアレクサンドル・プーシキンの「スペードの⼥王」を原典に描いた「ALL IN」。賭けに狂った男のスリリングな心情を小林が圧倒的なボーカルで響かせ、そんな⼀曲を理土、Shumei、TORA、SHIMaが雄々しいパフォ-マンスと荒々しいまでの躍動感で魅せた。

「というわけで羽田、盛り上がってますかぁぁぁ!」と小林とあじっこによるトークタイム。「2カ月、こんなに早く過ぎたことってありますか?」と小林。「2カ月前が昨日のことのようです」とあじっこ。これだけ早く時間が過ぎたのは、毎回、セットリストが違うからこそではないかと言う小林。ここであじっこによって今夜のライブは2022年の1月実装曲から、今年リリースされた曲で送っていることが告げられる。割れんばかりの拍手が沸くフロア。そんな中、この夜、誕生日を迎えた小林を会場の拍手で祝う場面も。「僕自身のヒロインレベルが32になりました」と照れ笑いを浮かべる小林に、フロアが晶のカラーのライトを揺らして祝福の想いを届けていたのが印象的だった。ツアー定番の「マイダンサーズカモン!」をあじっこが叫び、理土、HAYATE、巽imustat、RYOMAが登場。混成チームによる春のお花見イベントを彩った艶やかなダンスナンバー「ひなげし」をあじっこが歌う。

続いて同じく混成チームでの花見公演で聴かせた華やかなソウルナンバー「名残の花」。スタンダールの小説「パルムの僧院」をベースにした奔放な美青年ファブリスの⼀直線な姿をも感じさせる⼀曲を、笑顔を零すYU-TAらダンサーのパフォーマンスと共に小林が歌い上げると、続く「That's my life」もチームWの曲。エレクトリックなロックでラウドなボーカルを轟かせた後には、4月に実装されたチームPの「Violet」をスタンガンが聴かせる。

まっすぐで伸びやかな歌声でフロアを席捲すると、ここで優美で生命の息吹を全身で体現するようなダンスを渡辺謙典が魅せる。「花⽕?Instrumental?」とタイトルのつけられた楽曲は、今回のツアーのために音楽監督である阿部隆大が書き下ろしたダンス曲で、夜空に大輪を咲かせる花⽕の如き“命”を感じさせた。そして2022年ブライダルイベントの⼀曲であり、チームKの絶対王者・ケイの歌う「Run away together」を、同じチームKの夜光シンガー・松本が歌う。ケイのシンガーである藤田玲とはまたひと味違う響きを持った歌声が、楽曲に新たな印象を刻み付けた。そのチームKの曲と対を成すチームWの「月影紅く」を、ダンサーを引き連れた小林がフルで切々と歌いあげる。2つの面から楽曲で見せる「血の婚礼」をこのツアーファイナルでもオーディエンスに堪能させた。

続いたナンバーに会場がざわめく。幕間を担う最新イベント「Recollecting Days」で実装された吉野と柘榴が歌う「ermitage」がライブで披露されたのだ。イベント自体がこのライブのタイミングで未だ開催中という⼀曲を、ライブで楽しめるとは!ジャコモ・マイアベーアが綴ったオペラ「悪魔のロベール」をベースにした⼀曲は、吉野と柘榴がまるで歌のキャッチボールをするような様相で響く。端末で聴いていたよりも妖しさと躍動感が増したように感じたのはフルコーラスで聴くことが出来たからか。ツアーの最終公演での嬉しいサプライズとなった。

ここでトークへ。ステージには齋藤、松本、そしてしゃけみーの3人。ついにファイナルを迎えてしまった、と名残惜しそうに語らう。「ファイナルらしく、新曲を披露するということで、6月15日に実装された最新曲「ermitage」をフルで聴いてもらいました」と齋藤。「それにしても吉野と柘榴、ずっとプンプンしてましたよね。二人でボーカルブースに入って、しめしめ、とやっていましたけど」としゃけみー。楽し気な3人に会場からも笑い声が沸いた。そしてライブはラストスパートへ。伝家の宝刀「マイダンサーズカモン」が松本から放たれ、HAYATE、RYOMA、Shumei、YU-TAが登場。

2022年実装曲によるセットリストが終わったところで、終盤は再びスターレスのステージを彩った楽曲群へ。実は今回のツアーでは唯⼀全通、そして全公演で披露され、最初の羽田と⽐べ5人のパワーも歌唱も新たな到達点へと届いた松本の「波のままに」から、齋藤がリズミカルに歌う「The Final Problem」では理土とHAYATEが華麗な⼀曲を彩った。チームCらしく優雅で物語あるダンスパフォーマンスと共にしゃけみーが歌い上げた「虚構の肖像」、さらに小林が歌うチームWの珠⽟チューン「雪花」ではTAKAHIRO、PASSION、渡辺謙典、YU-TAが荒々しくも感情が迸るチームWならではのダンスパフォーマンスで楽曲に紡がれた強い想いを体現し、続く「Burning breath」では燃え尽きてしまうのではと思わせるほどの感情的な熱いダンスで彩った。

そんな雄々しい時間から空気を変えたのはチームP。昨年の10月に開催されたハロウィンイベント「BLACK HALLOWEEN」でのみ披露された特別バージョンの「虹の彼方へ」を歌唱。歌い出しでKradnessに向けて小林たちが手を伸ばす姿が印象的だった。

入れ替わるようにスタンガンとあじっこもステージへ。軽やかな楽曲を笑顔いっぱいで歌う。チームPのステージでは他のチームであまり笑顔を見せないダンサーも笑顔で踊り、チームPのカラーを全身で表現する。そしてライブはあじっこの歌う「陽はここに」へ。こぼれるような笑顔であじっこ自身もダンサーと共に踊りながら歌っていると、尺⼋の音が……!現れたのはTORA、たぬき、SHIMa、TAKAHIRO。その後ろからIDEが悠然と登場。あの日のスターレスの再現の如く「日蝕」が響く。「BLACK LIVE」を踏襲した演出を経て、ステージはそのままチームBのターンへ。“不死鳥”のように蘇り続けるチームBを称える「讃B歌」で5人の勢いをオーディエンスへと刻み付けると、こちらも「BLACK HALLOWEEN」で披露されたチームBライブの真骨頂曲、「炎神」と「雷神」をIDE自らマッシュアップしたという「炎雷神」でフロアを席捲し、続けて小林が登場。昨年のツアーで生まれた小林とIDEのコラボバージョンでの「Bad Blood」を響かせて、ブラックスターのライブならではの熱で会場を満たした。

最後のトークパートはシンガー全員が登場。ダンサーを紹介した後にそれぞれがこの日のライブの感想を届ける。

「今年の夏はどうなるかなとワクワク半面プレッシャーもあって情緒が不安定でしたけど、いざ始まればみんなすごいパフォーマンスをしてくださって、僕もいろんな歌がうたえたし、てんこ盛りのステージに立たせてもらえたことが光栄です。今後もみんなでいいパフォーマンスを届けていきたいと思います!」(Kradness)

「ツアーということでいろいろな土地を巡らせてもらいました。ご当地のものも食べさせていただいて、今日は東京だったので東京ばななを食べたいと思います。MCではよそ行きだと言われますが、俺はワルメンだぞ、と。おまえら、楽しかったぜー!」(スタンガン)

「ツアーファイナルということですが、ツアーの総括というよりもライブが始まってからの総括のようなライブでした。去年のツアーやハロウィンイベントの(バージョンの)歌を聴けて、個人的にも感動しております。「BLACK TOUR 2022」はこれでおしまいですが、まだまだ続くと思われますので、これからもよろしくお願いします」(しゃけみー)

「ツアーラストということで特別な日ですが、久々にライブに来る人や初めてライブに来る人など、いろんな感じ方がある中で、ライブに来たことがみんなの心の中の特別なメモリーになっていたら僕は嬉しいです」(齋藤)

「このツアーでいろんな歌をうたわせていただきまして。夜光くんがどんな気持ちかはわからないけど、あと3チームで制覇するということで、これからどんどん情緒を崩壊していこうと思います」(松本)

「みなさんもご存知の通り、ヒースくんはライブと楽曲に命を賭けるんですよね。命を賭けるって世の中的に簡単に言ってしまうこともあるかと思いますが、リアルなものを書くために命を賭けることの重さをすごく考えていて。側面的ですが、それは“次はない”ということなんです。だからツアー中、その気持ちで廻りました。(そんなパフォーマンスを)見守ってくれた方たちに感謝します」(IDE)

「ツアー、ありがとうございました。いろんな挑戦があり、全チームで駆け抜けてきましたが、それぞれの公演でそれぞれのチームが背負って立つ姿も見られて、お客さんと⼀緒に楽しめた幸せな時間でした」(小林)

「今、思うのは、早くまたライブがしたい。みなさんの前でパフォーマンスが出来ることを心から楽しみにしています。今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました」(あじっこ)

ラストパートはチームPの「銀河鉄道を探して」。ステージの上にはあじっこ、Kradness、スタンガン。そして松本。「IF story」としてシンガー4人が歌声を紡いでいくバージョンに、オーディエンスが息を飲む。ダンサーも全員が登場し、チームPの面々との絆を確かめるように踊り、柔らかな灯を観客の心に残した刹那、銃声が響き、小林が轟かせる「BLACKSTAR」が会場を揺らす。続けて「まだまだ暴れられるよな?羽田―!」とIDEが現れてチームBの「天魔の宴」、ラストはこの瞬間からまた新たな年の幕開けを告げるように「Shooooout!!!」で全出演者がステージに。

5月3日に始まり、2ヶ月にわたって日本列島を駆け回った「BLACK TOUR 2022」。実は最後の「天魔の宴」「Shooooout!!!」は今回のツアーでは初披露だった。この2曲を最後に、キャスト歌唱曲全95曲を披露したと、楽曲のアウトロで小林がネタバラシすると、後ろのスクリーンには全95曲の楽曲タイトルが流れる。そして小林に続いて、齋藤、松本、あじっこ、Kradness、スタンガン、IDE、しゃけみー、全てのシンガーがやり切った笑顔で挨拶。シンガー8名、ダンサー12名、「A HAPPY NEW YEAR!」の晴れやかな声を列島に刻み付け、キャスト実装曲を全て歌い踊り切るという挑戦的な「BLACK TOUR 2022」は幕を閉じた。

TEXT BY えびさわなち

出演者

齋藤知輝(Academic BANANA)(吉野 Singer)
松本明人(真空ホロウ)(夜光 Singer)
小林太郎(晶 Singer)
あじっこ(リンドウ Singer)
Kradness(マイカ Singer)
スタンガン(真珠 Singer)
Takuya IDE(ヒース MC)
しゃけみー(柘榴 Singer)

DANCER

PASSION
理土
HAYATE
TORA
SHIMa
たぬき
渡辺謙典
RYOMA
Shumei
巽imustat
YU-TA
TAKAHIRO

STAFF

総合演出:福山桜子
音楽監督:阿部隆大
振付:楢木和也(梅棒)、泰智(KoRocK)、CluMsy CracKer-Jack、
制作:株式会社ONTASTE
主催:DONUTS

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