2022年9月15日から9月18日にかけて開催中の東京ゲームショウ2022。オープンワールド3Dシューティング「EVERSPACE 2」を出展しているROCKFISH Games。ゲームファンの絶大な支持を集める本作について、同社の共同設立者兼CEOであるMichael Schade氏に語ってもらった。
「EVERSPACE 2」は惑星間を移動して宇宙を旅しながら、さまざまな冒険を繰り広げていくオープンワールド形式のシューティングゲームだ。現在、日本語にも対応した早期アクセス版がSteamにて公開中でプレイヤーからの高い評価を得ており、2023年3月の正式リリースを予定している。
本作はローグライクで、プレイヤーはさまざまな惑星を行き来して、敵との戦闘でレベルを上げながら武器、シールド、ジェネレーターといった多彩なパーツを収集。宇宙船を自由に強化しながら冒険を繰り広げていく。ジャンプドライブモードで星系間を高速で移動できるなど、広大な大宇宙を好きなように旅して回ることが可能。この壮大さと自由度の高さが本作の一番の醍醐味と言えよう。
ユニークなのが惑星間でアイテムの値段が異なっているところ。安く購入したパーツを高額で売却するなど、惑星間の価格差を利用して稼ぐことも可能になっていて、こうした交易の要素も魅力のひとつになっている。
ゲームはメインミッションとサイドミッションで構成されており、メインミッションは基本的にストーリーに沿って進行。一方、サイドミッションはどの順番でもプレイしていいし、プレイせずに先に進んでもよいなどプレイヤーが自由に選択することが可能になっている。
使用できる宇宙船は軽量級~重量級の9つのクラスがあり、外観はもちろん、搭載できる武器の数や装甲、スピード、機動力などの性能もまったく異なる。たとえば重量級の機体は機敏さに欠けるが、強力な武器を使用できる。一方、軽量級は火力や装甲は低いが機動性に優れており、機体によって使用できる必殺技も異なる。こうした長所・短所を踏まえてミッションにマッチした宇宙船で出撃すれば、より確実にクリアできるというわけだ。
宇宙船にはコンパニオンと呼ばれる仲間を同乗させることもできる。素材を見つけやすくする、戦闘時に一緒に攻撃してくれるなど、それぞれ異なるスキルを所持しており、スキルのレベルを上げることも可能。ストーリーを進めることでコンパニオンの数も増えていくので、どのコンパニオンを乗せていくか、どのスキルを強化するかといった要素も重要なポイントになるのだ。
迷路のような地下空間が舞台のミッションも存在するなどステージの種類は多彩かつ多様。ひとつひとつの惑星が緻密に作られており、非常に見応えのある映像になっている。さらに、マップ中に掘り出し物のアイテムやパーツが落ちている場合もあるなど探索の要素も充実。倒した敵がアイテムや設計図をドロップする場合もあり、これらのアイテムを利用することで、新たなスキルが使用できるようになったり、より強力な兵器や強化パーツをクラフトしたりと、できることが増えていくのだ。
宇宙船が駆使するスキルの数々も見どころのひとつで、電磁パルスのようなものを発射して敵船を押し返すなど多彩なスキルを使用することが可能。便利で強力なものが多い反面、いずれもクールタイムが設定されていて連続で使用することはできない。どのタイミングで、どのスキルを使用するか、手に汗握るスリリングな戦闘を楽しめる。
一時的に攻撃力を上げたり、ダメージを回復したりする消費アイテムも使用できるようになっている。ただし、アイテムを使うには、あらかじめ装備にセットしておく必要がある。どのアイテムを持って出撃するかという部分でも、プレイヤーの判断力が問われることになるだろう。
マップ上に直接表示されない豊富なシークレット要素の存在も見逃せない。今回、見せてもらえたのが削岩機の中にあるもので、迷路のような空間を進んでいき、バッテリーを繋いでコンテナを開くことで入手できるようになっていた。
このように探し出すのは非常に大変だが、隠されている武器やパーツはいずれも超強力なものばかりで入手できたときの喜びは格別に違いない。こうしたシークレットがいずれの星にも隠されており、これらの豊富なやり込み要素の数々にもモチベーションをかき立てられることだろう。
冒険できる星の数は決して多くないが、ひとつひとつの惑星を手作業で綿密に作り上げているとのことで、惑星ごとに異なる冒険を楽しめるようになっているという。実際に惑星の描き込みは非常に細かく、グラフィックも最高レベルで高クオリティの映像を堪能できるようになっている。
先述したように2023年の3月に正式版がSteamにてリリースの予定で、機種は未定ながら家庭用版の発売も予定しているという。その際は7つの星系がプレイ可能となり、8つめも2024年にDLCにて提供するとのこと。そのあともエンドコンテンツを随時追加していき、そこでレジェンダリーウェポンという非常に強力な武器も入手できるようになるそうだ。効果はもちろんだが、見た目もかなり豪華になっているとのことで、どのような武器になっているのか大いに期待しておきたい。
正式版は序盤の部分も変更が加えられており、新要素もかなり追加されていて、早期アクセス版のユーザーも新鮮な気分で楽しめるとのこと。DLCも有料・無料含めて多数用意しているそうで、こちらも大いに期待できそうだ。
ちなみに、早期アクセス版の日本のユーザーもかなり増えてきているという。国別ユーザー数のトップテンにも入ってきているそうで、「新たな日本人スペースパイロットが生まれることを望んでいます」とシャーデ氏はメッセージを送った。