レベルファイブのクロスメディアプロジェクト最新作となるTVアニメ「メガトン級ムサシ シーズン2」の先行上映会が、9月24日にTOHOシネマズ日本橋で開催された。ここではそのレポートをお届けする。
イベントは「ムサシ総集篇 叛撃の咆哮」特別上映、出演声優陣による舞台挨拶、「メガトン級ムサシ シーズン2」第14話・第15話の先行上映という3つのプログラムで進行。順番に振り返っていこう。
「ムサシ総集篇 叛撃の咆哮」特別上映
「ムサシ総集篇 叛撃の咆哮」はシーズン1をひとつの映像作品として再構築し、新たなセリフの追加・楽曲を変更したもの。すでにシーズン1を鑑賞済みの筆者は「シーズン2の復習になる」ぐらいの気持ちで観始めたのだが、いい意味で予想を裏切られた。映画館の巨大なスクリーンで観ていることを差し引いても、ひとつの作品として完成度の高いものに仕上がっていた。
まず、TVシリーズでは主人公の一大寺大和がこれまで過ごしてきた街での生活がじつは偽りのもので、すでに地球はほとんど滅んでいることを知る流れが描かれたが、「ムサシ総集篇 叛撃の咆哮」では大和たちが巨大ロボット・ローグで戦うシーンを最初にたっぷりと見せてくれる。TVシリーズでの衝撃の世界観をじっくり明かす手法もよかったが、「ムサシ総集篇 叛撃の咆哮」は分かりやすく観客のボルテージを上げてくれる。その冒頭のあとに、なぜ大和たちが戦うことになったのか振り返っていく構成だ。
シーズン1を2時間にまとめている関係上、キャラクターたちが仲間になる過程はだいぶカットされている。ただ、どのキャラクターも仲間になる前後のシーンはしっかり盛り込まれているのでストーリーとしてしっかり理解できる。
たとえば、仲間のひとりである芥川康太がいじめられっ子を救うために作られたアンドロイドであることはきちんと明かされるが、溺れた犬を救うシーンはカットされているので、彼が“個性を持って生まれただけの人間”であるという説得力はTVシリーズのほうが強い。日野晃博さんも「キャラクターが仲間になる部分などはカットせざるを得なかったので、気になったらTVシリーズを観て欲しい」と語っていたが、まさにその通りと言える。
ただ、仲間になる部分は雑にカットされているということもなく、母親想いの土方龍吾が、その母と大事な話をするシーンなどの重要な部分は残っているのでドラマとして見ごたえがある。
中盤がカットされている分、終盤の展開は余すこと無くしっかり描かれる。大和が敵であるドラクター軍の姫君であるアーシェム・ライアと交流して心を通わせるシーンや、大和たちより先にパイロットになっていた浅海輝と司令官である南沙也加の知られざるロマンスシーンなど、異文化と分かり合うということを描く部分は、本作のテーマにも繋がる重厚なドラマであるだけに見逃せないポイントだろう。もちろんラストに向けてさらに派手に盛り上がっていくバトルも必見。絶体絶命の状況のなか、それでも諦めない人類たちの戦いと彼らの咆哮は胸を熱くさせる。
この「ムサシ総集篇 叛撃の咆哮」は10月2日にTOKYO MX・BSフジオンデマンド・ニコニコ生放送・YouTubeにて放送・配信。すでにTVアニメを観ている人も、ぜひこの総集篇を楽しみにして欲しい。
出演声優陣による舞台挨拶
シーズン2の先行放送の前には出演声優陣による舞台挨拶が行われた。レベルファイブの代表取締役社長で総監督の日野氏、今回のMCで自身もミーシス・ナタール役で出演している白石晴香さん、一大寺大和役の増田俊樹さん、土方龍吾役の武内駿輔さん、アーシェム・ライア役と神崎明日菜役の黒沢ともよさんが登壇した。
各キャラクターと似ている部分について、増田さんは大和が喧嘩っ早くてすぐに拳を使ってケンカするところが自分も若いときは殴り合ったとコメント。衝撃の告白に周囲を驚かせたが、幼少期のことであることが付け加えられ、ホッとした会場を笑わせた。また、増田さんは考えていることを悩まずに行動に移すことができる大和を観ていると、うらやましくなることもあるそうだ。
龍吾について武内さんは、ちゃらんぽらんなところが似ているかもと冗談を交えつつ、彼の家族や大切な人を大事にしているところは忘れないようにしていると伝えた。感謝をストレートに伝える龍吾には見習うところがあるそうだ。また、白石さんが龍吾は涙もろいところもあると言うと、武内さんもとても涙もろいことを明かした。
黒沢さんはアーシェムについて本編に、大和とデートをするシーンがあったが、自分が高校生のころからすでに仕事をしていたので、こういったシチュエーションに憧れると答えた。
また、魅力的なキャラクターが多い「メガトン級ムサシ」のなかで気になるキャラクターを聞かれると、「大和のことをひとまず置いておいて」と前置きし、南沙也加であると解答。浅海輝との関係が素敵で気になるらしい。続いて黒沢さんから白石さんへ同じ質問をすると、彼女はユグラ・デファングルに注目して欲しいと語った。白石さんによるとシーズン2ではカワイイ面も出てくるということで必見だ。
最後にシーズン2の見どころについて、まず白石さんは自身が演じるミーシスもシーズン2から登場するということで、新たに登場するキャラクターに注目して欲しいと伝えた。武内さんはシーズン1を経てキャスト陣の距離も縮まり、掛け合いの芝居が楽しくなっていることを振り返り、そんなキャスト陣の熱量やアニメーター陣の作品に対する愛をぜひ感じ取ってほしいと語った。
黒沢さんはシーズン1とシーズン2で収録をするときのメンバーが変わったため新鮮に収録に望んでいることを明かした。また、シーズン2には“イケオジ”も多いのでそこも楽しんでほしいということだ。増田さんはシーズン2について、「え!? なにが起こっているの!?」と思うような描写があり、それが伏線にもなっているので1秒1秒を見逃さずに楽しんで欲しいと伝えた。
日野氏は会場にいるファンに14話と15話は完全にネタバレありで拡散OKと会場を沸かせつつ、シーズン2はこれからどんどん面白くなっていくことをアピール。シーズン1が序章だったのではないかと思えるぐらい盛り上がるので期待してほしいと話を締めた。
「メガトン級ムサシ シーズン2」第14話・第15話の先行上映
待望のシーズン2はシーズン1のラストで大和とアーシェムが離れ離れになったため、ふたりの異なる視点で物語が進行。また、グリファースが新たな皇帝となったドラクターの動向も描かれるため、より多角的な物語に。なお、グリファースの反乱により死亡したかに思われた女王のクロウゼード・ライアだが、シーズン2早々に生きていることが判明。支配力を失った彼女だが、側近であるデミル・ガウラの協力によってグリファースの元から逃亡。その動向にも注目である。
シーズン1でシェルター・イクシアを浮上させた大和たちは、戦いを終わらせるための情報を集めるための旅を続けている。シェルター内にある平和な学園生活にも戻るが、ここで突如として学園の影の支配者である九世正宗という存在が明らかに。今までまったく知らなかった人間が現れたことで、新たな“情報操作”があったことに気付いた大和は、真実を確かめるために、零士、ジュンとともに彼のもとへ。激しい戦いのあと、久世に勝利するが、その正体は不明なまま…。
一方のアーシェムは地上で出会ったヴィクト・イーガーとともに生き残りの人間たちが暮らす街に。そこで彼女は街の人々の世話をしているヴィクトに同行し、過酷な状況でも必死に支え合って生きている人間たちと出会うことになる。
また、このヴィクトだが、彼のフラッシュバックする記憶から萌々香の父親である可能性が非常に高い。彼女の家族についてはシーズン1では明かされなかったが、父であるヴィクトが地上に残り、萌々香だけがシェルターで暮らすことになったようだ。ふたりが再会できるのかどうかは今後のストーリーの注目ポイントだろう。また、地上にいる人間に対して、シェルターの人は救いの手を差し伸べるのかどうかといった、対異星人だけでなく地球人同士のストーリーも気になるところである。
ストーリーの後半ではジュンが謎の体調不良によって倒れる、輝が生まれてくる自分の子どもに対して危険分子だと考えていることなど、気になる描写が目白押し。また、ローグのパイロットを志望する久世が自分の能力を見せつけるため大和のローグで勝手に出撃し、見事に敵を殲滅するといった衝撃の展開も。彼は確実にシーズン2のキーパーソンになるだろう。また、ラストにはドラクター星を滅ぼしたアダムとイブというキャラクターも登場したが、演じているのが子安武人さんと悠木碧さんという実力派人気声優であることからも今後重要な役回りになってくることは間違いない。
シーズン1も盛り上がった「メガトン級ムサシ」だが、シーズン2はキャラクターも増え、思想も複雑に絡み合い、さらに壮大なストーリーになっていきそうで楽しみだ。シーズン2は10月7日より放送・配信が開始される。記事を読んで気になった人はぜひチェックしてみてほしい。
(C)LEVEL-5/ムサシプロジェクト
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