スマホゲームアプリ「ブルーアーカイブ -Blue Archive-(ブルアカ)」のメインストーリーの魅力を紹介する連載。第1弾は「対策委員会編」。

目次
  1. 「対策委員会編」あらすじ
  2. 世界観を把握するのにうってつけの「入門編」
  3. 先生という存在が教える「大人は何をすべきなのか」
  4. 後々のストーリーにつながる伏線も見逃せない「Vol.1」

先日、ついにメインストーリーFinal. が完結した「ブルーアーカイブ」。多くのプレイヤーをのめり込ませたこのメインストーリーは、数多ある本作の「売り」の中でも、一際輝いているポイントと言ってもいいでしょう。

せっかくの上質な物語です。スマホゲームのシナリオを読むのが後回しになりがちになってしまう方や、そもそも読まないという方にも本作のメインストーリーに興味を持ってもらうべく、Vol.1~Vol.4の魅力を筆者なりに伝えていくのが本企画。第1弾は「対策委員会編」です。物語の核心には極力触れることなく進行していきますので、ぜひお付き合いください。

「対策委員会編」あらすじ

かつて、キヴォトスで最も大きく、強大だったアビドス高等学校。しかし、気候変動によって生じた大規模な砂嵐の影響で住民がいなくなり、アビドス高等学校を中心とする学園都市そのものが厳しい状況に見舞われました。

立て直しを図るアビドス高等学校でしたが、残ったのは10億円に迫ろうかという多額の負債。そんな学校に、生徒がいられるはずもありません。

生徒が次々にいなくなっていく中、アビドス高等学校を蘇らせるために組織されたのが、小鳥遊ホシノ、砂狼シロコ、十六夜ノノミ、黒見セリカ、奥空アヤネのメンバーで構成される対策委員会です。

しかし、彼女たちだけでは月の利息を返済するだけで手一杯。終いには暴力組織にまで襲われ、にっちもさっちもいかなくなった対策委員会は、連邦捜査部「シャーレ」の先生に助けを求めます。

世界観を把握するのにうってつけの「入門編」

「対策委員会編」は、「ブルーアーカイブ」の世界観を把握するための入門編とも表現できるストーリーです。

トラブルに見舞われたアビドス高等学校に加え、トリニティ総合学園、ゲヘナ学園など、各学校を中心に構成された街。

「ヘイロー」と呼ばれる、天使の輪のようなものを頭上に携えた登場人物たち。

個性豊かな美少女と、不気味な黒幕らしきキャラクター。

透き通るような青空と、硝煙立ち込める銃撃戦。

プレイヤーは、「ブルーアーカイブ」の特徴である陰と陽が入り乱れた世界観を知ることになります。

目的のためには手段を選ばない系ヒロイン。

フューチャリスティックな学園都市が存在する一方で、そこから一歩離れると、世界はポストアポカリプス的な様相を呈しています。

ブラックマーケットで違法な武器や兵器が取引されているかと思いきや、銃火器を片手に美少女たちが街中でバカスカ撃ち合う有様。建物が壊れようがお構いなし、撃つも撃たれるも何でもありの世界をベースに、美少女たちのコミカルでハチャメチャなやり取りが楽しめる。この先のエピソードに進んでも変わらない、「ブルーアーカイブ」のメインストーリーの普遍的な魅力が初っ端からフルスロットルなのです。

銃で撃たれることは、生徒たちの死にはつながりません。
彼女たちが死を迎えるのは、ヘイローを破壊された時だけのようです。

先生という存在が教える「大人は何をすべきなのか」

大人は誰も助けてくれない

学園都市の中心である学校が力を持つ「ブルーアーカイブ」の世界・キヴォトス。ここでは、各学校の生徒であるティーンエイジャーの少女たちが、その中心にいます。

キヴォトスにおける学校は、言わば「国」のようなもの。確固たる協力関係を互いに築けているとは言い難く、むしろトリニティとゲヘナのように相容れない関係もあります。そんな世界においては、多額の借金を背負ったアビドス高等学校を助けようとするお人好しな学校などなかったのです。

では、少女たちではなく「大人」はどうなのでしょうか?

残念ながら、「対策委員会編」に出てくる大人は(何ならこの先もそうなのですが)、生徒たちを利用したり、騙したりしようとする人ばかりです。かろうじてラーメン屋の大将はきっぷのいい人(犬?)ですが、アビドス高等学校を助けてくれるわけではありません。

おそらく、それはアビドス高等学校が凋落してからずっとそうだったのでしょう。ホシノが自分のことを「おじさん」と自称するのは、周囲の大人が助けてくれない中で、ただ一人残った生徒会メンバーとして、大人の役割を演じようとしたのではないか……なんて考えを巡らせてしまいます。

戦って、もがいて、なんとかここまで生き抜いてきた対策委員会のメンバー。彼女たちには、頼れる大人などいませんでした。しかし先生だけは、大人として生徒に関わり、彼女たちが抱える問題を大人として解決しようと試みます。

大人として、先生が行うべきことは

「先生」という職業へのイメージは、人によってさまざまです。熱いパッションで生徒たちを引っ張る先生もいれば、物静かに見守っている先生もいますよね。「ブルーアーカイブ」の先生は、どちらかというと後者のように思えます。

どうやらこの世界で大きな権能を持つらしい「大人のカード」を手にしていながら、それを振りかざすでもなく、その力で生徒たちをリードしていくわけでもない。生徒が主体になるべき場面では、生徒に任せています(ストーリーを読んでいると、生徒に任せる塩梅が実に上手だなと実感できます)。

一方で、生徒にはどうにもできず、自分にしかできないことがあるのなら、大人としてその責任を全うするのです。

決して派手な活躍は見せないけれど、少女たちを全面的に信頼し、適度な距離感を保ちながら大人の責務を果たす姿は、プレイヤーの立場から見ても好感が持てます。アビドス高等学校が陥った窮地が、なおさらそのカッコよさに拍車をかけているとも言えるでしょう。

魅力満載の美少女たちもさることながら、この先生という大人の絶妙な描写が、「ブルーアーカイブ」のメインストーリーにおいてキラリと光る長所ではないでしょうか。

先生との交渉の場で、「大人論」を交わす黒服。
一言で大人と言っても、さまざまな考えの人がいることを改めて思い知らされます。

余談ながら、プレイヤーとその分身たる先生との間にも、絶妙な距離感が設けられているように思います。

ストーリーを楽しむアドベンチャーゲームの中には、大雑把ですが「プレイヤーが自分を主人公に投影できるもの」と、「主人公のビジュアルなどがかっちり決まっているために第三者として楽しむもの」があると筆者は考えています。「ブルーアーカイブ」の先生は、ちょうどこの間にいるように思えるのです。

先生と生徒のやり取りを第三者的な立場で楽しみつつ、気づけば自分自身が生徒とのやり取りを楽しんでいる。そんな不思議な感覚を味わってみてください。

後々のストーリーにつながる伏線も見逃せない「Vol.1」

生徒たち一人ひとりの魅力については、例え冒頭に記載した趣旨の記事であろうとも、今さら語らずとも皆さんが十分感じていらっしゃるところだと思います。

「対策委員会編」では、対策委員会の面々はもちろん、戦闘で活躍しようが任務に失敗しようがおいしいところを持っていく陸八魔アルを筆頭とした便利屋68の子たち。強大な武力を誇るゲヘナの風紀委員会。隠れたキーパーソンとなるトリニティの阿慈谷ヒフミ。先生を「不可解な存在」と呼んで執着を見せる黒服などが登場し、まさに入門編としてぴったりのストーリーとなっています。

みんな大好きアル社長も、この「対策委員会編」で大活躍します。

それでいて、カイザーコーポレーションが何かを企んでいる「アビドスの砂漠」や、「キヴォトス最高の神秘」というホシノの別称、「ユメ先輩」なる人物、「使えば使うほど削られていくはずです、あなたの生が、時間が。」と黒服が言う「大人のカード」など、のちの物語に連なるワードがこの時点で多々出現しています。メインストーリーFinal. だけを読んだという人も、この「対策委員会編」に立ち返ると、物語のつながりをたのしむことができるはずです。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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