ユービーアイソフトが2023年内にリリースを予定しているiOS/Android向けアプリ「ディビジョン リサージェンス」。6月6日に実施されたメディア先行体験会をレポートする。
「ディビジョン リサージェンス」は、紙幣を媒介に驚異的伝染力を持つ架空のウイルス・“ドルインフル”によって崩壊したニューヨークを舞台に、エージェント部隊・ディビジョンのメンバーとなった主人公が、街の騒乱を治めるべく活動する三人称視点のシューターゲームだ。
本作はこれまでの「ディビジョン」シリーズの外伝的作品にあたり、初代「ディビジョン」でプレイヤーは第二波エージェントとしてニューヨークに来たが、本作「ディビジョン リサージェンス」では消息を絶っていた第一波エージェントとして活動していく。
メディア体験会では最新版をプレイできたので、こちらの魅力をお届けしていく。なお、日本語非対応のバージョンなので、固有名詞等は日本語版と若干異なる場合があるので、注意してほしい。
スマホで本格的なシューターが遊びたいならコレ! コンシューマーと遜色ないプレイフィール
「ディビジョン」シリーズといえば、遮蔽物やギミック、自身のアビリティを巧みに使うタクティカルなシューティングが特徴。本作もスペシャリゼーション(俗にいう職業的なもの)から選んでスキルツリーを伸ばしていくシステムとなっており、今回の先行プレイ会では、新たに毒や薬を扱うスぺシャリゼーション「combat medicine」を使用できた。スぺシャリゼーションは、あとから変更も効くので、いろいろ試してみるのも面白い。
今回筆者はこの新たな毒と医学のエキスパートcombat medicineをプレイしてみた。毒物以外にも自身の強化などもできるようで、バフ、デバフのスキルが充実しているようだ。
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| こういった形でスキルツリーがあり、伸ばしていくと新しいスキルが増えて選択肢が広がっていく。 |
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| 爆発地点からクラスター式で広範囲を毒まみれにするcombat medicineのスキル。 見るからに毒、という感じ。 |
ドルインフルが流行し、一般人に紛れて生活していた主人公らディビジョン・エージェントに招集がかかるところから物語はスタートする。キャラクリエイト及びスぺシャリゼーションの選択を終えると、荒れ果てたニューヨークへと足を踏み入れていく。基本的にはニューヨークを好きに回れるいつものオープンワールドになっており、メインのストーリーを追うも良し、街中の暴徒を倒して武器を集めるもよしだ。
今回からスマホ版になった本作だが、操作性は思っていたよりも良く、コンシューマー版に近いプレイフィールで遊ぶことができた。基本的に遮蔽物に隠れながら戦うカバーシューターというジャンルの特性上、激しい動きのシューターゲームと比べて急な視点変更を要求されないので、スマートフォンでも十分に遊べるといった印象だ。それでも気になるという人のために、本作はスマートフォン用コントローラーやPS5のデュアルセンス ワイヤレスコントローラーに対応するそうなので、これらの使用を検討してみるのも良いだろう。
話をゲーム本編に戻すと、シリーズ恒例のタクティカルなシューティング体験は本作でも健在だった。“タクティカル”の具体例を挙げると、高台を確保しつつ、combat medicineのアビリティ、毒ガス爆弾で高所への通路を絶ちつつ有利な射撃戦を展開、といった感じだ。本シリーズは高所の有利がかなり顕著に表れる仕様で、遮蔽物に入っていても体が出ていればそこを撃って敵を倒せる。逆も然りで、小さい遮蔽物だと高所からの攻撃の的になってしまう。
ビルドシステムも本作の射撃戦の面白さを支えており、レアリティの高い機関銃がドロップしたらそれに合わせてスキルなどを変えていくのが面白かった。防具などにも専用のパッシブ効果がついているものもあり、リロード速度上昇や最大装填数の増加など効果は様々。射線を一方向に限定するためにモバイルカバーを使って弾数を増やした機関銃の弾幕を活かす、といった具合にコンセプト装備を組んでいるときがたまらなく面白い。色々とっかえひっかえ試していく中で思わぬ相性の良いビルドを組めることもあるので、ついついやりこんでしまいそう。
ただ撃って隠れるシューターゲームではなく、“どこに隠れるか”なども考える必要があり、上手くいかないと思っていたステージでも戦略がハマってクリアできた時の快感は本シリーズならでは。今回の「ディビジョン リサージェンス」でもその面白さは体験できるので、手に取りやすくなった本作からでも、ぜひ体験してみてほしいところだ。
シリーズファンも納得の“シリーズ後継作品”としての仕上がり
今回、筆者はチュートリアルとその後少し程度しかプレイできていないが、ディビジョンの第一波で何が起こっていくのかなど、シリーズファンにはたまらないストーリー展開にも注目していきたいところである。コンセプトアートには火炎放射器がトレードマークのクリーナーズなど、シリーズおなじみの敵たちの姿も確認できるほか、どうやら新たな敵対勢力も登場するようだ。
シリーズおなじみという点でいえば、“ダークゾーン”と呼ばれるPvPvEの特殊エリアも完備。こちらではダークゾーン固有の強力なアイテムなどを手に入れることができ、ほかのプレイヤーと協力、時に敵対しながら緊迫感のあるアイテム収集が楽しめるわけだ。また、本作からPvPでプレイヤースキルをぶつけ合う本格的な対戦モードも実装予定とのことで、こちらにも注目していきたい。
今回は40分ほどの短い時間の中ではあったが、プレイしていてあっという間と感じるほど集中して遊ぶことができた。スマートフォン版という事でこれまでのシリーズに比べてゲーム性が劣っているのではないかと思う人もいるかもしれないが、やってみるとさほど違和感はなく、スマートフォンに十分適応したプレイフィールで楽しめると思う。
体験会では、最後にユービーアイソフト ビジネスデベロップメント兼パブリッシングディレクターのオザン・コチョール氏、パブリッシングプロダクション ディレクターのシム・カンハン氏への簡単な質疑応答の機会も設けられた。こちらの模様もお届けしていくので、ぜひ最後まで目を通していただきたい。
開発スタッフ、オザン氏とシム氏へのインタビューをお届け!
――ディビジョンをスマートフォン向けに製作しようと思ったきっかけは何ですか?
オザン氏:「ディビジョン」は当時最先端の技術を使っていて、ずっとモバイル版を作りたかったんですが、技術的に厳しかったんです。技術の進歩にともなって、PCと比べて遜色ない体験をお届けできるようになったと考えたので製作に踏み切った次第です。もう一つはユーザー拡大という狙いもあります。PCもコンソール機も持っていない人もたくさんいる中で「ディビジョン」を誰でも遊べるようにしたいという目的があります。
――今回のディビジョンは第一波エージェントの話という事ですが、時系列的にはこれまでの作品のどこにあたるのでしょうか?
オザン氏:完全にサイドストーリーになってまして、時間軸でいうと「ディビジョン」と「ディビジョン2」の間くらいの位置で、つながっているところもあるのですが、全く別のものだと考えてもらった方が良いと思います。
――ハンドガンが本作には無いようですが、登場予定や未実装の理由などはありますでしょうか?
シム氏:ハンドガンも入る予定ですが、連射する武器の方が楽しいかと思っていまして、盾を持つスぺシャリゼーションなどはこれまでのシリーズではハンドガンと盾を使っていましたが、本作では盾とマシンガンも一緒に使えるようになっていますので、パワフルなプレイができるかと思います。
――シーズンは4か月ごとに更新、という事でよろしかったでしょうか? また、シーズンの追加要素などについてお聞かせください。
オザン氏:シーズンは4か月ごとです。シーズンの間にも季節ごとのイベントなども開催予定です。ゲームアップデートや追加ストーリーなどを予定しています。マンハッタンやほかの街ももしかしたら追加できるかもしれませんね。
――ストーリーが追加されていくという事ですが、ストーリークリア後のエンドコンテンツなどはどういったものを考えていますか?
シム氏:ダークゾーンのPvPvEで、ほかの人と協力したり悪役になり切って遊んだりといった要素を楽しんでいただけるかと思います。
オザン氏:正直、今の段階で結構遊べる要素は多いんですよ。ヘビープレイヤーでないとなかなかクリアするのは難しいこともあるかと思いますし、運営型タイトルとしてアップデートも行っていくつもりですので、ぜひご期待ください。
――スマートフォン向けに開発するにあたって、1ミッションのプレイ時間を短くされているそうですが、どれくらい短くなっているのでしょうか?
シム氏:具体的には申し上げられませんが、ゲーム自体はMMORPGなので、無限にプレイできる仕組みになっています。ただ、ミッションの尺は短くなっていると感じられるかもしれません。
オザン氏:PC版なら新しいミッションを初めたら腰を据えて遊ぶ形になると思いますが、モバイルでは基本的に10分程度で終わるようになっています。マップで各ミッションの詳細を見ることができますので、時間が計りやすくなっています。
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※画面は開発中のものです。
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