京都・みやこめっせにて7月14日(金)~16日(日)の期間で開催されているBitSummit Let’s Go!!(一般公開日は15、16日)。同イベントに出展しているインティ・クリエイツブースのレポートをお届けしよう。
今回のイベントで試遊出展されていたのは、話題の「ラブライブ!サンシャイン!!」スピンオフ作品のゲーム化タイトル「幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-」と、完全オリジナル新作「九魂の久遠」(くこんのクオン)の2タイトル。
本稿では両作のプレイレポートをお届けする。ある意味では対照的かつ、どちらもインティ・クリエイツらしい魅力に満ちたゲームになっていたので、最後まで目を通していただけると嬉しい。
普段アクションゲームをプレイしない人にもおすすめしたい「幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-」
11月16日に複数のプラットフォームでの発売が決まっている「幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-」。今回試遊できたものは、ゲーム序盤のフィールドだったようだ。
本作はステージクリア形式ではなく、探索主体のアクション、いわゆるメトロイドヴァニア系統のジャンルとなっている。壊せない大岩が道を塞いでいて、のちに新たな能力を手に入れることで先に進めるであろう場所もあったりと、ジャンルファンにはおなじみの、徐々に探索範囲を広げていくゲーム性が楽しめるようだ。
その上で、入るたびに構造が変わる“ランダムエリア”が部分的に取り入れられていたりと、ちょっとした要素がスパイスになっている。敵を倒すたびにドロップした素材は、今回の範囲だと使いどころは無かったが、これがのちに素材合成でアイテムを創り出す“創造(キャスト)”システムに活きてくるのだろう。
ヨハネに力を貸してくれる9人(8人+1匹)の仲間のうち、今回のバージョンで能力を操ることができたのは、ライラプス、リコ、ハナマルの3人。ライラプスは出が早い近接攻撃、リコは中距離まで届く火炎魔法、ハナマルは地面をゴロゴロ転がって(!)遠くにいる敵までダメージを与えられる。
力を貸してくれる仲間はLRボタンでひとりひとり切り替えられるほか、ボタン長押しでパレットのようなものを呼び出し、ピンポイントでの選択もできた。仲間が増えていけば、このパレットのお世話になることが増えそうだ。
インティ・クリエイツのゲームと言えば、アクションゲームファンが歯ごたえを感じられる、ハードコアなアクションのイメージが強かった。しかし本作は、普段あまりゲームを遊ばない人のプレイも見越してか、複数のボタン入力を組み合わせるような難度の高い操作は極力排除しているように感じられた。それでいて従来どおりのキャラクター操作や攻撃における爽快感はしっかり押さえられており、このバランスは流石。
などと考えながら先へ先へと進んでいくと、ボスに遭遇。戦いはじめると、これがなかなか手強い! 避けづらい攻撃も多く、一度は敗北を喫してしまった。攻撃前の予備動作の見極めが付いた二度目の挑戦でなんとか勝利できたが、普段よりマイルドとはいえ、しっかり敵の動きを見て対処し、隙を見てこちらの攻撃を叩き込む――オールドスクールなアクションらしいやりごたえは十二分に感じられた。
ここまでに書きそびれた魅力として、ヨハネのアクションがいちいちカッコよくも可愛らしかったことも挙げておきたい。仲間も含め、アクション時にボイス付きで喋りまくる様子は、彼女たちと似た姿と名前を持つ少女たちを長年推してきた人ならば、堪らないものがあるのではないだろうか?
魅力的なキャラクターたちと、骨太アクションが融合した「幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-」。製品版で遊べる日が楽しみだ。
かわいいモノ好きなら「クオン立つな!」と念じながらプレイすることになりそう(?)な「九魂の久遠」
ブースでプレイできたもう1本のタイトルである「九魂の久遠」(対応プラットフォームはNintendo Switch、Steam)。堅実な作りだった「幻日のヨハネ」とは対照的に、こちらは野心作と言って間違いない、ユニークかつハードなアクションゲームとなっていた。
主人公は9つの命を持つネコのクオン。本作最大の特徴は、本来か弱く、敵の攻撃を受けると一撃で命を落としてしまうこのクオンが、命を落とすたびにほかの動物の魂を取り込むことで、使用できるアクションが増えていくシステム“アニマリヴァイヴ”だ。
もともとのクオンは、恒常的にくり出せる攻撃手段すら持っていない。肝となるのは高速移動中に無敵時間が発生する“シャドウスルー”という能力だ。中ボスなどの倒さなければならない敵の攻撃をシャドウスルーですり抜ければ“妖力”のゲージが貯まり、これを最大にすると、一撃必殺の大技“フェイタルスタンプ”が放てる。プレイを極めれば、初期状態のクオンのままゲームを攻略することができるという。
とはいえ、道中の敵も含め、その攻撃はなかなか苛烈で、初見プレイでの達成はほぼ不可能と言っていいだろう。クオンは一度命を落とすと虎の魂を取り込んで攻撃能力を手に入れ、命を落とすたびに飛翔や連続攻撃といった、さらなるアクションを獲得する。これらを駆使することで、少しずつ攻略が容易になっていくのだ。
「倒されるたびに強くなるアクションゲーム」という共通点から個人的には「Sifu」を思い出したが、アクション(操作)そのものが増加してゲームプレイが変容していく本作の感触は、ほとんど唯一無二ではないだろうか。
5回目の死を経験すると、クオンはヒトの魂を取り込んで“業魔形態”になる。業魔形態は戦闘に特化した姿で、プレイフィールはいっそう「アクションゲームらしいアクションゲーム」となった。
業魔形態のクオンもまたカッコよくて魅力的だが、二足歩行となったその姿は、当初の可愛らしかったクオンから、ずいぶんと遠い存在になってしまったように感じる。クオンのネコらしい可愛らしさに惹かれたプレイヤーは、「クオン立つな!」と念じながら、必死で敵の攻撃を避けることになるかもしれない。
9つの魂をすべて失うと、本当のゲームオーバーが訪れてしまう「九魂の久遠」。どんどんアクションが多彩になり、強化されている一方で、心理的にはあとがなくなり、徐々に追い詰められていくというジレンマの悩ましさも、一種独特の緊張感があり、おもしろかったポイントだ。
まだ発売日は未定ということで、今後ゲームバランスなど、大きく調整される可能性もあるという本作。この野心作が最終的にどのようなゲームとして我々の前に現れるのか、期待して待ちたい。
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