アトラスが2023年11月17日に発売予定のPS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam/Windows)用ソフト「ペルソナ5 タクティカ」。本作の試遊インプレッションをお届けする。

「ペルソナ5 タクティカ」は、原作「ペルソナ5」の1MOREや総攻撃など、バトルの魅力はそのままに仲間との連携が気持ちいいシミュレーションRPGとなったシリーズ最新作だ。本作の肝となるバトルシステムについては、モルガナによる戦術指南動画も公開されているので、あわせて確認してほしい。

試遊は主人公、モルガナ、そして本作からの新キャラクター・エルを用いての戦闘からスタート。「ペルソナ5」では4人での戦闘だったが、「ペルソナ5 タクティカ」での戦闘は3人で行うことになる。パーティメンバーの編成については、バトル開始前の準備フェイズでのみ可能だ。

「ペルソナ」シリーズ初のシミュレーションRPGとなる本作の戦闘では、敵と味方の位置関係や仲間との連携、障害物などがカギを握る。「ペルソナ5」でもおなじみの近接武器や銃を使った攻撃、スキル、総攻撃といった要素も再現しつつ、新たなシステムも搭載されている。

本作のバトルの中で一番重要ともいえるのが壁や障害物に隠れる“カバー”だ。カバーしつつターンを終えれば、ガード状態になり敵からのダメージを減らしたり、完全にブロックすることが可能。逆に、ガード状態でない時に敵からダメージを受けてしまうと敵が1MOREを発動して、もう一度攻撃をしてくるので、常に壁の近くでアクションをすることを意識しよう。

敵の1MORE発動について触れたが、もちろんプレイヤー側も1MOREが発生する場面がある。「ペルソナ5」では攻撃やスキルの属性で相手の弱点を突くことができればダウン状態にして1MORE発生となっていたが、本作では“ガード状態でない敵を銃で攻撃する”ことによってダウン状態、そして1MOREが発生する。

スキルに関しては、“アギ”であれば敵がターン終了時にダメージを受ける状態になり、“ジオ”ならば敵が1ターン移動不可状態に、と属性ごとに異なるバッドステータスを付与できるシステムに変更されている。また、近接攻撃やスキルは相手のガード状態を解除させることも可能だ。

1MOREなどを駆使して、敵をダウン状態にさせたら総攻撃のチャンス。本作ではダウン状態の敵を3人のキャラで囲むことで新たな総攻撃“TRIBANGLE”が発動可能となる。範囲内の敵に大ダメージを与えられるので、基本的にはこのTRIBANGLEを狙って戦闘を進めていくのがポイントとなりそうだ。

バトルでの基本的な動きを駆使しつつ戦闘を進めていったが、行動するキャラクターを瞬時に切り替えられるので、1ターンの中だけでも思考する時間が長くかかってしまった。しかし、それこそがSRPGの醍醐味であり、考え抜いた思考で行動した結果、効率よく敵を撃破し、ステージクリアできた際には計り知れない達成感がある。

また「ペルソナ」シリーズということもあり、戦闘曲などの楽曲も非常に秀逸。ボーカル曲は「ペルソナ5」といえばのLyn(稲泉りん)さんが担当しており、ギターメインのストレートなロックサウンドが本作の音楽のコンセプトとなっている。

考える時間が多くなりがちな戦闘中でも飽きさせない、テンションが上がるような感情にさせてくれるのは「ペルソナ」シリーズの作品だからこその要素となっている。

カバーや1MOREの発生条件、TRIBANGLEなどの上記で紹介してきた要素以外にも、物語を進めて行くことで明らかになったシステムも存在した。その一つが“チャージ”だ。敵に攻撃せずにターンを終了させることでチャージが発動し、キャラクターの能力が強化される。何が強化されるかはキャラクターによって異なり、今回の試遊ではエルの“カバー中の敵を銃撃でダウンが取れる”という効果を確認できた。

敵の1MORE発動があることも踏まえて、無理に敵のいる方へ詰めていくのではなく、時には待機をして態勢を整えるといった判断も有効になってくる。

今回のプレイの中では、主人公とモルガナの射撃は敵1体が対象なのに対して、エルは射程範囲内の敵すべてが対象というようなキャラクターごとの特性も確認することができた。怪盗団メンバーもそれぞれ使用していた銃が異なっていたので、そのような違いがどう表現されるのかも気になるポイントだ。

また、すで公開されているストーリーの一部を自身の目で見ることができたが、エルや春日部統志郎といった魅力的なキャラクターと怪盗団メンバーとの絡みはもちろん、ストーリー展開も気になるところ。

エピソードDLC「Repaint Your Heart」での明智吾郎と芳澤かすみの登場も決定しているので、シリーズファンはもちろん、「ペルソナ5」「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」をプレイしたことがある人も、初のシミュレーションRPGとなる「ペルソナ5 タクティカ」をぜひプレイしてみてほしい。

※画面は開発中のものです。

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