千葉・幕張メッセにて9月21日~24日にかけて開催の「東京ゲームショウ2023」。カプコンブースにて出展されている「逆転裁判456 王泥喜セレクション」の試遊台の内容を紹介する。
2024年1月25日発売が予定されているPS4/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト「逆転裁判456 王泥喜セレクション」。人気法定バトルアドベンチャー「逆転裁判」シリーズにおける、新米弁護士・王泥喜法介(おどろき ほうすけ)の成長と法の暗黒時代が描かれた3作品を現行ハード向けに移植した作品だ。
「逆転裁判」シリーズのHD移植作としては、PS4/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに「逆転裁判123 成歩堂セレクション」及び「大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-」がリリースされており、積極的な移植が行われている。一方で、「逆転裁判4」「逆転裁判5」「逆転裁判6」については、現行のハードでプレイできない状況が続いていたため、今回の移植を待ち望んでいたという人も多いだろう。
TGS2023の試遊台は製品版と同様に、収録された3作品の中から好きなタイトルを選択できるのに加えて、最初から好きなエピソードをプレイできるようになっている。
ストーリーの内容はオリジナル版と同じだが、美しくHD化され、大きなTV画面でプレイすることで、作り込まれたキャラクターの表情の変化や衣装のデザインをしっかりと見ることができる。とくに「5」以降はキャラクターが3Dで表現されており、各キャラクターの個性的なアニメーションがより滑らかになっているのも嬉しいところだ。
近年のHD移植タイトルと同様に、アドベンチャーゲームとしてより快適にプレイできるように配慮されている。自動でメッセージ送ってくれるオートモードに加えて、裁判パートなどの操作部分をすべて自動で進めてくれるストーリーモードも実装。裁判パートの解き方が分からなくなった時のお助け機能として活用したり、コントローラーから完全に手を離して、TVでドラマを見るような感覚で楽しむこともできる。
また、本作に収録されているのは、すべてニンテンドーDSとニンテンドー3DS向けにリリースされた作品であるため、オリジナル版では法定記録などの情報を下画面でいつでも確認できる機能が存在していた。移植にあたってこれら2つの画面を使った機能は当然なくなっているが、法定記録などの情報はウインドウを呼び出して会話中でもいつでも確認できる。しっかりと1画面でプレイできるよう手が加えられているので、不便さを感じることはほぼないだろう。
さらに、キャラクターのアクション・ボイスや使用されたBGM・背景を自由にカスタマイズして、自分好みのシチュエーションが作成できる「アクションスタジオ」や、キャラクターの設定画や背景画を閲覧できる「アートワーク」、ゲーム内の全BGMに、オーケストラコンサートで演奏された14曲を含む、全175もの楽曲を収録した「オーケストラホール」といった、オリジナル版からのファンにとってはたまらないスペシャルコンテンツも収録されている。
やはり「逆転裁判」は、どの時代にプレイしてもワクワクさせてくれるシリーズだ。近年のHD移植作からシリーズに触れ、「4」~「6」はプレイしたことがないという方も少なくないかと思うが、今回収録された3作品は、新主人公・王泥喜と共に、従来のシリーズの主人公・成歩堂龍一の活躍も描かれている。この機会に、是非ともプレイしてみて欲しい。