生まれ変わった「スターオーシャン セカンドストーリー R」をレビュー:ベースは原作通り、それでいて新たな試みも随所にみられる内容に

プレイレポート・レビュー
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スクウェア・エニックスより2023年11月2日に発売されるPS5/PS4/Nintendo Switch/PC用RPG(PC版のみ同年11月3日)「スターオーシャン セカンドストーリー R」(以下、「SO2R」)のレビューをお届けする。

本作は1998年にPS用ゲームソフトとして発売された「スターオーシャン セカンドストーリー」のリメイク作品となる。

ちなみに本作はクロードとレナのW主人公となっており、選んだキャラクターによって仲間になるキャラクターが変わったり、一部のイベントにも変化があるのだが、本稿は【クロード編】でプレイしている。

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スターオーシャンの歴史を振り返りつつ、「SO2」のプロローグを辿る

まずは「スターオーシャン」シリーズの歴史を振り返ろう。

本シリーズを時系列順に並べると、

宇宙歴10年「スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-」(SO4)
宇宙歴346年「スターオーシャン」(SO1)
宇宙歴366年「スターオーシャン セカンドストーリー」(SO2)
宇宙歴368年「スターオーシャン ブルースフィア」(SOBS)
宇宙歴537年「スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-」(SO5)
宇宙歴539年「スターオーシャン:アナムネシス」(SOA)
宇宙歴583年「スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE」(SO6)
宇宙歴772年「スターオーシャン Till the End of Time」(SO3)

となっている。本作は昨年発売されたシリーズ最新作「SO6」よりも約200年ほど前の物語であり、「SO1」から20年後の世界ということになる。

「SO」シリーズは一作ずつ独立した内容だが、過去作を知っていればより一層楽しめるような仕掛けがあちこちにある。例えば「SO6」で登場したマリエルが銀河連邦きっての名家「ケニー一族」であることへの重責を感じていたが、この「ケニー一族」とは、「SO1」で登場するロニキス・J・ケニーや、「SO2」の主人公を務めるロニキスの息子クロード・C・ケニーらのことである。

つまり、「SO6」をプレイしていれば、「SO2」で「ああ、あのケニー一族ね」となれるのだが、もちろん「SO6」の履修は必須ではない(そもそも「SO2」のほうが先行した作品なので、当然ではあるのだが……)。

他のシリーズを知っていればより一層楽しめるが、知らなくても楽しめる、それが「スターオーシャン」シリーズだと思ってもらえれば幸いだ。

それでは今回初めて「SO2」に触れるという人のために、クロード編のプロローグを簡単に紹介しよう。

主人公のクロード・C・ケニーは、銀河連邦の青年将校。父であり上官であるロニキス・J・ケニーの下で、惑星ミロキニアで発見された謎の装置の調査をしていたところ、突如光に包まれてクロードはその場から消えてしまった。

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やがて目を覚ましたクロードは、自分がミロキニアではない場所へと飛ばされたことに気付く。しかも通信機は通じない。

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途方に暮れるクロードだが、そこで魔物に襲われそうになっているもうひとりの主人公であるレナ・ランフォードと出会い、クロードは銀河連邦の武器・フェイズガンを使ってレナを窮地から救った。

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だが、未開惑星に住むレナからすると、フェイズガンなど未知の武器。レナはクロードを、言い伝えにある「光の剣を持った勇者」だと思った。レナの星は「ソーサリーグローブ」と呼ばれる隕石が落下してからというもの、魔物の増加など様々な異変に見舞われており、クロードがこの厄災から助けてくれる勇者だと信じ込んだのだ。

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クロードは「自分は勇者ではない」と否定しつつも、結局は銀河連邦に帰れる手がかりがあるかもしれない、とソーサリーグローブの調査をするため、レナと世界を旅していくことになる。

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ふたりの主人公で、異なるイベントや仲間を楽しもう

本作の最も特徴的な部分は、クロードとレナのふたりの主人公がいること。物語中でふたりを切り替えるのではなく、ゲームを開始する段階でクロード編かレナ編かを選ぶことになる。

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クロード編では宇宙船カルナスからスタートし、宇宙を経てレナと出会い、アーリアの村へとたどり着くが、レナ編ではアーリアの村からスタートし、森でクロードと出会い、アーリアにある自分の家へ帰る……というような流れになっている。

クロード編でしか見られないイベント、レナ編でしか見られないイベントもあり、仲間になるキャラクターも違うので、最初から2周する前提であれば、好きなキャラクターから開始すると良いだろう。

とりあえず1周プレイしてから考えたいという場合、最初にオススメしたいのはクロード編。その理由も、レナ編の場合はいきなりアーリアから始まるので、「スターオーシャン」らしい星の海に出られるのが若干遅くなるというだけだ。

クロード編でしか仲間にできないレオン
クロード編でしか仲間にできないレオン

前述のプロローグを経て、クロードとレナは共にソーサリーグローブの調査へと向かうことになるのだが、その道中ではお互い意識しあっているくせに中々素直になれない、クロードとレナの関係性も見どころのひとつだ。クロード編で始めればクロードの視点で、レナ編で始めればレナの視点でそれぞれの想いを追えるのは、W主人公ならでは。特にクロードのライバルで、レナが「兄」と慕うディアスへの想いなどは、随分見方が変わるのではないだろうか。

レナ編でしか仲間にできないディアス
レナ編でしか仲間にできないディアス

もちろん、仲間キャラクターは他にもたくさんいる。「SO2R」は、合計で11名ものパーティキャラクターがおり、クロードとレナを除いた6名までをその11人の中から選ぶことができる。どのキャラクターも、見た目から性格まで非常に個性的で、旅の道中を盛り上げてくれる。

ギョロとウルルンという双龍に憑りつかれているアシュトン
ギョロとウルルンという双龍に憑りつかれているアシュトン

だが、「SO2」は基本的に黙っていて勝手に仲間が増えていくようなゲームではない。仲間を増やすには、何かしら自分で行動を起こさないとならないことが多いのだが、その中でも仲間を増やすフラグのひとつになっているのが、様々なイベントを起こせる「プライベートアクション(PA)」。

PAは、「SO」シリーズの特徴的なシステム。街の中で「PAモード」にするとパーティを一時的に解散して、仲間たちはそれぞれに各個行動する。その仲間に話しかけることで、色々なイベントが起こるのだ。

ワールドマップ(ファストトラベル)を開くと、今どこの街でPAが起こるかなどがひと目でわかるようになっている
ワールドマップ(ファストトラベル)を開くと、今どこの街でPAが起こるかなどがひと目でわかるようになっている
とあるPAを発生させないと仲間にならないのがウェルチ
とあるPAを発生させないと仲間にならないのがウェルチ

中には選択肢があるPAもあり、選択肢次第で親密度に影響を与える。なお、親密度は個別エンディングに影響する。

PAの中には選択肢が発生するものも。見たいエンディングがある場合は、慎重に選択肢を選ぼう
PAの中には選択肢が発生するものも。見たいエンディングがある場合は、慎重に選択肢を選ぼう

元祖「SO2」は、発生しているかもわからないPAのために徒歩で過去エリアに戻ってPAがあるかを確認し……と、初見でプレイするには少々難しいPAもあったのだが、「SO2R」では上記のようにいつどこでPAが発生しているかがすぐわかるようになっており、かつ街へもダンジョンへもファストトラベルができるようになっているので、非常に遊びやすくなった。

オペラとエルネストを仲間にする必須のPA「3つ目の男」は、 「SO2R」ではラクール来訪時に必ず発生するように変更されている
オペラとエルネストを仲間にする必須のPA「3つ目の男」は、
「SO2R」ではラクール来訪時に必ず発生するように変更されている

ぜひクロード編、レナ編とどちらも遊びつつ、全仲間のコンプリートや個別エンディングの踏破を目指してほしい。

なお余談だが、クロード編、レナ編共に仲間は最大8名までで、例え加入条件を満たしていてもパーティが8名の場合はこれ以上仲間にできないので、その点はくれぐれも注意してほしい。

現在のパーティメンバーは、キャンプメニュー右隅にドット絵で表示されている
現在のパーティメンバーは、キャンプメニュー右隅にドット絵で表示されている

戦闘は簡単でありつつ戦略性もあり。ただし難易度は高め

「SO」シリーズと言えば、ボタンひとつで簡単に攻撃ができるスピード感のあるアクションバトルが特徴である。「SO2R」でも原作の良さを進化させたようなリメイクにされており、奥行きのある3Dフィールドを2Dのキャラクターで爽快に駆け、敵と戦うことができる。

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バトルはこれまでのランダムエンカウントから、シンボルエンカウントに変更。

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敵のシンボルに背後から当たればバックアタックになり、敵を一定時間気絶させた状態でバトルが開始できる。だが敵のシンボルはこちらに気付けば後を追ってくるため、うまく敵に気付かれずに回り込んで背後からアタックを掛けるのが、バトルをうまく進めるコツだ。

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バトルは基本的に攻撃ボタンを連打しつつ、LRボタンに設定した必殺技や紋章術(魔法)を上手く組み合わせて戦うことになる。ただ必殺技/紋章術は強力な代わりにMPを消費するので、節操なしに連打できないようになっている。MPを回復するアイテムや蘇生アイテムは、常に所持上限いっぱいの20個を用意しておきたい。通常攻撃と必殺技をうまく組み合わせながら、バトルを進めていってほしい。

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「SO2R」では新要素として、敵のHPゲージ上にあるシールドアイコンを削り切ると敵を「BREAK」状態にし、敵を一定時間気絶させることができる。また、BREAK状態時はこちらの攻撃が必中クリティカル攻撃になり、防御を無視したダメージを入れることができるのも特徴だ。

ただ、普通に攻撃していてもあまりシールド値は削れないという印象で、BREAKを狙うのであれば、シールドゲージを減らす必殺技などを上手く組み合わせていく必要があった。

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もうひとつの新要素は、「アサルトアクション」。現在バトルパーティに入っていない仲間キャラクターや、歴代「SO」シリーズの登場キャラクターがアシストキャラクターとしてバトルに参戦してくれるのだ。最初に入手できるアシストキャラクターは、「SO6」に登場したレティシア。

レティシアが登場して、強力な攻撃を放ってくれる
レティシアが登場して、強力な攻撃を放ってくれる

アシストキャラクターは上下左右ボタンに1体ずつ設定可能で、1回呼び出すと一定時間呼べなくなるものの、MPなどは必要なく、リキャストが回るたびにバンバン呼んで使っていきたい。

アシストキャラクターは強力な攻撃のサポートをしてくれるという点はもちろんのこと、HIT数を稼ぐための繋ぎなどにも使用できる。

アシストキャラは画面左下隅に表示されている。リキャストが回っていない時には、暗くなって使用できない
アシストキャラは画面左下隅に表示されている。リキャストが回っていない時には、暗くなって使用できない

他にもボーナスゲージシステムが、新搭載。BREAK状態の敵を攻撃したり、敵を倒すことによってボーナスゲージが溜まっていき、“アイテム全体化”等、隊列ごとに様々な効果がある。ただし敵からバックアタックを受けたり、操作キャラクターがHP0になってしまうと、ボーナスゲージはリセットされる。いかにボーナスゲージを維持しながら戦うかも重要な要素となり、自身のプレイにあった隊列選びも重要となるので、意識しておきたい。

なおバトルの難易度は、全体的に高めに設定されているようだ。難易度はEARTH、GALAXY、UNIVERSEから選べるが、難易度EARTHでもレベル上げのためのバトルはほぼ必須。

あくまで個人的な所感ではあるが、このレベル上げが必要な点については少々残念。シンボルエンカウントになったことで、戦闘をしたくない時にはすいすいと進めるという利点があるのだが、結局経験値を稼がないとボスに勝てない(下手をすると雑魚にも負ける)ので、結果的に「戦闘をしたくない」という気分でも戦闘を避けることが得策ではなくなってしまい、せっかくファストトラベルなどの導入により快適なプレイフィールを手に入れたのに、少々阻害してしまっている感があるのだ。

難易度はストーリーに影響しないので、特にこだわりがあるわけでなければ難易度はEARTHから始めるのがお勧め。プレイ中でも難易度は変更できるので、物足りなく感じたら難易度を上げるくらいで丁度良いように感じられた。

アイテムクリエイションなどカスタマイズも充実

「SO」シリーズでは、豊富な「アイテムクリエイション(IC)」やキャラクタークリエイト要素も忘れてはならない。

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スキルは初見だとスルーしてしまいそうな部分ではあるが、一部のスキルはICで使用するだけではなくキャラクターの性能にも関わってくる。

例えば「包丁」「科学技術」などのスキルはスキルレベルに応じてATK値が上昇するため、物理アタッカーならば優先的に上げていきたいスキルだ。「早口」は紋章術の詠唱時間を減らしてくれるので、紋章術を扱うキャラクターは優先的に上げていきたいスキルである。「生物学」はスキルレベルに応じてHPに上昇修正が入るため、どのキャラクターも上げておきたい。

このようにキャラクターに応じたスキルを修得させつつ、せっかくスキルを上げたならばICも楽しみたい。

特に効率よくFOL(ゲーム内通貨)を稼ごうとすると、ICはほぼ必須になってくる。ICを極めていこうとすると、様々なスキルを上げていかなければならない。各キャラクターの強い装備などもICで製作することになるので、ICレベルを上げていかなければならない。そうなるとスキルポイントが足りなくて……以下略。

……と、システムだけを並べてみると面倒そうではあるかもしれないが、このICがハマればハマるほど、面白いのだ。

とりあえずまずは、比較的ハードルの低い「調理」から始めてみるのが良い。調理で出来た食べ物は戦闘中には使用できないという制約があるものの、アイテムの節約になる。

初期から「HPを20%回復」などの効果を持つ食べ物が作成可能
初期から「HPを20%回復」などの効果を持つ食べ物が作成可能

さらに「SO2R」から特殊効果「ファクター」を付与できるようになった。攻撃するとMPを吸収する武器など、様々な特別な効果を持った武器を作成できたりするので、これまで以上にICの楽しさが増した。

ただし、NPCからレアアイテムを盗むことができる特技である「ピックポケット」は実行のたびに仲間の親密度が一定の確率で減少してしまうというデメリットもある。本当に必要な時だけにしておかなければエンディングに影響してしまうので、注意が必要だ。

最終的には、ICを制すものが「SO」を制す、と言っても過言ではないので、積極的に色々なICにチャレンジしてみてほしい。難易度は高いものの、ICでクロードの最強武器をゲーム中盤で作成してしまうことも可能となっている。

新グラフィックやボイス、アレンジBGMなど、新要素盛りだくさん

「SO2R」では、梶本ユキヒロ氏によってキャラクターの立ち絵が全て新規に描き起こされている。梶本氏の美麗イラストは本作の温かみのあるグラフィックと親和性が高く、表情差分も豊かで、眺めていて飽きることがない。

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生まれ変わった「スターオーシャン セカンドストーリー R」をレビュー:ベースは原作通り、それでいて新たな試みも随所にみられる内容にの画像

なお、「スターオーシャン2 セカンドエヴォリューション(以下、SO2SE)」やオリジナル版の「SO2」に思い入れがある人は、ボイスを変更することができるほか、ステータス画面ではそれぞれの立ち絵を表示させることができる。

「SO2SE」版
「SO2SE」版
オリジナル版
オリジナル版

特にボイスは、オリジナル版と「SO2SE」版でキャラクターごとに切り替えることも可能。オリジナル版では実現できなかったフルボイスでのドラマを楽しむも良し。PSP版や「SOA」の思い出が深い人ならば、「SO2SE」版にするのも良いだろう。

そして筆者が今回一番嬉しかったのは、桜庭統氏によるアレンジBGMの搭載である。桜庭氏自らが手掛けるアレンジBGMは、いずれもオリジナルの良さを損なわずにそれでいて現代風にアレンジされており、とにかくカッコいいの一言。通常戦闘曲の「Stab the sword of justice」や、今もシリーズ内楽曲で高い人気を誇る「The incarnation of devil」なども全て新アレンジで聴くことができるので、これだけで「SO2R」を改めてプレイする価値があると感じるほどだ。もちろん、本作を初めて遊ぶ人にとっては、「SO」シリーズの楽曲のクオリティがいかに高いかを知ってもらえる良い機会になるだろう。

他にも、新規OPムービーやOPアニメーションも収録。OPアニメーションはYoutubeでも公開されているので、ぜひそちらもチェックしてみてほしい。

OPムービー。宇宙船カルナスが飛び立つシーンが、美しいCGグラフィックで描かれている
OPムービー。宇宙船カルナスが飛び立つシーンが、美しいCGグラフィックで描かれている
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OPアニメーション。楽曲はSUIRENによる書き下ろし楽曲「stella」
OPアニメーション。楽曲はSUIRENによる書き下ろし楽曲「stella」

「ユニークスポット」、「釣り」など新たな収集要素もあり、収集率100%を目指すのも楽しい。釣りは水辺で釣り竿を垂らし、ヒットしたら決定ボタンを押すだけで良いので、非常に手軽だ。釣りが苦手な筆者もゆるく楽しむことが出来た。

ユニークスポット
ユニークスポット
釣り
釣り

便利機能としては、前述の通りファストトラベルが実装されており、多くの場面で簡単に移動ができるので非常に快適になった。特に移動先が街の場合、道具屋や武具屋など移動場所を指定できる。「SO2R」はなかなか爆速で回復アイテムがなくなっていくので、道具屋にさっと移動できるだけでも有り難い。

一方ファストトラベルの登場により、ゲーム後半で空を飛べるようになるサイナードにはまだ役割があるものの、移動時間の短縮に使っていた「カモンバーニィ」のスーパー特技はほぼ必要なくなってしまったのだけは、残念と言えば残念ではある。

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遊んでいてかなりお世話になったのは、「イクイップウィザード」。新しく入手した装備品を適切なキャラクターに「装備しますか?」と聞いてくれる、便利なシステムだ。

街の武具屋で買った装備をその場で装備できるなんていうのは、当たり前。ダンジョンなどで見つけた武具も、今装備している性能よりも高いものが手に入った時は、すぐにダイアログが出て確認してくれるのだ。

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また、本作は敵が強いのでその分全滅しやすいのだが、全滅してもリトライができる機能がついた。全滅するたびにセーブポイントに戻されていたことを思えば、これは素晴らしい改良点だ。リトライ画面からキャンプメニューを開くことができるので、スキルの強化などを行うことも可能。強化ポイントを振り、落ち着いて一呼吸いれれば、勝てなかったバトルもさらりと勝ててしまったりする。

ファンシティで様々なイベントを楽しもう

ゲームを進めていくとやがてたどり着くファンシティという街では、その名の通り様々なイベントが行われている。物語が一度少し落ち着く段階で訪れることが可能な街なので、ここでぜひ一休みしていってほしい。もちろん、この街で発生するPAも多数ある。

ファンシティで開かれている、どーじん即売会
ファンシティで開かれている、どーじん即売会
表紙には、どこかで見た顔が……
表紙には、どこかで見た顔が……

ファンシティでは、クッキングマスターという調理バトルの他、バーニィレース、闘技場があり、様々な催し物を楽しむことが出来る。バーニィレースの賞品はオリジナル版とかなり変わっているので、気持ちも新たに臨めるだろう。

闘技場では、1VS1で戦うデュエルバトルの他、連続勝ち抜きのサバイバルバトルなど様々なバトルが楽しめ、勝てば賞品もゲットできるので、ぜひ挑んでみてほしい。

クッキングマスター
クッキングマスター
バーニィレース
バーニィレース
闘技場
闘技場

ただし、ファンシティに入るには毎回75FOL×パーティ人数分のチケット代が必要。例えPAを見るためだけでも、入場チケットは都度必要になる。金欠になりがちなゲームなので、一応気を付けておこう。

レオンの無邪気な姿が楽しめるPAなど、ファンシティならではのPAが満載
レオンの無邪気な姿が楽しめるPAなど、ファンシティならではのPAが満載

神の十賢者に立ち向かう

「SO2」はシリーズ中でも最もストーリーが高く評価されている作品だけあり、物語は非常に重厚。クロードとレナたちはやがて「神の十賢者」と呼ばれる存在と出会うことになるが、この謎多き十賢者の存在も、物語上非常に重要なファクター。

十賢者は、X(旧Twitter)の「スターオーシャンシリーズ 公式アカウント」でも紹介されているので、ファンはもちろんのこと、「SO2」をプレイしたことがないという人でも、なんとなく見た覚えがある人もいるのではないだろうか。

神の十賢者とは何者なのか?
裏に隠された真実とは?

実際にプレイして、ぜひそれらの謎に迫ってほしい。

十賢者の立ち絵ももちろん全部描きおろし
十賢者の立ち絵ももちろん全部描きおろし

クロード編とレナ編、それぞれのプレイは必ずしも必須ではないが、仲間キャラクターはいずれも個性的な上に、実質最初に仲間にしなかったキャラクターを回収することに奔走するため、2周程度のプレイは全然余裕で遊べてしまう。

また、会話のテンポなども非常に良くなっているので、以前よりも「なかなかイベントが終わらない」と感じる場面は、極端に少なくなっている。ファストトラベルの実装はプレイ時間の短縮にもつながっているので、全体を通してのプレイフィールは「最高」のひとことに尽きる。

「SO」シリーズは初めてという人にもぴったりな、スペースオペラ。もちろん、久しぶりに「SO2」に触れるという人も心新たに挑めるのが、本作となっている。特にバトルについては、原作に似ているようでかなり異なる作りになっているので、新鮮な気持ちで触れてもらえるだろう。

シリーズファン内でも最も人気の高い「SO2」の世界に、この機会に触れてみてもらえれば幸いだ。

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※画面は開発中のものです。

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