スマートフォン向けのカジュアルアクションゲーム「ナナメループ」をレビュー。シンプルなアクションをベースにしつつも、「プレイ中にスマホの持ち方を変える」という独自の要素が特徴。その魅力を紹介する。

「ナナメループ」は、「ヒュプノノーツ」「カルドラシル」といった代表作を持つインディゲームクリエイター・石乃浦骨董店がスマートフォン向けにリリースした最新作だ。その内容は、障害物を回避しつつひたすら先を目指すというカジュアルアクション。「ヒュプノノーツ」や「カルドラシル」といった作品とは方向性が大きく異なっている。ただ、「プレイ中にスマホの持ち方を変える」という他のゲームでは見られない要素を持っており、インディゲームらしい、作家性を感じさせる仕上がりだ。

スクロールに合わせてスマホ持ち替え!独特な楽しさを持ったカジュアルアクション「ナナメループ」レビューの画像

回転し続ける地形に合わせてスマホの持ち方を変える!独自性の高いカジュアルアクション

基本的なゲーム内容は、サイドビュー視点で次々登場するトゲのような障害物を回避し続けるというもの。フィールドには地面と天井があり、画面をタップすることで地面から天井へ、天井から地面へと足場の切り替えが行える。この「足場の切り替え」を活用して、障害物の回避を行うかたちだ。

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ゲームシステムの基本部分は、カジュアルアクションとしてオーソドックス。ただここに、地形の回転という要素が加わってくる。

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一般的にサイドビューのアクションゲームでは、横方向へ長く作られたマップを、左から右に進んでいくことが多い。いわゆる「横スクロール」ゲームと呼ばれるのものだ。一方本作はマップが円形になっているため、左から右、上から下、右から左、下から上…といった具合に地形のカーブに合わせてスクロール方向が変化する。

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障害物を回避する際に重要なのが、足場を切り替えるタイミング。タイミングが早すぎても、遅すぎても障害物に接触してしまう。本作では障害物への接触=ゲームオーバーなので、足場切り替えのタイミングは最重要といってもいいだろう。スクロール方向が変化は、そんな足場切り替えのタイミングに大きな影響を与える。スクロール方向が変わることで、障害物との間合いが分かりにくくなってしまうのだ。

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そこで「スマホの持ち方を変える」という本作の本作のコンセプトが関わってくる。スクロールの方向に合わせて横持ち→ナナメ持ち→縦持ち…と、「スマホの持ち方を変える」ことで、スクロール方向を一定に保つのだ。

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スクロール方向に合わせて、クルクルとスマホを持ち替える…ただそれだけのことだが、プレイしてみると、新鮮な楽しさが味わえる。筆者が思うにこれは、「スマホの持ち方を変える」という要素が加わったことで、ゲーム性が変化したためではないだろうか。

持ち方を変えるためには、スクロールの方向を常に見守り、スマホを持ち替えなければならない。一般的な横スクロールアクションのように「足場切り替えのタイミング」だけ見計らっていればいいわけではなく、「足場切り替え」と「スマホの持ち替え」という、2つの異なるタイミングを常に見計らう必要がある。

意識を「スクロールの方向」「足場切り替え」という2つの要素に配分しなければならないため、見た目以上に忙しく、一見カンタンだが難しい。この感覚がとてもおもしろく、新鮮だ。

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また、ゲームに感情移入する感覚も強い。そもそもタイミングをはかるということは、相手と息を合わせようとする試みだ。本作は相手プレイヤーがいるわけではない。ただ、タイミングよくスマホを持ち替え、足場を切り替えるためにはゲーム内に流れる時間と感覚をシンクロさせることになる。結果として、ゲームに強く感情移入してしまうのだろう。

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「ヒュプノノーツ」のクリエイターによる作品で、しかもこれだけ強い感情移入を実現しているのだから、どうしてもストーリー性を期待してしまう。しかし、本作にストーリー的なものは用意されていない。こうした点は、カジュアルゲームというジャンルに忠実に作られている印象だ。ただ、個人的には現時点での本作の世界観に魅力を感じているので、今後のアップデートなどでストーリーを追加して欲しいと切に願う。

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おもちゃ感覚でライトに手が出せる!良作カジュアルアクション

ここまで、自分がプレイヤーとして本作をプレイすることを前提に紹介してきたが、本作は他人がプレイしているのを見るのも楽しい。スマートフォンをクルクル回しながら、足場の切り替えが失敗した時には「失敗した!」という感情が思わず顔に出る…。ゲームとしての楽しさだけでなく、「おもちゃ」としての楽しさも持っている作品だと感じた。覚えなければならないルールが少なく、誰でもライトにプレイ開始できる点も「おもちゃ」的といえるだろう。

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「おもちゃ」的ライトさを持つ一方で、星マークを貯めて新マップや新キャラクターをアンロックしていくというやり込み要素も本作には用意されている。アンロック要素はそこまで大量に用意されているわけではないが、コンプリートしたという達成感は充分感じられるボリュームだと感じた。なので、アクションゲームとしてしっかり楽しみたいという人も問題なく楽しめるだろう。幅広く楽しめる作品だと思うので、スマートフォンを持っているなら、是非プレイしてみてほしい。

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