オンラインアクション・シューティング「Warframe」iOS版をレビュー。これまでPCやコンソールを中心に配信されてきた同作のスマートフォン版はどのような仕上がりか。その内容を紹介する。

目次
  1. 戦闘用装甲「Warframe」を操る戦士とグリニア帝国との戦いを描いたSFアクションシューティング
  2. 半自動攻撃を導入!スマホでもストレスなく華麗なアクションが繰り出せる
  3. スマートフォンデバイス特有の問題にも対応!ただ残された課題も

「Warframe」は、Digital ExtremesとNitro Gamesから配信されている三人称視点のオンラインアクション・シューティングゲーム。今回配信されたのはそのiOS版だ。Android版も配信予定で、配信時期は2024年内となっている。この記事では、iOS版の内容を中心に紹介したい。

戦闘用装甲を駆使する華麗なアクションがスマホで快適に味わえる!「Warframe」iOS版レビューの画像

戦闘用装甲「Warframe」を操る戦士とグリニア帝国との戦いを描いたSFアクションシューティング

iOS版の内容は基本的に配信中の「Warframe」を踏襲している。操作方法やUIなどスマートフォンに向けアレンジされた部分もあるが、内容自体は同じものといっていい。そこでまずは、「Warframe」という作品全体の世界観から紹介しよう。

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「Warframe」は、太陽系を舞台にしたSF作品。作中では強大な軍事力を有するグリニア帝国が太陽系全体を手中に収めようとしている。これに対抗するのが、「テンノ」であるプレイヤーだ。

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「テンノ」とは、かつて太陽系を支配していたオロキン帝国に仕える特殊戦士のこと。戦闘用装甲「Warframe」を駆使し、進化する機械「センティエント」と戦う戦士だった。ただ「テンノ」は既に過去のものとなっている。「かつて」と書いた通り、はるか遠い昔にオロキン帝国は崩壊しているからだ。

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しかし、「テンノ」は復活を遂げる。コールドスリープから目覚めた主人公は、かつて「テンノ」を導いたとされる存在Lotusによって「Warframe」を身にまとい、「テンノ」として覚醒。グリニア帝国へ立ち向かうことになる。

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本作のキーとなるのが、戦闘用装甲「Warframe」。これはMMORPGにおける職業のようなもので、切り替えることで能力や使用アビリティが変化する。ゲーム開始時点ではアビリティのバランスがとれた「Excalibur」、周囲の磁界を操る「Mag」、電気を作り出し操る「Volt 」という3体の「Warframe」が選択可能だ。

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SFアクションシューティングである本作は、基本的には銃火器による遠距離攻撃で敵を倒していく。ただ、「Warframe」のアビリティによって立ち回りが変化するのが特徴となっている。たとえば「Excalibur」であれば、強い閃光を放つ「Radial Blind」によって周囲の敵の眼をくらまし、突進型アビリティである「Slash Dash」によって一気にボスとの間合いを詰め、近接攻撃でダメージを与える…といった流れるような立ち回りが可能。「Warframe」次第で自分ならではの立ち回りを構築できるのが、本作の魅力と言えるだろう。

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ゲームは様々なクエストを受注し、達成することで進んでいく。オンラインプレイが前提となっているため、他のプレイヤーと同時にクエストを行う場合もある。ともにクエスト達成を目指すパーティープレイ的なかたちになっているが、MMORPGのパーティーほど強い結びつきではない。それぞれが同じフィールドで同じゴール地点を目指してプレイするというだけなので、パーティーであることを意識しなくとも大丈夫。…もちろん、他のプレイヤーがいる以上、敵を先に倒されてしまうだとか、ギミックを作動させるために一か所に集まらなければならないといった点は存在するが。

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また、クエスト達成やマップ内を探索することでアイテムを獲得、主人公をを強化したり、新たな「Warframe」を手に入れたりといった育成も行える。ハクスラRPGのような楽しさが味わえる部分だ。

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半自動攻撃を導入!スマホでもストレスなく華麗なアクションが繰り出せる

ここまで書いてきた「Warframe」の基本部分は、今回のiOS版でも踏襲している。ではどこがiOS版で変わったかといえば、代表的なのが操作系だろう。当然ではあるが、スマートフォン化にあたってタッチ操作に対応している。

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スマートフォンでは、画面左側をスワイプして移動、ジャンプやスライディングといった操作は対応する各ボタンをタップ、アビリティの発動は画面下部のアビリティボタンをタップ…という形で操作を行う。重火器による攻撃は、画面右側スワイプで実行。敵を照準に収めると、自動的にショットが放たれる。また近接攻撃については、自分の攻撃範囲内に敵がいれば自動的に行われるかたちだ。

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キーボード&マウスやゲームパッドでの操作を前提にしている人は、ショットや近接攻撃が半自動という点に引っかかるかもしれない。ただ筆者は、スマートフォンで操作することを前提にした場合、ベストな落としどころだと思った。なぜなら、どうしてもタッチ操作は、操作性の面でキーボード&マウスやゲームパッドに比べて劣ってしまうからだ。

タッチパネルは物理的な感触がないので、正しく押せているかどうかの判断が即座にはできない。このため、ボタンの位置を見ずに、異なる種類のボタンを即座に連続で押していくような複雑な操作が苦手だ。

たとえば「Radial Blind」発動→「Slash Dash」発動→近接攻撃…と連続で繰り出す操作は、ゲームパッドやキーボード&マウスであれば難なく操作できるが、タッチパネルでしかもマニュアル操作だとしたら、かなりもどかしさを感じたことだろう。

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こうしたことを踏まえると、ある程度のアクションを半自動化したことは正しい判断ではないだろうか。ちなみに、自動ショットや自動近接攻撃についてはオプションでオフにすることもできるので、マニュアル操作じゃないとどうしても納得いかないという人も満足できるだろう。

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一方で、完全なオート機能は導入されていないという点もベストな判断だと思う。多くのスマホ向けのRPGでは、一部操作のみならず、クエストそのものの自動実行機能が実装されている。ボタンをタップするとクエストの実行地点へ自動的に移動し、自動的に敵と戦い、報酬を獲得できるという機能。本作も育成収集要素を持っているので、RPGの一種とみなし、スマホ向けには完全オート機能を用意するという発想もできないわけではないだろう。しかし本作は完全オート機能を実装しなかった。それはひとえに本作が、アクションやシューティングを楽しむという点を重視しているからだろう。

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何故多くのスマホ向けRPGで完全オート機能が実装されているのかといえば、「育成」の優先度が高いから。「キャラクターや装備を集めて育成する」という点を目的として設定すると、そのための素材を集めるバトルやクエストは「手段」となる。そして人は、「手段」と思った瞬間、作業のように感じてつまらなく思ってしまう。

たとえば、レアアイテムを発見すること自体はおもしろく感じられるが、レアアイテムが出るまで繰り返す周回プレイは退屈に感じてしまうことが多い。こうした場合には、完全オート機能が価値を持ってくる。しかし本作は、アクションやシューティングを楽しむことこそがメイン…すなわち、「目的」。

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もし本作に興味を持っているなら、ぜひダウンロードして、一度「Excalibur」で「Slash Dash」を発動させてみてほしい。それだけで気持ちイイ。繰り返し出したくなるハズだ。もし「Slash Dash」から近接攻撃に繋げて敵をバッタバッタと倒したなら、もうたまらない。ビジュアルクオリティの高さもあいまって、圧倒的な爽快感を味わえるだろう。これこそが本作の魅力だと思う。この気持ちよさは、半自動オートによってスマートフォンでも堪能できるよう調整されているが、仮に完全オート化されていたとしたら失われていたはずだ。

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スマートフォンデバイス特有の問題にも対応!ただ残された課題も

操作性以外の部分でも、本作は「Warframe」の持つ魅力がスマートフォンでもより快適に楽しめるようキメ細かく対応していると感じた。たとえば、本作のようにハイクオリティな3DCGを駆使するゲームの場合、スマートフォンのスペックによっては発熱が生じてしまう。本作ではこの問題に対してオプションで対応している。スマートフォンに適したグラフィッククオリティを選択すれば、発熱を避け快適にプレイ可能だ。

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一方、今後の課題として残されたものもある。それは文字サイズを含んだ画面表示の点だ。本作はもともとPCやコンソールといった大きなディスプレイでプレイされることを前提とした作品であるため、一度に多くの情報が表示される上、文字サイズが小さい。このため、スマートフォンのように小さなディスプレイで表示すると、どうしても情報がわかりにくく、文字も読みにくく感じてしまう。

筆者はアラフィフで老眼ということもあってか、アクション中心のシーンで表示される小さい文字について、読めないと感じる場面がチラホラあった。また、強化などを行うためのUIなど、表示とボタン操作を兼ねた一部のUIについて、小さすぎて押しづらいものもある。できれば、文字サイズやUIについてもスマートフォンの画面サイズに対応してくれるとうれしい。

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こうした課題はあれど、スマートフォンで完成度の高いSFアクションシューティングを遊べるという点で本作は高い価値を持つ作品だと思う。特にアクションの手触りは、一度は試す価値のある気持ちよさだ。スマートフォンのスペックに不安がある人も、オプションで設定変更すればある程度対応できると思うので、是非試してみてほしい。

また、本作が現在抱えている課題についても、恐らく今後改善されていくように思う。というのも、「Warframe」という作品自体が10年という長期に渡ってアップデートを重ねてきた作品だから。ぜひスマートフォンプレイヤーの声に耳を傾け、より快適な環境へとアップデートさせてほしい。

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ホラーに特化してゲームを作るインディゲーム作家。インディゲームデベロッパー株式会社ワーを一人でやってます。クリエイターとしてゲームライターとして講師として、そしてもちろんいちゲーマーとしてゲームとともに生きています。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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