バンダイナムコエンターテインメントが2024年に発売を予定しているPS5/PS4/Nintendo Switch/Steam用ソフト「ガンダムブレイカー4」。3月15日より実施されるクローズドネットワークテストの先行プレイレポートを掲載する。

目次
  1. ロビーではアバターではなくカスタマイズしたガンプラを操作
  2. シリーズの基本はそのまま、左右の武器の組み合わせやコンボという新しい遊びの広がりも
  3. ミッションをクリアしてパーツを集めてガンプラを強化していく、完成されたゲームサイクルは健在
  4. プレイ動画も公開中!

「ガンプラ」をモチーフとした人気アクションゲーム「ガンダムブレイカー(以下、ガンブレ)」シリーズのナンバリング最新作となる「ガンダムブレイカー4」。今回実施されrるクローズドネットワークテスト(以下、CNT)では、バトルからガンプラのカスタマイズまで、主なゲームの流れを体験することができる。今回、メディア向けに先行プレイの機会をいただいたので、その内容を紹介していく。

「ガンダムブレイカー4」ネットワークテストレポート――さらに自由度が増した“俺ガンプラ”作りが楽しすぎるシリーズの正統続編の画像

ロビーではアバターではなくカスタマイズしたガンプラを操作

ミッションに出撃して報酬として入手したガンプラのパーツを使い、自分だけの“俺ガンプラ”を作成し、より難易度の高いミッションに挑んでいくという「ガンブレ」シリーズお馴染みのサイクルは本作においてもそのまま。「ガンブレ」シリーズが好きなら安心して楽しめるというのが一番の印象だ。

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今回のCNTでは、従来のシリーズでも存在していた、ミッションの受注や自分のガンプラが展示されているロビーからゲームがスタート。今までの「ガンブレ」では、ロビーではプレイヤーの分身となる人間型のアバターを操作する形式だったが、「4」では自分でカスタマイズしたガンプラを直接操作する形に変更されている。

人間のような動きで歩き回るガンプラはややシュールだが、オンラインゲームのアバターの衣装のような感覚で他のプレイヤーのガンプラが見えるのは、より目に止まりやすくなりマルチプレイ時の楽しさを増してくれそうだと感じられた。

オンラインランキング1位などの他プレイヤーの巨大ガンプラが展示されることもあるようだ。
オンラインランキング1位などの他プレイヤーの巨大ガンプラが展示されることもあるようだ。

また、今回のプレイではストーリーはほぼ体験することはできなかったのだが、ゲームの舞台となる「GBBBB」の設定が、「ガンダムビルドダイバーズ」シリーズに登場した「GBN」を連想させるものになっている。そのためか、等身大サイズのガンプラがロビーで動くのにも、あまり違和感は感じなかった。

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ロビーではまだ利用できない施設も。ガンプラの購入などの際にお世話になるのだろうか。
ロビーではまだ利用できない施設も。ガンプラの購入などの際にお世話になるのだろうか。

シリーズの基本はそのまま、左右の武器の組み合わせやコンボという新しい遊びの広がりも

メインとなるアクションバトルは、従来の「ガンダムブレイカー3」までの基本システムを踏襲している。ブースト、ガード、ステップといった基本アクションを駆使しながら、ガンプラにあらかじめ装備した様々な武器を使った攻撃で敵を撃破していく。

敵も自機もガンプラであるため、攻撃によって一部のパーツだけが飛ばされてしまうことも。腕が飛ばされると装備した武器が使えなくなる、頭が飛ばされるとロックオンができなくなるなどの性能低下が起こる(パーツは自分で拾うこともできるが、時間経過でも勝手に戻って来る)。

下半身がない状態の敵には「グラウンドブレイク」と呼ばれる強力な攻撃を発動可能。
下半身がない状態の敵には「グラウンドブレイク」と呼ばれる強力な攻撃を発動可能。

敵に攻撃を当てたり撃破すると溜まっていくEXゲージを消費して、強力な攻撃や回復効果をもつ「EXアクション」を発動できるのも従来と同様だが、本作では一度最大になったEXゲージが自動でストックされるようになった。EXアクションには数本分のゲージを消費するものもあり、一気にゲージを消費して強力なEXアクションを発動するか、ゲージ消費の少ないEXアクションを頻繁に使うか、攻撃ではなく回復用にゲージをとっておくかなど、状況に応じて溜めたRXゲージの使い方をどう割り振るかを考えていくことになるだろう。

敵を空中に打ち上げたあと、地面に叩きつける近接攻撃から照射ビーム系のEXアクションで追撃するコンボも可能。
敵を空中に打ち上げたあと、地面に叩きつける近接攻撃から照射ビーム系のEXアクションで追撃するコンボも可能。

また大きな変化として挙げられるのが、ガンプラの腕と武器を左右それぞれに設定できるようになったこと。右手にビームライフル、左手にマシンガンといったように異なる武器を装備して使い分けられるのはもちろん、左右非対称の腕パーツを設定できるようになったことで見た目の自由度も大幅に増した。

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今回プレイしたPS5版のデフォルト操作では、L2で左腕の射撃武器、R2で右腕の射撃武器、□で右腕の格闘武器、△で左腕の格闘武器を使って攻撃を行う。右でビームライフルを撃ちながら左でもマシンガンを撃つといったように、左右の射撃武器を同時に発射するということも可能になっていた。

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この左右の射撃武器は本作において結構重要になりそうだと感じたポイント。本作では、自身の攻撃がコンボとしてカウントされるようになっており、攻撃を継続して当て続けると「ヒットボーナス」、敵を撃破すると「ブレイクボーナス」のゲージがそれぞれ上がっていき、一定値に達するごとに様々なボーナスを得られる。「ヒットボーナス」では敵を倒しやすくなる能力強化系、「ブレイクボーナス」ではドロップ率アップなどのパーツ収集に役立つボーナスが獲得できるようだ。

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このコンボを継続する上で、低リスクで攻撃を当てられる射撃武器が重要なのは言うまでもないが、メインの射撃武器は使用の度に画面中央の左右に表示されている射撃ゲージを消費し、ゲージがなくなると回復するまで使用できなくなる。右の武器が使えない時間は左武器でカバーすることで、コンボを途切れさせないように戦える。

この仕様は武器ごとの個性にも繋がっており、マシンガン系の武器は威力が低めだが、ヒット数が多くヒットコンボを稼ぎやすいという強みを持っている。今までのシリーズであまり光が当たってこなかった武器種にも、いろいろな独自の強みが見つけられるかもしれない。

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射撃武器と同様に、近接武器も左右で異なる武器を持てるようになり、サーベルの打ち上げ、アックスの溜め攻撃など、武器ごとの特徴的なアクションを2つ使えるようになるのは嬉しい。

コンボに2種類の武器を入り混ぜて戦うこともでき、先に攻撃した方の腕の武器が弱攻撃、後から攻撃した方の腕の武器が強攻撃扱いになるという仕様のようだ。同種の武器を装備すると、片手持ちとは異なる専用のアクションになったりとモーションのバリエーションも広く、左右の武器の特性をどう組み合わせるかで頭を悩ませるのはかなり楽しそうだ。

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メインの武器とは別に、主にバルカンやミサイルなどの腕に持たないタイプの武器にあたる「オプション装備」の仕様も変わっている。従来は武器ごとにクールタイムが設定されており、バルカンが使えない時間をミサイルで補うといったこともできたが、本作では一度オプション装備を使うと一時的にすべてのオプション武器が使用できなくなる。クールタイムは武器ごとに異なり、強力な装備を使うとその分再使用までの時間も長くなる。

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クールタイムが短い装備であればすぐ再使用できるようになるので積極的に活用できるが(とくに格闘系のオプション装備はクールタイムが短めで使いやすかった)、オプション装備を主軸に戦うのはやや難しくなったかもしれないという印象だった。個人的には、メインの武器を使う機会が増えそうなのはアクションゲームのアクセントとしてアリだと感じたが、ここはやや好みが分かれる部分かもしれない。

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ミッションをクリアしてパーツを集めてガンプラを強化していく、完成されたゲームサイクルは健在

ミッションはWAVE形式で進行していき、今回のCNTでプレイできた3つのミッション(それぞれ3つの難易度を選択可)ではどのWAVEでも出現する敵の全滅を目指すというシンプルな目標となっていた。1ミッションごとに概ね3~4くらいのWAVEが存在しており、難易度が高めでないものなら体感1ミッションあたり10分前後でクリアできた。とくに「3」は、1ミッションあたりのボリュームが長めで、本当に腰を据えてプレイする必要があったが、「4」はもう少し短い時間でも遊べそうだ。

ミッションごとに登場するガンプラが確認できる。目当てのパーツがある場合は周回に役立ちそうだ。
ミッションごとに登場するガンプラが確認できる。目当てのパーツがある場合は周回に役立ちそうだ。

ミッション中に撃破されてしまった場合は、最大3回まで復活することができる。復活を使い切った状態で撃破されてしまったり、ステージの途中でリタイアした場合はミッション失敗になるが、レジットは獲得できないもののそれまでにステージ内で入手したパーツはすべて持ち帰れるようになっていた。製品版でもこの仕様が引き継がれていた場合、クミッション途中に目当てのガンプラが出現する場合など、最後までクリアせずに帰還する選択肢があるのはありがたいかもしれない。

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ミッション内では、PG(パーフェクトグレード)などをモチーフとした巨大なガンプラが敵として出現することも。巨大ガンプラは非常に高い攻撃力をもつが、攻撃の予兆をサークルや「ガンダム」のアニメでお馴染みのニュータイプ的なSEで教えてくれる親切仕様で、ストレスなくプレイできる。

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もちろん、ミッション内で入手したパーツを使って自分だけのガンプラを組み立てるアセンブルの楽しさは今回も健在。カラーリングだけではなく、パーツのサイズや取り付け位置まで細かな調整が可能で、プラモデルならではの光沢や汚しの表現を追加できたり、見た目をこだわろうとするだけでもあっという間に時間が溶けていく。

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アセンブルしたガンプラをすぐに試乗できるテストモードの存在もありがたい。とくに本作は武器の組み合わせで様々なモーションパターンが存在するので、この武器とこの武器の組み合わせがきちんと成り立つかという確認はなかなか重要そうに感じた。テストモードでは入力した操作やダメージの表示も行われ、いわゆるトレーニングモード的な機能も兼ねているようだ。

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今回は体験できたのは限られた時間だったので、すべてのパーツを確認できたわけではないのだが、個人的にかなり強いと感じたのがドーベン・ウルフの各種パーツ。ボディは「メガ粒子砲」「メガランチャー」というEXアクションが2種も存在し、ライフルは長押しで照射も可能な優れもので、かなり使い勝手が良い。照射系のビームは隙こそ大きいものの威力が高く、複数の敵を巻き込めるのでやはり本作でもお世話になりそうだった。

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筆者にとっては数年ぶりにプレイした「ガンブレ」だったが、あらゆる意味で自分の知っている「ガンブレ」シリーズが帰ってきたという感覚を味わえた。シリーズとして劇的な進化を期待した人には物足りない面もあるかもしれないが、同時に「3」までの「ガンブレ」シリーズファンなら間違いなく楽しめるということでもある。

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そもそも、ミッションをクリアしてパーツを集め、自分だけのガンプラを作りあげていくという基本的なゲームサイクルが完成されているシリーズなので、何度プレイしても止め時を失う中毒性がある。

ガンプラのアセンブルは、ただ純粋な強さを追い求めるのもアリなら、自分なりの脳内設定を構築してこだわりのデザインを追求するのもアリで、楽しみ方の幅がとにかく広い。操作の敷居も高くなく、普段アクションゲームをほとんど遊ばない人でも十分楽しめるカジュアルさも、昨今のロボットゲームとしてはなかなか貴重かもしれない。

最大3人まで参加可能な協力マルチプレイも存在。出撃時は他プレイヤーのガンプラの姿も確認できた。
最大3人まで参加可能な協力マルチプレイも存在。出撃時は他プレイヤーのガンプラの姿も確認できた。

現行の「ガンダム」を題材としたさまざまなゲームの中でも、もっとも万人にオススメできるのが「ガンブレ」シリーズだと思っているが、本作にもその精神はしっかりと受け継がれていると感じられた。今から発売が待ち遠しい。

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プレイ動画も公開中!

ロボットアニメとRPG、ギャルゲーを愛するゲームライター。WEBのアニメ・ゲーム系媒体を中心に、様々なゲームの攻略本にもライターとして関わらせていただいています。ガンプラと美少女フィギュアに部屋のスペースを専有され、自分の生活空間がどんどん狭くなっているのが最近の悩みのタネに。ここ数年は「原神」を毎日プレイするのがすっかりに生き甲斐になりつつあります。

※画面は開発中のものです。

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