スマートフォン向け3Dターン制RPG「アウタープレーン」をレビュー。美麗なビジュアルと秀逸なストーリーによってグイグイ作品世界へ引き込んでいく、本作の魅力について紹介する。

目次
  1. キャラクターたちの活躍とストーリーを快適に体験できるスマートフォン向けRPG
  2. 作品世界へグイグイ引き込まれる!ビジュアル×ストーリーの力

「アウタープレーン」は、スマイルゲートからリリースされたスマートフォン向けの3Dターン制RPG。本作が掲げるスローガンは「美ジュアル物語RPG」。この言葉が示す通り、美麗なビジュアルと感情を揺さぶるストーリー性が重視されている。もちろん、ビジュアルとストーリーによって描き出されるキャラクターたちも魅力的。本稿ではそんな本作について詳しく紹介したい。

美麗ビジュアルと秀逸なストーリーによって作品世界へグイグイ引き込まれる!「アウタープレーン」レビューの画像

キャラクターたちの活躍とストーリーを快適に体験できるスマートフォン向けRPG

本作のゲームシステムは、基本的に一般的なスマートフォン向けRPGを踏襲したものとなっている。ホーム画面から「冒険」を選び、ダンジョンを選択してゲームを進めていく。

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ダンジョンの内容は、ストーリーパートとバトルパートから構成。ストーリーパートは会話劇によって演出されている。

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バトルパートはターン制のコマンド選択式バトルだ。プレイヤーはパーティ内のキャラクターごとにスキルを選択。スキルによる攻撃ですべての敵を倒せば、勝利となる。

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スキルには通常のスキルに加えて、バーストスキル、チェインスキルという3種類が存在。バーストスキルはアビリティポイント(AP)と呼ばれるリソースを消費することで発動可能なスキルで、バフをはじめとした効果を持っている。

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また、チェインスキルは他の仲間キャラクターと連携して攻撃できるスキル。ビジュアル的な演出もド派手で、火力も圧倒的。切り札的なスキルといえるだろう。

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バトルの立ち回りとしては、今後のターンを踏まえてどのスキルを選ぶのか?に加えて、どんな戦闘タイプのキャラクターを編成するか?がカギ。戦闘タイプには攻撃型、回復型、防御型、スピード型、魔法型という種類があり、それぞれ能力や使用スキルの傾向が異なるほか、APアップの条件が異なっている。たとえば攻撃型は敵にダメージを与えた際APがアップするが、回復型は見方がダメージを受けた際にAPがアップする…といった具合だ。

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なお、スマートフォン向けRPGでは基本機能ともいえるバトル時の倍速機能やオート機能は、本作にも用意されている。とりわけ本作の場合、これらの機能の重要性が高いと感じた。というのも、本作はビジュアルとストーリーが非常に魅力的なのだ。ビジュアルとストーリーが魅力的だからこそ、「早く続きみたい!」と、どうしてもストーリーの先が気になってしまう。こうなったとき、倍速機能やオート機能は心底ありがたいと感じる。

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倍速機能やオート機能に限らず、本作は「ストーリーを読み進める上での快適さ」について配慮されていると感じた。筆者が感心したのはダンジョン選択時のUI。あるダンジョンをクリアした際、次のダンジョンへ進むには3回ほどボタンをタップしなければならないが、ボタン配置が工夫されており、同じ場所でタップを続けるだけでダンジョンの連続プレイが可能。このため、ストーリーを続けて楽しみやすい。

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作品世界へグイグイ引き込まれる!ビジュアル×ストーリーの力

本作のストーリーはそこまでおもしろいのか?…この質問の答えは、YES。本作のストーリーは作品世界に引き込む力が強く、とてもおもしろいものに仕上がっている。

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本作の冒頭は、地球で暮らしていた主人公が異世界「メルシャ」に召喚され、仲間と共に冒険に出る…という展開。いわゆる「異世界転生モノ」と呼ばれるジャンルのストーリーだ。召喚された主人公は、「メルシャ」でその実力を発揮、冒険の旅は最終局面を迎えつつある。

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冒険の旅が最終局面であっても、ゲーム的には冒頭。なのでストーリーはサプライズ的な展開を迎えることになる。とある事情によって仲間を失い、主人公は復讐を決意。「異世界転生モノ」でこの展開は決して珍しいものではない。ただ本作はこの展開の時点でしっかり作品世界に引き込まれる。なぜか?それは、こちらの「イラっと感」がしっかり煽られるからだ実際にプレイして体験して欲しいので詳細は省くが、サプライズの前の段階で、主人公の転生前のエピソードが語られる。この転生前のエピソードがあることによって、サプライズ展開のエグさが強調されており、プレイヤーである我々の感情まで刺激されてしまうのだ。

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筆者はストーリーを語る上で重要なのは、奥深いテーマでも詳細な設定でもなく、感情移入だと考えている。プレイヤーが主人公に感情移入しているからこそ、世界の抱える問題や主人公の使命感やついて共感でき、テーマや設定の理解へと繋がっていく。逆に感情移入できない状態では、何が起きているかという作品内の時系列そのもの理解できても、それがおもしろさに繋がっていかない。プレイヤーが作品中の敵にちゃんと「イラっと」できるから復讐のモチベーションが湧き、実際に復讐が果たされた時にスカッとした爽快感へと繋がるのだ。この点をしっかり押さえているところが、本作のストーリーの秀逸な点だと思う。

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冒頭の展開以降も本作は、単純に出来事を描いていくのではなく、こちらの感想をしっかり揺さぶってくる。「この後はこんな風に展開するだろうな」と思わせて裏切るサプライズ的な手法と、感情を刺激する演出を巧みに盛り込んでいるのがニクイ。「この先どうなるんだ!」と思わざるを得ない。次のストーリー展開が見たくなってしまう。

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そして、この秀逸なストーリーを、美麗なビジュアルが盛り上げている。本作のアニメタッチのビジュアルは、静止画の時点でも十分魅力的。しかし、動いた時の美しさは感動的だ。アクションゲームのようにプレイヤー操作で主人公を動かすタイプのゲームではないという点を最大限活かし、カメラアングルをダイナミックに変更。3Dモデルと色彩の美しさに加え、構図的にもカッコいいビジュアルに仕上がっている。だからこそ、ストーリーと相乗効果を発揮し、結果的に作品世界へグイグイ引き込まれてしまうのだ。

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ここまで紹介してきた通り、本作は「美ジュアル物語RPG」というスローガン通りの作品となっている。RPGファンはもちろん、「異世界転生モノ」が好きな人は、是非プレイしてみてほしい。倍速機能やオート機能といった便利機能によってアニメを観るような感覚でストーリー中心に楽しめるので、ゲームに慣れていない人でも楽しめるハズだ。

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ホラーに特化してゲームを作るインディゲーム作家。インディゲームデベロッパー株式会社ワーを一人でやってます。クリエイターとしてゲームライターとして講師として、そしてもちろんいちゲーマーとしてゲームとともに生きています。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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