「学園アイドルマスター DEBUT LIVE 初 TOUR -初声公演-」名古屋クラブクアトロ公演レポート！咲季の新たなソロ曲「EGO」もサプライズ披露長月あおいさん（咲季役）、小鹿なおさん（手毬役）、飯田ヒカルさん（ことね役）が出演

バンダイナムコエンターテインメントが2024年5月16日にリリースした「学園アイドルマスター」。同作のデビューライブとなる「学園アイドルマスター DEBUT LIVE 初 TOUR」では、「初声公演」「初心公演」「初恋公演」の3公演でそれぞれ異なる出演者がパフォーマンスを披露する。

その始まりを飾る「初声公演」には、長月あおいさん（花海 咲季役）、小鹿なおさん（月村 手毬役）、飯田ヒカルさん（藤田 ことね役）が出演。学園長の十王 邦夫（CV：大塚明夫）と根緒 亜紗里（CV：古賀葵）からのアナウンスを経て、本ライブは幕を開けた。

雰囲気たっぷりのOverture「DEBUT LIVE 初 TOUR -序曲-」とともに、それぞれが演じるアイドルの衣装でステージに登場した3人が最初に披露したのは「初」。作品のテーマソングである同楽曲はまさにライブのオープニングを飾るにふさわしい一曲だ。振り付けの再現はもちろんのこと、各アイドルの特徴が見えるちょっとした歌い方の変化もライブだとより一層映える。

その余韻に浸る間もなく続いては「Campus mode!!」を届ける。ゲームをプレイしている人にとってはおなじみだが、親愛度Lv10を達成すると流れるエンディングテーマということもあり、早くもクライマックス感が漂う流れだ。ハイテンポで畳み掛ける掛け合いが楽しい楽曲ということもあり、出演者と会場のプロデューサーのボルテージが一気に高まっていった。

冒頭から2曲を走り抜けたところで、3人が順番に挨拶。ステージに立ったことへの感想などを述べた後、次の曲の流れでグダグダする愛嬌のある場面もありつつ、それぞれのソロ曲のパフォーマンスへと移っていった。

長月さんが披露した「Fighting My Way」は、咲季の負けたくない想いが詰まった楽曲。息継ぎの難しいハイレベルな楽曲となっているが、振り付けとともに見事に歌い上げていた。

手毬の内面を表現した「Luna say maybe」を歌い上げた小鹿さんは、その歌唱力はもちろんのこと、ライブならではの情緒あふれる抑揚が効いていて、聴き応えのあるパフォーマンスを届けてくれた。

飯田さんは、ことねの可愛さが表現された「世界一可愛い私」を披露。会場とのコール＆レスポンスも映える楽曲となっており、笑顔あふれるパフォーマンスとともに、一つ一つの振り付けも可愛らしさが存分にあふれていた。

歌い終わった後は、各楽曲の感想が届けられる。長月さんはライブ前に咲季が感じていたであろう緊張感を味わったこと、小鹿さんは手毬の魅力を届けるために全身全霊で歌い上げたこと、飯田さんはずっと生で聴きたかった“かわいい”を聴けたことにそれぞれ触れるなど、初披露ならではの新鮮な感想が届けられた。

咲季が愛知県出身であることに加え、小鹿さんが名古屋生まれ名古屋育ちで、なおかつ自身の誕生日翌日の公演だったということもあり、開催地である名古屋に関するトークをひとしきり繰り広げたところで、再び楽曲のパフォーマンスへと移っていく。

まずは長月さんが「Boom Boom Pow」を披露。「Fighting My Way」と同様のクラブサウンドが映える楽曲となっているが、よりスローテンポでサビの入り部分でのキャッチーなフレーズが耳に残る、楽しい一曲だ。

続いては飯田さんが「Yellow Big Bang！」を披露。こちらもコール＆レスポンスで一体感のある楽曲となっていたが、ステージをより広く使ってパフォーマンスを届ける姿が印象的だ。

そして小鹿さんが届けた「アイヴイ」は、クールなパフォーマンスではあるものの、ところどころで感情が乗るように響きわたる歌声の力強さがギャップも感じさせる。「Luna say maybe」とはまた違う、手毬の魅力が詰まっていた。

その後は1曲目とはまた違う心情でのパフォーマンスとなったこと、そして今回お披露目となった「初」のライブ衣装にも触れつつ、夏の雰囲気を感じさせる演出とともに、シーズンイベント「真夏のサマーライブ・フェス」も記憶に新しい「キミとセミブルー」を届ける。夏にピッタリのアップテンポなナンバーを、元気あふれるパフォーマンスとともに歌い上げた。

ステージが暗転する中、その流れからサプライズで披露されたのは咲季の新たなソロ曲「EGO」。こちらもフロアミュージックの印象が強い楽曲となっているが、より会場のプロデューサーとのコミュニケーションが楽しめる楽曲で、歌詞からも咲季ならではの強い信念に基づくエゴが感じ取れるものとなっていた。

こうしてライブもあっという間にクライマックスとなり、最後に披露されたのは発表されたばかりの新曲「がむしゃらに行こう！」。手をぐるぐると回すサビの振り付けも可愛いらしい、ライブ映えする楽曲となっており、3人の楽しげな様子も印象的なパフォーマンスが届けられた。

アンコールの声が響き渡る中、再び登場した3人が披露したのは「冠菊」。現在開催中のシーズンイベント「夏宵フェイスオフ」で楽しめる楽曲を、早くもライブで届ける。和の雰囲気漂う楽曲となっており、振り付けも盆踊りのテイストなどが盛り込まれていた。

3人からライブの感想コメントが寄せられると、締めくくりとして再びの「初」が披露される。まさにゲーム内のプロデュースと同様、さまざまなパフォーマンスを経て成長した彼女たちの姿を楽しめるライブ構成だった。

初回とは思えないほどに充実した内容で届けられた本公演。最後は「アイドルマスター」おなじみの挨拶である「アイマスですよ、アイマス！」の掛け合いとともにライブは終了に。その後、再び十王学園長とあさり先生が登場し、一丁締めでライブは締めくくられた。

TOKEN
Gamer編集長

2011年イクセル入社後、Gamerをはじめとした媒体の運営に携わる。好きなジャンルはRPG、パズル、リズム、アドベンチャー（ほぼギャルゲー）。実はゲームよりもアニメが大好きです。

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