日本ファルコムは、同社のサウンドチーム・Falcom Sound Team jdkのアレンジ楽曲を演奏するバンド・Falcom jdk BANDのライブイベント「Falcom jdk BAND LIVE 2024 SUMMER」を、先日8月26日に代官山UNITで開催した。本稿ではその模様をお届けする。
Falcom jdk BANDのライブが東京で開催されるのはおよそ5年ぶりとのことで、今回は9月26日に発売を控える「英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-」より、主題歌「シロイセカイ」が初披露された。なお、出演者は以下の通りとなる。
出演者(敬称略)
佐坂めぐみ(Vocal)
よしださくら(Guitar)
PBM(Guitar)
ADD(Sax)
谷崎航大(Violin)
gakia2(Keyboard)
NAOKIX(Bass)
山崎善紀(Drum)
実際に戦闘をプレイしたかのような感覚を味わえた「英雄伝説 空の軌跡」メドレー
今回は「英雄伝説 創の軌跡」より「NO END NO WORLD」から幕を開けた。その後、「英雄伝説 碧の軌跡 Evolution」から「碧き願い」、「英雄伝説 黎の軌跡II -CRIMSON SiN-」から「CRIMSON SiN」と3曲立て続けに「軌跡シリーズ」の主題歌を披露して会場の熱気をのっけからブチあげてくれた。
最初のMCでは、ボーカルを務める佐坂さんが東京でのワンマンライブがおよそ5年ぶりに実現したことを話した。次の楽曲は「英雄伝説 零の軌跡」から「Inevitable Struggle」で、佐坂さんが曲名をコールすると会場から歓声が轟く一幕も。
その後は「イース・オリジン」から「GENESIS BEYOND THE BEGINNING」 、「ドラゴンスレイヤー英雄伝説II」から「ストッパー」 、 再び佐坂さんがステージに現れ「東亰ザナドゥ」から「Seize the day」と披露していった。
そのままの流れで発売を一ヶ月後に控えた「英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-」から「シロイセカイ」が演奏され、会場に集まったファンは一足早くフルバージョンを楽しむことができた。続くMCでは「界の軌跡」やこのイベントの前日に公開されたWebCMなどが話題の中心に。
続いてギターを担当するよしださくらさんから順番にメンバー紹介を行い、「英雄伝説 空の軌跡」メドレーから演奏が再開。ここでは「英雄伝説 空の軌跡FC」の通常戦闘曲「Sophisticated Fight」を皮切りに、「ピンチ!!」「撃破!!」とまるでゲーム内で戦闘に入ったかのような気分で3曲続けて楽しむことができた。
みんなで声をあわせて「GO FIGHT!」
そして「イースI」から「FIRST STEP TOWARDS WARS」、「英雄伝説 空の軌跡 the 3rd」の楽曲の中でもかなり高い人気を誇る「Overdosing Heavenly Bliss」、「英雄伝説 黎の軌跡II -CRIMSON SiN-」のエンディング「現在という煌めき」の3曲を演奏。
「現在という煌めき」は思わず静かに聴き入ってしまうピアノ伴奏のみのバラードアレンジとなっており、再びのMCではその点に言及。この曲を日本で開催したライブで演奏したのは初めてのことだったのだとか。
お次は「英雄伝説 黎の軌跡」主題歌「名もなき悪夢の果て」で再度盛り上げると、最後の曲へ向けて「バレスタイン城」(「イース -フェルガナの誓い-」)、「MIGHTY OBSTACLE」(「イース VI -ナピシュテムの匣-」)、「TO MAKE THE END OF BATTLE」(「イースII」)と「イース」シリーズの熱い楽曲を3曲立て続けて披露して会場のテンションを最高潮へと導いた。
物販グッズの紹介を挟んでラストの曲は「英雄伝説 空の軌跡」より「星の在り処」。ヨシュア・ブライトがハーモニカで演奏してくれたあの曲のボーカルバージョンを、佐坂さんと会場に集まったファンとで合唱する時間に。また、暗い会場に青いペンライトが静かに揺れる光景が、曲の情感を引き立てていた点が印象に残った方も多いことだろう。
これでイベント終了……と思いきや、会場に轟くアンコールを求める声。これに応えて再びバンドメンバーがステージに上がると、まずは「那由多の軌跡」から「那由多の星の物語」を高らかに歌い上げてくれた。
そして、このイベントのラストを飾ることとなった楽曲は、1989年にPC-8800で発売されたゲーム「スタートレーダー」より「GO FIGHT」。実際に「スタートレーダー」をプレイしたことが無い方でも、アニメ「みんな集まれ!ファルコム学園」のオープニングで印象に残っている方も多かったことだろう。サビで「GO FIGHT!」と声を合わせる部分では観客からはち切れんばかりのコールが轟いており、最後の最後まで大きな盛り上がりとなった。
およそ5年ぶりに実現したFalcom jdk BANDの日本公演。また近いうちに新たなイベントが開催されることを祈りつつ、それまでは近日発売となる「英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-」をプレイして次はどんな楽曲を聴けるのか楽しみにしておこう。
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