スクウェア・エニックスが2024年11月14日に発売を予定しているHD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」(以下、「ドラゴンクエストIII」)の先行プレイ第2弾の模様をお届けする。
7月に掲載した先行プレイ第1弾の記事では、アリアハン大陸(アリアハンの城・城下町~いざないの洞窟)を自由に遊べるという内容だった。今回はその前後を埋めるように、ゲーム冒頭の“性格診断”から始まり、イシスにたどり着くまでをプレイすることができた。
なおゲームの基本的な概要などは、第1弾の記事で紹介しているので、あわせてチェックしてほしい。
今回も期待に胸を膨らませながらゲーム開始。前回プレイ時に用意されているのか気になっていた性格診断からスタートできた。本作でもしっかり搭載されていることに安心しつつ、今回はボイスありでプレイできていたため、急に声が流れてきたことに驚いた。
全てのシーンに搭載されているわけではなさそうだが、こういった重要な場面ではキャラたちのボイスを聞くことができた。過去作を繰り返し遊んできたため、数えきれないほど同じシーンを見てきたものの、グラフィックの進化はもちろん、ボイスが付くだけでもかなり新鮮に感じることができ、思わず見入ってしまっていた。
会話を進めていくと、性格診断のための質問がスタート。答えによっては自分の好きな性格になることもできるようだが、過去作から一貫してありのままで回答していた筆者。…とはいえ、その時々によって思っていることも異なり、最終的な性格が変わることが多かったが。
今回も現在の心情そのままに答えていったが、その結果は…“のんきもの”となった。その後に続けて、あなたはこういう人なのでは? と説明される場面では、毎回ハッとさせられてしまう。
気になっていた性格診断を堪能でき、大満足な中、勇者の目覚めのシーンが。母に起こされるシーンはもちろんボイス付き。ここにきて、改めて本当にボイスが入っているということに加えて、「このシーンをボイス付きで楽しめる日が来るとは」と思わず感動してしまった。
旅に出る前の準備として、ルイーダの酒場へ向かい、仲間を集めることに。前回プレイ時には行けなかった2階部分へ行き、パーティメンバーのとうろくを行っていく。
ここで新職業“まもの使い”の存在も確認できたので、さっそく登録してみることに。実際にメンバーを登録してみたのだが、その中で驚いたのがキャラ作成の幅の広さ。見た目や髪型、髪色はもちろん、ボイスもさまざまなタイプから選ぶことができるようになっていた。
なお作成したまもの使いについては、後の戦闘パートで性能などを紹介していく。
続いては場面が変わり、ロマリアに。過去作であればロマリアの地下といえば“格闘場”だったが、本作では新要素“モンスター・バトルロード”が登場。ここでは、冒険の道中で保護したモンスターでパーティを組み、勝ち抜き戦を行うモンスター・バトルロードを楽しむことができる。
様々なランクがあり、ランクごとに相手の強さや戦う回数も異なる。また、最後まで勝ち抜くと報酬が獲得できるほか、次のランクへの挑戦権も与えられるものとなる。
戦闘については、基本的にパーティのさくせん変更のみ可能となっており、後は戦いの行方を見守ることになる。とはいえ、勝ち抜き戦であるため、先を見越したMP温存といった戦法は非常に重要となってきそうだ。
なお、モンスター・バトルロードのパーティに編成するモンスターは、フィールドやダンジョン内に“はぐれモンスター”として登場する。今回のプレイ内では1体を保護することができたが、画像で見ても分かる通り、場所によってはかなりわかりづらい場所に潜んでいることもある。
初めてきたダンジョンでもマップによって構造がわかるため、どんどん先に進んでいくことはできる。しかし、アイテム収集はもちろん、はぐれモンスターを探すという意味でも、隅々まで探索したいところだ。
ちなみに、モンスターの生態に詳しいまもの使いは、“やせいのかん”という近くに潜むはぐれモンスターの気配を察知できる特技を覚えている。はぐれモンスター探しをする際には、非常に重宝しそうだ。
カザーブなどに寄り道しつつ、ストーリー上の目的であるシャンパーニの塔へ向かうことに。今回はパーティ編成が自由だったため、道中でいろいろ試した結果、第1弾の時とはガラッとメンバーを変更してみた。勇者はもちろんのこと、まもの使いと個人的に好きな盗賊は入れつつ、あと一人に武闘家を据え、かなり尖った構成で挑んでみることに。
今思えば、初のボス戦となる“あのキャラ”との戦闘を心配する声も聞こえそうなほどピーキーなパーティ編成だったが、果たして無事に最上部へとたどり着けるのだろうか…。
結果的には、まもの使いの活躍もあり、危なげなく最上階に到達。ファンにはおなじみのカンダタとの戦闘へ。
なおカンダタと出会うシーンはボイス付きで楽しめるのだが、その甲斐あって、悪党ではあるもののどこか憎めないキャラ感が増していたのが印象的だった。
道中に引き続き、カンダタ戦でも活躍したのがまもの使い。そんなまもの使いの一番の魅力的なポイントが、攻撃に加えて、回復系のとくぎも使用可能であること。その中でも、攻撃系ではグループ問わず敵全体に向けた4回攻撃を行う“とおぼえ”、回復系では味方全員のHPを回復させる“やすらぎの歌”が使い勝手が良く、非常に重宝した。
多くの職業の中からメンバーをとうろくし、パーティを編成していく「ドラゴンクエストIII」。どのようなパーティを組むかは毎回の悩みどころだろう。筆者も毎回プレイするたびに、前回とは違った構成で楽しもうとプレイしていた。本作でもそのつもりではあるが、新職業というのはもちろん、この使い勝手の良さからまもの使いは中々メンバーから外すことはできなさそうだと感じた。
カンダタ戦に勝利した後、もう少し時間があるとのことだったので、それならばと先の町にも向かってみることに。そこで辿りついたのがアッサラーム。「ここに来たなら夜にしなくては!」と宿屋で休憩した後、外へ出てみることに。
「ドラゴンクエストIII」の好きな音楽の1つに心躍らせながら向かった先は、こちらもファンにはおなじみの“ぱふぱふ”イベントが発生する場所。何気なく女性に話しかけたのだが、まさかのボイス付きに驚きながらも会話を進めていった。
果たしてHD-2D版となる本作でのぱふぱふイベントはどうなるのか…は実際にプレイした時の楽しみにとっておいてほしい。
その後、イシスまでたどり着いたところで今回のプレイは終了。第2弾は新要素に新職業、ファンにはおなじみの戦闘やイベントなど、見どころ満載の内容になっていた。
そんなHD-2D版「ドラゴンクエストIII」だが、TGS2024のスクウェア・エニックスブースに試遊版が出展されることが決定している。試遊では、今回お届けした先行プレイ第2弾の内容がメインとなるとのこと。ただ、試遊時間には限りがあるので、足を運ぶ前にどの要素を遊びたいか決めてから向かうといいだろう。
一人でも多くの人がHD-2D版「ドラゴンクエストIII」をプレイし、その感動を自分の手で味わってほしい。
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※画面・映像はPC版の開発中のものです。
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