バンダイナムコエンターテインメントは2024年9月14日・15日の2日間、「アイドルマスター シンデレラガールズ」(以下、「シンデレラガールズ」)の単独ライブ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT FANTASY」をKアリーナ横浜にて開催。ここでは、9月14日のDAY1の模様をお届けする。
「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(以下、「デレステ」)の9周年を記念した今回のライブ。タイトルに「STARLIGHT FANTASY」とあるように、今回はファンタジー世界をモチーフにしており、出演者は8つの職業にわかれて冒険するという、とてもコンセプチュアルな内容だ。世界を救うための冒険譚が展開される中、巨大な悪との戦闘シーンを再現したステージは迫力満点で、プロデューサー(「アイドルマスター」ファンの呼称)たちを楽しませてくれた。
なお、本公演は現地観覧に加えて、オンライン配信も実施。オンライン配信には、3つのカメラ映像を自由に切り替えてライブを楽しむことができる「マルチアングル配信」もあり、「通常版」「マルチアングル版」ともに配信チケットは2024年9月23日18:00まで販売。現在、最速版アーカイブ映像が配信中であり、視聴コメント付き正式版アーカイブの視聴期間は2024年9月16日18:00~9月23日23:59(予定)となっている。
オンライン配信の詳細はこちら
https://idolmaster-official.jp/live_event/cg_starlightfantasy/#streamingCol
チケット販売ページ
https://asobistage.asobistore.jp/event/cinderella_cg_sf/ticket
DAY1出演者 ※敬称略
藍原ことみ(一ノ瀬志希役)
安齋由香里(西園寺琴歌役)
五十嵐裕美(双葉杏役)
大橋彩香(島村卯月役)
小森結梨(古賀小春役)
関口理咲(白雪千夜役)
立花理香(小早川紗枝役)
都丸ちよ(椎名法子役)
中島由貴(乙倉悠貴役)
藤本彩花(棟方愛海役)
青木瑠璃子(多田李衣菜役)
大木咲絵子(大石泉役)
鈴木みのり(藤原肇役)
高橋花林(森久保乃々役)
長江里加(久川颯役)
長島光那(上条春菜役)
松井恵理子(神谷奈緒役)
生田輝(ナターリア役)
金子有希(高森藍子役)
鈴木絵理(堀裕子役)
高田憂希(依田芳乃役)
武田羅梨沙多胡(喜多見柚役)
深川芹亜(喜多日菜子役)
星希成奏(夢見りあむ役)
松永あかね(イヴ・サンタクロース役)
佐倉薫(黒埼ちとせ役)
市ノ瀬加那(ライラ役)
原涼子(望月聖役)
オープニング 〜勇者の旅立ち〜
いつものように、時間になるとスクリーンにアシスタントの千川ちひろさんが登場して元気に挨拶。「冒険の扉を一緒に開きましょう!」と開演を宣言し、アイドルたちが勇者やその仲間となり紡いでいく冒険譚の幕が開いた。イントロダクションと8つの職業(ジョブ)への配役は以下の通り。
<イントロダクション>
争いも差別もない平和な国「スターライトキングダム」
しかし、光り輝くこの美しい国に突然不穏な空気が流れ始めた…
誰が想像しただろう
あの美しい国が、灰色に染まっていく事を…
果たして、この国に再び光は訪れるのか…
再び、この国に光を取り戻すため立ち上がった勇者がいた…
<配役>
◆勇者◆
神谷奈緒、久川颯、藤原肇、白雪千夜、小早川紗枝、イヴ・サンタクロース、依田芳乃
◆トレジャーハンター◆
椎名法子、棟方愛海、喜多見柚
◆踊り子◆
島村卯月、西園寺琴歌、高森藍子
◆占星術師◆
乙倉悠貴、多田李衣菜、大石泉
◆マリオネット◆
古賀小春、森久保乃々、喜多日菜子
◆天使◆
一ノ瀬志希、夢見りあむ、黒埼ちとせ、望月聖
◆悪魔◆
双葉杏、上条春菜、堀裕子
◆精霊◆
ナターリア、ライラ
イントロが流れ、長江さんの第一声からオープニングは勇者たちによるデレステ9周年曲「Fantasia for the Girls」だ。7人の勇者たち(長江さん、松永さん、関口さん、松井さん、鈴木みのりさん、高田さん、立花さん)は9周年衣装「リフレイン・ファンタジア」に身を包み、手には剣や杖、扇を手にしており、世界観にマッチした見た目でもプロデューサーたちを引き込んでいく。さっそうと1番を歌ったところで……なんと、ステージに炎が吹き上がり、スクリーンには強大な敵が登場してすべてを焼き払ってしまう。その姿は悪の化身か魔王か――楽曲はそのまま終了となった。
この演出は衝撃的で、会場にはどよめきが起こる。同時に、今回のライブは衣装や雰囲気をファンタジーにするだけでなく、しっかりと物語に沿ったステージであることを予感させ、大きな期待とワクワク感が広がっていった。
再び映像が流れて、物語の出発点となる、争いも差別もない平和な国、その名の通り光り輝く美しい場所である「スターライトキングダム」のことが語られていった。
そんな国のある日の光景なのだろうか。美しいメロディに乗せて登場したのは、踊り子を演じる安齋さん。キラキラした笑顔やキレのある華麗なダンスとともに「Sing the Prologue♪」を歌い出すと、そこに鈴木絵理さん、藍原さん、青木さん、生田さん、佐倉さん、原さんが加わる。メンバーのジョブはさまざまで、この世界にさまざまな人たちが生活をしていることをうかがわせる。
ちなみに、「Sing the Prologue♪」は、アニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ劇場 Extra Stage」の“喜”をテーマとしたエンディング曲。オリジナルの歌唱メンバーは鈴木絵理さんのみであり、彼女も含めてライブでこの曲を歌うのは全員初めて(過去は別のメンバーが歌唱)。その意味でも新たなハーモニーとなった。
続いて、トレジャーハンターの3人(武田さん、都丸さん、藤本さん)が、楽曲「Teeenage☆Groovin'」を初披露。トレジャーハンターの衣装は首の後ろにかけたトレジャー帽や小物も可愛く、冒険に向かう高揚感を漂わせながら可愛く歌い上げていく。間奏では探検と言わんばかりにステージの階段を登り、逆サイドへと移動するなど、3人のやり取りも含めたパフォーマンスが楽しい。3人で大きなハートを形作るシーンや、都丸さんのウインクも決まっていた。
序章 〜街の人々〜
「この街は毎日活気に溢れていました」
街並みとともに映し出されたこの言葉の通り、ここからは街で生活するさまざまな人たちを象徴するように、元気で多彩な楽曲が披露されていった。
まずは、松永さん、安齋さん、大橋さん、金子さんによる「神様!絶対だよ」。9月11日にCDがリリースされたばかりの楽曲で、オリジナルメンバー5人のうち4人での歌唱だ。勇者の松永さん以外の3人は踊り子であり、踊り子のステージを見て一緒に楽しんでいる勇者のようにも感じられる。松永さんは今回が「シンデレラガールズ」のステージ初登場であったが、ほかの3人に見劣りしないパフォーマンスが素晴らしい。プロデューサーの掛け声も響く中、サビで4人の声が重なったハーモニーはとても心地のいいものだった。
そして、2022年〜2023年に実施した「Stage for Cinderella」予選グループDの上位5名による楽曲「この恋の解を答えなさい」を、長江さん、金子さん、星希さん、大木さんが披露。4人とも表情には楽しさや嬉しさがにじんでおり、歌唱もダンスも軽快だ。大木さんは先ほどの松永さんと同様に「シンデレラガールズ」のステージ初登場であり、ほかのコンテンツでステージ経験のある松永さんに比べて未知数なところはあったが、初登場だと感じさせない見事なパフォーマンスをみせてくれた。
街に夜が訪れ、空に数え切れない星たちが輝き出すと、その星空の下で大木さん、中島さん、青木さん、松井さんが「スバル」を美しく歌い上げていく。「スバル」は今年2月〜3月に「デレステ」で開催されたイベントで登場した、大木さん演じる大石泉の存在感が光る楽曲。4人ともオリジナルメンバーとして歌唱しており、初披露ながらそれぞれのソロパートでは力強い歌声もみせて、みんなを楽曲の世界に引き込んでいった。
続いて「さよならアンドロメダ」へ。「スバル」から「さよならアンドロメダ」への流れは美しく、イントロが流れると会場は歓声に包まれる。階段に腰掛け、歌うのは天使を演じる4人(藍原さん、佐倉さん、原さん、星希さん)。何度も歌われてきた曲だが、佐倉さん以外はライブで歌唱するのは初めてで、新鮮な響きにみんなうっとりと聴き惚れていく。芯のある可愛さをみせる藍原さんや、優しさも力強さも感じられた星希さん、佐倉さんなど、それぞれの個性も聴きどころ。原さんはちょうど1年前の8周年記念ライブが初登場だったが、安定感が増したことによって自身の美しい歌声の魅力をさらに発揮していた。
初登場組として先ほど素晴らしいステージを見せた松永さんが、今度はイヴ・サンタクロースのソロ曲「あの子が街に来なサンタ」を初披露。この日はまだまだ厳しい残暑だったが、スクリーンには輝くツリーが映し出され、ひと足早い素敵なクリスマスの時間に。可愛い歌声はもちろんのこと、セリフパートやそこからの動きも楽しく、プロデューサーたちの掛け声も飛び交い、松永さんは表情をくるくる変えながら歌い上げていった。
そのまま松永さんは「WINTER and WINDOW」のフレーズを歌い始める。美しい歌声に、ささやくところも印象的だ。そこに藍原さん、金子さん、長江さんが加わり、オリジナルメンバーである「Stage for Cinderella」本戦上位5名のうち4人が顔を揃える。この曲をキャストがステージで歌うのは今回が初めて(「Stage for Cinderella Celebration Night」にてアイドルたちによる歌唱はあった)とはいえ、とても完成度の高いステージをみせてくれた。会場の壁にはプレゼントやステッキ、ベルといったクリスマスを彷彿とさせるものが映し出されて、4人の歌声を彩っていた。
こうして街の人々が楽しんでいる裏では、悪の脅威が近づいていた……。
スクリーンに悪の化身が登場して不気味な笑いを響かせると、それに立ち向かっていく勇者と仲間たち。先ほどとは雰囲気が変わり、五十嵐さん、小森さん、佐倉さん、鈴木絵理さん、高橋さん、長島さん、深川さんが「アンデッド・ダンスロック」を披露していく。この曲はもともと2人ユニット「エルドリッチ・ロアテラー」の楽曲で、これまでは最高でも4人での披露だっただけに、7人でのステージはまた別の強さと怖さが漂うものに。
サビでのダンサブルなリズムにみんなが酔いしれていく中、曲の後半は悪の化身との対決シーン。直接攻撃や魔法、チャームでの魅了、サイキックなどを繰り出し、いったんは撃退したかに見えた……が、再び姿を現した魔王の強力な一撃で、ステージには炎が吹き上がり、メンバーたちは倒れ込んでしまう。
倒れた仲間たちのもとへ、「今度はあたしたちの番だ!」と松井さんたち勇者4人が駆けつけ、剣や扇を手にしながら「Trust me」を熱唱して戦っていく。隣に並び立つ関口さんの気合もすさまじい。高田さんや立花さんは普段の可憐さを残しつつも、声のはしばしに気合と勇気が溢れていて、「今心に火をつけろ 発火!」と松井さんが叫ぶと、炎が吹き上がる。しかし、余裕をみせる魔王は笑いながら去っていくのであった。
ちなみに、「Trust me」は第7回シンデレラガール総選挙の曲で、今回のメンバーはいずれもこの曲を初歌唱。曲の内容は今回のライブテーマともマッチしていて、4人の力強さと華麗さが際立つものだった。
逃げられた悪の化身の居場所を突き止めるため、勇者たちの旅は続く……。
出会い 〜勇者と仲間たち〜
前半の冒険を終え、ハーフタイムとしてここでMCパートに。今回初めてセンターを務める長江さんが回しながら、まずは初登場の小森さん、大木さん、松永さんが挨拶。さらにジョブごとにメンバーが挨拶しつつ、それぞれのジョブのことや衣装のことを話していった。プロデューサーからの「可愛い!」の声を何度も求めたり、それに対抗して「美しい!」と言ってもらったり、熱演・熱唱していたステージとは違った素の魅力をみせてくれた。
そんなひとときのトークを挟み、スターライトキングダムの未来がどうなってしまうのか、冒険は後半戦に突入!
世界を救うために旅を続けていた勇者たちは、各地でたくさんの人々に出会い、時に集まり、語り合う……そんな旅を象徴するように、ここからはさまざまな雰囲気やジョブの魅力が溢れた楽曲を披露していった。
ステージに姿を見せた踊り子の3人(安齋さん、大橋さん、金子さん)は、大橋さんの魅惑の声から「レッド・ソール」を歌い出す。大人の色気を漂わせる中、安齋さんの高音が綺麗に響くと、大橋さんの低音がそれを受ける。そこに金子さんの美しい歌声が合わさり、色気と美しさのハーモニーが生み出されていた。すると、トレジャーハンターの3人(武田さん、都丸さん、藤本さん)も登場。それぞれのジョブのメンバーがペアとなり、腰のくねりも印象的なダンスとともにみんなを魅了していった。
続けて、おどろおどろしいメロディにのせた、悪魔2人(鈴木絵理さん、長島さん)と占星術師(中島さん)によるハロウィンパーティー「Halloween♥Code」が幕を開ける。映し出された幽霊たちも一緒に踊り、ステージ上段で広がった3人はさらにみんなを巻き込んでいく。間奏のダンスも可愛く、ラストは3人が中央に集まってポーズを決めていた。
さらに、軽快なメロディが流れて「モラトリアム」へ。ユニット「リアンコリック」(五十嵐さん、星希さん)によるこの楽曲は7月に先行配信されたばかりであり、ライブでの披露はもちろん初めて。エフェクトを入れた映像演出や2人の歌声の魅力でみんなを引き込んでいく。振り付けも可愛く、曲中にステージ左右から向き合って歌うシーンも印象的だった。
しかし、時とともに美しかった世界はどんどん灰色の世界へと変貌を遂げていく。勇者たちは王国の各地へ足を運び、新たな仲間たちと出会いながらさらに旅を続ける……。訪れたのは、異国情緒漂うところだった。
ここは東に位置する和の国だろうか。和傘を手にした立花さん、鈴木みのりさん、高田さんの3人が「ささのはに、うたかたに。」を歌い上げる。立花さんと鈴木みのりさんがオリジナルメンバーであるユニット「夕星灯」(2人にM・A・Oさん、中澤ミナさん、森下来奈さんを加えた5人ユニット)の楽曲であるが、高田さんもこの楽曲にすごく合っていてしっくりくる。その高田さんのふんわりした綺麗な歌声に、立花さんと鈴木みのりさんの美声が融合したハーモニーは極上の響きとなって紡がれていく。和楽器の音色も華を添えて、美しいステージを作り上げていった。
続いて、怪しいイントロが流れる中でステージに歩み出てきたのは市ノ瀬さん、ステージ上段には高橋さんと五十嵐さん。そこに小森さん、深川さんが加わり、ユニット「ファブラ・フォリオ」の5人が集結して「ワタシ御伽ばなシ」を初披露。センターに立つ市ノ瀬さん自身、「シンデレラガールズ」のステージに昨年初登場したばかりだが、存在感は抜群であり、なによりも表現力が素晴らしく吸い込まれそうな表情も魅力的だった。今回初登場の小森さんも古賀小春らしい可愛さがいっぱいで、森久保乃々そのままに目を泳がせる高橋さんなどほかのメンバーの個性とも合わさって素敵なパフォーマンスを見せてくれた。
次はどんな場所に行き、どんな仲間たちと出会うのか。期待の空気が漂う中に流れてきたのは馴染みのない美しい音色。登場したのは、天使の藍原さんと佐倉さん。なんと、サプライズでこの2人による新曲「Fin[e]~美しき終焉~」が披露されたのだ。スクリーンには天使の羽根が降り注ぎ、2人の美しい歌声やハモリがみんなを昇華させていく。ステップも軽快で、魅力あふれる歌声とダンスの双方で新曲のデビューを飾った。この楽曲が登場するイベントは後日開催予定とのこと。
サプライズの興奮が収まらない中、今度は生田さんと市ノ瀬によるユニット「ソル・カマル」が「バラカストーリア ~月と太陽に祝福を~」を待望の初披露。この2人が同じ日に出演し、冒頭で同じ精霊のジョブを担うと発表されたことで、期待値は上がっていたことだろう。アラビアンな映像が映し出される前で、2人のパフォーマンスがみんなを魅了する。中央で背中を合わせてポジションを入れ替えながら歌い、「やっとやっと会えた」と手を合わせるのも印象的だった。ちなみに、生田さんはDAY1終了後に、この言葉を用いたポストをXに投稿していたので、こちらもぜひチェックしてもらいたい。
決戦 〜みんなの力がひとつに〜
世界のほとんどが暗く灰色になっていく。スターライトキングダムはもう終わりなのか……だが、唯一残された場所があった。ここも灰色にするため、やつは必ず来る。勇者と仲間たちは悪を迎え撃ち、世界を救うために最後の決戦へと臨むのだった。
その決戦前夜なのだろうか、綺麗なイントロから披露されたのは「つぼみ」。松井さん、長江さん、関口さんのソロパートから3人が気持ちを込めて歌い上げていくと、2番では勇者にジョブチェンジして9周年衣装「リフレイン・ファンタジア」に身を包んだメンバー(大橋さん、高橋さん、中島さん、長島さん、原さん、藤本さん)が登場。最後は再び3人も加わり、みんなが勇者となって悪へと立ち向かっていく……。
そして最終決戦へ。決戦で畳み掛けていったのは、激アツの楽曲たちだ。メンバー全員が勇者となり登場するのも熱い。
悪の化身に対峙し、「そうはさせない!」(長江さん)、「みんな!いくぞー!!」(松井さん)との叫びから、金子さん、青木さん、五十嵐さん、佐倉さん、鈴木絵理さん、高田さん、立花さんが「生存本能ヴァルキュリア」を熱唱。格好良さで人気の楽曲だが、戦闘曲としても気合が入りまくるメロディは胸踊り、プロデューサーたちの声もものすごいボリュームに。高田さんが髪をなびかせるしぐさなど、それぞれの魅力溢れる格好良さと気合で悪の化身に挑んでいった。
続けて、武田さん、都丸さん、生田さん、小森さん、松永さんが「ダイアモンド・アテンション」を披露。アニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ劇場 Extra Stage」のエンディングテーマのうち、この曲は“怒”をテーマにしており、悪に向かう気持ちも表現。会場にはレーザーが暴れまくるかのように輝き、歌声も曲中の掛け声も気合満点のステージとなった。
鐘の音が響くと、今度は青木さん、安齋さん、五十嵐さん、関口さん、立花さんによる「Hungry Bambi」の出番だ。みんなを鼓舞するように安齋さんと立花さんは旗を振り、メンバーの声にはさらに気合がこもっていく。原曲はユニット「キュリオスター」の可愛らしいアイドルたちが歌っているだけに、今回はまた違った雰囲気をみせてくれた。
ちなみに、2人が振っていたものだけでなく、最終決戦ではステージにいくつもの旗が立てられていた。この旗には、参加型企画「フラスタで寄せ書き旗を作ろう!」(Cygamesフラワースタンド近くの記入スペースに用意された旗に、アイドルや「シンデレラガールズ」全体を応援するメッセージを記入する企画)でプロデューサーたちが書いてくれたメッセージがあり、戦いに挑む彼女たちの背中を押し、勇気を与えてくれるものだった。
さらに攻撃を畳み掛けていく勇者たち。藍原さん、大橋さん、鈴木さん、高橋さん、長島さん、原さん、星希さんは「Absolute NIne」を披露。気合満点の「絶対!」の掛け声とともに、悪の化身を追い詰めていく。この流れでさらにテンションがぶち上がり、決戦でありながらみんなのパワーを受け取ったメンバーの表情には微笑みも浮かぶ。
さらに、剣を持った勇者たちがポーズを決め、安齋さん、大木さん、長江さん、中島さん、深川さん、藤本さん、松井さんによる「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」へ。通常のライブでもこの楽曲たちが連続で来れば熱く盛り上がること必死なのだが、今回は終決戦ということで、リミットブレイクした熱い展開に。ステージには炎が吹き上がり、特に松井さんと長江さんの気合は突き抜けていて、間奏では悪と戦うパフォーマンスもみせていた。ラストにはメンバーが全員ステージに勢揃いして、ついに悪の化身を撃破!!
こうして、世界をの終焉を食い止め、色鮮やかな元の姿に戻すことが出来た勇者たち。物語は大団円を迎え、エンディングとして改めて「Fantasia for the Girls」を全員で披露する。歌い終わると、長江さんから「ご来場いただき、ありがとうございました!」の声が。その言葉からも、普段のライブとは違うことがうかがえ、まるでミュージカルを体験したような感覚に陥るステージ本編は終了した。
それにしても、冒険譚のラストを飾った楽曲のすさまじさは、「シンデレラガールズ」にいかに強い楽曲があるかを改めて感じさせてくれた。
アンコールでは、今回が「シンデレラガールズ」初ステージの大木さん、小森さん、松永さんに、1年前の8周年ライブが初ステージだった市ノ瀬さんと原さんを加えたフレッシュな5人で「New bright stars」を披露。この曲は「シンデレラガールズ」の10周年記念ライブツアーのために制作されたもので、これからを感じさせる5人が歌うのは感慨深い。スクリーンには5つの星が輝き、すっかり緊張もほぐれたのか5人の表情は柔らかく、とても楽しそうで、そのハーモニーも胸を熱くさせた。
改めて全員が登場。お揃いの9周年衣装のことや、先ほど登場した旗のことを紹介。さらに、新曲をサプライズ披露した佐倉さんと藍原さんからもメッセージがあり、DAY1もいよいよラストに。
ラストはライブタイトルの「STARLIGHT」にちなんで、「BEYOND THE STARLIGHT」(「デレステ」1周年記念曲)。メンバーはステージを自由に動きながら、お互いにちょっかいを出し合ったり、プロデューサーたちにアピールしたりして、この時間を楽しんでいた。ちなみに、この曲の歌詞には「ファンタジー(表記は“神話”)」とあるので、今回のライブにピッタリな曲だと言えるだろう。
歌い終わり、ステージを後にしていくメンバー。最後は今回見事に大役を果たした松井さんと長江さんが、嬉しそうに叫んでDAY1を締めくくる。DAY2ではどんな冒険を見せてくれるのか……そんな思いが膨らむステージは、こうして幕を閉じた。
DAY1セットリスト
01. Fantasia for the Girls/長江里加、松永あかね、関口理咲、松井恵理子、鈴木みのり、高田憂希、立花理香
02. Sing the Prologue♪/鈴木絵理、藍原ことみ、青木瑠璃子、安齋由香里、生田輝、佐倉薫、原涼子
03. Teeenage☆Groovin'/武田羅梨沙多胡、都丸ちよ、藤本彩花
04. 神様!絶対だよ/松永あかね、安齋由香里、大橋彩香、金子有希
05. この恋の解を答えなさい/長江里加、金子有希、星希成奏、大木咲絵子
06. スバル/大木咲絵子、中島由貴、青木瑠璃子、松井恵理子
07. さよならアンドロメダ/藍原ことみ、佐倉薫、原涼子、星希成奏
08. あの子が街に来なサンタ/松永あかね
09. WINTER and WINDOW/松永あかね、藍原ことみ、金子有希、長江里加
10. アンデッド・ダンスロック/五十嵐裕美、小森結梨、佐倉薫、鈴木絵理、高橋花林、長島光那、深川芹亜
11. Trust me/関口理咲、高田憂希、立花理香、松井恵理子
12. レッド・ソール/安齋由香里、大橋彩香、金子有希、武田羅梨沙多胡、都丸ちよ、藤本彩花
13. Halloween♥Code/中島由貴、鈴木絵理、長島光那
14. モラトリアム/五十嵐裕美、星希成奏
15. ささのはに、うたかたに。/立花理香、鈴木みのり、高田憂希
16. ワタシ御伽ばなシ/市ノ瀬加那、小森結梨、高橋花林、五十嵐裕美、深川芹亜
17. Fin[e]~美しき終焉~/藍原ことみ、佐倉薫
18. バラカストーリア ~月と太陽に祝福を~/生田輝、市ノ瀬加那
19. つぼみ/大橋彩香、関口理咲、高橋花林、長江里加、中島由貴、長島光那、原涼子、藤本彩花、松井恵理子
20. 生存本能ヴァルキュリア/金子有希、青木瑠璃子、五十嵐裕美、佐倉薫、鈴木絵理、高田憂希、立花理香
21. ダイアモンド・アテンション/武田羅梨沙多胡、都丸ちよ、生田輝、小森結梨、松永あかね
22. Hungry Bambi/青木瑠璃子、安齋由香里、五十嵐裕美、関口理咲、立花理香
23. Absolute NIne/藍原ことみ、大橋彩香、鈴木みのり、高橋花林、長島光那、原涼子、星希成奏
24. ガールズ・イン・ザ・フロンティア/安齋由香里、大木咲絵子、長江里加、中島由貴、深川芹亜、藤本彩花、松井恵理子
25. Fantasia for the Girls/THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
<ENCORE>
26. New bright stars/市ノ瀬加那、大木咲絵子、小森結梨、原涼子、松永あかね
27. BEYOND THE STARLIGHT/THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
THE IDOLM@STER(TM)& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
コメントを投稿する
この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー