セガは、「龍が如くスタジオ」の新作タイトル発表会「RGG SUMMIT 2024」を9月20日に品川インターシティホールで実施した。
本イベントでは、横山昌義氏(セガ 龍が如くスタジオ代表・制作総指揮)、堀井亮佑氏(セガ 「龍が如く」最新作 プロデューサー)らが登壇。「龍が如く」シリーズ最新作となる「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」の発表に加えて、Switch版「龍が如く 極」やドラマ「龍が如く ~Beyond the Game~」の最新情報も届けられた。
なお発表に関する情報は、一部別記事でも紹介しているので、あわせてチェックしてほしい。
会場では「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」のファーストトレーラーが上映されると、横山氏に続き、ゲストとして本作の出演キャスト陣から宇垣秀成さん(真島吾朗役)、ファーストサマーウイカさん(ノア・リッチ役)、青木崇高さん(志垣輝彦役)、秋山竜次さん(マサル・フジタ役)、谷田歩さん(ロドリゲス役)、大東駿介さん(モーティマー役)、松田賢二さん(ジェイソン・リッチ役)が登壇した。
ゲストトークでは始めに、真島の単独主人公作品がお披露目された感想を尋ねられた宇垣さんが、その嬉しさを爆発させていた。話自体は「龍が如く8」の打ち上げの時に伺ったようで、その時から秘めた思いを周りに言いたくてしかたがなかったと、今日までを振り返った。
今回は声優としての出演となったウイカさん。少年であるノア・リッチを演じるにあたり、誰が演じているか分からないくらいまで挑戦してみようと演技に臨んでいたとのこと。結果的には、開発陣の中でも誰か演じているか分からないという人もいたようだ。
シリーズ初出演となった青木さんは、「龍が如く」シリーズには役者の先輩方も出演しているため、自分もその仲間入り、そして一人前になれたのではないかという思いになったそうだ。
ゲームでCGになった自分を見た秋山さんは、その再現度の高さに驚愕。顔はもちろん、体格もしっかりと再現されていることに驚いていたが、実はゲーム内のボディについては「龍が如く」シリーズにおいて誰一人当てはまるものがいないため、特注で作られたとのこと。これには秋山さんのみならず、登壇者全員から驚きの声があがっていた。
「龍が如く6 命の詩。」では小清水寛治を演じていた谷田さんだが、今回は初めてフェイスキャプチャーをし、自分の顔をしたキャラクターでの出演。「龍が如く3」からCMのナレーションも務めていたが、自分の顔で出演することが夢だったようで、今回その夢が叶って嬉しいと語っていた。
「龍が如く5 夢、叶えし者」では馬場茂樹、「龍が如く 維新!」では藤堂平助を演じた大東さんは、本作の収録自体は思っていたよりも早く終わったようで、その時間を利用して一応フェイスキャプチャーを撮ってもらったことを明かした。なので、そのデータがどこかで使われたらいいなとコメントした。
松田さんは収録量が人一倍多かったらしく、ボイスだけでなく歌の収録もこなしたとのこと。特に歌の収録が印象に残っており、楽しかったと当時を振り返った。
今回のキャスティングについて横山氏からは、作品自体がチャレンジャブルなものだったので、キャストはクオリティ的にも安心して任せられる人たちで固めたということが明かされた。
ゲストトークの後には堀井氏が登壇し、ゲームについての概要説明が行われた。作品自体は「龍が如く」シリーズを踏襲するアクションアドベンチャーとなるが、バトルでは“狂犬”と“パイレーツ”という2つの新しいスタイルで戦うことになる本作。真島らしいスピード感のあるアクションが楽しめる狂犬と、カトラスなどのさまざまな海賊道具を使いこなすパイレーツを、状況や好みに合わせて使いこなし、敵を蹴散らしていくことになる。
またシリーズとしては初となるバトル中の“ジャンプ”が追加され、今までとは違った楽しさ、気持ちよさを味わえるものとなっているようだ。
大東さんは収録時にゲームをプレイしたらしく、その時の感想を興奮気味にコメント。登壇者の中で唯一ゲームをプレイしている人ということで周りから羨む声が上がる中、横山氏から「絶対に言うな!」と釘を刺されるほどのサプライズ要素が待っていると期待を煽るコメントをしていた。
作品の舞台となるハワイ、リッチ島、マッドランティスはもちろん、シリーズおなじみのプレイスポットも充実。クレイジーデリバリー、ドラゴンカート、コーディネート、カラオケなどが並ぶ中、一同の注目を浴びたのが“Masaru's LOVE JOURNEY”だ。
ミナト区系女子とお酒を飲んでみたかった、という設定を持つ秋山さん演じるマサルが深くかかわってくる本コンテンツ。以前から行われていたミナト区系女子オーディションの合格者がこちらに出演し、彼女らとの真実の愛を探していくものとなる。会場で流れた紹介映像では、実写で登場する秋山さんの様々な姿に終始笑いに包まれる中、コンテンツの一部を確認していった。
実はこのコンテンツを真っ先に思いつき、その上で任せられるのは秋山さんしかいないということでキャスティングを行ったということも明らかに。秋山さん自身は“Masaru's LOVE JOURNEY”の収録時、コントのような時間があり、ゲームのどこで使われるのか不安になったようだが、制作陣を信じてやりきったという。
ゲーム情報以外では、デザイナーの山本耀司氏によるブランド・Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)のプロジェクトの1つ“WILDSIDE”とのコラボも発表。こちらはゲームタイトルとしてではなく、龍が如くスタジオとしてコラボするという初の試みとなっており、今回は第1弾の中でも一部の商品が紹介となった。
イベント終盤には、Switch版「龍が如く 極」のプロモーション映像が公開。そのほか、ドラマ「龍が如く ~Beyond the Game~」からは桐生一馬役・竹内涼真さんと錦山彰役・賀来賢人さんからのビデオメッセージに続け、青木さんが真島吾朗役を演じることが新映像とともに発表となった。
青木さんが演じる真島の姿を初めて見た宇垣さんからは、カッコよかったという言葉の後に、真島の口調で「青木ちゃーん! ゲームの世界ではまだまだわしがやるから、お前入ってくんなよー! 分かったかー?」という言葉送り、それを受けた青木さんは、まさに感無量といった面持ちだった。
最後に登壇者からそれぞれファンに向けたメッセージが贈られ、イベントは終了となった。
イベント後には、登壇者へのインタビューが行われたので、そちらの模様もお届けする。
――今日初めて情報をユーザーに届けることができた感想をお聞かせください。
横山氏:制作期間中はずっと黙っていないといけないので、こういう発表の場は毎回スッキリできますが、今回はいつもよりスッキリしています。
宇垣さん:横山さんはスッキリしているとおっしゃっていましたが、まだ話せないことも多く、自分はスッキリできていません(笑)。本当に言いたいことがいっぱいある、盛りだくさんな内容になっています。
ウイカさん:今日という大きな船出を迎えられて嬉しいです。素敵な船で一緒に出ていけるのが嬉しいですし、一刻も早くゲームをプレイしたくてうずうずしています。皆さんも同じ気持ちだと思うので、プレイできるその日を楽しみに待って頂けたらなと思います。
青木さん:普段は映像の仕事が多いですが、ゲームを一緒に作っていく感覚は今までのキャリアにはなかったので、とても新鮮で興奮しました。
秋山さん:ゲームはしばらくプレイしてこなかったのですが、ここにきて急にやろうという意欲が湧いてきました。
谷田さん:自分も今回からゲームやってみようかなと思うくらい、凄いクオリティの作品になっています。
大東さん:この中で唯一ゲームをプレイさせてもらっていますが、まだまだ新しい、見たことのない「龍が如く」の世界がこれから発表されると思うので、楽しみにしてください。
松田さん:すごい方たちと肩を並べてこの場に立てたことを誇りに思っています。悔いはありません!
――いろいろなゲーム内の発表がありましたが、その中でも印象に残っているものはありますか?
ウイカさん:“Masaru's LOVE JOURNEY”は実写のパートを遊ぶことになるんですかね? 未だに理解が追い付いていなくて…(笑)。その他の要素も含めて、実際にプレイしてからのの驚きがもっと大きいんだろうなっていうのは映像を見て思いました。
――過去作と比較すると、ゲーム自体はどのくらいのボリュームになっているのでしょうか?
横山氏:「外伝」というコンパクトシリーズでの作り方がちょっとずつ自分たちのなかでも消えているので、「龍が如く7外伝 名を消した男」と比較すると、かなりボリューム的には増えていると思います。
――収録の時に印象に残ってるエピソードがあればお聞かせください。
秋山さん:きれいな女性がめちゃくちゃいました! 恋愛リアリティショーと似たようなテイストの空気感が現場にあって、本当にモテていると勘違いするような興奮がありました。
(C)SEGA
コメントを投稿する
この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー