千葉・幕張メッセにて9月26日~29日にかけて開催の「東京ゲームショウ2024」。2024年11月15日に配信予定の「Path of Exile2」について、ジョナサン・ロジャーズ氏へのインタビューをお届け。
「Path of Exile2」(以下、「PoE2」)は、基本プレイ無料の見下ろし型アクションゲームだ。ハックアンドスラッシュ形式で自分のビルドを強化していきながら、押し寄せる敵を単身撃破していく硬派なゲームスタイルとなっている。
前作「PoE」では発売から11年たった今でも定期的なアップデートが行われており、2022年には日本語にも対応。見下ろし型のゲームファンを魅了し続けている。
そして、来る2024年11月15日に、最新作となる「PoE2」が配信開始となる。本作も基本プレイが無料で、グラフィックの大幅進化、システム面の強化、新キャラクターの追加などが行われている。今回は、「PoE2」のディレクターであるジョナサン・ロジャーズ氏に、「PoE2」の注目ポイントを語ってもらったので、ぜひ最後まで目を通してみてほしい。

ジョナサン氏自ら「PoE2」をプレイしながらポイント解説!スキルの組み方やスキルジェムの仕様を紹介
インタビューの前に、ジョナサン氏自ら「PoE2」の簡単な解説をしてくれたので、まずはそちらの内容を紹介していこう。
「PoE2」では、各クラスに個性が出ることが重要視された作りになっているとのこと。今回のインタビューで見せてもらったキャラクターは、前作にはいなかったシューティングゲームライクなスキル構成になっており、連射の効くマシンガンや範囲攻撃のショットガン、単体へ高威力が出るライフルのようなスキルを使い分けるキャラクターになっていた。
ショットガンのスキルで敵を凍結させてから、ライフルで氷ごと敵を撃ちぬく、というようなプレイや、アサルトライフルでアーマーを破壊してからライフルで狙撃するといったプレイが可能だ。
従来のキャラクターに近いウォリアーというクラスでは、地面を叩きつけて地割れを起こすスキルから別のスキルを撃つことで、設置された地割れにもダメージ判定が出るスキルなどもあった。組み合わせによって様々な効果を発揮するのが「PoE2」のスキルとなっているようだ。

また、「PoE2」はカスタマイズ性も魅力の一つで、上の画像にあるような全キャラクター共通のスキルツリーが実装されており、選んだ職業によってスキルツリーのスタート位置が異なる仕様になっている。スタート位置こそ違うが共通のスキルツリーであるため、“物理で殴る魔法使い”みたいなコンセプトビルドも作成できるようになっている。
パッシブスキル/アクティブスキルはキャラクターごとに分かれているが、他クラスのスキルを装着することもできる。スキルにはスロットがあり、性質を変化させるジェムを追加で入れてオリジナルのビルドが作れるようになっているようだ。スキル×ジェムの組み合わせで膨大なビルドが作れるのは非常に魅力的。さらに、本作では現在のクラスに適したオススメのジェムだけ表示させる機能もあるので、本作からデビューする人も難しいビルド構成を考えなくても良いようになっている。

中にはコピーという面白いスキルもあり、その前に撃ったスキルをもう一度発動するというもの。クールダウンが必要なスキルでも無条件でコピーができるので、2連続発動も可能だ。さらに、スキルを2回発動にするものと組み合わせれば、4連続大技のようなロマンビルドも作れるのだそう。
クラスのみならずステージにもギミックは豊富で、スリップダメージを放つ人口太陽の陰に隠れながら戦うステージなどもあった。

ジョナサン氏に「PoE2」の注目ポイントや開発経緯をインタビュー。前作「PoE」の今後についても語ってもらった
――今回、アップデートではなく新作として「PoE2」を制作するに至った経緯をお聞かせください。
ジョナサン氏:元々はアップデートの予定だったんですが、これから作ろうとしているゲームが「PoE」とだいぶ違ったため、いっそ新しく作ってしまおうということで「PoE2」の制作が決定しました。新しく作る「PoE2」では戦闘スタイルが「PoE」とかなり違うので、共存することもできると考えています。
また、「PoE」も10年以上運営していく中で複雑になりすぎた側面もあるので、新たに作られた「PoE2」では複雑になりすぎていない状態からゲームを遊んでいただけると思います。
――こういったビルド作成を重視したゲームは難しいゲームという印象があると思います。そんな中、「PoE2」は新規の人でも入りやすい作りになっているのでしょうか?
ジョナサン氏:仰る通り、こういったジャンルのゲームは難しく見られがちですね。そんな中、本作を新しくプレイしてくれる人のプレイ体験を良くしたいという思いがあるので、そのための工夫がたくさん入っています。ただ、底の浅いゲームになっては良くないので、ゲームの深みはキチンと確保して、既存ファンにも満足してもらいたいと考えています。例えば、先ほどお見せした通りスキルジェムではオススメ機能を搭載しつつ、既存プレイヤーはオススメ機能を外すことで膨大な量のスキルジェムから好きなものをピック出来るようになっています。
――シンプルにもコアにも遊べるという事ですね。前作に関係するところで、ストーリーは「PoE」の続きになっているのでしょうか?
ジョナサン氏:同じ世界戦ですが、25年後のお話になっているため、前作をプレイしていなくても遊べるものになっています。「PoE2」の物語は、狂王による独裁政治ですべてのプレイアブルキャラクターが冤罪にかけられるところから始まります。選んだキャラクターは幸運にも縄がちぎれて逃げられますが、ここで選ばなかったキャラクターは死亡してしまいます。
――なかなかショッキングなスタートですね。
ジョナサン氏:Act1では主人公が現地の人と協力しながら、なぜ王が狂ってしまったのかを調査していきます。その中で、背景に潜む未知なる脅威が見えてくるようなお話の流れになっていますね。
――ストーリーもかなり壮大なものになっていそうです。「PoE2」で、そのほかに注目して欲しいポイントはありますか?
ジョナサン氏:本作の大きな魅力は大きく分けると3つあると考えています。1つはハイスピードかつ戦略的なアクション性ですね。「PoE」に比べてアクション性が大きく向上しています。
2つ目はボスの多さです。どのボスも初見での突破は難しく1、2回はやられてしまうかもしれませんが、それだけやりごたえのあるコンテンツになっています。
3つ目はキャラクターのカスタマイズ性です。キャラクターごとに膨大な量のビルド構築が可能となっているので、他のゲームと比べても遜色ないカスタマイズが楽しんでいただけると思います。
――アクション性について、スピード感は前作のままハイスピードなものになっているのでしょうか?
ジョナサン氏:ゲームスピードについては、「PoE」はスケールが莫大になりすぎて、上位プレイヤーのプレイ映像を見てもどこで何が起きているか分からなくなってしまっているので、一部スローダウンしたり、わかりやすくしたりした部分があります。もちろん、「PoE2」でもハイレベルなエンドコンテンツに到達するころにはクレイジーな戦闘を楽しんでいただけますし、その際に何が起こっているか他の人が見てもわかりやすくする調整だと認識していただければと思います。
――エンドコンテンツが楽しみですね。Actを終了してエンドコンテンツに到達するまでは、どれくらいのプレイ時間がかかるのですか?
ジョナサン氏:正確なデータはまだありませんが、βテストを開催した際には2Actで18時間かかりましたので、全体の6Actを追加するには50時間くらいかかるかと思いますね。もちろん、後半になればクリアスピードも上がっていくと思いますので、もう少し早くなるかもしれません。
――なるほど。現在、「PoE」ではリーグと呼ばれる定期アップデートが行われていますが、「PoE2」のリリース後もこちらは継続して行われていくのでしょうか?
ジョナサン氏:リーグは継続して更新予定です。現在、リーグは3か月ごとに更新を行っており、「PoE2」でも3か月ごとにリーグを更新予定です。ただ、時期がかぶらないよう交互にアップデートを行っていく予定となっています。プレイしている層を見ながら、調整をしていこうと思います。
――「PoE」のプレイヤーの中には、アップデートが停止してしまう事を杞憂している人もいると思いますが、ずっと継続してアップデートは続いていくのでしょうか?
ジョナサン氏:プレイヤーがいる限り、アップデートは継続していきたいと考えています。
――それは、「PoE」の現役プレイヤーも安心できる一言ですね。2022年には日本語にも対応しましたが、日本コミュニティの反響はいかがでしたか?
ジョナサン氏:日本語Verを出せて非常に嬉しく思っていますが、日本語の話者ではないので翻訳がどれくらいの精度で出来ているか不安ですね。ただ、おおむね好評をいただいていると思います。
――それでは、最後に日本のプレイヤーへメッセージをお願いいたします。
ジョナサン氏:日本のゲームディベロッパーは非常に優秀ですし、素晴らしいゲームをたくさん出されています。競争が激しい日本のマーケットで戦い抜くことができれば、我々も良いアクションゲームを作れている何よりの証拠になると思っています。我々も競争に勝っていけるよう最大限頑張りますし、日本の皆様にも楽しんでいただければ幸いです。
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今回のインタビューで印象的だったのは、本作についてジョナサン氏が語るとき、常に笑顔で目を輝かせながら話をしていたことだ。「PoE」の事を心から愛しているのが伝わってきたし、実際ジョナサン氏は隙間時間にもずっと「PoE2」をプレイしていたのだと、スタッフの人が話していた。誰よりも「PoE」を愛してくれている人が開発指揮を執ってくれているのは、シリーズファンにとっても嬉しいし、安心できるポイントだろう。筆者もこういった見下ろし型ゲームのファンなので、本作の配信時には遊んでみたいと思う。
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