NEOWIZは、ポーランドのゲーム開発企業「ZAKAZANE」とパブリッシング契約を締結したことを明らかにした。

目次
  1. 金 承徹(キム・スンチョル)NEOWIZ共同代表コメント
  2. ヤン・バルトコビッチ(Jan Bartkowicz)ZAKAZANE代表コメント
  3. CDPR、11ビットスタジオなどの有名なヨーロッパの開発会社出身の開発者で構成
  4. ストーリー中心のゲームを志向・グローバルIP発掘などのNEOWIZの戦略に力を貸してくれるグローバルパートナーとして選定

「ZAKAZANE」はCDPR、11ビットスタジオなどの著名なヨーロッパの開発会社出身の開発者で構成されたゲーム開発スタジオで、今回の契約による投資金額は800万ドルになるとのことだ。これにより、「ZAKAZANE」の初作品として開発中のPC・コンソールゲームのグローバル版権を確保したとしている。

NEOWIZ、CDPRや11ビットスタジオ出身クリエイターで構成された開発スタジオ「ZAKAZANE」とパブリッシング契約を締結の画像

本作は西部ノワール背景(※)のシングルプレイRPGで、人里離れた鉱山村に着いた保安官を中心にミステリー風の物語が繰り広げられるという。各社代表からのコメントも公開されたので、気になる人は詳細もチェックしてほしい。

※西部ノワール背景:フランス語で「フィルム・ノワール」=「暗い映画」と呼ばれる虚無的・悲観的・退廃的なテイストを持つ映画作品を指す用語で、アメリカ大陸西部開拓時代を舞台背景にしており、本作ではその2つを合わせて「西部ノワール」と表現しております。

NEOWIZ、CDPRや11ビットスタジオ出身クリエイターで構成された開発スタジオ「ZAKAZANE」とパブリッシング契約を締結の画像

金 承徹(キム・スンチョル)NEOWIZ共同代表コメント

今回の契約は両社がナラティブ中心のPC・コンソールゲームを目指すと言う共通のヴィジョンを持っていたため、成立できたと考えています。最適のパートナーであるZAKAZANEとPC・コンソールゲーマー達にプレゼントになるようなゲームをお見せできるように頑張っていきたいと思います。

ヤン・バルトコビッチ(Jan Bartkowicz)ZAKAZANE代表コメント

NEOWIZは私達の開発方向を理解し支持しているゲーム会社であり、個人を越え文化、ビジネスのレベルでゲームの価値が上がっているという考えも一致しており、今回の契約締結はさらに深い意味を持っていると考えています。

以下、発表情報をもとに掲載しています

CDPR、11ビットスタジオなどの有名なヨーロッパの開発会社出身の開発者で構成

ZAKAZANEは2022年に設立されたポーランドのワルシャワに所在するゲーム開発会社です。「THE WITCHER」シリーズや「Cyberpunk 2077」を制作した「CD Projekt RED」、「This War of Mine」、「Cyberpunk 2077」、「Frostpunk」シリーズなどを開発した「11ビットスタジオ(11bit Studio)」出身の開発者で構成されています。

ヤン・バルトコビッチ(Jan Bartkowicz)が代表を務めています。巧みな開発力を武器として前年9月「ザ・ゲームファンド(The Games Fund)」から100万ドル投資の誘致に成功した経験があります。

ストーリー中心のゲームを志向・グローバルIP発掘などのNEOWIZの戦略に力を貸してくれるグローバルパートナーとして選定

「ZAKAZANE」はNEOWIZが力を入れている「ナラティブ中心のグローバルIP(知識財産権)発掘」、「IPフランチャイズ化」に合致する開発会社だと判断しています。

両社は開発している新作の成功的なフランチャイズを目標として長期的な協力関係を築いていく予定です。また、全世界のゲーマー達に長らく愛されるIPに作りあげて行く計画です。NEOWIZは今回を機にPC・コンソールのラインナップ拡大とグローバルパブリッシングの強化のチャンスにしようとしています。

一方、ZAKAZANEはNEOWIZが前年11月ポーランドの開発会社「BLANK」に投資をして以来、二度目に手を組んだ海外開発会社になります。NEOWIZはこれからもグローバルゲーム市場で戦略的投資はもちろん、パブリッシングなどの事業提携により、未来の成長の動力となる新作をこれからも発掘していくという姿勢を見せています。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連タグ #ゲーム業界動向