MAGES.が2024年11月28日に発売したPS4/Nintendo Switch用ソフト「彼女、お借りします ~水平線と水着の彼女~」のプレイレポートをお届けします。

目次
  1. TVアニメ第3期で描かれた自主制作映画の間で展開するオリジナルストーリー
  2. 目標達成のためにお金を稼ごう!そして親密度を上げると妄想も捗る……?
  3. ヒロインとの特別な時間を過ごすキャラクターストーリーは破壊力抜群!墨ちゃんの可愛さも語りたい
  4. テーマソング「サイダーの向こう」や妄想シチュエーションが楽しめる限定コンテンツにも注目!
かのかり初のコンシューマゲームで墨ちゃんとの特別な時間を堪能した「彼女、お借りします ~水平線と水着の彼女~」プレイレポートの画像

「彼女、お借りします ~水平線と水着の彼女~(以下、スイカノ)」は、「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中、宮島礼吏氏による累計1,300万部突破のラブコメ「彼女、お借りします(以下、かのかり)」初のコンシューマゲームです。夏の江の島を舞台としているとあっては、いろいろ期待せずにはいられないですよね!

筆者はアニメから「かのかり」に触れた身ではあるのですが、主人公の木ノ下和也(CV:堀江瞬)と彼女たちとの不器用だけど熱い気持ちのぶつかり合いに胸を打たれ、こうして記事を書いているわけですが、本作においてもゲームならではのアプローチで作品の持つ魅力を表現していて、ぜひオススメしたい一作となっています。

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TVアニメ第3期で描かれた自主制作映画の間で展開するオリジナルストーリー

本作では、TVアニメの第3期で描かれた、千鶴主演の自主制作映画のためのクラウドファンディング成功後、クランクインに向けた見積もりの中で資金不足が発覚したところから始まります。

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そんな中、隣室の八重森みに(CV:芹澤優)からの提案もあって、江の島の民宿と海の家でアルバイトをすることになったのですが、条件が5人という理由から、和也、みにだけでなく水原千鶴(CV:雨宮天)、更科瑠夏(CV:東山奈央)、桜沢墨(CV:高橋李依)の3人を加えた大所帯で、7日間泊まり込みで働くこととなりました。女の子4人とひとつ屋根の下というシチュエーションでは盛り上がらないわけにはいきません。

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そこまでの顛末を描くプロローグは和也を含む全員によるフルボイスで展開します(※和也以外は全編フルボイス)。心の声までダダ漏れなので、TVアニメさながらの優柔不断で下心たっぷりの和也を楽しめることでしょう。

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ちなみに、この場にいない元彼女の七海麻美(CV:悠木碧)ですが、なんと彼女のルートはほかの全ルートを見たあとに解放されます。このラスボスと言わんばかりの存在感……! プレイ動画を見るだけでも破壊力抜群ですのでぜひご覧ください。

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目標達成のためにお金を稼ごう!そして親密度を上げると妄想も捗る……?

話は戻りますが、江の島での泊まり込みアルバイトでは、和也がバイトリーダー的な立ち位置となり、役割分担をした4人の誰かを1日4回サポートしていくことになります(朝と昼は海の家、夕と夜は民宿)。時間ごとの役割はあらかじめ決まっていて、成否によって各ヒロインのパラメータとお店のパラメータ、そしてサポートしたヒロインの親密度が変化していきます。それぞれのパラメータを見比べて、どの子をサポートするかが重要になってきます。

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7日間を通して提示された目標金額を達成しないとゲームオーバーになってしまう点には注意が必要ですが、実際にプレイしてみるとそこまでシビアではなく、パラメータに偏りが出ないようにだけ気をつけつつ、気になるヒロインの好感度を上げていくことを意識するのが良さそうです。

ゲームシステム自体はシンプルではありますが、サポートした相手によって仕事内容にちなんだイベントが発生するので、ここだけでも彼女たちのちょっとしたやり取りを楽しめるようになっています。

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加えて、売り上げが順調だと江の島で夏に行われている「灯籠祭り」にお出かけすることも。ここで親密度を十分に上げていると個別ストーリーが展開するので、売り上げと親密度、どちらも確実に増やしておく必要があります。

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さらに、親愛度が一定に達すると発生する夜の妄想イベントは、まさに和也の妄想力が爆発した普段では絶対見られないシチュエーションばかり。筆者も実際に体験してみて、和也の妄想力には驚くやら呆れるやらといった気持ちではありましたが、それでもシチュエーションそのものの破壊力がすさまじく、思わず拝まずにはいられないほどでした。

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ヒロインとの特別な時間を過ごすキャラクターストーリーは破壊力抜群!墨ちゃんの可愛さも語りたい

7日間のアルバイトで売り上げ目標金額を達成すると、親密度の高いヒロインとのキャラクターストーリーを楽しめるようになります。プレイ動画でその一部を見ることができるものの、破壊力抜群のストーリーの全てはぜひ実際にプレイしてみてほしいところですが、その中から筆者イチオシのヒロイン・墨ちゃんのストーリーについて少しだけ触れさせてください。

墨ちゃんは極度の人見知りで喋るのも得意ではないため、何かを伝えようとするときにはスマホで文字を打ち込んで見せてくれることが多いです。そんな彼女に対して和也は自分が引っ張らなきゃ、という気持ちになりがちな部分があるのですが、墨ちゃんも健気で頑張り屋な女の子です。
そんな二人が一緒に行動するからこそのエピソードが本作では展開します。

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今回のシチュエーションでは一緒にいる時間が長く続くからこそ、墨ちゃんの気遣いだったり、和也への想いの一端が感じられるシーンがたくさん用意されています。もちろん空回りすることだってあるのですが、それは和也も同様で、だからこその等身大の二人が描かれているのだと感じました。

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原作やアニメでの大きなストーリーラインの中で深まっていく関係性というのも確かに良いのですが、今回のように一人とじっくりと向き合うからこその良さも感じることができました。これもゲームならではのストーリーの魅力ではないでしょうか。

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ちなみに、キャラクターストーリーではそのヒロインとの友情度というパラメータが用意されていて、いくつか登場する選択肢によって変化していきます。もちろんそれによってエンディングも変わってきますので、ぜひグッドエンドを見届けてもらえればと思います。

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テーマソング「サイダーの向こう」や妄想シチュエーションが楽しめる限定コンテンツにも注目!

ここまでゲームの要素を一通り触れていきましたが、最後にゲームオリジナルのテーマソングと特典内容についても紹介させてください。

本作のテーマソング「サイダーの向こう」はヒロインの5人が歌唱しているのですが、作詞・作曲を手掛ける北澤ゆうほさんは、the peggiesとして担当した第1期のOP曲「センチメートル」や第3期のOP曲「恋愛ミリフィルム」(歌唱はhalcaさん)でもおなじみ。編曲の江口亮さんとのタッグで、今回も爽やかさの中にどこか切なさも内包した味のある楽曲になっていますし、ヒロインたちの歌唱によってその魅力がさらに増していますので、まずはオープニングムービーをチェックしてみてください。

また、ゲーム以外に楽しめる要素として限定版には妄想シチュエーションドラマCD、オリジナルサウンドトラックCDを同梱。ダウンロード版を購入したい人もデジタルデラックスエディションで同等のコンテンツが楽しめるデジタルコンテンツアプリが付属します。オリジナルサウンドトラックCDには「サイダーの向こう」も収録されていますので、こちらも含めて余すところなく楽しんでみてはいかがでしょうか。

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※画面は開発中のものです。

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