Gamerで執筆しているライター、ツナ缶食べたいによる、少しだけ昔の「お正月映画」をゲームで再現する楽しみ方をご紹介。

お疲れ様です。ツナ缶食べたいです。年末年始、いかがお過ごしですか?

本題に入るための、ちょっとばかりの前置きを。筆者が子どもの頃、お正月の楽しみといえばゴジラ映画でした。若い方はピンとこないかもしれませんが、その昔、ゴジラ映画は毎年12月に新作が公開され、年末から年始にかけてのお正月映画枠としてスクリーンを賑わせていました。冬休みに親に連れられて映画館へ向かい、今年の最新作を堪能した後、「来年はどんな怪獣と闘うんだろう」とワクワクしながら買ってもらったパンフレットを家で熟読する。そんな思い出がある読者さんは、きっと同世代。

そのルーティンは2004年を最後に途切れ、毎年新作が観られることも「お約束」では無くなる寂しい時期もあったのですが、その空白期間を埋め合わせるように、ゴジラは日本のみならず国外でも大活躍する映画スタァとして、快進撃を続けています。国産最新作「ゴジラ-1.0」は第96回アカデミー賞にて視覚効果賞を受賞し、勢いそのままに次回作の製作も決定。間違いなく、今最も「ゴジラ」が元気な世界を、私達は生きているのです。

とはいえ、その最新作が観られるのはまだまだ遠い先のこと。今年の年末年始はゴジラが観られなくてつらい。そんなあなたにオススメしたいゲームが、マレーシアから日本へ襲来。その名は、「GIGABASH」。

「GIGABASH」ゴジラDLCでお正月映画気分を満喫!【年末年始企画】の画像

「GIGABASH」は巨大な怪獣や人型ヒーロー、ロボットが死闘を繰り広げるアリーナ型対戦アクションゲーム。日本の特撮や怪獣映画へのリスペクトを感じさせる個性豊かなキャラクターたちを闘わせるのも醍醐味ですが、なんと本作はゴジラシリーズともコラボ! DLCを購入することで、あの人気怪獣たちを自分の手で操作することもできちゃうんです。対応ハードもPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PCと幅広く、気軽に始められるのも嬉しいポイント。

「GigaBash 4 Kaiju Pack」を購入すると、ゴジラ(平成)、ガイガン(昭和)、デストロイア、メカゴジラ(3式機龍)が、「Godzilla: Nemesis DLC」を購入すると、キングギドラ(平成)、ヘドラが参戦。本作は最大4体が闘う乱闘スタイルのゲームで、1対1で映画の因縁の対決を再現することも、逆に映画ではまだ実現していない夢のマッチを実現させることも可能。お正月映画がないのなら、自分で作ればいい。まさに、想像力を解き放て! な遊びが出来てしまうんです。

「GIGABASH」ゴジラDLCでお正月映画気分を満喫!【年末年始企画】の画像

注目してほしいのは、その再現度。モデリングや咆哮のSEは映画のそれに準拠していて、攻撃のモーションも実にバリエーション豊か。ガイガンはお腹のカッターで切り刻むつかみ技が強力で、メカゴジラはミサイルなどの遠距離攻撃のエキスパート。デストロイアはゴジラジュニアを引きずり回した憎きあの攻撃が実装され、ゴジラはなんと「対メガロ」で見せたドロップキックを披露するなど、劇中の強烈なワンシーンを参照したであろう技の数々は、ファンであれば自ずと嬉しくなってしまう。

さらに、戦闘中に集めたギガポイントが満タンになると発動できる、巨大化&強化状態「Sクラス」を発動すると、ゴジラはなんとバーニングゴジラ状態に!ただでさえ強力な熱線攻撃がさらに強化され、敵のHPがみるみる溶けていく凄まじいパワーで爽快感抜群。それに負けじと、キングギドラの超必殺技は3つの首からそれぞれ別方向へ吐き出される引力光線で乱闘する敵怪獣たちを一網打尽にする、なんてプレイも。怪獣たちの能力を理解し、状況に合わせて技を使い分けることで、怪獣王の名誉はプレイヤー、いや、監督であるあなたに贈られるでしょう。

「GIGABASH」ゴジラDLCでお正月映画気分を満喫!【年末年始企画】の画像

ゴジラや怪獣たちが最大4体で闘うゲームといえば、かつてアタリジャパンからリリースされていた「ゴジラ怪獣大乱闘」シリーズが思い出されます。2002年にゲームキューブ用ソフトとして発売されたこちらは、かなり人間めいた挙動をする怪獣たちの動作に驚きつつも、ビルを壊して投げて敵をふっ飛ばしてのワイワイ遊べるパーティゲームとして、少年時代の筆者も友達と遊び倒した思い出が。シリーズはその後ゲームボーイアドバンス用の「ゴジラ怪獣大乱闘アドバンス」、PS2の「ゴジラ怪獣大乱闘 地球最終決戦」へと続いたのですが、ゴジラ映画が一旦打ち切りとなったことに合わせて、このシリーズも途絶えてしまいます。

実は本国では「Godzilla: Unleashed」のタイトルでWii/PS2向けに次回作がリリースされ、チタノザウルスやバラン、初代ゴジラなんかが使える妙なマニアックさが心をくすぐる一本ではあったものの、待てど暮せど海を超えて日本に襲来することなく、幻のソフトとなってしまいました。ソフト内には日本語音声も収録されており、発売の予定が全く無かったとも思えないのですが、真相は闇の中……。

「GIGABASH」ゴジラDLCでお正月映画気分を満喫!【年末年始企画】の画像

話が逸れました。「GIGABASH」はそれ単体で楽しいパーティゲームですが、ゴジラDLC2種を購入すればさらに楽しめる、怪獣映画ファンであれば必須のコンテンツと断言します。アーケードモードやオンライン対戦で強さを極めても良し、あるいは一人で黙々とオリジナル映画をゲーム上で再現しても良しと、ゴジラファンならこのDLCを遊ぶためにゲームを買っても、必ずや損はしないでしょう。

さらに先日配信が始まった「Ultraman: Rising DLC」を購入すれば、Netflix独占配信中の「Ultraman: Rising」に登場するウルトラマンと赤ちゃん怪獣のエミがプレイアブルキャラクターとして参戦。つまり、ゴジラVSウルトラマンという、夢にも程がある大戦がついに実現するのです!

さらにさらに! 本作にはもう一つのウルトラマンDLCが存在し、参戦キャラクターは初代ウルトラマンにバルタン星人、ウルトラマンティガとカミーラ(!?)という意表を突く人選が目を引くものの、なんと「ライセンス契約及び地域的な制限」により日本と中国では配信されていないのです。特撮界を代表する二代キャラクターの、実写では当分実現しそうにないビッグファイトをゲームの世界で叶えることが、彼らの故郷である日本では諸事情により待ったをかけられているのです。大人の事情とはいえ、これは悔やまれる……。

とはいえ、販売を担当しているパッション・リパブリックゲームズ曰く、日本での販売も“諦めたくない”とのことで、私たちファンに出来るのは、ゲームを遊び、声を上げること、なのかもしれません。いつかの参戦を夢見て、今こそ「GIGABASH」を遊ぶべし!

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー