セガとColorful Palette、クリプトン・フューチャー・メディアは、2025年1月24日から1月26日にかけて、千葉・幕張メッセ 国際展示場 9~10ホールにて「プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE 4th - Unison -」の東京公演を開催した。本稿では、24日夜公演の模様をお届けする。
「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク(以下、プロセカ)」に登場する5つのユニットとバーチャル・シンガーがパフォーマンスを届ける3DCGライブ。毎回公演ごとに新たなチャレンジをしているが、今回はステージ演出がさらに多彩になったほか、全員が活躍するセットリストを用意しており、実際の内容もよりバリエーションに富んだものに。加えて、ところどころでカメラが抜き取るメンバーたちの一瞬からも新たな魅力を感じられた。
ライブの幕開けはバーチャル・シンガーによる「アイムマイン」(作詞・作曲:halyosy)。オープニングを飾るにふさわしい、テンションの上がるナンバーとなっており、それぞれに特徴がありながらも息のあったフォーメーションダンスも見事だ。



観客に向けてエールを届けた後はいよいよ各ユニットによるパフォーマンスへ。軽やかな振り付けとともにアイドルならではのキュートなアピールで魅せたMORE MORE JUMP!(以下、モモジャン)と初音ミクによる「MOTTO!!!」(作詞・作曲:Junky)は、ステージ上の動きはもちろんのこと、さまざまなカメラワークを楽しめる左右のモニターからも目が離せない。
おなじみの挨拶や観客への質問タイムを経て、鏡音リンがとびっきりのスマイルとともに登場し、続いては「ポッピンキャンディ☆フィーバー!」(作詞・作曲:キノシタ)を届ける。衣装も変わり、ハイテンポな楽曲を振り付けの揃ったダンスパフォーマンスとともにアグレッシブに披露した。



続いて登場したのはワンダーランズ×ショウタイム(以下、ワンダショ)。黒基調の学ラン&セーラー服姿というユニットしては珍しい出で立ちで、「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」(作詞・作曲:和田たけあき(くらげP))を披露。間奏では楽曲の印象的なフレーズを観客とコール&レスポンスする場面もあった。
その後のMCでもえむが「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」のコールをお願いしたり、ステージを使ってえむとのかくれんぼを楽しんだりしつつ、初音ミクとともに披露した「世界を照らすテトラッド」(作詞・作曲:OSTER project)はまさに楽曲を通じてショーを見せ続けるワンダショらしい華やかでダイナミズムなステージ構成となっており、間奏ではおなじみの挨拶をするシーンもあった。





3組目に登場した25時、ナイトコードで。(以下、ニーゴ)は、MEIKOとともに「フォニイ」(作詞・作曲:ツミキ)を届ける。ゴシックながらもいつもより艷やかさもある衣装で、奏が間奏で盛り上げようとする姿が映し出されるなど、可愛らしいパフォーマンスの中にもライブならではの一瞬が垣間見えた。
4人それぞれが作業中に描いたという絵を披露する一幕では、ほかの3人がらしい絵を見せる中、絵名は自身の内面を表した素晴らしい絵を届ける。その後に初音ミクとともに披露した「トワイライトライト」(作詞・作曲:とあ)は階段に腰を掛けながらのパフォーマンスとなったが、観客も着席してしっとりと曲に浸っていた。




Leo/need(以下、レオニ)が登場するやいなや、初音ミクとともに披露したのは「インテグラル」(作詞・作曲:*Luna)。ストーリー性のある歌詞とメロディー、声の重なり合いがエモーショナルな響きとなっており、演奏のパフォーマンスも含めて惹き込まれるステージだった。
MCでは感謝を伝えつつ、話の流れから一歌とミクによるギターバトルが繰り広げられることになった。二人の見事なテクニックを見届けた後は、そのまま2人のボーカルがぶつかり合うハードナンバー「ヒバナ -Reloaded-」(作詞・作曲:DECO*27)を披露。ステージ上には炎が舞い踊り、ボルテージも最高潮のパフォーマンスとなった。



最後に姿を魅せたVivid BAD SQUAD(以下、ビビバス)は、スーツ調のシックな出で立ちで「酔いどれ知らず」(作詞・作曲:Kanaria)をパフォーマンス。低音が心地よい大人っぽい楽曲を、振り付けも含めてカッコよく決めていた。
MCでは楽曲の解説を交えつつ、その流れで楽曲のアカペラを披露すると観客からも大きな歓声が上がる。楽曲にちなんで4人がお酒を飲んだら、といったフリートークなどを経て、ミクとともに披露した「Beyond the way」(作詞:q*Left、作曲:Giga)は、こはねと杏、彰人と冬弥それぞれのパフォーマンスが共鳴し合い、最初から最後まで目の離せない時間となっていた。




ミクの導きによってより多くの想いをエールとして届けると、ここからは各ユニットによるパフォーマンスが続けて披露されることに。また新たな衣装によって登場したワンダショとリンによる「ショウタイム・ルーラー」(作詞・作曲:烏屋茶房)は、アクロバティックかつダンサブルな楽曲となっていた。


レオニとKAITOが届けた「レグルス」(作詞・作曲:ゆうゆ)では、咲希がショルダーキーボードでの演奏となり、ドラムの穂波がセンターという普段とは異なる編成となり、激しい演奏とともに力強い歌唱を届けてくれた。


エールを贈るメッセージととともに、モモジャンとルカの組み合わせで披露されたのは「ももいろの鍵」(作詞・作曲:いよわ)。これまでに披露してきた2曲とはまた違うメッセージ性の強い楽曲となっており、沁みるようなパフォーマンスが届けられた。


ビビバスとMEIKOが届けた「仮死化」(作詞・作曲:遼遼)は、真に迫る情感たっぷりの歌唱が力強いメロディーとリズムに染み込んでいく。ダンスパフォーマンスも含めて、見どころたっぷりのステージだった。


ニーゴとリンによる「ノマド」(作詞・作曲:バルーン)では、メロウなメロディーに乗せて訥々と歌詞を届けていく。センターの絵名をはじめとした、5人の表情も印象的に移った。


各ユニットによるパフォーマンスはまだまだ続く。ワンダショとルカによる「成敗いたAAAAAす!」(作詞・作曲:じーざす)は、小気味よい掛け合いが楽しい一曲。スケール感も感じられるステージングとなっていた。


夏らしい開放感のある衣装でモモジャンとルカが披露したのは「パラソルサイダー」(作詞:ナナホシ管弦楽団、作曲:岩見 陸)。メロディーの心地よさはもちろんのこと、可愛らしい振り付けも注目の一曲だ。


レオニとKAITOによる「Peaky Peaky」(作詞・作曲:みきとP)では、フロントの一歌、志歩、KAITOによる歌唱と演奏が目を惹く。楽曲自体もキャッチーなフレーズが盛り込まれていて、ライブで一層ノリやすい楽曲となっていた。


いつもよりもストリート感のある衣装とともに登場したニーゴとレンは「キティ」(作詞・作曲:ツミキ)をパフォーマンス。キャッチーなメロディーに乗せた歌唱はもちろんのこと、時折見せるキュートなアピールからも目が離せない。

青基調の清々しい衣装で登場したビビバスとレンは、爽やかなメッセージソング「Flyer!」(作詞・作曲:Chinozo)を披露。「飛び立てば正解!」のフレーズをはじめとした前向きな言葉を透明感のある歌声で届けていく。


そして、一旦の締めくくりとして一歌・みのり・こはね・司・奏・ミクの6人で届けられたのは「NEO」(作詞・作曲:じん)。力強いパフォーマンスと歌唱で届けられた同楽曲に多くのエールが贈られていた。


アンコールの声に応えるかたちで登場したバーチャル・シンガーの6人は「Be The MUSIC!」(作詞・作曲:キノシタ)を届ける。バラエティに富んだ衣装に身を包み、軽妙なメロディーに乗せて楽しいパフォーマンスを届けていく。さらに、再び姿を魅せた一歌・みのり・こはね・司・奏にミクを加えた6人が最後に披露した「熱風」(作詞・作曲:kemu)は、これまでの歩みを詰め込んだ楽曲としてのメッセージ性もさることながら、大きな旗を振る演出も相まって、クライマックスに相応しいパフォーマンスとなっていた。


ユニットの書き下ろし楽曲も豊富となり、より充実したセットリストはどのパフォーマンスも甲乙つけがたいものとなっていた。そして、演出的にもより幅広さを感じさせた今回のステージを見て、また次のライブではどんな体験ができるのかが楽しみになった。


24日夜公演セットリスト
曲名 | 作詞 | 作曲 | 歌唱 | |
---|---|---|---|---|
1 | アイムマイン | halyosy | halyosy | 初音ミク・鏡音リン・鏡音レン・巡音ルカ・MEIKO・KAITO |
2 | MOTTO!!! | Junky | Junky | 花里みのり・桐谷遥・桃井愛莉・日野森雫・初音ミク |
3 | ポッピンキャンディ☆フィーバー! | キノシタ | キノシタ | 花里みのり・桐谷遥・桃井愛莉・日野森雫・鏡音リン |
4 | チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ! | 和田たけあき(くらげP) | 和田たけあき(くらげP) | 天馬司・鳳えむ・草薙寧々・神代類 |
5 | 世界を照らすテトラッド | OSTER project | OSTER project | 天馬司・鳳えむ・草薙寧々・神代類・初音ミク |
6 | フォニイ | ツミキ | ツミキ | 宵崎奏・朝比奈まふゆ・東雲絵名・暁山瑞希・MEIKO |
7 | トワイライトライト | とあ | とあ | 宵崎奏・朝比奈まふゆ・東雲絵名・暁山瑞希・初音ミク |
8 | インテグラル | *Luna | *Luna | 星乃一歌・天馬咲希・望月穂波・日野森志歩・初音ミク |
9 | ヒバナ -Reloaded- | DECO*27 | DECO*27 | 星乃一歌・初音ミク |
10 | 酔いどれ知らず | Kanaria | Kanaria | 小豆沢こはね・白石杏・東雲彰人・青柳冬弥・MEIKO |
11 | Beyond the way | q*Left | Giga | 小豆沢こはね・白石杏・東雲彰人・青柳冬弥・初音ミク |
12 | ショウタイム・ルーラー | 烏屋茶房 | 烏屋茶房 | 天馬司・鳳えむ・草薙寧々・神代類・鏡音リン |
13 | レグルス | ゆうゆ | ゆうゆ | 星乃一歌・天馬咲希・望月穂波・日野森志歩・KAITO |
14 | ももいろの鍵 | いよわ | いよわ | 花里みのり・桐谷遥・桃井愛莉・日野森雫・巡音ルカ |
15 | 仮死化 | 遼遼 | 遼遼 | 小豆沢こはね・白石杏・東雲彰人・青柳冬弥・MEIKO |
16 | ノマド | バルーン | バルーン | 宵崎奏・朝比奈まふゆ・東雲絵名・暁山瑞希・鏡音リン |
17 | 成敗いたAAAAAす! | じーざす | じーざす | 天馬司・鳳えむ・草薙寧々・神代類・巡音ルカ |
18 | パラソルサイダー | ナナホシ管弦楽団 | 岩見 陸 | 花里みのり・桐谷遥・桃井愛莉・日野森雫・巡音ルカ |
19 | Peaky Peaky | みきとP | みきとP | 星乃一歌・天馬咲希・望月穂波・日野森志歩・KAITO |
20 | キティ | ツミキ | ツミキ | 宵崎奏・朝比奈まふゆ・東雲絵名・暁山瑞希・鏡音レン |
21 | Flyer! | Chinozo | Chinozo | 小豆沢こはね・白石杏・東雲彰人・青柳冬弥・鏡音レン |
22 | NEO | じん | じん | 星乃一歌・花里みのり・小豆沢こはね・天馬司・宵崎奏・初音ミク |
23 | Be The MUSIC! | キノシタ | キノシタ | 初音ミク・鏡音リン・鏡音レン・巡音ルカ・MEIKO・KAITO |
24 | 熱風 | kemu | kemu | 星乃一歌・花里みのり・小豆沢こはね・天馬司・宵崎奏・初音ミク |
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