セガは、サッカーゲーム「プロサッカークラブをつくろう!」シリーズの新作発表会を5月31日に開催した。
「プロサッカークラブをつくろう!(以下、「サカつく」)」は、サッカークラブの代表に就任し、クラブ運営や試合采配などを行いながら世界最強をめざすサッカークラブ運営シミュレーションゲーム。累計出荷本数は400万本を超えるシリーズとなっている。
発表会には「サカつく」新作プロデューサー・久井克也氏、「プロサッカークラブをつくろう! ロード・トゥ・ワールド」プロデューサーの宮﨑伸周氏に加えて、ゲストとして本田圭佑さん、伊集院光さんも登場した。

はじめに久井氏と宮﨑氏が登壇し、「サカつく」シリーズ最新作となる「プロサッカークラブをつくろう!2025」を発表。PVとともに、ロゴや対応プラットフォームなどの情報も公開された。
大まかな特徴としては、明治安田Jリーグの公式ライセンス獲得によるJ1~J3に所属する60クラブが実名選手として収録されることのほか、クロスプレイやクロスセーブに対応、基本プレイ無料でのサービス形態になることが挙げられた。
その中でも、Jリーグの復活はオーナーからの要望も強い要素だったため、楽しみにしておいてほしいポイントとして語られていた。



その後には、本作のアンバサダーを務めることとなった本田さんがステージに登壇。子どものころから「サカつく」シリーズをプレイしているとのことで、嬉しい気持ちがあるのはもちろん、なぜもっと早く就任できなかったのかという思いもあると明かした。
そんな本田さんは「サカつくRTW」と過去の「サカつく」シリーズでは、架空選手として登場していた。今回アンバサダー就任ということもあり、実名での実装、そして本田さんがオーナーを務める「EDO ALL UNITED」とのスポンサード契約、ゲーム内への登場が明らかとなった。本田さんからは「EDO ALL UNITED」についてはもちろん、サッカークラブのオーナーとしての立場から見た現実とゲーム内の違いについて語られた。



また、ゲーム内に実装される本田さんの3Dモデルも初公開。実際に見て、何か変更点などリクエストがあればと尋ねられた本田さんは、食い入るようにモニターをチェック。それにつられるように久井氏と宮﨑氏もモニターを見つめ、3Dモデルを眺めていた。
その後には「髪型もうちょっとカッコよくないですか?」と本田さんがコメントし、これには会場も笑いに包まれていた。



今回はパラメーターなどは伏せられていたが、本田さん専用のドラマシーンが収録されることも明らかに。キャリアをなぞった形となるようなので、こちらの内容にも期待したい。
最後に本田さんは、本作が発売された際には、出来る限りプレイの進捗などを公開していきたいとコメントし、ステージを後にした。

続く第二部では、久井氏と宮﨑氏に加えて、伊集院さんがステージに登壇。ゲームの映像などを踏まえながら、より深いゲーム内容が紹介された。
すでにテスト版をプレイしているという伊集院さんからは、実際に触った感想が語られた。過去作ではやれることが多く、どこから手を付けていいか分からなくなり嬉しい悲鳴を挙げそうになった場面もあったようだが、今作ではその点のバランス調整が工夫してあり、楽しくプレイできているとコメントした。

続けて久井氏からは、ゲームモードについての紹介が行われた。本作には、ゲーム内の箱庭世界でクラブの監督に就任して最強のクラブを目指す“サカつくモード”と、同モードで育成した選抜選手でチームを作ってPvPやPvEコンテンツなどを遊べる“ドリームチームモード”という2つのモードが収録されている。
またガチャについては、ドリームチームモードのみに用意されており、ここで入手した選手はサカつくモードに1シーズン2人までという制限の元、入れることができるとのことだ。
そのほかにも、オリジナルクラブ作成時のユニフォームのカスタマイズの幅広さ、特徴的なドラマシーン、フォーメーションコンボや選手のポジションの変更、投資といったシステムなどさまざまな要素が紹介されていった。
ドリームチームモードについて、伊集院さんは戦術や選手の使い方について、他のプレイヤーから学べることもあると思うので、非常に楽しみにな要素だと語っていた。
あわせて、クローズドベータテストの実施やプレイヤーと開発チームが協力してコンテンツをつくりあげていく「サカつくをつくろう!」企画などが発表された。これらの詳細やゲーム情報については、本発表会のアーカイブなどもチェックしてほしい。
最後に久井氏と宮﨑氏、伊集院さんから配信を楽しみに待つファンへのメッセージが贈られ、発表会は終了となった。

発表会後には久井氏と宮﨑氏へのインタビューが行われたので、こちらの模様もお届けする。
――作品が初お披露目となった今の心境をお聞かせください。
久井:ようやく発表ができて、すごく感慨深いというのが1番ですね。宮崎と一緒にこのゲームを企画した時から4年ぐらい経過していますが、当時はコロナ禍でした。オンラインでしか打ち合わせができないような状況の中で、新規の取り組みをするのはとても大変でしたが、こうして皆さんにお見せすることができ、非常に嬉しい気持ちでいっぱいです。
宮﨑:「サカつくRTW」も運営している中で、「サカつく」シリーズを新しくしていくためにどういう風にすればいいのかという話を重ねてきました。その中でも、我々はコンシューマータイトルで果たさなくてはいけない使命があったので、ある程度形になったものを皆さんに発表できて、ほっとしてます。
――4年前の段階から今の形はある程度決まっていたのでしょうか?
久井:最初から今のようにマルチプラットフォームでいくというわけではなく、かなり悩んでいたポイントで、決めていたわけではありません。市場環境も目まぐるしく変わっていく中で、マルチでプレイできる要素なども取り入れながら前進してきました。
宮﨑:4年前だと端末のスペックも今ほどではなく、私たちがやりたかったものだと難しいかなと思っていました。そこから技術の進歩もあり、満を持してというタイミングで、スペックの確認なども行い、今の形に決めるに至りました。
――タイトルに“Powered by Football Manager”と記載されていました。どのくらい「Football Manager」と関りがあるのでしょうか?
久井:基本的には選手データを活用させていただいています。特に今回はグローバルに売っていきたいというのもあるので、海外でも知名度のある「Football Manager」の名前をお借りしました。
――サカつくモードについて、日本のプレイヤーであれば47都道府県で好きなところから遊ぶことができますが、海外のプレイヤーでも同じような感覚で遊べるのでしょうか?
久井:Kリーグも実装されているので、Kリーグの各クラブからスタートすることはもちろん、韓国の色々な地方からクラブを設立することもできます。東南アジアも個別に作りたかったのですが、ライセンスの関係で東南アジアリーグという1つにまとまったものとなっています。
ヨーロッパも現状のゲームデザイン上、最初はオープンされていませんが、徐々に解放されていき、オリジナルクラブの設立も可能になります。
――本作はカジュアルなプレイヤーに向けた、間口の広いつくりになっているのでしょうか?
久井:できるだけ間口を広くというところは考えてはいます。クラブ経営の基本をシンプルにしつつ、投資というコマンドでサポーターを増やしたり、資金を獲得したりとカジュアルに遊べるようにしています。
――最後に読者へ向けたメッセージをお願いします。
久井:本作の設計の根本思想には“コンシューマー時代の体験を楽しめる”という点があります。基本プレイ無料やガチャに対して抵抗がある人もいるかと思いますが、サカつくモードをスタンドアローンで遊ぶ分には、普通に「サカつく」をプレイすることができます。
そこに、ガチャで選手を獲得するといった要素が加わることで、面白くなるように設計しているので、安心していただきながら、まずはクローズドベータテストで触っていただければと思います。
宮﨑:コンシューマータイトルを追体験するという意味では、今までのタイトルと違い、しっかりと実現できたものになっています。また「サカつく」は、サッカーユーザーを繋ぎとめる交流のツールであるべきだと思っており、そういった機会を作っていくのも我々の使命です。新しいタイトルでも、今度は世代を跨いで提供できればと願っています。

その後には、わずかな時間ではあるがPS5版「サカつく2025」を実際にプレイすることができたので、簡単なプレイインプレッションをお届けできればと思う。なお筆者は、タイトルこそ知っていたものの、「サカつく」シリーズをプレイしたのは今回が初となる点はご了承いただきたい。
まず、シリーズ12年ぶりということもあり、現行機種のグラフィックで描かれる「サカつく」を遊べるというのは、ファンとしても嬉しいポイントではないだろうか。シリーズ未経験者としても、入りやすい作品となっているのはもちろん、クロスプレイ/クロスセーブということもあり、インタビューでも語られていたように間口が広くなっているというのは良い点だ。
システムに関しては、時間が限られていたということもあり、全容を掴むにはいたらなかったが、初プレイでも理解しながら進めることができた。というのも、何をすればいいのかゲーム内でアドバイスしてくれるほか、各々の要素でも最適解をおすすめとして表示してくれるので、そこまで迷うことなくプレイを進められた。
さらにゲームへの理解を深めれば、こういった選択の場面でもオリジナリティを出すことができ、やればやるほど面白さが分かってくるのが短時間でも伝わってきた。
また間口が広いというポイントについては、基本プレイ無料という点も大きいだろう。興味があれば、サクッとプレイを始めることができるので、初心者でも始めやすくなっている。実際にユーザーが本作をプレイできるクローズドベータテストの実施も決定しているので、気になる方はこちらで本作を遊んでみてほしい。




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