バンダイナムコエンターテインメントは6月7日と8日、ライブイベント「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT STAGE 10th ANNIVERSARY TOUR Let’s AMUSEMENT!!!」沖縄公演を、沖縄サントリーアリーナにて開催。本稿では、6月8日に行われたDAY2公演の模様をお届けする。

目次
  1. 出演者/SSレア個別衣装名(※敬称略)
  2. 梅雨空けの沖縄で、DAY2も驚きあり、ライブ初披露ありで熱く盛り上がる
  3. お気に入りアイドルは龍崎薫のライターが現地で見た印象的なシーン
  4. DAY2セットリスト
大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像

これは、同社による「アイドルマスター シンデレラガールズ」をテーマとしたライブイベント。展開のひとつである「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(デレステ)のサービスが、2025年9月に10周年を迎えるにあたり、「ST@iRs to 10th Anniversary」と題して、さまざまな企画を実施している。そして、「デレステ」10周年としてのライブツアーも、大阪、東京、沖縄、福岡、横浜で開催される。すでに大阪と東京は開催済みで、沖縄公演は3会場目となる。DAY1でも大いに盛り上がった公演となっており、その模様はすでに掲載しているので参照いただきたい。

出演者/SSレア個別衣装名(※敬称略)

安齋由香里(西園寺琴歌役)/おてんばスタートレイン
下地紫野(中野有香役)/ラブ!ストレート
都丸ちよ(椎名法子役)/ラブリンク・フラワー
藤本彩花(棟方愛海役)/愛盛り☆フラッペ
青木瑠璃子(多田李衣菜役)/ワナビー・レジェンド
井上ほの花(浅利七海役)/うみのたからもの
大木咲絵子(大石 泉役)/コスモブルーの未来
河瀬茉希(桐生つかさ役)/ノーディライト・ノーライフ
小市眞琴(結城 晴役)/秘密のブルーローズ
二ノ宮ゆい(八神マキノ役)/ミステリアス・ビューティー
生田 輝(ナターリア役)/ヒートビート・サンバ !
武田羅梨沙多胡(喜多見 柚役)/おしゃべりはエンドレス
田澤茉純(浜口あやめ役)/くのいちのいろは
集貝はな(的場梨沙役)/見つめて★レディ
のぐちゆり(及川 雫役)/悠久のミルククラウン
春瀬なつみ(龍崎 薫役)/たいようのガーデン
安野希世乃(木村夏樹役)/エモーショナルビート
山下七海(大槻 唯役)/ロリポップ・ハニー
山本希望(城ヶ崎莉嘉役)/キラデコ☆パレード

【ナレーション】
佐藤利奈(千川ちひろ役)
杉田智和(セレクトショップ プリヴェ 店長役)

梅雨空けの沖縄で、DAY2も驚きあり、ライブ初披露ありで熱く盛り上がる

このツアーで恒例となった開演前の「デレステFULLCOMBOチャレンジ@OKINAWA」では、5人のプロデューサーがそれぞれ難易度「MASTER+」のフルコンボに挑み、「Shine In The Sky☆」を選んだプロデューサー1人がフルコンボを達成。大きな拍手に包まれていた。

また開演直前の前説として、スクリーンにアシスタントの千川ちひろが登場。DAY2でもログインボーナスとしてシーサーぴにゃのスタンプを押したり、2022年に開催されたシンデレラガールズ10周年ライブツアー(※「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND TOUR!!! Tropical Land」)では沖縄に来られなかったことや、シンデレラガールズとして沖縄でのライブが初めてであることに触れつつ、注意事項とともに来場したプロデューサーさんに向けて、ライブの盛り上げも求めていた。

オープニングムービーとともにキャスト陣も登場してライブがスタート。そのオープニングナンバーはDAY1と同様に「トロピカルガール」。色鮮やかというぐらいに個別のSSレアの個別衣装をまとい、海辺の夕暮れや疾走する映像を背景に、開催地である沖縄にマッチしたような明るくさわやかな雰囲気で歌い、幕開けを飾った。

歌い終わったあとのMCにおいて、沖縄はこの日(6月8日)に、例年よりも早く梅雨明けしたとみられることが発表されたこと、また公演の2日間は雨の予報が出されていたこともあったが、天候に恵まれたことに触れる一幕も。

「デレステ」をイメージした演出により「LIVE Groove Vocal burst」のロゴが映し出されて、ライブパートに突入。まずは「銀のイルカと熱い風」(山下さん、井上さん、大木さん)を軽快に歌って先陣を切り、それに続いたのが井上さん、安齋さん、二ノ宮さんによる「Let's Sail Away!!!」。オリジナルメンバー3人がそろい、三者三様の個性を感じさせるステージを展開する。

大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像
大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像

「CoCo夏夏夏 Holiday」(生田さん、田澤さん、のぐちさん)では、夏の休日を楽しむかのようなハイテンションソングを披露。夏と海がイメージできる明るい曲が続いたところで、ハコユレLvがMAXに。スペシャルアンコールが発生して歌われたのは、「夏恋 -NATSU KOI-」(安齋さん、河瀬さん、山下さん)。ユニット「グラナートクイーン」の3人が、どこか夏の夜を感じさせつつダンサブルな曲調から、プロデューサーさんたちによる一体となったコールも受けながら、クールに決めていった。

大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像
大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像
大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像
大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像

キャストによるMCパートでは、演じるアイドルも含めての挨拶とともに、個々の衣装に関する見どころポイントなどを紹介。さらに、「レッツ!スターライトメモリーズ」と題して、ここでは「デレステ」の5周年から6周年にかけて振り返るトークも展開され、2020年に「浜口あやめ『Shinobi 4.0 忍者のすゝめ』登場 !」、「椎名法子『プライスレス ドーナッCyu♡』登場!」、「喜多見柚『思い出じゃない今日を』登場!」といった、ソロ曲に紐付いたエクストラコミュの追加があり、田澤さん、都丸さん、武田さんが思いを語っていた。

今度のパートは、まずガシャ演出が映し出されてのソロ曲のステージに。スクリーンでそれぞれ担当するアイドルが歌い踊る「デレステ」MVが流れるなかで、GAME VERSIONでのパフォーマンスを行った。下地さんによるストレートなラブソングである「恋色エナジー」で彩れば、都丸さんの「プライスレス ドーナッCyu♡」でさらにキュートな色に染め上げていく。安齋さんによる「セレブレイト・スターレイル」では、後ろに流れていたMVと同じような、琴歌が手にしたスティック風のハンドマイクを持って華麗にパフォーマンス。井上さんは「にんぎょひめ練習中!」で、青に染まり海のなかにいるような雰囲気のなかで、歌の世界観にある泳ぎも練習中という人魚姫の姿を表現すれば、春瀬さんは「ひまわりマークをさがせ!」で、大きな歌声と動きで元気いっぱいな薫の姿を表現していた。

「LIVE Parade」のパートとなり、ユニット「LINK-RING」による「Teeenage☆Groovin'」(武田さん、都丸さん、藤本さん)に。3人で遊んでいるような振りもあるなかで、仲の良さとキラキラ感が伝わるようなステージに。続いたのは、ユニット「まりんぱ」の楽曲となる「ギョーてん!しーわーるど!」(井上さん、藤本さん、春瀬さん)。魚が泳いているところをイメージする振り付けをしながら、元気いっぱいで“しーわーるど”の楽しさを伝えていく。

大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像
大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像

そしてこのパートのラストは「青空エール」(小市さん、下地さん、武田さん)。スポーツを行っているアイドル3人のステージで、有香が空手にちなみ「押忍」、柚がバドミントンにちなみ「スマッシュ」、晴がサッカーにちなみ「シュート」と、キャスト3人が口にしつつ、高らかに「オスマッシュート!」とかけ声をあげ、ポンポンを手にしながら応援ソングを歌っていた。

大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像
大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像

MCパートでは、登場したキャストの個々の衣装について触れられたほか、ここでの「レッツ!スターライトメモリーズ」においては、イベント「LIVE Parade」の楽曲「EVIL LIVE」について集貝さんが触れ、ライブでは釘バットなどの小道具も特徴となっているなか、オリジナルメンバー5人分の武器が作られているものの、まだ4人まででしかそろって披露できていないことから、オリメンそろっての披露を願っているという。ほかにも、エクストラコミュ「及川雫『Milky Mode』登場!」の追加で、長年待望だった雫のソロ曲実装についてのぐちさんが語ったり、「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」(ミリシタ)とのコラボキャンペーンで、デレステ側の「ロック・ザ・ビート」とミリシタ側の「D/Zeal」のユニットが、D/Zealの楽曲「ハーモニクス」を一緒に4人で歌ったことについても、青木さんと安野さんが当時の思い出を語っていた。

ライブパートに戻り、「デレステ」の「LIVE Infinity」の表示が行われたあと、まず歌われたのは、ユニット「メロウ・イエロー」の楽曲「Kawaii make MY day!」(下地さん、都丸さん)で、要所要所でウインクを決めるなど、お互いの“かわいい”や、楽曲にあるかわいくなりたい気持ちを表現しながらガールズポップを軽快に歌う。これに続いたのが、「よりみちリトルスター」(集貝さん、小市さん、春瀬さん)。TVアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」の第1話エンディング曲で、登場したアイドルのキャスト3人が、未来の希望と寄り道するかのように今を楽しむ気持ちを歌っていた。そして「Night Time Wander」(河瀬さん、山下さん、二ノ宮さん)は、ユニット「ルビーカウンテス」3人揃っての披露に。大人な雰囲気と夜の時間帯をイメージさせるような曲調のなかで、個性ある3人の歌声の心地よさで夢見心地になれるようなステージに。

これまでのライブでも、さまざまな驚きや発見もあるステージが展開された「ドミナントガシャ」の表示が出て期待が高まるなか、ここで歌われたのは、「Secret Daybreak」(青木さん、安野さん)。オリジナルは速水奏と新田美波のユニット「デア・アウローラ」で、その曲をロック・ザ・ビートのキャスト2人がカバーする形に。海や夜明けをイメージさせる楽曲で、特にハーモニーが特徴となっている。李衣菜としての真っ直ぐな歌声を響かせる青木さんと、夏樹としての歌声でハモリを担当した安野さんの相性も抜群であり、ロック・ザ・ビートの新機軸を示すようでもあり、次第に場内のコンサートライトも夜明けを示すように青からオレンジ色に染まるような光景も含めて、目と耳が離せないステージとなった。

大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像
大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像

ここからはガシャ演出が映し出されてのソロ曲パートで、これまでと同様に「デレステ」MVが流れるなかで、GAME VERSIONを披露していく。田澤さんによる「Shinobi 4.0 忍者のすゝめ」では、忍者アイドルのあやめらしく、曲中の忍法影分身の術で田澤さんが分身しているように見える映像演出も。生田さんによる「ソウソウ」では、サンバのリズムにのりながら、プロデューサーさんと一緒になって歌い一体感を生み出していた。小市さんによる「ACE」では、パッと見るだけでもわかるぐらいのキレのあるダンスや、きれいなターン、終始動きっぱなしでもぶれない歌声など、MVの再現以上と表現できるスタイリッシュなステージに。二ノ宮さんによる「ノーチラスソナー -Nautilus Sonar-」では、クールなマキノの姿や秘めた情熱、そしてどこか切なさも感じさせるようなパフォーマンスを展開した。

ソロ曲でのラストは、大木さんによる「Numberless」。泉のソロ曲をライブで歌うのはここが初めてであり、今回はフルバーションでの披露に。泉といえば、プログラミングを趣味・特技としているアイドル。ライブ時点では「デレステ」で実装されていなかったため、楽曲のイメージにもあわせて「0」と「1」が浮かび上がり、電脳世界をイメージするような独自映像が流れるなかでパフォーマンスを行った。

大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像

ロックのようなバンドサウンドと、テクノのような電子音の両方を盛り込まれたような疾走感あるアイドルソングで、それでいて大木さんが泉として歌うときの透明感のある歌声は、心地よさを感じられるもの。届けたい思いが歌声を通して自然と心に入ってきて、しみじみとする感覚があり、また、大木さんが歌い進めるにつれて表情も豊かになっていき、ラストで見せた満面の笑みも含めて心に残るステージとなっていた。

大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像

「スペシャルショーケース」として、セレクトショップ プリヴェの店長こと店長がスクリーンに登場し、挨拶を行ったあとに歌われたのは「かぼちゃ姫」(都丸さん、春瀬さん、山本さん)。DAY1と同じく、見た目にインパクトが強いハロウィンをイメージする「パンパカ☆パンプキンパーティー」という名前の、全身で彩られたパンプキン衣装で、ハロウィンらしい魅惑の空間を作り出していた。

「ドミナントガシャ」の表示により、期待が高まるなかで登場したのは、のぐちさんと藤本さんの2人で、歌われたのは「Gaze and Gaze」。オリジナルは川島瑞樹と村上巴による「フォーリンシーサイド」の楽曲で、憧れの想いを強く抱いていることを示すような本格ロックソングとなっている。

藤本さんがキャストとなっている愛海といえば“登山家”として知られ、のぐちさんがキャストとなっている雫は、愛海にとって憧れの“お山”の持ち主。「デレステ」内での「LIVE Groove Visual Burst『ミラーボール・ラブ』」でも、それを感じる2人の姿が描かれている。

ステージでは、のぐちさんが雫としてかっこよく熱唱する一方で、藤本さんは愛海として終始笑顔であったり、憧れの存在に対して目線をロックオンしたようなまなざしを向けたり、なにより特徴的な手の形を見せたりと、どこか歌詞の意味が変わっているような感覚がありつつも、熱く歌う。ラストに2人が近づきつつ、のぐちさんが藤本さんを抱きしめると、愛海としての心からの叫びが伝わるような、藤本さんの「ヤッターーーーー!!!」の声が響き渡っていた。

大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像
大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像

ここでのMCパートでは、下地さんが沖縄出身であり凱旋公演となるため、DAY1に引き続きDAY2でも「ただいまー!」「おかえりー!」のコール&レスポンスが行われたほか、下地さんは幸せな気持ちでいっぱいであるとともに、有香を象徴する空手について触れ、空手の本場である沖縄に連れてこられたことにも喜びを感じていると語る。このほか衣装紹介と「レッツ!スターライトメモリーズ」も行われ、2021年は西園寺琴歌にボイスが追加されたことに触れ、安齋さんが琴歌とともにステージに立てることの喜びを語っていた。

ライブも終盤となり、「LIVE Carnival」として、まずユニット「ファタ・モルガーナ」の3人がそろって歌ったのは「Morgana」(大木さん、二ノ宮さん、井上さん)。「デレステ」でのMVではクラゲやホログラフなどの演出も目を引くのだが、どこか浮遊感のある深海と感じさせる曲調のなかで、3人のきれいな声の重なりとライティングの演出も相まって楽曲に引き込んでいくようなステージに。「輝け!ビートシューター」(小市さん、集貝さん)は、ユニット「ビートシューター」の2人から醸し出されるライバル感と、それでいて息がぴったりと感じられるダンスパフォーマンスで、熱く歌う。

大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像
大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像

「Jet to the Future」(安野さん、青木さん)は、スタンドマイクを前にした2人が、ロック・ザ・ビートの真骨頂ともいえるような、一体となって盛り上がれるロックソングを熱唱。まだまだ熱いライブは終わらないと言わんばかりに、「パ・リ・ラ」(生田さん、武田さん、山本さん、田澤さん、のぐちさん)では、ユニット「Bom Dia」の5人がそろい、オレンジ色のコンサートライトに染まった会場で、ラテンのリズムにのせてプロデューサーさんのコールも受けつつ軽快に歌う。そのオレンジ色のコンサートライトが輝いたまま、「Orange Sapphire」(山本さん、河瀨さん、下地さん、集貝さん)に突入。熱さとパッションが感じられるステージと一体となって作り上げていた。

大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像
大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像

キャスト陣がステージに集結し、代表としてこの日は「Numberless」をライブ初披露した大木さんが感想を語る。感激している様子が話しぶりからも伝わるなか、泉のソロ曲をいただいて特別なものと感じたり、練習を重ねたうえでPたち(※泉のプロデューサーに対しての呼び方)の前で歌えたことで特別な1日になったと、感謝の言葉を送っていた。

大木さんの思いのこもったメッセージや、沖縄公演として区切りということでエモーショナルな空気も漂いつつ、「デレステ」10周年記念ライブツアーのテーマ曲である「スターライトステージ」を全員で歌う。ところどころ2人や3人でハートを作ったり、ステージ中央で円陣のように集い高く指を掲げるようなシーンもありつつ、ライブの充実感に満たされるような空気感を作って歌っていた。

アンコールでは、「Starry-Go-Round」(青木さん、生田さん、大木さん、藤本さん、安野さん)の披露に。シンデレラガールズの6thライブである「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!」のテーマソングで、メリーゴーランドの映像を背景に、5人が明るく楽しそうに歌う。

再度キャスト陣が集結し、山本さんが挨拶をしつつ、ラストソングとして「お願い!シンデレラ ~ゴージャス・トロピカルVer~」を全員で披露。シンデレラガールズ始まりの曲のアレンジバージョンで、沖縄ならこの曲と思えるもの。ステージを自由に動きながら手を振ったりしてキャストも楽しみつつ、沖縄公演を締めくくった。

大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像

沖縄公演ならではという、夏や海をイメージした楽曲を中心に、終始盛り上がるライブとなっていた。DAY1と大まかな流れや一部楽曲は踏襲しつつも、DAY2としても驚きの組み合わせやライブ初披露曲もあり、十分に楽しめる内容に。ツアーも折り返しが過ぎ、次の舞台は同じく6月開催の福岡公演。沖縄公演から一新したアイドルとキャスト陣が織りなすステージがどのような世界を描くのか楽しみにしたいところだ。

お気に入りアイドルは龍崎薫のライターが現地で見た印象的なシーン

また余談ではあるが、筆者個人としても印象的だったことがいろいろとある。そもそも筆者は今回DAY1とDAY2ともに、会場である沖縄サントリーアリーナの現地に足を運んでおり、冒頭のトークでも触れられていたように天候に恵まれており、DAY2は梅雨明けというぐらいに天気が良かったのだが、終演後ほどなくしてから図ったかのように、突然のスコールが降り出し、天気が変わりやすいとされる沖縄の洗礼を浴びた感じだが、それはそれで思い出に残りやすいと思ったところはまずある。ちなみにそのあと虹も見られたという話も聞いたが、そのときはシャトルバスに乗っていたので見られなかったのは少し残念だったことは付記しておきたい。

ライブに話を戻すと、生田さんによるナターリアのソロ曲「ソウソウ」が歌われ、それを現地で見れたのも印象的。この楽曲について触れるのは極めて個人的な理由なのだが、長年のお気に入りとしている曲のひとつに、「デレステ」にカバー楽曲として収録されている「風になりたい」がある。オリジナルアーティストが歌う原曲のMV(https://www.youtube.com/watch?v=4NO2WV_RYEo )で感じたり、「ソウソウ」の歌詞にもあるのだが、サンバのリズムや曲調を取り入れた楽曲は、ただ聴くというよりも、みんなで歌ったり踊ったり演奏するところに魅力があり、自然と聴いている人を巻き込んでいく力があると感じている。

この「ソウソウ」は、当初沖縄で行われる予定だったが、無観客のオンラインライブとなったシンデレラガールズの10周年記念ツアートロピカル公演において、サプライズとして初披露されたもの。後に有観客かつ歓声やコールのあるライブ披露は実現したのだが、やはり沖縄の地で歌われることに感慨深さがあるのと同時に、筆者として現地で見たのはここが初めてだったため、プロデューサーさんが歌ったり手を振ったりと、一体となって歌い楽しんでいる光景を目の当たりにして、嬉しかったところがある。

そして筆者お気に入りのアイドルが、龍崎薫ということを踏まえても印象的なところは多々ある。薫は元気いっぱいな9歳のアイドルで、輝く太陽の下で元気いっぱいに咲くひまわりがイメージの花と言ってもいいぐらいに、ひまわりにちなんだカードや衣装、そして楽曲も登場している。

まず今回のSSレア個別衣装がたいようのガーデンで、薄い黄色を白基調にひまわりがあしらわれ、アリとネズミもひまわりのそばで寄り添うような衣装となっているのだが、春瀬さんが着用していたものがとても再現度が高いもので目を引いていたうえ、“アリさん”“ネズミさん”と指を指しながら紹介していくところにキュート感があったこととか、ライブでは常に体を大きく動かしながらパフォーマンスを行い、元気な薫の姿を随所に表現していたところとか、「ギョーてん!しーわーるど!」では「LIVE Parade」でのイベントコミュに登場する、海洋レジャー施設「しーわーるど」の魅力を伝えるような曲で、本当に楽しそうな様子が伝わってくるステージであったこととか、「よりみちリトルスター」について、大型ライブとしての披露は沖縄公演が初めてということもあり、イントロの段階で涙腺を刺激したうえ、春瀬さんが薫としてセンターに立って中心となって歌っている光景でグッとくるところがあったり、「かぼちゃ姫」における「パンパカ☆パンプキンパーティー」衣装は、薫が喜んで着ていそうな光景が思い浮かぶほど春瀬さんが着用してパフォーマンスする姿がお似合いだったこととか、前述のようにDAY1も見ていたのでDAY1だけ披露された楽曲について触れると、序盤に歌われた「なつっこ音頭」(山本さん、小市さん、春瀬さん)は薫のセンター曲でもあるなかで、そもそも春瀬さんがこの曲をライブで歌うのも久々であり、中心に立って夏祭りの音頭曲を歌う光景もしみじみときたり、終盤の「SUN♡FLOWER」(小市さん、春瀬さん、安齋さん、生田さん)についても、やはり曲名や歌詞の内容、さらには「デレステ」のMVでもひまわりをイメージさせるものがあるため、春瀬さんが歌ったというのもマッチしていたというのがまずある。

大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像
大石泉のソロ曲「Numberless」を大木咲絵子さんがライブ初披露!「デレステ」10周年記念ツアー沖縄公演DAY2レポートの画像

※写真はDAY1のもの

何より、最も印象的なシーンといえば、薫のソロ曲である「ひまわりマークをさがせ!」が歌われたことだろう。前向きな気持ちになれる、前に進もうという気持ちを後押ししてくれるような、本当に元気いっぱいな薫らしい楽曲となっている。

この曲がライブで披露されるのは、2021年10月に行われたシンデレラガールズの10周年記念ツアー福岡公演(「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND TOUR!!! MerryMaerchen Land」)以来2度目。もっとも初披露時は有観客であったものの、歓声などを控える状態だった。約3年9カ月ぶりに見ることができたということもさることながら、クラップを誘うようなイントロからステージに駆けだした春瀬さんが、薫としての掛け声「いってきまー!」と声をあげたときに聞こえてきた歓声や、曲が終わったときにあがった歓声があるだけでもグッとくるところがあった。

さらに、今回は「デレステ」のMVが流れる形で、薫との共演が実現したというべき光景が見られたのも印象的。ちなみにスクリーンに流れていた映像では薫だけではなく、赤城みりあ、市原仁奈、柳瀬美由紀、佐々木千枝という、シンデレラガールズの世界で薫も属している「L.M.B.G」(リトル・マーチング・バンド・ガールズ)のメンバー4人が、ダンサーとして立っていたのもジーンとするところはあった。

これまでも“薫そのもの”というぐらいに、春瀬さんが笑顔で楽しく歌い踊るパフォーマンスをしていたのだが、MVに限りなく再現しているというぐらいに、体や腕を大きく動かすだけではなく、“やたら跳ぶ”というぐらいに飛び跳ねていたのも目を引くところ。言葉で言うのは簡単だが、動きながら歌うということは難しいものであり、特に片足を浮かせながら蹴るようなステップを繰り出しつつ歌っていたシーンは、素直に驚いたところでもある。

MVが流れているからからこその凄さと、薫のステージを再現することのこだわりが十分に伝わってくるものではあるが、素直に“薫と一緒に歌っている”と感じられる光景を、現地で見れたのが嬉しかったと思えた次第だ。

なお本公演については、アーカイブ配信を期間限定で実施中。販売はDAY1とDAY2ともに2025年6月16日18時までを予定(正式版アーカイブ映像配信期間は6月16日23時59分までを予定)。3つのカメラを自由に切り替えてライブを楽しむことができるマルチアングルチケットも販売されている。

アーカイブ配信情報ページ
https://idolmaster-official.jp/live_event/cg_ss10th/stream/okinawa.php

DAY2セットリスト

01.トロピカルガール/THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
02.銀のイルカと熱い風/井上ほの花・大木咲絵子・山下七海
03.Let's Sail Away!!!/井上ほの花・安齋由香里・二ノ宮ゆい
04.CoCo夏夏夏 Holiday/生田輝・田澤茉純・のぐちゆり
05.夏恋 -NATSU KOI-/安齋由香里・河瀬茉希・山下七海
06.恋色エナジー(GAME VERSION)/下地紫野
07.プライスレス ドーナッCyu♡(GAME VERSION)/都丸ちよ
08.セレブレイト・スターレイル(GAME VERSION)/安齋由香里
09.にんぎょひめ練習中!(GAME VERSION)/井上ほの花
10.ひまわりマークをさがせ!(GAME VERSION)/春瀬なつみ
11.Teeenage☆Groovin'/武田羅梨沙多胡・都丸ちよ・藤本彩花
12.ギョーてん!しーわーるど!/井上ほの花・藤本彩花・春瀬なつみ
13.青空エール/小市眞琴・下地紫野・武田羅梨沙多胡
14.Kawaii make MY day!/下地紫野・都丸ちよ
15.よりみちリトルスター/集貝はな・小市眞琴・春瀬なつみ
16.Night Time Wander/河瀬茉希・山下七海・二ノ宮ゆい
17.Secret Daybreak/青木瑠璃子・安野希世乃
18.Shinobi 4.0 忍者のすゝめ(GAME VERSION)/田澤茉純
19.ソウソウ(GAME VERSION)/生田輝
20.ACE(GAME VERSION)/小市眞琴
21.ノーチラスソナー -Nautilus Sonar-(GAME VERSION)/二ノ宮ゆい
22.Numberless/大木咲絵子
23.かぼちゃ姫/都丸ちよ・春瀬なつみ・山本希望
24.Gaze and Gaze/のぐちゆり・藤本彩花
25.Morgana/大木咲絵子・二ノ宮ゆい・井上ほの花
26.輝け!ビートシューター/ 小市眞琴・集貝はな
27.Jet to the Future/安野希世乃・青木瑠璃子
28.パ・リ・ラ/生田輝・武田羅梨沙多胡・山本希望・田澤茉純・のぐちゆり
29.Orange Sapphire/山本希望・河瀬茉希・下地紫野・集貝はな
30.スターライトステージ/THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
31.Starry-Go-Round/青木瑠璃子・生田輝・大木咲絵子・藤本彩花・安野希世乃
32.お願い!シンデレラ ~ゴージャス・トロピカルVer~/THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS

本業はお堅い会社の会社員。かつてはテクノロジー&ビジネス情報メディアの硬派(自称)なIT系編集記者であったにもかかわらず、ゲームエンタメ担当としてこれまで特定のキャラにスポットをあてたゲーム記事や、キャラコンテンツのライブイベント記事を書き続け、特に「アイドルマスター」と「ラブライブ!」シリーズは、10年以上にわたってあわせて100本以上を執筆。諸般の事情により、副業ゲームエンタメライターとして寄稿も行うことに。 アイマス歴は、アーケード版ロケテスト1回目からのプレーヤー。

X(旧Twitter):https://x.com/310kazuya

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