EXNOAおよびKMSが、9月3日にPC/スマートフォン向けに配信を予定している「マブラヴ ガールズガーデン」(以下、「マブガル」)の先行プレイレポートをお届けする。
「マブガル」は、美少女アドベンチャー「マブラヴ」シリーズを原作としたタイトルで、同シリーズの監督・演出を担当してきた「age(アージュ)」の創業メンバーであるタシロハヤト氏が世界観再構築を担当。メカニックリデザインには、「機動戦士ガンダム水星の魔女」「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」などを手がけた稲田航氏、キャラクターデザインにはSiino氏やPro-p氏などの制作陣が参加する新作だ。
ただ、これまでのシリーズがBETAとの過酷な戦いを中心に描いていたのに対し、「マブガル」は明るく楽しい学園生活がテーマとなっているため、初報を聞いたファンの中には混乱した方もいるかもしれない。今回はリリースに先駆けてプレイする機会をいただいたため、「マブラヴ」「マブラヴ オルタネイティヴ」をプレイ済みという視点で先行プレイレポートを記していきたい。
落ちこぼれチームを立て直す超王道学園ストーリーが展開
「メイズ」と呼ばれる巨大地下空間で目覚めた主人公は、地底世界に眠る資源「タツミヤ鉱」を求めてメイズに潜っていた「メイズガーダー」のパイロットチーム「シリウスシュガー」に出会う。発見した資源の取り分で、他チームと争っていた彼女らを記憶がないとは思えない見事な指揮で援護する。


その後はメイズパイロットを管理する「ザルトゥーム学園」の生徒会に連行されてしまうが、男性でありながらメイズに対する適性があることや類まれなる采配力に興味を持たれ、生徒会所属「教導指揮官」として任命される。助けてもらった恩もあり、成績が悪く退学寸前の「シリウスシュガー」を鍛え上げながら、「この世界はいったいなんなのか」「記憶喪失になる前の自分はなにをしていたのか」といった謎を追い求めていく。


主人公と行動を共にすることになる「シリウスシュガー」の面々も紹介したい。シリウスシュガーのリーダーで、成金と呼ばれることにコンプレックスを抱く名家の長女「鳴滝七彩」、主人公を慕う家庭的で料理好きの少女「桃園める」、メイズに興味津々なマッドサイエンティスト気質な「月ヶ瀬ちゆる」。さらにクールで言葉数は少ないが表情豊かでボケをこなすミステリアスガール「一条白奈」、お金稼ぎのために入学した負けず嫌いで生意気な「朽葉ラミ」の5名が所属。お互いの仲は良好だが、一癖も二癖もあるメンバーが勢ぞろいしているためか実力を発揮できておらず、いわゆる落ちこぼれチームとして扱われている。
さらにザルトゥーム学園は、シリウスシュガーの「柊校舎」のように企業や地区の出資によって校舎が分かれており、校舎が異なる実力派ライバル「カオスメイデン」と度々争うことになるなど、企業や地区の代理戦争や縄張り争いといった様相も孕んでいる。そういった「シリウスシュガー」が主人公と出会い、メキメキと頭角を現して行く過程は、たしかに「超王道学園ストーリー」と言えるもので、熱く目が離せない。


また、ストーリー中には選択肢が存在するが、一回選んでしまったら遡ることはできない。どちらを選んでも結果が同じではなく、当然選んだ内容次第でシナリオが変化し、選択肢ごとの重みが大きいのは本家「マブラヴ」らしいと言えるのではないか。主人公も軍人気質な固い性格ではなく、桃園めるに「正統派ヒロインポジション」と言ったり、相棒のややポンコツなナビAI「ピコ」との軽妙な掛け合いだったりと、プレイヤーにとって現代目線の代弁者として機能しているように思えた。
オートプレイは生徒への信頼を表現した指揮官らしいシステム
「マブガル」のバトルは「フルオート放置系RPG」というジャンル名どおり、フルオートで進むのが特徴だ。パイロットには前衛・後衛に適性が割り振られており、最大5名からパーティーを組んで戦いに挑む。
それぞれアクティブスキルとパッシブスキルが用意されており、専用のポイントを消費する形で行動。「味方一列を回復する」といった各列のメンバーや敵を対象とした効果も多く、勝てないような敵が出現してもキャラクターの配置を少し変えるだけであっさりと勝ててしまうことも。
プレイヤーがやりたい戦術にあわせてメンバーを選出したり、フレーバー的に各チームで揃えたりすることも楽しめ、シナジーを考えるのは苦手という方も「おまかせ」に任せれば詰まることはないだろう。



そしてプレイヤーができることといえばこの編成まで。実際のバトルに移行すると勝てるように祈ることしかできない。このプレイヤーが干渉できないバトルがもどかしくありつつ、生徒を信じて送り出す主人公の「教導指揮官」という設定を引き立てていた。
バトルモードは2種用意されており、1つはオーソドックスなRPGのような「メイズガーダー」と、異形の生命体「メイズシフター」が並び立つルック。もう1つは「コックピットモード」というパイロットが機体に搭乗している様子を映したもので、真剣な表情を浮かべながら色々と揺れる姿が見られるのも魅力だ。


また、サブコンテンツとして、いわゆる素材クエストの「メイズ探索」も実装されている。こちらは未開拓なメイズの調査を進めていくモードで、エリアごとにバトルをこなしながらボスを目指していく。特徴なのがメイズ内だけで発現するレリックというアイテムで、各バトル終了後に「HP/攻撃力上昇」や「回復」といった効果を持つレリックを、3つのうち1つを選択可能だ。
ボスへ辿りつくルートは複数の場合も多く、脱出後に育成素材などと交換可能な報酬「タツミヤ鉱」と、戦力を天秤にかけながら慎重に進めていくといったローグライト要素も取り入れられている。ストーリーはガッツリと腰を据えて楽しめるボリューム感で用意されているが、放置がメインであるため作業中や出先ではメイズ探索やクエストでバトルを進めつつ、帰宅したら物語を楽しむと言った楽しみ方もできそうだ。
「マブラヴ」シリーズとして
これまで紹介してきた要素を見て、本当に「マブラヴ」シリーズなのだろうかと思った方もいるかもしれない。実際に先行プレイを行った筆者も、あまりの和気あいあいとした様子に無印「マブラヴ」のEXTRA編の雰囲気を膨らませて継承した印象を受けた。しかしストーリーの所々に不穏の種を感じたり、主人公が最初「メイズガーダー」を目にしたときに「戦術機」と口走ったりと、伏線が着実に仕込まれている予感がしており考察が止まらない。

また、「マブラヴ」との関連を残しつつ設定をリファインさせることで、シリーズファンと初心者のスタート地点を同一にして飲み込みやすくすると同時に、分かる人は分かるニヤリとする要素を散りばめることでフックとして機能しているように思えた。今後どのようなストーリーが描かれていくかは分からないが、本作を機にまた「マブラヴ」が盛り上がってほしいと思えた一作だった。
(C)Muv-Luv: The Answer (C)2025 EXNOA LLC / KMS, Inc.
※画面は開発中のものです。
本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。





































