AREA 35より2026年に発売予定のターンベース戦略シミュレーションゲーム「TINY METAL 2」。今回は事前に本作をプレイする機会を得ることができたので、ディレクターの由良浩明氏へのインタビューと共に内容をお届けする。

協力プレイや海上ユニットが新たに追加
AREA35が開発を手掛ける「TINY METAL 2」は、2017年にリリースされた「TINY METAL」、2019年発売の「タイニーメタル 虚構の帝国」に続くシリーズ第3作。デフォルメながら緻密に作り込まれたグラフィックと、懐かしさを覚えるターン制ストラテジーが融合した戦略シミュレーションゲームで、プレイヤーは歩兵や戦車、ヘリコプターなど多彩なユニットを駆使し、敵拠点の制圧を目指していく。
ゲームは、若き将校 ネイサン・グリースを中心に展開される物語が楽しめるキャンペーンモードをはじめ、マップやユニットが自由に選択できるスカーミッシュモードなど、100を超えるマップでのバトルが楽しめる。

他プレイヤーとの対戦に挑むオンラインモードも搭載。1v1や4v2など好きな組み合わせで対戦が行えるほか、8人用の大型マップでプレイすることもできるという。
さらに、シリーズでは初となる協力プレイにも対応。キャンペーンモードをはじめとした各種モードで、オフライン・オンライン協力プレイを楽しむことが可能だ。

そのほか、15種類以上のコマンダーから好きなものを選んでゲームをプレイすることもできる。各コマンダーは、それぞれ異なるパッシブバフを持っており、個性的なウルトラパワーを使って状況を一変させることもできるという。ちなみに今作では、「TINY METAL」から続投するキャラクターに加え、10人の新コマンダーが追加されるという。
今回プレイしたものは、東京ゲームショウ2025の出展用に作成されたゲームモードで、約10分にわたって体験することができた。

本作のゲームプレイは、自軍のターンと敵軍のターンが交互に展開されながら進行していく。自軍のターン時は、ユニットへ移動や攻撃といった指示が出せるほか、ユニットの生産を行うこともできる。
ユニットは歩兵から地上車両、航空機など、それぞれ異なる能力を持つものが登場する。都市や工場を占拠するには歩兵が必要だったり、遠くの敵を索敵するにはレーダー車両を使ったりと、ユニットごとの特色を理解することが攻略の鍵となる。
ユニットを攻撃する際も、正面からの攻撃はもちろん、側面や背後から攻撃をすることで弱点をつくことができる。また、複数のユニットで1つの敵ターゲットを攻撃することで、“一斉射撃”という強力な攻撃を仕掛けることも可能だ。

敵を撃破するだけでなく、次のターンに備えて味方ユニットを後方へ撤退させて攻撃を回避したり、必要なユニットをあらかじめ生産したりといった先を読む戦術が求められる。将棋のように次の一手を見据えて行動する戦略性は、本作の魅力の1つとなっている。
また、本作からは新たに海上ユニットが追加されている。水上艦艇や潜水艦、航空母艦などが追加されることで、ゲームプレイにさらなる深みがもたらされそうだ。

“2”を名付けるにふさわしいタイトルに
ゲームプレイ後には、由良氏へのインタビューを実施。本作は前作「タイニーメタル 虚構の帝国」から約6年を経ての新作となるが、その理由を尋ねると、その理由を尋ねると、由良氏が「機動戦士 ガンダム 復讐のレクイエム」でアニメーションプロデューサーを務めていたため、他のプロジェクトに手を付けることが難しかったそう。
また、以前から「TINY METAL」の新作に関する構想自体は持っており、実装したい要素も温めていたが、実際に制作を進めるなかで、削らざるを得ない部分も少なくなかったという。

本作では3作目にも関わらず、ナンバリングである「2」を冠しているが、実は前作「タイニーメタル 虚構の帝国」をリリースする際にも検討自体は行われたそう。しかし、コンテンツ量こそ多かったものの、新しい要素を十分に盛り込めていなかったため、見送ったととその経緯を語った。
その上で、今作ではグラフィックが大幅に改善されたことから“2”と名付けるにふさわしいと判断したことからナンバリングを付けることを決定。初代「TINY METAL」はわずか3人で制作され、テクスチャを描く予算もなくシェーダー表現に頼っていたが、今作からはテクスチャ制作に予算を割けるようになり、結果としてグラフィックの負荷も軽減できたと自信を覗かせた。

また、本作で協力プレイを実装した理由については、新型コロナウイルスの影響で自粛期間が長引き人との繋がりが断たれた経験から、友人と同じ空間で遊べるゲームを作りたいと考えたことが背景にあるそう。さらに「聖剣伝説2」を友人宅で遊んだときのような雰囲気を再現したい気持ちもあり、オンラインだけでなくローカルプレイにも対応。ローカルではターンごとに順番が切り替わる仕組みで、コントローラー1つでも遊ぶことができるとのこと。
協力プレイとソロプレイの違いとしては、味方との連携システムを挙げた。「このユニットを破壊して!」「この施設を占領して!」など、味方の支援に応えることでウルトラパワーの発動に必要なポイントを溜めることができるシステムが実装予定だという。
また、ゲームプレイ面での改善点を尋ねると、ほとんどが細かいQoL部分だと由良氏は語る。特にUI/UXの強化やユニットのバランス調整などが行われたという。さらに「まだ発表はできませんが、新しいユニットや新キャラクターも登場予定です」と今後の展開にも期待を持たせた。

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約6年ぶりの続編となる「TINY METAL 2」は、海上ユニットや協力プレイといった新要素を取り入れつつ、従来のシリーズらしいゲーム性をより快適に楽しめるよう強化している点が印象的だった。東京ゲームショウに足を運んだ際は、ぜひ試遊を通して本作の魅力に触れてみてほしい。
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