バンダイナムコエンターテインメントが2026年2月5日に発売予定のPS5/Xbox Series X|S/PC（Steam）用ソフト「僕のヒーローアカデミア All's Justice」（Steam版は同年2月6日発売予定）。本作の先行試遊レポートをお届けする。
本作は、「僕のヒーローアカデミア」のヒーロー・敵＜ヴィラン＞たちが登場する“ヒロアカ対戦アクション”。「僕のヒーローアカデミア One's Justice」や「僕のヒーローアカデミア ULTRA RUMBLE」を担当したバイキングが開発を手掛けた本作は、最大3vs3のバトルを楽しめるゲームとなっており、物語の最終決戦を題材にしていることもあり、物語を彩る数多くのキャラクターを使用可能だ。
メディア向けに行われた体験会では、チュートリアルバトルで操作を確認した後にCPU戦をプレイ。さらにソロ向けの新モード「チームアップミッション」、そしてスタッフの方との対人戦を行うことができた。1時間ほどのプレイではあったものの、数多くの要素を確認できたので、順を追って紹介していこう。
3vs3の“個性”バトルを気軽に、そして奥深く楽しめる
バトルは3vs3のチーム戦となり、先に相手のキャラクターを全員倒せば勝利となる。アクションとしての気持ちよさもありつつ、格闘アクション好きのユーザーも楽しめるようなテクニカルな遊びも盛り込んだバトルシステムになっている。
「ターゲットコンボ」、「カウンター攻撃」、「ガード」、「ガード不能攻撃」の4つの基本アクションで構成されており、それぞれが強弱の相互関係にある。その読み合いを意識しつつ、先手を取られた場合には「回避アクション」や「カウンター攻撃」で抜け出すといった、駆け引きの妙が楽しめる作りに。
また、キャラクターの入れ替えはゲージが溜まっていればいつでも可能となっており、相手との相性を意識するのはもちろんのこと、キャラクターを入れ替えながらコンボを継続したり、ガード時にキャラクターチェンジを行って攻守を切り替えたりと、戦術性のある要素となっている。
また、通常の“個性”技に加えてゲージが溜まると発動できる必殺技「プルスウルトラ」は、発動時に2本以上のプルスウルトラゲージが溜まっていれば、最大3人まで続けてプルスウルトラを発動させる「プルスウルトラコンボ」を繰り出すことが可能。相手の体力ゲージを一気に削り切るチャンスだ。
本作ではアクション体験を2つの方向性から楽しめる操作モードを用意。ノーマル操作モードはボタン連打によって自動でコンボや交代を繋げてくれるため、初心者でも手軽に派手なバトルを体感できる。一方、マニュアル操作モードは状況に応じて技やコンボを全て自分で選択するため、本格的なアクション操作や自分だけのコンボを楽しめる。
これらの要素に加えて、本作ではバトル中に攻撃を当てたり、逆に攻撃を受けたりすることで「ライジングゲージ」が溜まっていき、ゲージがMAXまで溜まると、強化モード「ライジング」を発動できるようになる。発動中は各種“個性”技の性能が強化され、一部キャラクターについてはキャラクターモデルや、バトルモーションが大幅に変化する。
また、通常の“個性”技に加えて、「ライジングアクション」も使用可能に。一部キャラクターは「ライジングアクション」に強力な固有性能が設定されており、「ライジングアクション」の有無によって、通常状態との立ち回りが大きく変わるキャラクターも登場する。また一部のキャラクターは「ライジング」中に、「ライジングアビリティ」という限定の特殊性能が発揮される。形勢を一気に変えることも可能な、ここぞという時の一手となっている。
さらに、バトル中味方が倒されて最後の一人になると、「ライジング」より強化された「アルティメットライジング」が自動発動。実際にプレイしてみても、一気に逆転することも可能なほどに強力な状態となっており、優勢でも気を抜けず、逆に劣勢でも諦めずに挑める要素だ。
グラフィックにもこだわり！1-A生徒全員集合も嬉しい
バトルにおける構成要素は上記の通りだが、本作はUnreal Engine 5で開発が行われていることによってグラフィック表現が大きく進化している。旧作で登場したキャラクターも含めたすべてのキャラクターモデルを作り直したほか、技も刷新しているということでその作り込みにも、「僕のヒーローアカデミア」TVアニメFINAL SEASONに合わせてリリースされる本作の意気込みが感じられる。
また、本作では雄英高校の生徒、プロヒーロー、敵＜ヴィラン＞など、物語を彩る数多くのキャラクターたちがプレイアブルキャラクターとして登場。中でも、1-A生徒全員が操作できるようになっているのは、ヒロアカ好きにとってはたまらない要素だろう。
今回のプレイでも1-A生徒を実際に操作したり、対戦したりする機会をいただけたのだが、本作でプレイアブル化となった尾白猿夫や砂藤力道、葉隠透といったキャラクターが“個性”を活かして戦っている姿を見れるだけでも楽しい。そのほかにもここでは紹介しきれない多数のキャラクターが登場するようなので、続報にも期待しておこう。
「チームアップミッション」はソロで楽しめるミッションクリア型の新モード
最後に紹介するのが、本作で新たに用意された新モード「チームアップミッション」。こちらは雄英高校が開発したという仮想空間を移動しつつ、さまざまなミッションを楽しめるモードとなっている。
用意されたミッションは対象となる相手を倒すという本作のバトルシステムに沿ったものから、緑谷出久の黒鞭や麗日お茶子の無重力ジャンプといった“個性”を用いた移動手段を活用しながら目的地に向かったり、道中で発生するユニークミッションを受注したりと多彩な楽しみが用意されている。
先述の“個性”の発動にもかかってくる部分として、出久だけでなく、ほかのキャラクターに同行してもらうことによって、キャラクターを切り替えて行動することもできるようになる。
ヒーロー活動を疑似体験できる遊びとしての楽しさはもちろんのこと、今回体験できた範囲ではエンデヴァーに挑む場面も用意されているなど、ところどころで歯ごたえのあるバトルも楽しめるモードとなっていた。こちらもぜひ実際のゲームで試してみてほしい。
今回一通りプレイしてみて、魅力的なキャラクターがたくさん登場する「僕のヒーローアカデミア」だからこその幅広い体験をゲーム内で楽しめることが確認できた。繰り返しになるが、発売日もいよいよ2026年2月5日（Steam版は同年2月6日）に決定したということで、TVアニメ「僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON」の放送を楽しみつつ、ゲームの発売を楽しみにしておこう。
(C)堀越耕平／集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
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