ディアブロ30周年で3作品に新クラス「ウォーロック」一斉参戦!D2Rは25年ぶりの新クラス追加――開発陣が語る、“D2Rチーム発”のアイデアが全作品に広がるまで

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Blizzard Entertainmentは、「ディアブロ」シリーズ30周年を記念し、「ディアブロ II リザレクテッド」「ディアブロ イモータル」「ディアブロIV」の3タイトルに新クラス「ウォーロック」を一斉実装する。

「ディアブロ II リザレクテッド」では25年ぶりの新クラスに加え、戦利品フィルターや保管箱の刷新といった大型QoLアップデートが実施され、「ディアブロIV」拡張パック「憎悪の帝王」は4月28日に配信予定。今回はその発表内容の詳細と、D2R開発チームへのインタビューをあわせて紹介する。

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25年ぶりの新クラス!「ディアブロ II リザレクテッド」に「ウォーロック君臨」アップデート

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「ディアブロ II リザレクテッド」では、大型アップデート「ウォーロック君臨」が本日2月12日にBattle.net、PlayStation、Xbox、Nintendo Switchで配信される。

本アップデートの目玉は、「ディアブロ II リザレクテッド」にとって25年ぶりとなる新クラス「ウォーロック」の実装だ。ウォーロックは規律を重んじ、深い知識を有しながらもどこか不吉な存在で、長年にわたり影に潜み、人間が知ってはいけない秘密を研究してきたという設定を持つ。

ウォーロックの特徴は、悪魔を「召喚」「バインド」「貪り食う」という3つのアクションを軸にした独自のプレイスタイルにある。召喚できる悪魔は「ゴートマン」、「テインテッド」、「ディファイラー」の3種。召喚した悪魔をバインドしてその固有能力を利用することも可能で、一度にバインドできるのは一体のみとなっている。さらに、用済みの悪魔を貪り食うことでその生命力を吸収し、一時的なバフや特性を獲得できる。効果は食べた悪魔の種類によって変化するとのことだ。

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クリア後のコンテンツにも大きなテコ入れが行われる。「恐怖の領域」では、消耗品を使ってアクトの恐怖度を上げることで、難易度と報酬が連動して上昇する仕組みが導入される。恐怖度を上げるための消耗品は他のプレイヤーと交換でき、マルチプレイでの協力要素も強化される。

難易度「ヘル」では、プレイヤーを執拗に追いかける「恐怖の使者」が出現。遭遇するたびに危険度が上がるという緊張感のある仕様だ。さらに、恐怖度を上げたアクトのボスを倒すと「神秘の像」が解放されることがあり、5体すべてをホラドリムのキューブで組み合わせると、新たなボス戦「巨大な古代人」に挑戦できるようになる。

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さらに、長年プレイヤーから要望のあった利便性向上も実施される。MODや外部ツールを必要としない公式の「戦利品フィルター」が新たに導入される。自作やフレンド間での共有、コミュニティのプリセットの利用も可能で、より快適にプレイできる。

保管箱も大幅に進化し、史上初めて保管箱内のアイテムをスタックできるようになったほか、素材・宝石・ルーン専用のタブも実装された。加えて、ユニーク、セット、ルーンワードなど集めたアイテムを記録する「クロニクル」システムも追加され、アイテムを見つけた場所と時間も記録される。これを埋めていくのも楽しみの1つになるだろう。

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「ディアブロ イモータル」――アンダリエルの台頭

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モバイルを中心に展開する「ディアブロ イモータル」では、2026年夏にウォーロックが登場するほか、シリーズの象徴的な街「ラット・ゴーレイン」の復活、そして苦悶の乙女アンダリエルの再来という大きなストーリー展開が発表された。

「ディアブロ イモータル」のウォーロックは、禁断のヴィジェレイの力を呼び覚まし、闇の魔法を操る存在だ。地獄の扉を開き、地獄の炉から悪魔の武器を召喚し、悪魔を使役する。

その武器庫の中核をなすのが「魂喰らい」と呼ばれる怪物で、他の悪魔を貪り食い、その特性を吸収することで力を得る。ウォーロックは右手に悪魔の頭蓋骨、左手に生贄の刃を携え、火を吐き、空間を刻んで悪魔を呼び出し、鎖でつなぎ留めるという攻撃スタイルを持つ。今年後半には、ウォーロックの出自を探るクエストもプレイ可能になるとのことだ。

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ディアブロシリーズを象徴する魔法の街「ラット・ゴーレイン」が、以前よりも不気味さを増して復活する。「ディアブロ II リザレクテッド」の遺産に敬意を表し、門、中央広場、建築様式など世代を超えてこの街の象徴となっていた街並みが再現されるが、今は悪魔の侵略によって汚されている。

街は混沌とした「下層区」と不気味で優雅な「貴族区」の2つの地区に分かれている。下層区は血の落書き、吊るされた死体、腐った下水道で彩られ、貴族区は見た目こそ洗練されているものの内面は闇で満ちているという。開発チームは現実世界のモロッコの街からヒントを得て、生き生きとした模様や豊かな質感を参考にしたとのことだ。

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さらに、ラット・ゴーレインを掌握した苦悶の乙女アンダリエルが、サンクチュアリ全土にはしけを送り、人をさらっては「苦悶」をすすっているという。壮麗ながらサディスティックな装いを身に付け、闇の神として君臨すべく戻ってきた彼女に、PvP、クエスト、新機能で挑むことになる。

今後のロードマップとしては、四半期ごとに新しいサブゾーンが導入されるほか、指名手配モンスターや報酬クエスト、新バトルグラウンドイベント、新ヘリクアリボス、ダンジョンのアップデートなどが予定されている。

新拡張パック「ディアブロIV:憎悪の帝王」は4月28日配信

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「ディアブロIV」の新拡張パック「憎悪の帝王」は、4月28日にBattle.net、PlayStation、Xbox、Steamで配信される。なお、拡張パックの詳細は3月6日午前7時(日本時間)に配信される開発者アップデートで公開予定だ。

「ディアブロIV」のウォーロックは、金属の鎖、炎、地獄の怒りを逆に地獄へ叩き返す破壊的な力を象徴とし、これまでで最も「ヘヴィメタル」なクラスと表現されている。サンクチュアリの運命を形作る準備は整っているとのことだ。

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キャンペーンの舞台となる「スコヴォス」は、人類生誕の地とされる古代地中海に似た土地で、荒々しい海岸線、山岳地帯の高地、古代の神殿、多種多様なモンスターが存在する。首都テミスでは、祝福されし母と天なる父が大理石に刻まれ、島の活気に満ちた中心地を見下ろしている。プレイヤーは、アスカリ、三大悪、そしてサンクチュアリを形作った古代の戦争にまつわる秘密を解き明かしていくことになる。

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クリア後のコンテンツには「ウォープラン」というまったく新しいシステムが導入される。これは、ピット、インターナル・ホード、ヘルタイド、囁き、ナイトメア・ダンジョン、ねぐらのボス、地下都市という7つの主要エンドゲームモードから最大5つを選択して、自分だけのプレイリストを作成する仕組みだ。

各アクティビティを達成すると固有のスキルツリーの進行が解放され、遊び方そのものをカスタマイズ・改変できるようになる。報酬の変更やモンスター出現の調整に加え、あるアクティビティの要素を別のアクティビティへ持ち込むことも可能だという。

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さらに、超希少イベント「反響する憎悪」も登場。非常にレアな「反響の跡」を集めることでアクセスでき、無限に押し寄せる敵の波と増大する難易度に挑戦する。モンスター構成はランダムで、深層に進むほど遭遇は苛烈になり、長く生き残るほど戦利品が豪華になる設計だ。

システム面では、スキルツリーが一から作り直され、大幅に拡張される。すべてのクラスで40以上の選択肢が作り直されたほか、80を超えるオプションが新たに追加。「憎悪の帝王」を入手するとさらに20以上の変化型スキル選択肢が追加されるとのこと。各スキルにはスピード、持続時間、効果などを変更できるカスタマイズ要素が用意される。

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新アイテムシステム「タリスマン」も実装され、チャームとセットが復活する。タリスマンを入手するとチャームがドロップし始め、タリスマン内に配置して有効化する仕組み。同じセットのチャームを複数装備するとセットボーナスが付与されるのは、往年のファンにはたまらない要素だろう。

さらに「ホラドリムのキューブ」がレジェンダリークラフトツールとして登場。稀少な素材の組み合わせや追加特性の解放、さまざまなプレイスタイルに合わせたアイテム作成が可能になる。

このほか、公式の「戦利品フィルター」の導入や、「釣り」要素の追加も発表されている。

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3つのスキルツリー毎に特徴が異なる「ディアブロ II リザレクテッド」の「ウォーロック」レポート

ウォーロックには「Chaos」「Eldrich」「Daemon」の3つのスキルツリーが用意されており、それぞれ異なる戦闘スタイルを持つ。

「Eldrich」は自身の武器を用いて戦う近接寄りのスキルツリー。武器を複製して殴りつける「Mirrorblade」はスキルを最大まで振ると4つの武器が出現する。さらに武器を投げてワープする移動スキルも備えており、機動力にも優れている。

「Eldrich」と「Daemon」の両方に振ったビルドでは、デーモンを使役しながら近接で戦うスタイルになる模様。「Creeve」という広範囲を薙ぎ払うスキルや、遠方に貫通攻撃を飛ばす「Echoing Strike」など、近接ながらもリーチのある戦い方ができた。

デーモンツリーは複数体の悪魔を使役できる召喚系のスキルツリーで、デーモンをテレポートさせる「Deathmark」というスキルや、死体をフィーディングして体力を回復させたり攻撃速度を上げたりといった、使役した悪魔を強化・操作するトリッキーなスキルが揃っている。実際のプレイではデーモンをメインに据えた戦い方が中心になりそうだ。

カオスツリーには炎系のスキルが集中しており、魔法攻撃をメインにした戦い方になりそうだ。炎が絨毯のように広がる範囲攻撃の「Flamewave」や、「Ring of Fire」は自身の周囲に炎をまとうスキル。また、敵をスロー状態にする妨害スキルも備えている。デーモン召喚と組み合わせると効果的なツリーになりそうだ。

開発チームインタビュー:「ウォーロック」の追加とゲームプレイの快適さがポイント

ゲームデザイナーのTim Vasconcelos氏、ディアブロ レガシー リードプロデューサーのMatthew Cederquist氏
ゲームデザイナーのTim Vasconcelos氏、ディアブロ レガシー リードプロデューサーのMatthew Cederquist氏

「ディアブロ II リザレクテッド」の大型アップデート「ウォーロック君臨」の配信に合わせ、開発チームへのグループインタビューが実施された。応じてくれたのは、ディアブロ レガシー リードプロデューサーのMatthew Cederquist氏と、ゲームデザイナーのTim Vasconcelos氏の2名。

Cederquist氏はBlizzard Entertainment勤務15年のベテランで、「ディアブロ」「ディアブロ II」「ディアブロ III」のレガシータイトル全般を統括している。Vasconcelos氏はBlizzard勤務7年目で、「ウォーロック君臨」の全フィーチャーのデザインを担当している。

――今回、ウォーロックは3種類の悪魔を召喚できるとのことですが、3種類がそのままビルドの幅になるのでしょうか。それとも組み合わせ次第でさまざまなビルドが作れるのでしょうか。

Vasconcelos氏:「デモニックマスタリー」スキルにポイントを投資していくと、召喚できる悪魔の数が増えていきます。最大でディファイラー2体、ゴートマン1体、テインテッド3体というように、任意の組み合わせで召喚可能です。唯一の制限は「バインドデーモン」で、バインドできる悪魔は一度に1体のみとなっています。

Cederquist氏:レベル30のアビリティとして、ゲーム内のほぼすべての悪魔をバインドできるようになります。召喚した悪魔に加えて、バインドデーモンを1体従えるという組み合わせが可能です。

――ソーサレスが炎・氷・雷の3タブに分かれているように、ウォーロックのスキルツリーはどのような構成になっていますか。

Vasconcelos氏:ウォーロックには他のクラスと同様に3つのスキルツリーがあります。1つ目が「カオス」ツリーで、ここにはデーモン系のアビリティは直接含まれていません。2つ目が「エルドリッチ」ツリーで、こちらもデーモン系アビリティはありませんが、近接戦闘に特化した構成になっています。3つ目が「デーモン」ツリーです。デーモンツリーでは、使役中の悪魔を消費する能力があり、消費した悪魔の種類によって他の2つのツリーのスキルにバフがかかります。

つまり、どんなビルドでもデーモンツリーから多少のポイントは振ることになるでしょうが、カオスやエルドリッチ主体のビルドであれば悪魔を1体だけ使う構成もあり得ますし、デーモンツリーに深く投資すれば2体、3体と運用する構成も可能です。

――今回、ディアブロ3作品にウォーロックが実装されます。D2Rのウォーロックはロア的に最も古い存在ですが、開発としてもD2Rチームが先に着手したのでしょうか。それとも上層部からアイデアが降りてきたのでしょうか。

Cederquist氏:これは本当にクールな経緯がありまして。まず「ディアブロII」のチームがウォーロックのアイデアを最初に思いつきました。すると「ディアブロIV」のチームが「それカッコいいな、俺たちもやりたい」と言い出して、さらに「ディアブロ イモータル」のチームが「置いていかないでくれ、僕たちも入りたい」という流れになったんです。そこから数か月をかけて3チームが協力してロアやスキルを作り込んでいき、30周年という大きな機会に合わせて一斉に発表しようということになりました。

ロア的に補足すると、「ディアブロII」のウォーロックはまだ人間的で、学者肌の存在です。まだ完全に狂気に堕ちてはいない。「ディアブロ イモータル」ではもう少しダークになってパンクロック寄りに、そして「ディアブロIV」では完全に悪魔に支配されたヘヴィメタルな存在へと変貌します。フランチャイズのタイムラインに沿ってウォーロックの変遷を感じられるようになっています。

――「ディアブロII」は完成されたゲームバランスが保たれていると思いますが、25年ぶりに新クラスを投入するにあたり、バランス調整は難しくなかったですか。

Vasconcelos氏:非常に繊細な作業でした。既存クラスをベンチマークとして参考にできる利点はありましたが、新クラスである以上、初期段階では強すぎる部分が出てくる可能性はあります。ですので、コミュニティからのフィードバックをぜひ聞かせてほしいと思っています。

バランスを考えるうえで重要なのは、「ディアブロII」はマルチプレイヤーが基本で、ソロプレイも可能という設計であることです。ウォーロックが扱えるダメージタイプは魔法ダメージ、炎ダメージ、そして近接の物理ダメージのみ。雷、冷気、毒のダメージは一切持っていません。つまり、すべての問題を一人で解決できるクラスではないんです。

また、今回はサプライズとして用意したためPTR(パブリックテストリージョン)を実施していません。その分、ユニークな挑戦ではありましたが、リリース後も継続的に調整していく用意はできています。

Cederquist氏:バランスに関して言えば、私たちのチームの強みは、今でも「ディアブロII」を遊んでいるということです。勤務時間外でも趣味として25年間プレイし続けているメンバーが多くいるので、他のクラスの手触りはよくわかっています。ソーサレスより圧倒的に強かったり、ドルイドより明らかに弱かったりということは避けたい。目指しているのは、1999年に作られたクラスであるかのような感触を2026年に届けることです。情熱も知識もありますが、同時にコミュニティのフィードバックは誰よりも聞いていると自負しています。何かが壊れていたらすぐに直す準備はできています。

――開発チームから見て、現在のD2Rコミュニティの熱量はどのような状況ですか。また、久しぶりの大型アップデートということで、復帰プレイヤーや新規プレイヤーへのアピールポイントがあれば教えてください。

Cederquist氏:「ディアブロII」は、このジャンルを定義したアクションRPGです。新クラスだけでなく、新しいプレイスタイル、新しいエンドゲーム、そして戦利品フィルターやアイテムのスタック機能、素材・宝石の専用タブ、拡張された保管箱といったクオリティオブライフの改善がすべて揃っています。正直なところ、今こそがこのジャンルを定義したアクションRPGに参入する最高のタイミングです。

Vasconcelos氏:今回のアップデートには重要なソーシャルダイナミクスがあります。「クロニクル」のような機能は、コミュニティが自主的に作ってきた「ホーリーグレイル(全アイテム収集チャレンジ)」を公式に形にしたものです。これによって古参プレイヤーが再びゲームに戻ってきますし、テラーゾーンやクロニクルの設計は暗黙的にマルチプレイを促すものになっています。新規プレイヤーにとっては、20年間プレイし続けてきたベテランたちと一緒に成長できる環境が整っているということです。

Cederquist氏:「ディアブロII」のコミュニティは、新規プレイヤーに対して驚くほど優しいんです。レベル10でゲームに入ったら、レベル95のプレイヤーが来てサポートしてくれて、アイテムをくれて、アクトを進める手伝いをしてくれる。何十年もかけて確立されたコミュニティがここまで新規に手厚いというのは本当に素晴らしいことです。「お前は初心者だろう」というトキシック(※)な雰囲気は「ディアブロII」にはほとんどありません。

※編注:ゲームにおけるマナーの悪い行為などを指す

Vasconcelos氏:例えば、「World of Warcraft」との違いとして、WoWのチームプレイはコミットする時間が長く、失敗すると20人、40人の時間を無駄にしてしまうという点です。ディアブロIIは最大8人で、4時間ぶっ通しで遊ぶ必要もない。社会的なプレッシャーが少ない分、コミュニティがフレンドリーになるのだと思います。当時からプレイしている層は今や家族を持つ年齢ですし、「ディアブロII」の気軽なプレイスタイルのほうが合っているんでしょう。

――クロニクルでアイテムの獲得が記録されるとのことですが、かつてどうしても手に入らなかった超レアアイテム(Zodルーンなど)はドロップしやすくなるのでしょうか。それとも従来通り超レアなままなのでしょうか。

Vasconcelos氏:ドロップ率自体は変更していません。超レアは超レアのままです。ただし、クロニクルのシステムでは、マルチプレイ中にアイテムがドロップした場合、その場にいた全員がクロニクル上で「獲得済み」としてカウントされます。例えば、「ティリエルズ・マイト」……4年かけてやっと出たようなアイテムですが、その場に4人いれば、自分が拾わなくても全員の記録に残ります。

ルーンに関してはトレードで入手したものでもルーンワードの素材として使えますが、ユニークアイテムやセットアイテムは実際にドロップしたものでなければなりません。つまり、マルチプレイで人数が増えれば、その分ドロップの試行回数は増えますし、トレードを活用すればクロニクルの埋めやすさは向上します。結局のところ、コミュニティで助け合ってみんなで埋めていこう、という設計思想です。

――ありがとうございました!

得意分野はビデオゲーム全般だが、メタバースやAI関連の記事も積極的に執筆中。ライター業以外にもVTuberとしての活動や、メタバース内ではラジオパーソナリティや、DJとしての顔もあり、肩書きが混雑してきたのが最近の悩み。 X(旧Twitter):https://twitter.com/denpa_is_crazy note:https://note.com/denpa_is_crazy/n/n57f97c18adef

※画面は開発中のものです。

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